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[HERO_MF]、朗報よ。 “闇に蠢く者”の拠点をまた一つ潰せたわ。
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それは良かったわ。 やっぱりあの男だったの?
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ええ。でも、よく気づけるわね。 ただの密偵ならともかく、闇に蠢く彼らに。
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勘よ……とは言えないわね。 私の力のせいなのかしら。
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連中の使う魔道は、私の力とよく似てる。 それを、感じられるのよ。
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これもヒューベルトが、いろいろと私の 力について調べてくれた成果よ。
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不思議なものね。 貴方がそんな鍵を握っていたなんて。
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でも……思い返してみれば、 “闇に蠢く者”との決別は……
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もしかしたら、貴方との出会いが きっかけだったのかもしれない。
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私がきっかけ? どういうことなの?
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いろいろと難しい状況だったのよ。 帝国には“闇に蠢く者”が巣食っていて。
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私は犠牲に目をつむりながら、 戦いの準備を進めざるを得なかった。
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そんな時に、貴方が急に現れて…… 事態を打開する機会が、到来したの。
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貴方の存在は私にとって、大事な歯車の 一つとなってくれた。最後の一押しに。
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そう……。意図したものじゃないけど、 結果、あなたのためになったなら良かった。
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けど、それならそれであんなに 疑われてたのは納得いかないわね……。
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抽象的すぎて、よくわからない。 あなたの話は、たまにそうなるのよね……。
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わかりにくくて悪かったわね。
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貴方くらいのものよ? 皇帝を捕まえて 『よくわからない』だなんて。
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そう? フェルディナントだって、 言いそうじゃない?
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ふふっ、それはそうかもしれないわね。 私が間違っていたわ。
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でも、そうして偶然出会った、 帝国に何のしがらみもないあなたが……
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私たちと共に戦ってくれる存在になるのは、 嬉しいものよね。
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そう言われると心苦しいわ。
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最初は単なる報酬目当てだったし、 皇帝なら当然金も持ってるだろうと……
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……[HERO_MF]。そういうことは、 別に明かさなくていいのよ。
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あ、後はあれよ。 私の腕を随分評価してくれたでしょ?
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気高そうな割に、傭兵風情と見下さない、 珍しい人だと思ったのよ。
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ラルヴァに言ったら、君は楽観的すぎるって 評価されちゃったけどね……。
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それは明かしてくれてもいいけれど…… ちょっと気恥ずかしいわね。
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でも、あながち的外れじゃなかったわ。 そう思ったからこそ、今の自分があるの。
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私はこの道を選んだことを後悔してない。 それだけよ。
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………………。
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よし、気合入れていきましょ。 この戦争も、あと少しのところまで来てる。
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あなたの覇道を最後まで、 私も一緒に歩かせてもらうわよ!
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よし、そしたら“闇に蠢く者”の根城を 一つ潰したってことで……
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手を合わせて喜ぶってのはどう? 流石にもう覚えたわよね?
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アンヴァルでやったみたいな、 空振りはごめんだけど。
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そんなこと、今までやったことがなかったの だから、仕方ないでしょう?
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……この道の先を、皆で見るわ。 必ず……。