link モニカ volume_up
ドロテアさん、無事ですか!? 戦場で傷を負ったって聞きましたけど……。
link ドロテア volume_up
大丈夫よ。服はダメになっちゃったけど…… 体のほうはすぐ治るわ。
link モニカ volume_up
本当ですか? 良かった……。
link モニカ volume_up
命はもちろん、ドロテアさんの肌に傷が 出来ても一大事ですからね。
link ドロテア volume_up
モニカちゃんはいつも大げさなんだから。 もう傷くらいいっぱいあるわよ。
link モニカ volume_up
それは知ってますけど…… 大きな傷痕は別問題ですから!
link ドロテア volume_up
知ってるのね…… いえ、深くは聞かないけれど。
link モニカ volume_up
それで、ドロテアさん…… 確認したいことがあるんですが。
link モニカ volume_up
あなたが傷を負ったのは、相手を殺すのを 躊躇って、反撃されたからだと聞きました。
link ドロテア volume_up
ええ……相手がとても幼い子で、しかも とてもみすぼらしい見た目だったの。
link ドロテア volume_up
孤児のような…… それで、手が止まっちゃったのよ。
link モニカ volume_up
報告どおりなんですね……。
link ドロテア volume_up
ふふ、ごめんなさいね。 これじゃ、みんなのお荷物かしら?
link モニカ volume_up
そんなことはありません。 でも、どうして戦い続けるんですか?
link モニカ volume_up
ドロテアさんは、心優しくて…… 戦うことだって嫌いなんでしょう?
link モニカ volume_up
逃げ出したくならないんですか? 軍を辞めて、歌劇団に戻りたくないんです?
link ドロテア volume_up
……なるわよ。 逃げ出したいって、いつも思ってるわ。
link ドロテア volume_up
でも、私の自尊心が許さないのかしら。 あるいは立場に縛られているのかしら。
link ドロテア volume_up
私が歌姫にならずに孤児のままだったら、 今日、戦場で殺したあの子のように……
link ドロテア volume_up
ろくに戦う術も学ばないまま、戦場に 駆り出されて死んでいたかもしれない。
link ドロテア volume_up
そう思うと、逃げ出せないのよ。 私だけが逃げ出して、本当にいいのって。
link モニカ volume_up
ドロテアさん……。
link ドロテア volume_up
それに私、エーデルちゃんのこと 好きなのよねえ。
link ドロテア volume_up
側にいて支えてあげたいって思うの。 貴女も一緒じゃないかしら?
link ドロテア volume_up
帝都にいて働く選択肢だってあるのに、 こうしてずっと戦っているじゃない。
link モニカ volume_up
ふふっ、そうですね。 あたしは陛下のことが好きです。
link モニカ volume_up
どんなにつらいことがあったとしても、 お側を離れたいなんて思いません。
link ドロテア volume_up
そうでしょ? そこについては、私たちは同じよ。
link モニカ volume_up
ごめんなさい、ドロテアさん。
link モニカ volume_up
あたし、実はドロテアさんの、後方への配置 転換を陛下に進言しようとしてました。
link モニカ volume_up
でも、こうして話してみて、 それは間違いだったと気づいた……。
link モニカ volume_up
つらくても、たとえ傷を負っても、 そこにいたいという想いがあったんですね。
link ドロテア volume_up
謝らないでいいわよ、モニカちゃん。 これからも一緒に頑張りましょう。
link モニカ volume_up
はい。あたしとドロテアさんがいれば、 陛下は両手に花……
link モニカ volume_up
いえ、陛下もお美しい花ですので、 ええと……何というか……。
link ドロテア volume_up
戦場という舞台に咲き誇る、 まさに百花繚乱の帝国軍、かしら。