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エーデルガルト、少しいいだろうか。
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ええ、大丈夫よ、フェルディナント。 なるべくなら手短に頼むわね。
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……父の件だ。
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私が父に正しい裁きをと訴えたことで、 処遇が決まるまで時間を費やしてしまった。
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その結果、セイロス騎士団の襲撃騒ぎに 乗じて行方をくらまされたわけだ。
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今のこの事態を引き起こした責は、 すべて私に……
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フェルディナント。 ……前置きが長いわ。
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貴方は何がしたいの？ それとも私に何かしてほしい？
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……メリセウス要塞の奪還戦、 私を出陣させてくれ。
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父と、私の不始末を……私自身の手で 片づけさせてくれないだろうか。
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……そう言ってくると思っていたわ。 もう手配済みだから心配しないで。
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ただし、無謀な真似や、作戦を無視した 行動は取らないでちょうだいね。
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おお！　エーデルガルト！ 貴方は何と……
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そういうのは、戦いが終わってからにして。 どうなるかなんてわからないのだから……。
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……ああ、そうだな。 とにかく頼みを聞いてくれて、感謝するよ。
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……どうせ聞いていたのでしょう？ ヒューベルト。
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ええ、予定どおり報告に来たところに、 先客がいましたのでね。
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ならばわかっているわね。 援護してあげて。
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くく……余裕がありましたらな。 私も私でやることがありますので。
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あの者らへの、対処ね。
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後悔させてやりましょう。 帝国の要塞に入り込んだことを。
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守りが堅いということは、逃げ場が少ない ということなのですから……。
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“闇に蠢く者”の勢力を大きく削れる、 またとない機会となればいいのだけれど。