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喉元を越えて
EP.8 - 真の王は
« 心配無用
まだ見えぬ心 »
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ラファエル
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うおおお! 勝ったぞおおお!
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ヒルダ
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総大将の人がいなくなったからかな? 残りのパルミラ兵も大人しくなったみたい。
Shez (Male)
Shez (Female)
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シェズ
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本気で俺たちと戦おうとしてたのは、 あのシャハドって奴だけだったのかもな。
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シェズ
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本気で私たちと戦おうとしてたのは、 あのシャハドって人だけだったのかもね。
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ローレンツ
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さて、クロード……説明してもらおうか。 なぜ君はパルミラの将と親しいんだ?
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クロード
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ああ、若い頃にちょっと 世話になったことがあってね。
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ローレンツ
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若い頃……リーガン家に入る前か? どこでどう知り合ったというのだ?
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ローレンツ
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このフォドラで、 パルミラの将と知り合う機会など……
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クロード
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事情は長くなるから省くが、パルミラも 一枚岩ってわけじゃないようでね。
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クロード
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2年前に戦ったあと、次に何かあったら 手を組めないか相談を持ち掛けてたんだ。
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ナデル
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俺は本来、パルミラ王直属の家来だ。 あの王子に仕えてたわけじゃあない。
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ナデル
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あいつは王位を継ぐための手柄が欲しくて、 フォドラとの戦争に執着していてね。
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ナデル
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もちろん喉元を抜いたあとのことなんざ、 何も考えちゃいない、ただの侵略者だよ。
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クロード
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……という事情を聞いていたから、予め ホルストさんにも引き合わせてあったんだ。
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ヒルダ
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え、兄さんも知ってたの!?
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ホルスト
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ああ。“百戦百勝”のナデルといえば、 私にとって長年の天敵だった。
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クロード
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正しくは“百戦無敗”だけどな。
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ホルスト
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その彼が、パルミラの誇りを守るためなら 手を組んでも構わないと言ったのだ。
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ホルスト
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それを聞いた私はいたく感動してな! 彼と義兄弟の盃を交わすに至ったのだ。
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ヒルダ
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義兄弟の盃って……!?
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ナデル
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お、あんたはホルストの妹だな? てことは俺にとっても妹だ、よろしくな!
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ヒルダ
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えー、兄は間に合ってますけど……。
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ナデル
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とにかく俺もな、シャハドが馬鹿な戦争を 起こさないように動いてはいたんだが……
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ナデル
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あの王子の執念も相当なもんでなあ。 結局、こんなことになっちまった。
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ナデル
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だが幸いにして、喉元を守るフォドラ軍に 坊主と義弟の姿が見えたんでね。
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ナデル
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王子には悪いが、フォドラへの侵攻を 止めさせてもらったというわけだ。
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クロード
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ローレンツ、納得してくれたか?
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ローレンツ
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何か誤魔化されたような気もするが…… ナデルさん、ご助力に感謝します。
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ナデル
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俺もお前らには感謝しているぜ。パルミラの 悪名が上がるのを防げたんだからな。
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ナデル
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……で、俺らの流儀としてはだな、戦後は 宴を開いて騒ぎ倒すことになってるんだが?
IfEvent
Else
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ラファエル
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お、クロードくんの流儀も同じだよな? ってことは……!
Shez (Male)
Shez (Female)
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シェズ
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ってことは? え?
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シェズ
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ってことは? え?
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クロード
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……帝国領は取れなかったが、 同盟領を守り抜くことはできた。
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クロード
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今夜は盛大に祝おうじゃないか! みんな、宴の準備にかかれー!
IfEvent
Else
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ラファエル
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そうだ! 宴だああああ!
Shez (Male)
Shez (Female)
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シェズ
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あ、そういうことな。
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シェズ
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えっと、そういうことね。