link ローレンツ volume_up
おい、[HERO_MF]さん。
link シェズ volume_up
ローレンツ……また何か文句?
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なっ! 君は僕を何だと思っているのだ。 文句しか言わない男だとでも? まさか!
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じゃあ、何の用?
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君にどう見えているかわからないが、 僕は以前よりも格段に強くなっている。
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血のにじむような努力を重ねてきたからね。 なぜだと思う?
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それは、戦争に勝つためでしょ?
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それはそうだが、きっかけは違う。 君から挑戦状を叩きつけられたからだ!
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それは、女性の人気を得るためでしょ?
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僕は女性の人気に困ってなどいない! 君から挑戦状を叩きつけられたからだ!
link シェズ volume_up
そんなもの叩きつけた覚えは……
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忘れたとは言わせんぞ。 君は確かにこう言った……
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『戦場で庇われたくなければ、 自分より強くなってみせろ』と。
link シェズ volume_up
まあ、そんな感じのことは 言ったかもしれないけど。
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そして僕はこう答えたはずだ……
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『君を凌ぐ強さを身に着け、 貴族の僕が、平民の君を助ける』とな。
link シェズ volume_up
……そうだったかしら。
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そうなのだよ! そして僕は強くなった。 なんせ僕は有言実行の男だからね。
link ローレンツ volume_up
あとは戦場で君の窮地を救うことが叶えば、 あの時の誓いは果たされるのだ。
link シェズ volume_up
あれは誓いだったのね。
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そうとも。密かに主に誓っていたのだよ。 ところがどうだ?
link ローレンツ volume_up
戦場で見る君の姿は、窮地に陥るどころか いつも一騎当千の戦いぶりじゃないか!
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僕は君を助けたいというのに、これでは 助けようがない! どうしてくれるんだ?
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結局、文句じゃない……。言っておくけど、 あなたは勘違いをしてるわ。
link シェズ volume_up
私が戦場で窮地に陥らないのは、 私が強いからってだけじゃない。
link シェズ volume_up
あなたのような頼もしい味方が、 そばで戦ってくれてるからなの。
link シェズ volume_up
だからあなたは、 もうちゃんと誓いを果たしてるのよ。
link ローレンツ volume_up
なんと……そうだったのか。知らずに君を 助けていたとは、流石僕だと言うほかない。
link ローレンツ volume_up
つまり、この勝負は、 僕の勝ちということだな!
link シェズ volume_up
ええ、そうね。 あなたは見事に自分の目標を達成したわ。
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でも、まさか私よりも強くなったなんて 自惚れてはいないわよね?
link シェズ volume_up
……ちょっと、勝負って何なのよ。 あなたが自分の目標を達成しただけでしょ。
link シェズ volume_up
いえ、達成したかも疑わしいわ。 本当に私より強くなったと思ってるの?
link ローレンツ volume_up
おっと……またも僕に挑戦状かね。 何なら今、手合わせしても構わないが?
link シェズ volume_up
望むところよ。 ……負けても文句は言わせないわ。