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それで、大司教の動きはどう？
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フェルディア南のカムロスという街に拠点を 構え、そこから動く様子はありません。
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セイロス騎士団は度々、従軍していますが、 肝心の大司教は……
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よほどのことがない限り、前線には 立たないかと。残念です。
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予想はできたことよ。
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ブレーダッド領に攻め入るしか、彼女を どうにかする機会はなさそうなわけね。
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はい。あの時、犠牲を厭わずガルグ＝マクを 完全に包囲し、破壊し尽くしていれば……
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どうにかできた可能性はありますがね。
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ヒューベルト、それはアランデル公…… タレスの計画でしょう。
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しかも実験段階にあった不確かな戦力を 計算に入れた、机上の空論よ。
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そもそも彼らと袂を分かった時点で、 それができる戦力など私たちにはない。
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ええ、それを承知の上で、我々は “闇に蠢く者”の排除に踏み切ったのです。
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たとえ大司教が野放しになっていても、 現状のほうが私は良いと思いますがね。
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それは比べるまでもないわ。
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“闇に蠢く者”が何かを企む恐れは あっても……
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その企みに私たちが従わされたり、 後ろ暗い思いをしたりすることはないもの。
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私は別に構いませんが、エーデルガルト様が 汚れず苦しまないというのは……
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非常に重要なことですからな。 貴方様自身にとっても、帝国にとっても。
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……２年前、貴方にかなりの無茶を言って、 私たちの計画を変えたわよね。
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そのほとんどを成功させ、ここまで歩んで こられたのは……すべて貴方のおかげよ。
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本当に……感謝しているの。
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急に、どうかしましたかな。 言わずともわかっておりますが……。
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もしや、また何か無茶な計画変更が？
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そうではないわ。 ただ、改めて伝えようと思っただけ。
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私の道には、貴方がなくてはならない。
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それは、これまでがそうだったように、 これからも変わらないのだから。
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………………。
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やはり、何か無茶な計画があるのでは？ 正直に言っていただきたいのですが。
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……ないと言っているでしょう？ 素直に受け取ってくれない？