link ベルナデッタ volume_up
誰も、いないよねー……。 そーっと、そーっと……。
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……ベルナデッタ?
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出たあああああああ! 昇天! 昇天をおおおお!
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ベルは何も悪いことはしてないんですうう! お腹が空いただけでええええ……!
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おい、待てベルナデッタ。 そちらには荷物が……
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痛っ!? あっ、たっ、とっ……
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ぎゃああああああああっ!?
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…………………。
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……よし、これですべてか。 時間はかかったが、どうにか片づいたな。
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はい。 とんだご迷惑を、おかけしました……。
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どうして今日に限って、こんな……。
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ディミトリさんには出会うし、いつもと 違う場所に荷物が置いてあるし……
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最悪ですよお……。
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この時間に人と顔を合わせることはないと 思っていたんだが……それは、悪かったな。
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ああ、いやいや、えっとディミトリさんに 会ったのが最悪って意味じゃなくてですね!
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その、会いたくなかったですけど、 あ、違います! いえ、その……。
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いや、気にしなくてもいい。帝国で育った お前が、俺を恐れるのも無理はないだろう。
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しかしこんな真夜中に、 食堂でいったい何をしていたんだ?
link ベルナデッタ volume_up
えっ、あたし、尋問されてますか? ま、まさかベルを処刑する口実をおおお!?
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馬鹿を言うな。共に戦ってくれる仲間を、 わざわざ処刑してどうする……。
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本当ですか? 本当ですね! 嘘だったら許しませんからね!
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ああ。こんなことで嘘などつくものか。 女神に、いや、父上に誓ってもいい。
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なら、言いますけど……引き籠もっていたら 晩ご飯を食べ損ねちゃったんです。
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それでお腹が空いて眠れなくて、 仕方なく……
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ほう。それで?
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ああああ……いや、食べ物を、 盗もうとしたんじゃないですからね!
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本当です! 本当なんです! 残飯でも何でも何かないかと……!
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いや落ち着いてくれ、ベルナデッタ。 俺はお前がいつ何を食べようと、咎めは……
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ひんぎゃああっ!? ベルは食べても 美味しくないですから! 許してえええ!
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………………。 ……疲れた。