menu
メニュー
キャラクター鑑賞
支援会話鑑賞
エピソード選択
外伝
資料
hopes.fedatamine.com
熟慮断行
EP.4 - 戦乱の幕開け
« 戦乱の幕開け
救援 »
link
フェリクス
volume_up
……ただ今参りました。 遅参をお許しください、陛下。
link
ディミトリ
volume_up
いや、構わない。貴公も多忙だったろう。 悪いが、会議は先に始めていた。
link
フェリクス
volume_up
帝国による、中央教会への 宣戦布告について……ですね。
link
ディミトリ
volume_up
ああ。今も、ガルグ=マクから逃れてきた 者たちの受け入れを進めてはいるが……
link
ディミトリ
volume_up
数日前、セテス殿から内々に、大司教ら 教団関係者の身柄の保護を依頼された。
link
ディミトリ
volume_up
万一ガルグ=マクが陥落した場合…… という条件つきではあるがな。
link
ディミトリ
volume_up
実質的に帝国と教団との板挟みになった今、 これ以上の静観を貫くことはできない。
link
エリデュア子爵
volume_up
陛下、たとえ教団からの要請であっても、 やはりそれは拒否すべきです。
link
エリデュア子爵
volume_up
彼らを受け入れるということは、 帝国に侵略されるということなのですから。
link
エリデュア子爵
volume_up
確かに南方教会の存在は気にかかりますが、 今はそこに拘泥すべき時ではありません。
link
マティアス
volume_up
エリデュア子爵の仰ることもわかりますが、 私にはそう単純な話とは思えませんね。
link
マティアス
volume_up
ファーガスはその政体上、国王や封建領主の 正統性を教団によって裏付けられている……
link
マティアス
volume_up
何の見通しもなく、ただ帝国の侵略を恐れて 己の正統性を否定すれば、どうなりますか?
link
エリデュア子爵
………………。
link
マティアス
volume_up
いずれ、国は必ず乱れます。その時に 苦しむのは誰か、子爵もおわかりでしょう。
link
エリデュア子爵
volume_up
他人事だからそのように言えるのです。 北方は戦火を被らずに済むでしょうからね。
link
フェリクス
volume_up
確かに、我々北部諸侯の言葉には 何の重みもないかもしれませんが……
link
フェリクス
volume_up
このままガルグ=マクが陥落すれば、 戦禍を被るのは西部だけではありません。
link
フェリクス
volume_up
ローベやガラテアといった南部諸侯の態度は どうなっているのですか、陛下。
link
ディミトリ
volume_up
ローベ伯からは返答を得られなかったが、 ガラテア伯からは書簡が届けられている。
link
ディミトリ
volume_up
「民とて、領土を侵略者に明け渡すのを 手放しで喜べるほど愚かではない……」
link
ディミトリ
volume_up
「人々の生活基盤を担っている教会を 切り捨てるべき道理はない」……だそうだ。
link
ギュスタヴ
volume_up
……陛下、我々は2年前の内乱の折、 中央教会に対して大きな借りを作りました。
link
ギュスタヴ
volume_up
恩人を売るような真似をすれば、国内諸侯も 陛下に対する不信を募らせるでしょう。
link
フェリクス
volume_up
そうなれば、また2年前と同様に 内乱が起こる可能性もある……。
link
フェリクス
volume_up
ブレーダッドの紋章の有無さえ問わなければ 王家の血を引く人間は決して皆無ではない。
link
フェリクス
volume_up
そうした者を担いで国が割れるのは、 賢王クラウスの死後にも起こったことです。
link
エリデュア子爵
volume_up
ですが公爵、我々は起こるかもわからぬ 内乱より、眼前の戦乱を避けたいのです。
link
ディミトリ
volume_up
俺とて戦乱で民を苦しめたくはない。だが、 それは帝国の要求さえ呑めば済む話なのか。
link
ディミトリ
volume_up
仮に大司教を帝国に差し出し、 南方教会を受け入れれば何が起きる?
link
ギュスタヴ
volume_up
帝国は、大司教に代えて南方教会の司教を 聖教会の首座に据えるつもりなのでしょう。
link
ギュスタヴ
volume_up
ですが、その司教となったヴァーリ伯や 南方教会そのものにも良い噂は聞きません。
link
ギュスタヴ
volume_up
建前上はセイロス教の宗派の一つですが 南方教会は実質、皇帝直属の組織です。
link
マティアス
volume_up
中央教会を拒み、南方教会を受け入れるのは 帝国の支配を受け入れるのと同義。
link
マティアス
volume_up
彼らがファーガスの地をどう扱うかは、 実際に支配を受けてみるまでわかりません。
link
マティアス
volume_up
帝国のためにと、ファーガスに苛税を課して 搾取に搾取を重ねることもあり得るのです。
link
フェリクス
volume_up
………………。
link
ディミトリ
volume_up
……フラルダリウス公、 どうやら何か言いたいようだな。
link
フェリクス
volume_up
いえ……陛下もいつまで、この冗長な 茶番に付き合うおつもりかと思いまして。
link
フェリクス
volume_up
要は、このファーガスを潰して帝国に 臣従するという道があるか否か、でしょう。
link
ディミトリ
volume_up
……帝国に従えばどうなるかは、 先ほど辺境伯らが口にしたとおりだ。
link
ディミトリ
volume_up
皇帝は、国内で急速に改革を進めている。 俺としても、倣うべき部分はあると思う。
link
ディミトリ
volume_up
……だが、その拙速なやり方は 王国の旧く、凍った大地にはそぐわない。
link
ディミトリ
volume_up
今、ファーガスの民が必要としているのは 自立や自由、劇的な変革ではなく……
link
ディミトリ
volume_up
生活を向上させるための地道な積み重ねだ。 変革は、その基盤の上にしか成り立たない。
link
フェリクス
volume_up
最早、我々は陛下の決裁に従うまで。 選ぶべき道が決まっているなら、ご指示を。
link
ディミトリ
volume_up
………………。
link
ディミトリ
volume_up
ファーガス神聖王国は教団を受け入れる。 皆、己が武器を研いで戦いに備えよ。
link
ディミトリ
volume_up
ギュスタヴ、ドゥドゥー、早馬の用意を。 各地にこの旨を伝えねばならない。
link
ディミトリ
volume_up
聖教会と帝国だけでなく、ローベ伯はじめ 招集に応じなかった諸侯にも余さずに、だ。
link
ドゥドゥー
volume_up
はっ。お任せください。