- 勝利、おめでとうございます。
エーデルガルト様。
- ありがとう。……あの連中にはことごとく
逃げられているのが気に食わないけれど。
- 姿を変えたってことは、あいつも
やっぱりクロニエやトマシュの仲間か……。
- 姿を変えたってことは、あいつも
やっぱりクロニエやトマシュの仲間……。
- そうです。彼奴らはフォドラを陰から
支配せんと企む謎の組織……。
- 我々は、“闇に蠢く者”と呼んでいます。
- そんな奴らがいたなんてな……。
- そんな人たちがいたなんて……。
- ………………。
- それで、殿下はこの後どうするんですか?
- 皇位継承の準備を進めるわ。
ヒューベルトは彼らを玉座の間に集めて。
- はっ。
- ついに皇帝に……陛下になるんですね!
- ええ。私は内務卿らと話してくるから、
モニカはセイロス騎士団に……
- フェルディナント……!
他の皆も……早かったのね。
- 早かったのね、ではない!
いったいどういうことなのだ。
- 我が父は拘禁されていると聞いたぞ。
なぜ私に黙ってこんなことを……。
- なあ、よくわかんねえんだけど、
エーデルガルト、お前が……
- オレやフェルディナントの親父との喧嘩に
勝ったってことでいいのか?
- ……貴方の父とは戦っていないわ。
むしろ協力者よ。ヘヴリング伯もね。
- もしかして、あたしのお父様も、
捕まったりしました?
- いいえ、残念ながら。
- あ、そ、そうですか。
- ……何というか、
いろいろ事情がありそうだな。
- ……何というか、
いろいろ事情がありそうね。
- 良ければ後で、聞かせてくれよ。
- 良ければ後で、聞かせてくれる?
- ええ、そのつもりよ。
皆も、また後で会いましょう。
- モニカ、ついてきて。
歩きながら話すわ。