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フェルディナント & レオニー B - 支援会話鑑賞
C
B
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フェルディナント
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うむ、今日も逞しいな。 しっかりと毛並みを整えてやろう。
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レオニー
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おい、フェルディナント。
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フェルディナント
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ああ、レオニーか。 何の用だね?
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レオニー
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わたしは調べてきたんだ。 やっぱりおかしいのはあんただった!
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フェルディナント
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……私の何がおかしいのだ。 言葉が足りないぞ、レオニー。
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レオニー
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貴族でも、進んで厩舎を掃除したり、 汚れた道具を整備したりするって話だよ。
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レオニー
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帝国の貴族で、担当でもないのに勝手に やってるのはあんただけだったぞ!
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レオニー
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つまり、帝国も同盟も貴族は同じ。 わたしの言うことが合ってたってことだ。
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フェルディナント
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ううむ、君の言いたいことはわかった。
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フェルディナント
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確かに君の調べた範囲では、行動に 移していたのは私だけだったのだろう。
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フェルディナント
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だが、それは表面的な話に過ぎない。 本質は違う。
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レオニー
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本質? どういう意味だよ?
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フェルディナント
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真に貴族である者は皆、私と同じように 考えているのだ。頭の中ではな。
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フェルディナント
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それを行動に移した者が、今回はたまたま、 私しかいなかったのだろう。
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フェルディナント
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その行為をおかしいと断ずるのであれば、 皆の思考もおかしいということになる。
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フェルディナント
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つまり、私を含めた世の貴族は 皆おかしいということになってしまう。
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レオニー
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はあ? 意味のわからないことを言って、 煙に巻こうとしてないか?
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レオニー
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どうしてそうなるんだよ。 あんた以外の貴族はおかしくないって。
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フェルディナント
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……どうやら議論は平行線のようだ。
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レオニー
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そうみたいだね。 わたしが間違ってるとは思わないけどさ。
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フェルディナント
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ならば、わかってもらうしかあるまい。 私が正しき貴族であると!
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レオニー
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だったら、こっちもわかってもらうよ。 あんたみたいな貴族は他にいないって!
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フェルディナント
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………………。
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レオニー
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………………。
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フェルディナント
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ふっ、私としたことが少し意地を 張ってしまったな。
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フェルディナント
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このような話、決して理解を 強いるべきではないというのに。
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フェルディナント
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貴族にあるまじき行為だった。 謝罪させてもらおう。
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レオニー
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いや、こっちこそ熱くなっちゃって…… 悪かったよ。
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レオニー
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あんたが率先していろいろやってくれるのは 確かなのにさ。
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レオニー
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それが貴族かどうかなんて話、 ほんとどうでもいいよな。ごめん。
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フェルディナント
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いいさ、気にすることはない。 それに私には閃いたことがある。
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フェルディナント
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結局、問題は私ではなく……世の貴族が 信用されていないことなのだ。
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フェルディナント
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となれば、私がいっそう行動に移し、 貴族の正しさを知らしめねばならない。
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フェルディナント
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見ていたまえ、レオニー。 きっと君が思う貴族は消えてなくなるぞ。
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レオニー
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……ん? そうなったら凄いけど、 もはや貴族とか関係なくならないか?
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レオニー
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平民に率先して汚い仕事をやり、平民を 馬鹿にしないんだろ? 平民じゃないか。
C
B