link シャミア volume_up
……ふう。 私はもう引き揚げるが、まだやるか？
link シェズ volume_up
いえ、私も終わりにするわ、シャミア。
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次の出陣に向けて、部隊の編制を 考えなきゃいけなくてね。
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フ……君は傭兵にしては真面目だな。
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稀有な存在だろう。 他人事のようで悪いが……頑張ってくれ。
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ええ、任せて。 それが私の役目だしね。
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ま、どうしても手が足りなかったら 声をかけてくれ。
link シェズ volume_up
そう思うなら手伝ってくれてもいいのよ？
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私の役目だけど、一人でやらなきゃいけない ってわけでもないし。
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そうだな。 ……なら、次に暇な時に声をかけてくれ。
link シェズ volume_up
あれ、いいの？ 流石はシャミアね。
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それにしても、あなたって年の割に 落ち着いてるわよね……。
link シェズ volume_up
こうやって話してても、いつも余裕を 感じるというか……風格すらあるもの。
link シャミア volume_up
風格は違うだろ。 そういうのは、上に立つ者に言ってやれ。
link シャミア volume_up
私は……他人への興味があまりないだけだ。 傭兵には、そういう奴も多い。
link シェズ volume_up
まあ、それは確かにそうね……。
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それに君も、傭兵の中でも さっぱりしているほうだと思うが。
link シャミア volume_up
ずっと独りでやってきたのか？ どこかの傭兵団に属していたんだろう？
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ええ、いろんなところを転々としてきたわ。 一番長くいた団は……
link シェズ volume_up
一番最後に入ったところよ。 ベルラン傭兵団っていうの。
link シェズ volume_up
ジェラルト傭兵団とまともにやり合って、 私以外は、残らず死んじゃったけど……。
link シャミア volume_up
……傭兵なんてやっている奴は、 多かれ少なかれ何かを失っている。
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だが……信頼できる仲間の死は、堪えるな。
link シェズ volume_up
ええ……。 ベルラン団長、ゲッツ、リザリ……
link シェズ volume_up
珍しく居心地の良い傭兵団だったのよ。 あの人たちと夢を追うのも悪くないって。
link シャミア volume_up
君が達観して見えるのも、 そういう過去があるからかもしれん。
link シャミア volume_up
過去を乗り越えられる者は強い。 私はそう思うよ。
link シェズ volume_up
ん？　ってことは私より達観して見える シャミアも、もしかして……
link シャミア volume_up
傭兵の過去は、詮索しないものだ。
link シャミア volume_up
だが……そのうち機会があれば、 教えてやるさ。