link ヒルダ volume_up
これは、ここにおいてっと……。
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やあ、ヒルダ。 また備品を整理してるのか。
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そうなのよー。 もう珍しすぎる光景ではないでしょー?
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うん、そうだね。 それはそれで僕としては残念なんだけど。
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えー、どうして? 働かない仲間が減っちゃったって?
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そうなんだよ。
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えっ、ほんとに?
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いや、そうなんだけど……詳しく 説明するのは面倒だから、いいかな。
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よくなーい。 意外すぎて気になっちゃうじゃない。
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あたし、知ってるよ? リンハルトくん、 他にできる人がいない時は……
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率先してテキパキ働いてるじゃない。 だから、何でそんな言い方するのかなって。
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正確には、必要な仕事しかしない仲間かな。 ヒルダもそうでしょ?
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自分の仕事を押しつける時も、相手の状況を しっかり見極めた上でやってるんじゃない?
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だから、押しつけてるんじゃないってば。
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ただ、代わってくれる相手が、 無理をして言い出してるんじゃないか……
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って見極めているのは、 あなたの言ってるとおりかもねー。
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そうだよね。以前、わかり合えないって 君に言った気がするけど……
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それは訂正しよう。 やっぱり君とはわかり合えるよ。
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そう? リンハルトくんって、 すぐ調子いいこと言うからなー。
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まあそういうわけで、必要な仕事しかしない 仲間の君が、仕事をするのは残念なんだ。
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君が余計に働いたら、僕が一人だけ 怠けているように見えてしまうしね……。
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うーん……?
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そういうわけで、僕も手伝わせてもらうよ。 さっさと片づけて休憩しよう。
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へ? 何で?
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何でって、さっきから言ってるじゃない。 僕だけ働かないのは、僕のためにならない。
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どういうことー?
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……流石に話し疲れたんだけど、 説明しなきゃ駄目?
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ダメじゃないけど……聞きたいな。 教えてくれない?
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仕方ないなあ……。 それが全員の利益になるからだよ。
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君は僕と仕事を分けられて楽でしょ。 僕は怠けているという中傷を回避できる。
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皆は、僕らが以前より少し働くように なることで、少し楽になる。
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だから、これからは二人で一緒に 少しだけ頑張ろう。君に付き合うよ。
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えーと、うん。 まあ、楽になるならいいのかな……?
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なんだか丸め込まれてる気がして、 釈然としないわー。
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まあまあ、ほら、片づけて寝よう。 僕はもう眠いよ……、ふああ……。