- 先の戦いも無事、勝てましたな。
殊勲者はやはりあの者……
- [HERO_MF]? そうだね。
まったく、いつも頑張っているよ。
- 戦場での姿勢もそうですが、あの不可思議な
力にも助けられていますからな。
- やっぱり君も気になっているんだ?
確かに興味深いよね。
- 魔道の理から外れ、紋章の力とも違う……
- 強いていえば闇の魔道に近いものがある
気がするけど、僕の専門外だからなあ。
- 多少は知識のある私でも、
彼の力を解することなどできませんよ。
- なら、現状ではお手上げってことだよね。
それじゃ、僕は……
- おや、貴殿はもう少し[HERO_MF]殿に
興味があるのかと思っていましたが……
- 専門外だからと早々に白旗を上げる、
というのは、少々予想外でしたな。
- 何だい、ヒューベルト。
その言い方は……。
- 僕に調べてほしいなら、君が捕まえてきて
ここに吊り上げてくれてもいいんだよ?
- くくく……。
釣り上げるのは、貴殿のほうが得意では?
- それに、私の捕まえ方では今後の付き合いに
支障をきたしますからな。
- 貴殿がその口で誘ったほうが、
きっと上手くいくでしょう。
- まったく面倒だなあ……。
君が新しい捕まえ方に挑戦したら?
- 例えば、華麗で貴族らしいやり方なんて
いいんじゃない? きっと楽しいよ。
- ほう……身の毛がよだつやり方ですな。
口に出すのもやめていただきたい。
- なら、真正面から喧嘩を売ってきたら
どうかな。仲良くなれるらしいよ。
- ほほう……私に大声を張り上げて拳を振り
回せと? 聞かなかったことにしましょう。
- それも駄目? そしたらもう、斧でも
突きつけて力強く説得するしか……。
- なら、斧でも突きつけて力強く説得するのは
どうかな。きっと首を縦に振ってくれるよ。
- リンハルト殿。
それはいったい誰の話ですかな?
- 我が軍にはそんな野蛮な者はいないと
思いますが……。
- 我が軍?
別に、特定の誰かの話じゃないって。
- 新しい捕まえ方を考えてただけだけど……
そんなことをしそうな人に心当たりが?
- ……はあ、左様ですか。
ではそういうことにしておきましょう。
- 貴殿と話すのは嫌いではありませんが、
結果に利がないのが問題ですな。
- では、私は用がありますからこれで。
- ああ。
また後で、ヒューベルト。
- それで、[HERO_MF]のことは
いつ捕まえてきてくれるの?
- それで、[HERO_MF]のことは
いつ捕まえてきてくれるの?
- 君と一緒に調べれば、もしかしたら
研究が捗るかもしれないよねえ。
- くくく……貴殿の気まぐれに付き合っている
暇は、私にはありません。
- 貴殿一人で捕まえられるよう、
陰ながら応援させてもらいますよ。