- フォドラ怪奇談 “血の果実” かつて戦場となり多くの血が流れた地には、血のよう に赤い果実が生るという。小さな粒が幾重にも重なっ たそれは甘く、かじりついた者の渇きをも満たすが、 気づけばそれなしには生きられなくなり、やがて…… グロンダーズ地方の古き伝承である。
- フォドラ怪奇談 “彷徨えし獣” ミルシャの魔の森に霧が立ち込める夜、この世のもの とは思えぬ叫び声が響きわたる。そんな夜は絶対に森 に入ってはいけない。生きて帰ってきた者がいないか らだ。血に飢えた獣が霧と共にやってくる……。 レスター地方の古き伝承である。
- フォドラ怪奇談 “地の底の亡霊” 地の底から響く恐ろしい声。それは女神の御許に辿り 着けず、薄暗い死の国を彷徨い続ける死者の怨嗟の声 であるという。彼らは陽の光の下を行く生者を妬んで おり、時には地底へと引きずり込んでしまう……。 ファーガス地方の伝承である。
- フォドラ怪奇談 “ダナの砂嵐” 北には侵入者を拒む砂漠があるという。砂漠のふちを 行商人が通るだけでは現れないが、何かを求めて砂漠 の中へと足を踏み入れると辺りの景色は一変。巨大な 砂嵐が巻き起こり、入った者を切り裂くという。 地域不詳の古き伝承である。
- フォドラ怪奇談 “霧の巨人” 夜明けちょうどに山に入ると、霧に包まれてしまうこ とがある。そんな時はうずくまって霧が晴れるのを待 つのだ。決して逃げ出してはいけない。あなたを踏み 潰せるほどの巨大な霧の巨人が追ってくるから。 ファーガス地方の古き伝承である。
- フォドラ怪奇談 “死神の鎌” 赤狼の節、満月の晩には窓を塞いで寝なければいけな い。なぜなら大きな鎌を持った死神が命を刈りに来る から。外を出歩くなどもってのほかだろう。血をすべ て吸い取られた死体となって発見される……。 ミアハ地方の古き伝承である。
- フォドラ怪奇談 “赤い悪魔” 穏やかに見える“白角海”の底には赤い悪魔が眠って いる。悪魔は船から落ちる者がいると、すぐに手を伸 ばして沈めてしまう。それを防ぐには油を…… (フォドラの各地に伝わる怪奇を集めた書のようだ)