1. ……[HERO_MF]。 君の活躍は耳にしている。
  2. そいつは、どうも。
  3. まだ若いのに大したものだ。士官学校で 学び続けられなかったことが惜しまれる。
  4. 級友たちと共に切磋琢磨し、幅広い知識と 経験を身につけることができていれば……
  5. 君は、フォドラの未来を左右するほどの 重要な人材に成長していたかもしれんな。
  6. ………………。
  7. どうした、押し黙って。 何か思うところでもあるのか?
  8. ……アンタたちは、正直なところ 俺をどう思っているんだ?
  9. 俺が不思議な力を持ってるのは、これまで 一緒に戦ってきてわかってるだろ。
  10. アンタもレアさんも、俺が怪しい 奴じゃないか、疑ってるんじゃないか?
  11. ……そうだな、まだ君のことを 心から信頼するには至っていない。
  12. 君の力は、紋章の力とは性質を異にする。 言い方は悪いが、得体の知れない力だ。
  13. 君自身に危険な思想がなかったとしても、 トマシュのような者に操られたとしたら?
  14. そんな仮定の話をされてもな。だが、急に 誰かを傷つける可能性は否定できないさ。
  15. そうだろう。そしてその対象が、大司教や、 我が妹のフレンになるかもしれない。
  16. そうだろう。そしてその対象が、 大司教になるかもしれない。
  17. たとえ僅かでも、そういう可能性があれば、 私は君を警戒しなくてはならない。
  18. 帝国は、教団が人々を欺き、私腹を 肥やしていたなどと喧伝しているが……
  19. 大司教がフォドラの平穏を守るために、 ずっと心を砕いてきたのは事実だ。
  20. このフォドラに住まう多くの民は、 大司教を心の支えとして生きている。
  21. 万に一つも、あの方を失うようなことが あってはならないのだ……。
  22. アンタの言うことがすべて真実だとして、 俺に、どうしてほしいんだ?
  23. ここを出てけと言うなら無理だぞ。 ディミトリや仲間に迷惑がかかっちまう。
  24. 君は国王の信頼も厚いようだからな。 もちろん、出ていけと言うつもりはない。
  25. ただ……大司教には、 近づかないでもらいたい。
  26. フレンとは同じ軍で活動している以上、 難しいだろうが……なるべく距離を。
  27. 君にとっては不愉快な話だと思うが…… 承知してもらえないだろうか?
  28. 承知する
  29. 保留する
  30. 大司教は可能だがフレンは無理と言う
  31. わかった、大司教には近づかないし、 フレンについても気をつけるよ。
  32. わかった、大司教には近づかないって。
  33. すまない……。
  34. 話はわかったが、約束はできないぞ。 なるべく気をつけはするがな。
  35. すまない……。
  36. 大司教については気をつけるが、フレンは 無理だろ……。過保護すぎないか?
  37. いや、そうは言ってもだな。 フレンの兄としても、妹の身は守らねば……
  38. まあいいさ。俺自身、俺の力の正体が 何なのかわかってないんだ。
  39. この先、俺の身に何が起こるのかは、 自分でも皆目見当がつかないからな。
  40. ……いつか、君の力の正体が わかるといいな。
  41. 私に協力できることがあれば、 何なりと言ってくれ。
  42. ああ、ありがとな。