- 無事、かの地の賊徒を掃討し、
聖遺物を取り戻すことができました。
- 皆の助力に感謝します。
主もこの行いを祝福なさるでしょう。
- その盾が聖遺物ってやつなんだよな?
- その盾が聖遺物ってやつなのね?
- ああ、神聖武器と呼ばれるものの一つだ。
聞いたことくらいはあろう。
- 昔、聖マクイルが作ったと言う
- 昔、聖インデッハが作ったと言う
- ああ。確か……昔、聖マクイルが作った
という武具だと聞いたような。
- ええ。確か……昔、聖マクイルが作った
という武具だと聞いたような。
- ほう、よく知っていたな。
しかし半ば正解、半ば不正解だ。
- ああ。確か……昔、聖インデッハが
作ったという武具だと聞いたような。
- ええ。確か……昔、聖インデッハが
作ったという武具だと聞いたような。
- ほう、よく勉強しているな。
そのとおり、これはインデッハの作だ。
- 神聖武器は聖マクイルが鍛えたものと
誤解されていることが多いようだが……。
- 正確には、インデッハが鍛え、マクイルが
力を付与して作られたものが多い。
- そしてこのオハンの盾は、インデッハが
キッホルのために作ったものと伝わります。
- 二人はとっても仲良しでしたものね!
……と、何かの本に書いてありましたわ。
- ですがセイロスは、キッホルではなく、
帝国の初代皇帝にこの盾を授けました。
- その皇帝が……ツィリル、誰だっけ?
- その皇帝が……ツィリル、誰だっけ?
- えーと……ヴィル……?
- ヴィルヘルム=パウル=フレスベルグ。
歴代皇帝の中で唯一の「大帝」です。
- アンヴァルの一領主に過ぎなかった彼は、
セイロスから主の啓示を授かったことで……
- 瞬く間に大国の主となり、争乱の絶えない
フォドラを平定すべく兵を挙げました。
- その戦いは何十年にも及び、
多くの血が流されたといいます。
- この時、セイロスや四聖人も帝国を助けて
戦った。世に言う、英雄戦争だな。
- ほう……ツィリルは知ってたか?
- ふうん……ツィリルは知ってた?
- あのさ……ボクが知らないのを確かめて、
安心しようとするの、やめてよね。
- そしてタルティーン会戦において、
反帝国勢力の首領、ネメシスが討たれ……
- 一応の目的を果たしたヴィルヘルム大帝は、
その子、リュカイオンに帝位を譲りました。
- その後もヴィルヘルムは、リュカイオンの
後見として戦場に立ち続けましたが……
- リュカイオンの早世によりヴィルヘルムも
役目を終え、表舞台から身を引きました。
- その際に、彼はこの盾をセイロスに返上し、
共にインデッハの工房に戻したそうです。
- そして誰からも忘れ去られたまま、
千年以上もの時が過ぎた、というわけだな。
- 千年か……そんな昔に作られたとは
とても思えない見栄えだな。
- 千年か……そんな昔に作られたとは
とても思えない見栄えね。
- おじさまは、とーっても手先が器用で
鍛冶仕事も得意中の得意でしたのよ!
- おじさま?
- おじさま?
- ……聖インデッハのことですわ。寓話の中で
おじさまと呼ばれていたもので、つい。
- そして今……アドラステア帝国の皇帝は、
セイロス聖教会を滅ぼそうとしている。
- 建国時の恩を仇で返す非道の行い、
女神への冒涜と言えよう。
- [HERO_MF]、この神聖なる盾は
君たちに託そうと思う。
- 他にも幾つか有用な道具などを盗賊から
取り戻せた。合わせて活用してくれ。
- 俺たちに、か?
- 私たちに、なの?
- それが、大司教の望みだ。
- かつてヴィルヘルム大帝が、この盾を持って
邪王ネメシスを打ち破ったように……
- この戦争ではあなた方が、道を外れた皇帝、
エーデルガルトを打ち破ってほしいのです。
- わかったと受け取る
- 受け取れないと断る
- 返答に困る
- わかった。俺からディミトリに渡して
王国軍で管理するよう伝えとくさ。
- わかったわ。私からディミトリに渡して
王国軍で管理するよう伝えとく。
- お願いします。ディミトリ王ならば、
きっと有効に用いてくれることでしょう。
- いや、千年前に聖人が作った盾なんて、
恐れ多くて俺には受け取れないぞ。
- いえ、千年前に聖人が作った盾なんて、
恐れ多くて私には受け取れないわよ。
- そうですか……では、教会から直接、
ディミトリ王に贈ることにしましょう。
- えーと……俺は一介の傭兵なんだ。
受け取っていいのか判断できない。
- えーと……私は一介の傭兵なの。
受け取っていいのか判断できないわ。
- そうですか……では、教会から直接、
ディミトリ王に贈ることにしましょう。
- その盾は、インデッハの人智を越えた
技巧と、ヴィルヘルムの強烈な意思……
- そして、セイロスのフォドラへの想いと、
主の大いなる加護を宿しています。
- 必ずやあなた方を、そしてセイロス聖教会を
信じる皆を、勝利へ導いてくれるはずです。
- ……その言葉も、確かに受け取った。
ディミトリに一緒に伝えさせてもらう。
- ……その言葉も、確かに受け取ったわ。
ディミトリに一緒に伝えさせてもらうわね。
- ……その言葉は、確かに受け取った。
ディミトリに伝えさせてもらう。
- ……その言葉は、確かに受け取ったわ。
ディミトリに伝えさせてもらうわね。
- お願いします。
あなた方の活躍に期待していますよ。