- おぬし……ただの器の分際で、
よう邪魔をできたものじゃな。
- わしは“はじまりのもの”、ソティス。
- フォドラに住まうすべてのものの
祖であり、母である存在じゃぞ。
- はじまりのもの……。
……ここは、どこなんだ?
- はじまりのもの……。
……ここは、どこなんだ?
- 何故、わしがおぬしの問いに
答えねばならぬ?
- ……まあ、よい。
此はわしの玉座よ。
- 座りたければ座るがよかろう。
代わりに、其の身はわしが使わせてもらう。
- おぬしが、拒むことはできぬぞ。
- 身を使う?
何を言って……
- 身を使う?
何を言って……
- 元よりおぬしが邪魔をせねば、あの者なぞ
ひと息に斬り捨てておったものを。
- それにしても気になる者じゃった。
再び見え、わしが罰してやらねばなるまい。
- おぬしにわしの力は、使いこなせぬのじゃ。
よいな?
- いや、よくない。
ソティス、君はいったい……
- いや、よくない。
ソティス、君はいったい……
- おい、何を寝てやがる……