- ……随分遅いな。[HERO_MF]と
[BYLETH_MF]は、まだ戻らないのか。
- は……特に、報告も入っておりません。
帝国の残党に襲撃された可能性も……
- 陛下……まずいことになったようです。
先刻、斥候から報せがあったのですが……
- この先の森に、魔道士の部隊が布陣し
我々を迎撃しようとしているようです。
- 魔道士だと?
アリルに現れた連中の残党か。
- まだわからん。だが、皇帝の捜索に出た
者たちが襲われた可能性もある。
- ……まさか。
陛下、急ぎ向かうべきかと。
- た、大変です……! [HERO_MF]殿と
[BYLETH_MF]殿を発見しましたが……
- 二人は交戦しています。
経緯は不明ですが、戦況から察するに……
- [HERO_MF]殿が[BYLETH_MF]殿に
攻撃を仕掛けたものと……!
- 何……!?
- ……すぐに向かおう。二人に何が
起こっているのかを、見定めなければ。
- おい……まるでこうした状況も
予想していたかのような口ぶりだな。
- ……自分が仲間に刃を向ける可能性を、
他ならぬあいつが口にしていたからな。
- あいつは、自分がコルネリアやミュソンの
同類ではないかと、長らく思い悩んでいた。
- 自分が奴らと同じように突然豹変し、
仲間を襲うのではないかと……。
- だから、約束したんだ。豹変して誰かを
傷つけた時には、俺が始末をつけると。
- ………………。
- ……何はともあれ、一刻も早く詳しい
状況を把握しなければなりませんね。
- ああ……骨の折れる戦いになるだろう。
皆、気を引き締めて臨もう。