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リンハルト! 貴方、また軍議を すっぽかしましたわね!
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貴族としての自覚があるのなら、それに 相応しい言動を取ってほしいものですわ!
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いや、自覚なんて……あると思います? 放っておいてくれませんかね。
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それに、貴族に相応しい言動というなら……
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一時的とはいえ教団に従って、帝国に 敵対した人がいるって聞きましたけど。
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僕らはすでにこうして帝国を裏切っている わけで……こだわる必要ありますか?
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僕らはすでにこうして帝国を裏切っている わけで……こだわる必要ありますか?
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くっ! 痛いところを突きますわね……!
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ですが、それは生き延びるために仕方なく 取った行動ですわ!
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命を落とせば、爵位を取り戻す夢は儚く 消えてしまう……それはできませんもの。
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すべてはヌーヴェル家再興のためですわ! おーっほっほっほっほ!
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まあそれはいいんですけど……
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よくありませんわよ!?
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ヌーヴェル家って代々、マクイルの紋章を 継いできたっていう話でしたよね。
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人の話を聞いてくださる!?
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なぜ嫡子だったはずのコンスタンツェさんは マクイルの紋章を持ってないんですかね。
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しかも、代わりに持っているのが ノアの大紋章……失われた四使徒のそれ。
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もしかして、代々、帝国の調査を誤魔化し 続けてきたんですか? どうやって?
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……私の話を聞いてくださらないなら、 答えませんわ!
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ふあ……喋り疲れてきたので、続きはまたで いいです。おやすみなさい……。
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待ちなさい! 待って! 答えますから、 私を蔑ろにしないでくださる!?
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あ、いいんですか? じゃあ是非お願いします。
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ヌーヴェル家再興のために、何か役に立つ 話が出るかもしれませんし。
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本当ですの? 私、期待してしまいますわよ。では……
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ヌーヴェル家の祖は、何を隠そう、 聖ノアその人だと伝わっていますの。
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聖ノアは当時すでに珍しいものだった己の 紋章が災いの元となることを恐れ……
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紋章を調べる装置を欺く魔法を創出して、 子孫を助けたというのですわ。
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それは、凄い話ですね。 で、聖ノアについて他には何か?
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『凄い話ですね』ではありませんわ! 再興の役に立ちそうな話でしたの?
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まだわかりませんけど、 それより話の続きを……
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すべて話して、役に立たなかったでは 困りますのよ? わかっていまして?
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私の話をこれ以上聞きたいなら、 役に立つ保証をすることですわ!
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おーっほっほっほっほっほ!
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ええ……。