link エーデルガルト volume_up
タレスは、何を企んで……。 帝都は大丈夫かしら。また、成り……
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……誰?
link ベルナデッタ volume_up
あっ、エーデルガルトさん!?
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ベルナデッタ? こんな時間にこんな場所で、何を。
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えっと、うんと、す、少しここで 引き籠もろうかなって……。
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ここはたまにベルが引き籠もってる 場所なんですよお……。
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そうだったの。 それは邪魔をしたわね。
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いいえ、別に……。
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その、エーデルガルトさん、何だか 元気がないですね?
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何か、悩みがあるんです? ベルで良ければ聞きますけど。
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ありがとう。でも皇帝の悩みなんて、尽きる はずもないわ。聞いていたらきりが……
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あの、そうじゃなくて……!
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ベルナデッタ?
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前に、ベルの呪いが解けたのかもしれない って話をした時……
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エーデルガルトさん、自分もって 言いかけてましたよね。
link ベルナデッタ volume_up
あたしみたいにエーデルガルトさんも、 何か呪いがあるんじゃないかって。
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だからこうして、ベルと同じように、 夜に、独りで、こんな場所に……。
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………………。
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参ったわね。貴方に見透かされるなんて 思ってもみなかったわ。
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そのとおりよ。 私もずっと苦しめられていたことがあった。
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その相手と戦って勝ち、呪いは解けたと 思っていたのだけれど……。
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そう簡単にはいかないわね。 まだ相手は生きているし、仲間もいる。
link ベルナデッタ volume_up
そう、なんですね。 ベルも……やっぱり簡単にはいかないです。
link ベルナデッタ volume_up
ずっと外にいると、急に引き籠もりたく なって、とにかく独りでいたくなって。
link ベルナデッタ volume_up
あたしは、引き籠もることが必要な人に なっちゃったみたいなんです。
link エーデルガルト volume_up
そういうものよ、ベルナデッタ。 誰しもが傷を抱えたまま前に進んでいく。
link エーデルガルト volume_up
寄り添って優しくすれば、傷が癒える なんていうのは幻想なのだから。
link ベルナデッタ volume_up
世の中は、厳しいですねえ……。
link エーデルガルト volume_up
でも、絶望する必要もない。 そのために戦っているのでしょう?
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人々が理不尽な傷を負わぬ世を、 立ち上がりたい者が立ち上がれる世を……
link エーデルガルト volume_up
引き籠もりたい者が引き籠もれる世を、 私たちは創るのよ。この手で。
link ベルナデッタ volume_up
本当ですか!? ベルも戦って、引き籠もります!
link エーデルガルト volume_up
ええ、やるべきことさえ果たしていれば、 後はいくらでも引き籠もっていていいわ。
link ベルナデッタ volume_up
やるべきことっていうのが大変なんです! やっぱり厳しいですううう!