- とうとうガルグ=マクか。
久しぶりに見たな……。
- とうとうガルグ=マクね。
久しぶりに見たわ……。
- 生徒だった頃は、まさか帝国軍の将になって
戻ってくるなんて思いもしなかったわ。
- レア様、絶対怒ってますよ!
やっぱり来るんじゃなかったあ……!
- 怒っている、くらいで済めばいいけれど。
それこそ憤激しているんじゃないかしら。
- ふ、ふんげき?
よくわかりませんけど、危険な響き……。
- ましてや、ここに攻め込むなんて……。
- セイロス騎士団も、死力を尽くして
戦うだろうね。危ない戦場だよ……。
- こっちだって常に全力を尽くすぜ?
誰が相手だって吹っ飛ばしてやる!
- 心配は無用だ。攻城戦とはいえ、
兵力ではかなりの優位に立っている。
- 攻城戦とはいえ、
兵力ではかなりの優位に立っている。
- いかに堅牢なガルグ=マクとはいえ、
落とせぬはずはないさ。
- 粉砕すると意気込む
- 慎重になる
- 俺たちの手で粉々に打ち砕いてやろう。
- 私たちの手で粉々に打ち砕いてやるわよ。
- [HERO_MF]……。
勢いは良いけれど、粉々は困るわ。
- 制圧したあとは、帝国で使うのだから……。
頼むわよ。
- す、すまん。
- ご、ごめん。
- 数の上ではそうかもしれないが、
戦いじゃ何が起こるかわからない。
- 数の上ではそうかもしれないけど、
戦いじゃ何が起こるかわからない。
- 慎重に行こう。
- 慎重に行くわ。
- ええ、頼むわよ。
目的は制圧であって、破壊ではないのだし。
- 陛下、準備が整いました。
いつでも攻撃を開始できます。
- 偵察、完了です。
敵の配置、予想する、しました。
- モニカ、記憶、完璧、する、あります。
地形、わかる、とても助かりました。
- モニカ殿がガルグ=マクの地形を完璧に
記憶していて、本当に助かりました!
- ありがとう、モニカ。
相変わらず貴方の記憶は頼りになるわね。
- そ、そんな! あたしなんてとても!
いえ、陛下のお役に立てて光栄ですけど!
- あ、でも、これからももちろんお役に
立ちますし……、ええと……。
- ……そこも相変わらずね、モニカ。
あら、貴方は……
- あっ、この者は、俺の妹のフレーチェです。
俺の従者にする許可を頂きまして……。
- フレーチェ=フォン=ベルグリーズです!
兄ともども、よろしくお願いします!
- ああ、貴方がカスパルの……
年下の叔母、だったかしら。
- は、はい。恐縮です、陛下。
- フレーチェはまだ戦場には出ませんが、
皆様の後方で支援させていただきます!
- よ、よろしくお願いいたします!
- 私が言っても逆効果かもしれないけれど、
そんなに緊張しないで平気よ。
- 自分のできることを頑張ってちょうだい。
……さあ、皆、行くわよ。
- ガルグ=マクを落とし、
フォドラを私たちの手に取り戻すわ。
- 敵の本拠に乗り込むわけか……
こういう時に「心が躍る」というのかな。
- ……?
- ……?
- 珍しいな、お前がそういうこと言うの。
心が躍る、か……。
- 珍しいわね、あなたがそういうこと言うの。
心が躍る、か……。