link ヒルダ volume_up
うーん……。なーんか怪しいのよねー。 変なこと企んでなきゃいいけど……。
link バルタザール volume_up
よう、ヒルダ。 時化た面して、どうした?
link ヒルダ volume_up
あっ、バル兄!
link バルタザール volume_up
お前が渋い顔で悩んでたって ホルストに伝えようもんなら、あいつ……
link バルタザール volume_up
お前んとこにすっ飛んできちまいそうだな。 いや、伝えねえが。
link ヒルダ volume_up
ほんっとに伝えないでよー? 兄さん、最近おかしいんだからー。
link ヒルダ volume_up
というか、バル兄が原因なんじゃない? あたしが悩んでるのも……。
link バルタザール volume_up
おれか? いや、心当たりはねえがな……。
link ヒルダ volume_up
ほら最近、やけに兄さんとバル兄って 一緒にいるでしょー?
link ヒルダ volume_up
まさか、兄さんを悪の道に引きずり込んだり してないわよね?
link ヒルダ volume_up
そのせいで兄さんの様子が おかしくなったんだとしたら……
link バルタザール volume_up
悪の道って……酷えなあ、おい。 とんだ濡れ衣だぞ。
link バルタザール volume_up
それに、おれがホルストを唆したとして……
link バルタザール volume_up
お前はあいつが、簡単に悪に染まるような 奴だとでも思ってんのか?
link ヒルダ volume_up
確かに、それはないかー。 兄さんは、曲がったことが大嫌いだしー?
link バルタザール volume_up
だよなあ。言うことを聞かせようにも、 誰より腕が立つから……
link ヒルダ volume_up
うん、無理やり悪事に誘うような人がいたら コテンパンにした挙げ句、お説教よねー。
link バルタザール volume_up
万が一、道を踏み外しちまったら? それでも、お前は嫌いにはならねえだろ?
link ヒルダ volume_up
それはそうだよー。兄さんのこと好きだし。 まあ道を踏み外すなんてあり得ないけどー。
link ホルスト volume_up
おお、我が妹よ! 私のことをそんなふうに 思ってくれていたのか……。
link ヒルダ volume_up
……! 兄さん!? いつからそこにいたの?
link ホルスト volume_up
私も大好きだぞ、ヒルダ。 さあ、感動の抱擁といこうではないか。
link ヒルダ volume_up
……バル兄ー? 何やってくれちゃってるわけー!?
link バルタザール volume_up
い、いや、これにはアドラステアの海よりも 深い理由があってだな……!
link ヒルダ volume_up
話を誘導したでしょ! 兄さんにわざと聞かせて!
link バルタザール volume_up
ホルストが近頃、お前のことで深く 悩んでるって言うからよ。
link バルタザール volume_up
お前がホルストのことをどう思ってるか、 聞かせてやろうと企んだんだ。
link バルタザール volume_up
ヒルダの言葉を聞けて、これで悩みも解決。 万事良しってわけだな! がっはっは!
link ホルスト volume_up
ああ。輩よ、感謝する! おかげで妹の想いが伝わったぞ!
link ヒルダ volume_up
何二人で満足しちゃってるのよ! あたしは許してないっつーの!
link ホルスト volume_up
悪かった、ヒルダ。 私がバルタザールに無理を言ったのだ。
link ホルスト volume_up
どうかこいつは許してやってほしい。 私には怒りも愛もすべてをぶつけてくれ!
link ヒルダ volume_up
……はあ。 兄さんにつける薬は、ないみたいねー。
link ホルスト volume_up
いや、そんなことはない。 ヒルダ、おまえが私にとっての薬なのだ。
link ヒルダ volume_up
………………。
link ヒルダ volume_up
……もう知らない! 勝手にやってなさいよ、もうー!
link バルタザール volume_up
この兄妹は…… まったく、退屈しねえなあ。