1. 行くぞ、[BYLETH_MF]!
  2. ええ、来て、[HERO_MF]!
  3. ………………。 今のを避けられるか……。
  4. はあ……はあ……。 いや、今のは避けたっていうか……
  5. 思わず力を使っちまっただけだ。 やっぱりアンタには敵わないな。
  6. そんなことはないよ。 自分も全力だったしね。
  7. それを避けられたんだから、 敵うも何もないよ。
  8. だが、アンタのほうはあの力を 使ってないじゃないか。
  9. 何というか……相手の認識を狂わせる力? その時点で俺の負けだ。
  10. 気づいていたんだね。
  11. 当たり前だろ? アンタと何度、剣を交えたと思ってるんだ。
  12. 俺の妙な力と比べれば、確かにアンタの力は 見た目ではわかりにくい。
  13. だが……アンタの強さはこの身で嫌という ほど味わってきたからな。
  14. それは、悪かったね。 君相手では手を抜けなくて……。
  15. いいんだ、昔の話さ。
  16. そういえば、その力、ずっと昔は 使ってなかったよな?
  17. どこかで会得したのか? 俺でも真似できそうな技なんだろうか。
  18. 君との激闘の最中だよ、 使えるようになったのは。
  19. でも、恐らく教えて習得できるような 技術ではないね。
  20. 自分でさえ、よくわかっていないんだよ。 この力の仕組みは。
  21. まあそうか。 俺の力も似たようなもんだしな。
  22. うん、君のそれも不思議な力だね。 剣もそうだけど……。
  23. ……?
  24. 君は何か、不思議な存在を 内包していたりはしないかな?
  25. ……!
  26. 思考が読みづらいし、たまに何かに 気を取られているように見えるんだよ。
  27. 心の中にいる誰かと、 会話しているような……。
  28. 誤魔化す
  29. 質問を返す
  30. いや、アンタの質問の意味が よくわからないんだが……。
  31. それならいいんだよ。 気にしないでほしい。
  32. そう聞くってことは…… アンタの中にはいるのか?
  33. いや……君を見てふと思っただけだよ。
  34. そうか……。