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………………。
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ああ、起きたか、ディミトリ。 大丈夫だ。まだ半日しか経ってない。
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俺は……確か、訓練の途中で……
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魔法の誤射を食らったんだ。 あれはさぞ効いただろうな。
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ああ……そういえば、そうだった……。 俺としたことが、失態だな。
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疲れてたんじゃないのか？ 普段のお前なら、軽く避けられただろ。
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皆心配したんだぞ。特に、ドゥドゥーと フェリクスの慌てぶりと言ったらなかった。
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まあ、こうして半日寝てたわけだし、 ある意味良い休息にはなったかもな。
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心配をかけたな。もう大丈夫だ。 こんな時間まで付き添わせて、すまない。
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おい、俺が戻ったらまた働くつもりだろ。 ディミトリ、とりあえず周りを見てみろ。
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……なるほど。妙に部屋が片づいていると 思ったが、お前たちの仕業か。
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もちろん、お前の判断や確認が 必要な仕事には手をつけてない。
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だが、俺たちでも何とかなりそうな 雑事くらいは、片づけたっていいだろ。
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これは、皆で相談して決めたことだ。 たまにはお前に休んでてもらおうってな。
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それはありがたいが……自分の仕事の 合間を縫ってまで、そんな真似をしたのか？
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皆で分担してな。調練は、フェリクスと ドゥドゥーと、３人で終わらせといたぞ。
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書類仕事はロドリグさんとシルヴァンが 片づけてくれた。目を通しといてくれ。
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馬の世話はイングリットが、書物の整理は アネットとアッシュが２人でやってくれた。
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後は……メルセデスの焼いた菓子がある。 後で食べてみてくれ。すごく美味いぞ。
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それから兵士たちの中には、 近くの村の慰問に行ってくれた連中もいる。
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……そうか。驚いたな……。
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あれだけ一人で背負うなって言ったのに、 お前、結局仕事を引き受けてばかりだろ。
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最近は……お前たちにも頼っていただろう。 それに何より、これは俺の望んだことだ。
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まだまだ頼り足りないって言ってるんだ。 そろそろ、俺たちを信頼してくれ。
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どうだ、ディミトリ。 青獅子の学級ルーヴェンクラッセの総力を結集した作戦は。
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俺たちがこれだけやれるってわかれば、 お前も少しは信頼できるだろ。
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違う。決して、お前たちを 信頼していないというわけではない。
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……ならどうして、わざわざ村の奴らを 弔ってやった話を、誰にもしないんだ？
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兵士も騎士も皆、驚いてたぞ。 そういう話はちゃんと教えてくれって。
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それは……すまなかった。
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わかればいい。さ、二度寝でもしとけ。 眠れないから仕事を、なんて言い出すなよ。
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はは、参ったな。久しぶりに夢も見ずに 眠ったから、しばらくは眠れそうにないぞ。
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なら、俺が暇潰しに付き合おう。 この時間は訓練場も空いてるはずだ。
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世話をかけるな、[HERO_MF]……。