link シェズ volume_up
おっと、先客ね。
link リンハルト volume_up
やあ、君か。 読書中だから、気にしないで。
link リンハルト volume_up
君は誰かと待ち合わせ? 暇ならこれを読むといいよ。
link シェズ volume_up
ええ、ありがと……。
link シェズ volume_up
……ねえ。あなたって、魔道とか紋章とか、 そういう変な力に興味があるのよね?
link リンハルト volume_up
……? あるけど? 何か聞きたいことでも?
link シェズ volume_up
いえ、その割に私の力には、 あんまり興味示さないと思って。
link リンハルト volume_up
……示してほしいのかな。
link シェズ volume_up
ええ、私は自分の力の正体が知りたいの。
link シェズ volume_up
だから、あなたが興味を示してくれたほうが 私としては都合がいいんだけど。
link シェズ volume_up
特にそういうわけじゃないけど……私の力に 興味を示さないのが不思議で。
link シェズ volume_up
それに、ヒューベルトに脅されたのよ? 体を弄られるかもしれないって。
link リンハルト volume_up
うーん、そう言われてもね。 興味を引かれないものには惹かれないよ。
link シェズ volume_up
それは仕方ないわね。 何か理由はあるの?
link リンハルト volume_up
さてね……君がその力で生み出せるのが 剣だけだから、とか?
link リンハルト volume_up
君の力が気にならないわけじゃないとは 思うんだけど……
link リンハルト volume_up
あの禍々しい剣には、ちょっと研究意欲が そそられないんだよね。
link シェズ volume_up
禍々しいって……。
link リンハルト volume_up
“英雄の遺産”を何か見たことある? あれも結構、独特な雰囲気があるよね。
link リンハルト volume_up
でも、恐ろしさの中に神々しさも感じる。 対して君の剣は……
link リンハルト volume_up
何だろう、無機質というか。
link リンハルト volume_up
難しい言い方をするなら、造物主の意図が 感じられない冷徹な造形をしているよね。
link リンハルト volume_up
君がこの形を考えて造ったわけじゃ ないんでしょ?
link シェズ volume_up
ってことは、剣の形が変わったり、 剣以外を生み出せるようになれば……
link シェズ volume_up
私の力にも興味が出てくるのよね?
link リンハルト volume_up
そんなことができるの? 是非、僕の前で実践してほしいね。
link リンハルト volume_up
いやあ、楽しみだよ。僕のためにそんな 面白い題材を提供してくれるなんてさ。
link シェズ volume_up
はははっ、言っただけだから、 できる保証なんか何もないわよ。
link シェズ volume_up
リンハルトの言いたいことはわかるけど…… 散々な言いようね。
link リンハルト volume_up
いや、君が言い出した話だよね?