link ドロテア volume_up
はあ……。フェルくんに何て言えば いいのかしら。困ったわねえ……。
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嫌っていたのも私の誤解だったし、 謝らないと……あ!
link フェルディナント volume_up
ドロテアー!
link ドロテア volume_up
フェルくん? いったい何を……。
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これ以上は君に近づかないから、 そこで聞いてくれ、ドロテア!
link フェルディナント volume_up
この前はすまなかった! おそらく私が 君を深く傷つけてしまったのだろう!
link フェルディナント volume_up
愚かな私はいまだ、理由を掴めていない。 大いに嘲笑ってくれて構わない! だが……
link ??? volume_up
まあ……痴話喧嘩かしら。 いったい何でしょうね……。
link ??? volume_up
まさかフェルディナント様が浮気とか? ……あり得るわね。
link ドロテア volume_up
ちょっと、フェルくん!? 大声でそういうこと、やめてちょうだい!
link フェルディナント volume_up
しかし、私は君に近づくなと言われたのだ! その言葉に従わないわけにはいかない!
link フェルディナント volume_up
どうか私を許してくれないだろうか! 君とこのままの関係で終わりたくはない!
link ??? volume_up
きゃーっ、熱烈な告白ね。 ドロテアさんのほうは嫌みたいだけど。
link ??? volume_up
どうでしょう、愛し合う二人ならば、 このくらいの障壁は乗り越えて……
link ドロテア volume_up
フェルくん! 許しますから! とりあえず大声で話すのはやめなさーい!
link フェルディナント volume_up
ドロテア、許してくれたのか? 私の思いを聞き入れてくれて、感謝するよ。
link ドロテア volume_up
あんな大声で叫ばれたら、 そう言うしかないでしょ……。
link フェルディナント volume_up
そ、そうか。 ではまだ怒って……
link ドロテア volume_up
あのね、フェルくん。まず言っておきます けれど……貴方が謝る必要はありません。
link フェルディナント volume_up
なぜなのだ? まさか、一生私を許す気は ないということか。ならばっ……
link ドロテア volume_up
話を聞いてちょうだい。謝らなくちゃ いけないのは私のほうなんです。
link フェルディナント volume_up
……なぜ、君が謝るのかね? 君に瑕疵など何もないと思うのだが。
link ドロテア volume_up
あの時……私、貴方とエーデルちゃんの話を 離れた場所から偶然聞いちゃったんです。
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アンヴァルの大通りにある噴水で、 歌っていた水の精の話……
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貴方が見たという水の精は、おそらく…… 子供の頃の私なのよ。
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……何だと!?
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ちょうどあの日、マヌエラ先輩と出会って 歌姫にと誘われた私は、浮かれていたのね。
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少しでも汚れを落とそうと、噴水に入って 水浴びをしていた……。
link ドロテア volume_up
そこに貴方が現れたの。
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そうだったのか……。
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しかし、あの美しい水の精が 君だったとなると……あれは……
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………………。
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………………。
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と、とにかく! それで恥ずかしくて、 近づかないでって言っちゃっただけよ。
link フェルディナント volume_up
う、うむ。理解したよ。 すれ違いが解消されて良かった……。