- クロード……今日の戦いは何だ? 初めから
帝国軍を見殺しにする気だったのか?
- クロード……今日の戦いは何? 初めから
帝国軍を見殺しにする気だったの?
- ……仕方がなかったさ。味方の被害を
最小限にして、確実に勝つためにはな。
- いや、他にもやり様があったはずだ。
お前は仲間の力を過小評価してないか?
- いいえ、他にもやり様があったはずよ。
あなたは仲間の力を過小評価してない?
- 俺たちの戦力は少ないんだ。万に一つも、
大事な将を失うわけにはいかない。
- だが、そのせいでランドルフは死んだ。
盟約を結んだ以上、あいつだって仲間だろ。
- でも、そのせいでランドルフは死んだわ。
盟約を結んだ以上、あの人も仲間よね?
- 助けられたかもしれない人を犠牲にして
勝ったって、それに何の価値がある。
- 助けられたかもしれない人を犠牲にして
勝ったって、それに何の価値があるの。
- 傭兵を使い捨てる貴族と、何が違うんだ?
だったら俺が犠牲になってやろうか!
- 傭兵を使い捨てる貴族と、何が違うのよ。
だったら私が犠牲になってあげるわ!
- お前だって、誰にも代えがたい大事な将だ。
……頼む、わかってくれよ。
- 陛下、[HERO_MF]だけじゃない。
皆、同じように感じてるはずさ。
- あんたはレスター連邦国の王なんだ。皆が
ついてきてくれる戦をしなきゃいけないよ。
- そうは言うが……仮に正々堂々戦って
負けたら、何の意味もないだろう?
- 何で負けると思うんだい?
私らの力を見くびってもらっちゃ困るね。
- だよな、[HERO_MF]?
- 信じてほしいと強弁する
- 自分の強さを主張する
- もっと俺たちを信じろよ。
でなきゃ俺たちも、お前を信じられないぞ。
- もっと私たちを信じて。
でなきゃ私たちも、あなたを信じられない。
- 俺は強い。何ならお前よりもな。
負けると思われてるなんて心外だぞ。
- 私は強いもの。何ならあなたよりもね。
負けると思われてるなんて心外だわ。
- あんたは一人で戦ってるんじゃない。
皆で戦ってるんだ。
- そこのところを、よーく考えな。
- ……わかった、考えてみるよ。
- だが、それでお前らの望むような答えを
俺が出せるかはわからないぞ?
- 俺は、俺の信じる道を進む。
そのために王になったんだ。
- ………………。
- ……犠牲になったランドルフの亡骸は、
丁重に帝国へ送り届けよう。