link ドロテア volume_up
あら、ベルちゃん? 誰かと話してるのかしら……
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ご機嫌ね、ベルちゃん。
link ベルナデッタ volume_up
へあああいっ!? ド、ドロテアさん! 驚いたあ……。
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ふふ、ごめんなさい。 ベルちゃんが楽しそうに話してたから。
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顔を確かめる前に行っちゃったけど…… 男の人じゃなかった?
link ベルナデッタ volume_up
ち、ちが……くはないけど。
link ドロテア volume_up
あらあら、随分親し気に見えたけど誰なの? ベルちゃんに春が来たのかしら。
link ベルナデッタ volume_up
そそそそういうんじゃないよ! あのね、 前に平民の友達がいたって話したでしょ!?
link ドロテア volume_up
それって……半殺しにされて、 お屋敷から消えちゃったっていう……。
link ベルナデッタ volume_up
うん、死んだと思ってたけど……。 生きてたの! 元気で、この軍にいて!
link ドロテア volume_up
良かったわねえ、ベルちゃん。
link ドロテア volume_up
幼くして死に別れたと思っていた幼馴染と、 戦争の最中に再会。共に戦場へ……。
link ドロテア volume_up
片や貴族令嬢、片や平民の、身分差の恋。 歌劇の筋書きとしてもこれ以上ないわ。
link ベルナデッタ volume_up
歌劇!? そんな畏れ多い…… っていうか恋じゃないもん!
link ドロテア volume_up
ふふふ、事実かどうかにかかわらず、 歌劇になったら恋として描かれちゃうのよ。
link ドロテア volume_up
例えば『帝都恋物語』って連作の歌劇…… その最新作がベルナデッタ編になるとか。
link ベルナデッタ volume_up
絶対だめ! だめよ! そんなの出来たら 一生引き籠もるしかなくなっちゃう!
link ドロテア volume_up
だったら、内緒にしておかなくちゃね。 素敵な話だからもったいないけど……。
link ベルナデッタ volume_up
もったいなくないいいい! お墓まで持ってこうね! ね!
link ドロテア volume_up
了解。 でも、本当に無事で良かったわね。
link ドロテア volume_up
貴女のお父様も、その友達に、 噂ほどは酷いことをしなかったのかしら。
link ベルナデッタ volume_up
あ、うん。その子が言うには…… お父様はベルを守ったんだって。
link ベルナデッタ volume_up
命を狙われてたあたしのために 友達を追い出すしかなかったって……。
link ドロテア volume_up
……? よくわからない話ねえ。それなら ベルちゃんはお父様と仲直りできるの?
link ベルナデッタ volume_up
それは無理だよお……。 友達のことだけが問題じゃないもん。
link ベルナデッタ volume_up
もちろん少しは、 誤解があったかもだけど……
link ベルナデッタ volume_up
お父様がベルを守ったのだって、自分の 道具を守ったみたいな感じだと思うし。
link ドロテア volume_up
私の父と、同じような人なのかしらね。
link ベルナデッタ volume_up
ドロテアさんの、お父様……?
link ドロテア volume_up
そう。父は、母を道具のように捨てたわ。 子供が……私が紋章持ちじゃなかったから。
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だからね、私は貴女のこと、 他人事に思えないの。
link ドロテア volume_up
貴女には、お父様のことを乗り越えて、 幸せになってほしいって願っちゃう。
link ベルナデッタ volume_up
ええと……。
link ベルナデッタ volume_up
あたし、幸せだよ。ほんとにそう思う。 ドロテアさんっていう友達がいるから!
link ドロテア volume_up
ふふふ、なら私も幸せになれるわね。 貴女という友達がいるんだから。