- いよいよミルディン大橋よ。
- 橋を守っているのは予想どおり、
フレゲトン家とグロスタール家のようね。
- 先行したラディスラヴァが、
突破口を開いてくれているわ。
- 彼女を敗死させることなく、
勝利を掴むのよ。
- グロスタール家の者たちは、可能なら
捕らえてください。
- 以前話したとおり、殺すと今後の統治に
差し支えますのでな。
- 他の敵将も、少しでも可能性がある者は
投降するよう説得してみて。
- 私たちの目的は、敵の殲滅ではない。
犠牲が減るにこしたことはないのだから。
- ただ……どうしても従わないという者は、
討つしかないわね。
- 捕らえる、殺す、区別、得意です。
狩り、その判断、する場面、多くあります。
- ひえっ、こ、このベルナデッタに、
そんな判断できる余裕があると思いますか!
- 思わないよ。
大丈夫、君は普通にやればいいさ。
- ……僕は説得だけ担当したいなあ。
やっぱり血を見るってのがどうにも……。
- ふっ、ならば私に任せてくれたまえ。
他の者の分も、私がしっかりと決めよう。
- 討つべきは討つ。説得すべきは説得する。
判断を間違うはずもないさ。
- 相手を見誤って、こっちが傷つくような
ことは避けなくちゃいけないわ。
- それはいけねえよな。迷ったら討つ!
迷わなくても容赦はしねえ!
- 細けえことは後から考えたらいいんだよ!
オレはオレのできることをやるぜ!
- 各々、自分のできることをやる……
そういうものかもしれませんね。
- その積み重ねの先に勝利があることを、
今は信じるのみです。
- ああ、すべては勝つためだ。
先陣は俺に任せとけ。
- ええ、すべては勝つためよ。
先陣は私に任せといて。
- 皆、準備は良さそうね。
我々の力を、見せてあげなさい!