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……約束のもんです。
link ユーリス volume_up
おう……っと、なんだ、随分少ねえな。 売上が振るわなかったのか?
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ええ、最近は戦い続きで お偉方の目も厳しいですから……。
link ユーリス volume_up
……なるほどな、そいつは仕方ねえ。 同業の連中も黙ってねえだろうしな。
link ユーリス volume_up
まあ、策は講じておくよ。ちょっと危ない 橋を渡ることにはなるが、何とかなるだろ。
link アッシュ volume_up
はあ、はあ……確か、こっちに…… ……あれ、ユーリス?
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なんだ、アッシュか。 そんなに慌てて、どうしたんだよ。
link アッシュ volume_up
さっき、怪しい人がここに来なかった? 追いかけてたんだけど、見失っちゃって。
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怪しい奴? ああ、俺の部下のことか。
link アッシュ volume_up
部下って…… じゃあ、その手に持ってるのは?
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売上金。 何の、とは言わねえけど。
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特に、一丁前に王家の騎士なんて やってるお前には、口が裂けてもな。
link アッシュ volume_up
君がそういう言い方をするってことは、 たぶん、良くないお金なんだよね。
link ユーリス volume_up
おい、良くないお金って何だよ。 金は金だ。良いも悪いもねえだろ。
link アッシュ volume_up
……あのさ、ずっと言おうと思ってたけど、 そんな方法でお金を稼ぐのは駄目だと思う。
link アッシュ volume_up
君は、僕よりずっと頭も回るし、 何だってできるじゃないか。
link アッシュ volume_up
誰かを騙したり、傷つけたりしなくても、 十分生きていけるはずだ。
link ユーリス volume_up
おいおい、賊の頭を相手に説教を 垂れようってのか? 馬鹿馬鹿しい。
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綺麗事じゃあ、誰も生きていけねえんだよ。 お前が一番よく知ってるんじゃねえのか。
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家族を食わせる為には、どんな汚え真似も しなきゃならねえ時がある。……そうだろ?
link アッシュ volume_up
……まさか、僕の過去を知ってるの? 話したことはないよね。どうして君が……。
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さあ? ローベ伯から……はたまた、 ロナート卿から聞いた話かもしれねえな。
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一度やっちまった悪事ってのは、 死ぬまで自分について回るもんだぜ。
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……わかってるよ。 たとえそうだとしても、僕は……
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あー、で、もう行っていいよな? 悪いが、俺様にも色々仕事があるんでね。
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ユーリス……。
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……やっぱり、 それでも僕は、君を放っておけないよ。