- <<<EMPTY>>>
- 前エーギル公だけに構っているわけには
いかないわ。王国、同盟、そして帝国内……
- 多くのことに同時に、配分を間違えずに
対応していかなければならないのよ。
- 大変そうだと労う
- 問題ないと楽観視する
- 大変そうだな。俺にも戦い以外で
できることがあればいいんだが……。
- 大変そうね。私にも戦い以外で
できることがあればいいんだけど……。
- あら、そんなことを言うと、
いくらでも仕事が降って湧いてくるわよ。
- エーデルガルトなら問題ないだろ。
どんな難事だって乗り越えていけるさ。
- エーデルガルトなら問題ないわよ。
どんな難事だって乗り越えていけるって。
- 随分と楽観的ね、貴方。……ま、後ろ向きに
考えるよりはいいのかもしれないわ。
- メリセウス要塞内の陣容については、
そのほとんどを把握しています。
- 把握した上でも勝利を確信できないのは、
あの要塞が単純に難攻不落だからです。
- おそらく“闇に蠢く者”の力を借りたとは
いえ、前エーギル公もやるものですな。
- 褒めたことを驚く
- 同意する
- 意外だな、お前があいつを評価するなんて。
- 意外ね、あなたがあの人を評価するなんて。
- 左様で? たとえどんな愚物であろうと、
有能な働き自体は評価しますよ、私は。
- ああ、思ったより手強い相手かもな。
攻城戦でも警戒しないと……。
- ええ、思ったより手強い相手かもね。
攻城戦でも警戒しないと……。
- 左様ですか? 前エーギル公の要塞を
奪取した手腕を褒めこそすれ……
- あの愚かな男の軍才や武勇を警戒する気には
まったくなれませんがね、私は。
- ………………。
- ……君か。
作戦を練っていたところだ。
- 父のことをよく知る私こそが、父の考えを
読むのに最も長けていると言えるだろう?
- 無理してないか気遣う
- 頷いて案を出す
- 大丈夫か、フェルディナント?
親子で殺し合うなんて……。
- 大丈夫、フェルディナント?
親子で殺し合うなんて……。
- 心配無用だよ。
私はエーギル家を継ぐ者なのだ。
- 帝国のため、正しき道を選ぶさ。
そうでなければ貴族など名乗れない。
- 確かにな。そしたらフェルディナントに
軍の配置も全部決めてもらおうか?
- 確かにね。それならフェルディナントに
軍の配置も全部決めてもらっちゃう?
- やめてくれ。
私の予想を元に皆で考えればいい。
- でなければ、ヒューベルトに愚かな配置だと
鼻で笑われてしまうよ。
- 子供の頃、カスパルに付き合わされて
何度もメリセウス要塞で遊んだんだ。
- 街も、畑も、湖も、何もかもを大きな城壁で
囲んだ、巨大な城塞都市なんだよ。
- 戦争しに行くんじゃなければ、
一見の価値ありだと僕は思うけれどね。
- 楽しみにする
- 楽しみにする余裕はないと言う
- なるほど、アリアンロッドとはまた違う
景色なんだろうな。楽しみにしとくさ。
- なるほど、アリアンロッドとはまた違う
景色なのかしらね。楽しみにしとくわ。
- ……君は図太い神経を持ってるみたいだね。
いや、今に始まったことじゃなかったか。
- 流石に景色を楽しんでる余裕はないだろ。
勝ってから見物する暇があればいいんだが。
- 流石に景色を楽しんでる余裕はないでしょ。
勝ってから見物する暇があればいいけど。
- 少しくらいはあるんじゃないかな。
何にせよ、まずは勝たなきゃね。
- 要塞に親父がいりゃこんなことには
ならなかったはずなのによ。
- ま、起こった話に文句を言ってても
仕方ねえか。要塞を奪還するぞ!
- 人質になってる兄貴のことは気にすんな。
武門の家に生まれたんだ、覚悟は出来てる。
- 他の家族について聞く
- それでも心配する
- 兄さん以外の家族はどうなんだ?
人質になってないのか?
- 兄さん以外の家族はどうなの?
人質になってないのかしら?
- そこは心配いらねえ。みんな帝都にいるぜ。
貴族はだいたいそうだって、知ってるだろ?
- それでも心配だ。
お前の血の繋がった兄さんだろ?
- それでも心配よ。
あなたの血の繋がった兄さんでしょ?
- そうなんだけど……まあいいか。
心配してくれてありがとよ。
- エーギル公……いや前エーギル公?
……は、今までどこにいたんですかね。
- エーギル公……いや前エーギル公?
……は、今までどこにいたのかな。
- どこかに引き籠もってたのかなあ。
引き籠もれる場所があるって、いいよなあ。
- アリアンロッド、“白銀の乙女”、でした。
メリセウス、“頑固な老将軍”、ですか?
- 乙女でも、あれほど、手強い……
老将軍、恐ろしく、手強い、予想します。
- 乙女のほうが手強いと言う
- 老将軍のほうが手強いと言う
- いや、乙女のほうが手強いんじゃないか?
老将軍はほら、老いてるわけだし……。
- いえ、乙女のほうが手強いんじゃない?
老将軍はほら、老いてるわけだし……。
- そのよう、思いますか?
わたし、逆です。
- 老練な知恵、技術こそ、警戒します。
乙女、心、攻める、容易です。
- 頑固な老人と、若い女性か……
戦うのが嫌なのは、そりゃ老人かな。
- 頑固な老人と、若い女性か……
戦うのが嫌なのは、それは老人よね。
- 傭兵でも、それだけ長生きしてる奴は
だいたい恐ろしく強いと相場が決まってる。
- 傭兵でも、それだけ長生きしてる人は
恐ろしく強いと相場が決まってるもの。
- なるほど、それ、また、傭兵の知恵、です。
わたし、参考、なります。
- エーデルちゃんが言ってたわ。
貴族なんてなくしてしまえばいいって。
- ある意味では、これがその第一歩に
なるのかもしれないわね……。
- どういう意味か問う
- 賛成なのか聞く
- 貴族も必要なのではと応じる
- どういう意味なんだ?
第一歩って……。
- どういう意味なの?
第一歩って……。
- 敵対した貴族は、いろいろと処分を受ける
ことになるでしょ?
- きっと、彼らの貴族としての役割を、
他のものにすげ替えていくのよ。
- ドロテアも賛成なのか?
貴族をなくしちまうことに。
- ドロテアも賛成なの?
貴族をなくしちゃうことに。
- 当然でしょ。
でなきゃ一緒に戦ったりしてないわよ?
- そうは言っても、国を治めるには
何だかんだ貴族は必要じゃないのか?
- そうは言っても、国を治めるには
何だかんだ貴族は必要じゃないの?
- どうなのかしらね。貴族に代わるものを、
エーデルちゃんたちは求めてるわ。
- それが貴方であったり、私であったり
するのかもしれないわよ。
- それが貴女であったり、私であったり
するのかもしれないわよ。
- あたしの家は、あたしがいるからこそ、
エーデルガルト様に従ってますけど……
- そうでもなければ前エーギル公に従ってても
おかしくない、旧態依然とした家です。
- 現当主の父は、家中でも例外的な存在で……
当主にだって無理やりならされたんですよ。
- フリュム領では助かったよ、マヌエラ君。
君がいてくれて本当に良かった。
- ちょっと、やめてくれない、ハンネマン?
- あなたに手放しで礼を言われると、
なんだか悪寒がしてきちゃうわ。
- なに!? 心からの感謝を伝えている
というのに、言うに事欠いて悪寒だと?
- まったく君という者は、人としての礼儀を
本当に身につけているのかね?
- 余計なお世話よ、堅物ヒゲ男! だいたい
礼を言いに来たくせにすぐにそうやって……
- ふふ、あたくしの積年の好敵手が、
あたくしを置いて逝ってしまったのよ。
- 何だか胸に穴がぽっかりと空いちゃってね。
何をしても元気が出なくて。
- 「何を柄にもなく意気消沈しておるのだね」
って、幻聴が聞こえてきそうだわ。
- 余計なお世話よ、堅物ヒゲ男!
……って、言ってやりたいわ。
- ありがとう、君たちのおかげで助かったよ。
少々無茶が過ぎたようだ。
- だが、多くの者が苦しむのを目にしては、
黙っていられなくてね……。
- しかし……いや、何でもない。
気にしないでくれ。
- マヌエラも……生きていれば同じことを
しただろう。残念だよ。
- [HERO_MF]、聞いてちょうだい?
この子ったら、私に戦うなって言うの~。
- わざわざお前が戦う必要はないと、
言ったまでのことだ……。
- お前の分まで、私が殺す……。
何の問題もないはずだ……。
- それは困ると言う
- それでもいいと言う
- 待て、それは困る。お前らは戦場での役割も
全然違うんだし、代わりとか意味ないって。
- 待って、困るわ。二人は戦場での役割も
全然違うんだし、代わりとか意味ないわよ。
- そうよ~。あなたにはあなたの、
私には私の役割があるでしょう?
- よくわからんが、別にいいんじゃないか。
イエリッツァが二人分働くんだろ?
- よくわからないけど、別にいいんじゃない?
イエリッツァが二人分働くんでしょ?
- そんなの駄目よ~。私たち、得意なことも
苦手なことも全然違うんだから。
- 今回の戦いが終われば……
私たちは再び、王国との戦いに戻る……。
- 旧知の者たちを自らの手で討てば……
お前は、きっと悲しむだろう……。
- 旧知の者たちを自らの手で討てば……
お前は、きっとまた、悲しむだろう……。
- ……ふふ。気遣ってくれてありがとう。
でも……もう大丈夫だから。心配しないで。
- エーギル公……。
斬る価値もない……。
- 多少頭が切れようと、所詮は蛆虫どもの
力を借りねば何もできん男だ……。
- 王国でも、北からスレンが攻めてきたり、
貴族の反乱が起こったりしていたわ~。
- 何かあればすぐに争いが起こるのは、
どこの国も同じなのよね、きっと。
- 結局、こうして傷つけ合うことでしか、
解決できないのかしら……。
- 聞きまして? 前エーギル公は多くの諸侯に
取引を持ちかけるなどして……
- 打倒皇帝に勤しんでいるそうですのよ。
し・か・し!
- なぜその中にヌーヴェルの名がないのです!
再興を餌にすればよいでしょう!?
- 考察する
- ため息をつく
- そうだな……やはり爵位を失ってから
年数が経過し過ぎてるんじゃないか?
- そうね……やっぱり爵位を失ってから
年数が経過し過ぎてるんじゃない?
- 助けになるほどの戦力を持ってないと
奴に判断されたんだろ。
- 助けになるほどの戦力を持ってないと
あの人に判断されたんでしょ。
- ぐぬ……事実とはいえ、無視されるのは
非常に腹立たしいですわ!
- 何でそんなことで怒ってるんだよ。
誘われたらあっちにつくのか? お前。
- 何でそんなことで怒ってるのよ。
誘われたらあっちにつくの? あなた。
- つくわけがないでしょう!
私は無視されたことを怒っているのですわ!
- “闇に蠢く者”って……なんていうか、
一枚岩じゃないのかな?
- おばさんもそうだし、タレスだっけ?
あとソロンも……
- みんな好き勝手やって、
何がしたいんだろーね。
- また出てくるのかな、メリセウスでも。
- そうだ、[HERO_MF]。今度一緒に、
フリュム領の復興の手伝いに行かない?
- 建物の修理とか、瓦礫の片づけとか……
他にも仕事はたくさんあるから。
- 承諾する
- 断る
- ああ、もちろん。何というか、お前の
明るい顔を久しぶりに見た気がするよ。
- ええ、もちろん。何というか、あなたの
明るい顔、久しぶりに見た気がするわね。
- え……そうかな。
心配させて、ごめん……。
- うーん……良い考えだが、今は緊急事態だ。
フリュム領に戻ってる暇はないだろ。
- うーん……悪くないけど、今は緊急事態よ。
フリュム領に戻ってる暇はないと思うわ。
- それじゃあ、時間ができたらでいいよ。
助けが必要な人たちが、たくさんいるんだ。
- 一日も早く、街の人たちが
元の生活を取り戻せればいいんだけど。
- 父はミルディン大橋の警備強化のために
グロスタール領に戻ったよ。
- 今回の反乱に呼応する勢力が現れた場合に
備えておきたいのだそうだ。
- 僕には帝国への恭順を勧めておきながら、
自分はレスターのことが心配なのだろう。
- 昔から腹の読めぬ人だったが、近頃は少し
考えがわかるようになってきた気がするよ。
- メリセウス要塞は、帝都防衛のために
発展した、難攻不落の城郭都市なんです。
- “頑固な老将軍”の異名のとおり、
その歴史もとても古いそうですよ。
- 奪還するのは簡単ではないと思いますが、
もし勝てたらゆっくり見学したいなあ。
- いやあ、困ったねえ。
- おれが帝都でどデカい借金をこさえちまった
相手が、前エーギル公に味方してるってよ。
- 何が困るのか聞く
- 呆れる
- それで何が困るんだ?
借りた金は返せよ。
- それで何が困るの?
借りた金は返しなさいよ。
- そこさ、おれが困ってんのは。
今回の戦いで討伐されちまったら……
- 返したくても返せる相手がいなくなる。
借金を踏み倒すようで悪いなと思ってよ。
- まさか、この戦いで討ち取っちまえば、
借金を返さなくて済むなんて考えてるのか?
- まさか、この戦いで討ち取っちゃえば、
借金を返さなくて済むなんて考えてるの?
- おいおい、人聞き悪いこと言うなって。
借金を踏み倒す真似はしたくねえんだがな。
- 向こうで帝国の貴族たちが、
真剣な顔で話してたんだけどよ。
- よく聞いたらフニャムニャフニャムニャ
言ってんだよ。何なんだろうなあ?
- 寝言について話していたと予想する
- 未知の言語について話していたと予想する
- 誰かの寝言について話してた、とか?
- 誰かの寝言について話してた、とか?
- そうかなあ。それにしちゃあ、
真面目くさった顔だったけどなあ。
- 未知の言語について話してた、とか?
敵に得体の知れない連中がいるだろ。
- 未知の言語について話してた、とか?
敵に得体の知れない連中がいるでしょ。
- なるほどなあ、そうかもしれねえ。
お前、頭いいなあ。
- ん……待てよ、フニャムニャじゃなくて
フェニヤメニヤだったか?
- メリセウス要塞を襲った軍勢の中に、
怪しげな魔道兵が多数いたそうです。
- これはもう、間違いありません。
奴らの……“闇に蠢く者”たちの仕業です。
- 前エーギル公なんて、どうでもいいわ。
今度こそ奴らの首領を……!
- 人質にされた方々はご無事でしょうか……。
- 私たちが要塞を攻めることで、
残酷な仕打ちを受けるのでは……?
- 主よ……どうか彼らをお守りください……
- 軍務卿の留守に要塞を乗っ取られるとは……
はは、言わんこっちゃねえってな!
- 俺たちは、市街の連中まで人質に取られてる
ようなもんだ。下手な動きはできねえ。
- その上、籠もってるのはあのメリセウス
要塞ときた。さて、どうしたもんかな。
- 秘策はないのかと尋ねる
- 敵の手腕を褒める
- 何か、秘策はないのか? 例えばほら、
お前が隠し通路の情報を探ってくるとか。
- 何か、秘策はないの? 例えばほら、
あなたが隠し通路の情報を探ってくるとか。
- はあ? てめえまで俺を働かせる気かよ。
相応の報酬が出せるなら考えてもいいが……
- 「俺一人が」命を懸けるに足る金なんて、
お前にも皇帝陛下にも、払えやしねえだろ。
- 本当に、敵ながら見事な手腕だ。
俺たちも手堅く、かつ大胆に攻めないとな。
- 本当に、敵ながら見事な手腕よね。
私たちも手堅く、かつ大胆に攻めないと。
- だな。ここはお偉いさんに任せてないで
俺たち全員で作戦を考えるべきだろう。
- ここでしくじれば、王国との戦いも危うい。
毎回毎回綱渡りばかりで頭が痛えよ。
- なるほど、今回の相手は……
帝国の古き支配者たちか。
- 後腐れなく討てそうでいいな。本当は、
エーデルガルトに鞍替えした連中も……
- 私としては討ってしまって構わないんだが。
- 意味を問う
- たしなめる
- シャミア、どういう意味だ?
- シャミア、どういう意味よ?
- ……本を正せば、ダグザの傭兵として
帝国と殺し合っていた身だからな、私は。
- 過去に借りのある相手も多いということさ。
- 物騒だな、シャミア。
俺はいいが、言う相手には気をつけろよ?
- 物騒ね、シャミア。
私はいいけど、言う相手には気をつけてよ?
- 了解しているよ。
そのうちまた、傭兵話でもしてやろう。
- わかっている。
信頼できる後輩だから、話しているだけさ。
- 助からないと判断した者は諦めて、
助かりそうな者の救出に移ったら……
- 「悪魔」と呼ばれてしまったよ。
どうすればよかったのか……。
- 考えてみる
- 気にするなと言う
- 助けられる側は、助ける側の事情なんか
考慮しちゃくれないもんな。
- 助けられる側は、助ける側の事情なんか
考慮してはくれないものね。
- どうしたらいいのか……。
アンタは特に表情が読みにくいしな……。
- どうしたらいいのか……。
あなたは特に表情が読みにくいし……。
- 表情を読みやすく……。
訓練あるのみか。
- 正しい判断でも、受け入れられないことは
ある。気にしないでいいさ。
- 正しい判断でも、受け入れられないことは
あるわ。気にしないでいいのよ。
- そう思っているが……
何かできたのではとも考えてしまう。
- 助からないと判断した者は諦めて、
助かりそうな者の救出に移ったら……
- 「悪魔」と呼ばれてしまったんだ。
どうすればよかったのか……。
- 考えてみる
- 気にするなと言う
- 助けられる側は、助ける側の事情なんか
考慮しちゃくれないもんな。
- 助けられる側は、助ける側の事情なんか
考慮してはくれないものね。
- どうしたらいいのか……。
アンタは特に表情が読みにくいしな……。
- どうしたらいいのか……。
あなたは特に表情が読みにくいし……。
- 表情を読みやすく……。
訓練あるのみかな。
- 正しい判断でも、受け入れられないことは
ある。気にしないでいいさ。
- 正しい判断でも、受け入れられないことは
あるわ。気にしないでいいのよ。
- そう思っているけど……
何かできたのではとも考えてしまうね。
- [HERO_MF]、紹介するよ!
わたしの師匠、ジェラルトさんだ!
- おいおい……ここじゃ俺よりお前のほうが
新参なんだ。立場が逆だろうがよ。
- だって師匠、誰にもわたしのことを
一番弟子だって紹介してくれないから。
- 紹介ってお前……敵から食らった毒のせいで
最近までずっと寝込んでたじゃねえか。
- それに傭兵のことを教えてやってた頃、
お前、まだチビのガキだっただろう?
- あん時ゃ暇つぶしで相手をしてやったが、
正式に弟子にしてやった覚えはねえよ。
- わたしの人生を変えておいて、そんな冷たい
言い方……泣きますよ? 大泣きしますよ?
- 馬鹿、こんなとこで泣くんじゃねえよ。
……お前は一番弟子だ、それでいいだろ?
- フリュム領にいたレオニーってのは、
お前らも顔見知りだったのか?
- 俺にとっちゃ一番弟子みてえな奴でな。
何とか助けてやりたかったが……クソ。
- あの騒乱の黒幕ってのがまだいるんなら、
そいつを殺して仇を取ってやらねえとな。
- レオニー……クソ。
師匠より先に逝くなんざ、弟子失格だ。
- 俺がいなけりゃ、あいつがこの軍に加わる
こともなかったかもしれねえ。
- 傭兵なんてこんなもんだとはわかってるが、
それでも泣きてえ時ってのはあるよな。
- 師匠……折角、再会できたのに……。
- 教わりたいことも、話したいことも、
まだまだいっぱいあったのに……!
- 見ててよ、師匠。前エーギル公を討って、
仇を取ってやるからさ。
- 帝国分裂の危機ってことかしら。
流石にそれだけはやめてほしいわね。
- みんなの暮らしのためにも、
もちろん私たちの商売のためにも!
- 諸侯が割拠して覇権を争うような時代が
また来ちゃったら、どうなることやら……。
- 何か争いが起き、人々に被害が及んだ時、
教団はよく騎士団を派遣したものだった。
- そんな事情もあって、騎士団には輸送や
土木作業を専門とする者たちもいてな。
- 私も度々駆り出されたものだが、いやあ……
彼らの知識や経験には、圧倒されたものだ。
- 教団のそういった部分は、
見習っていくべきなのではないか?
- 朋友国の危機と聞いて、盟主殿の命で
こうして駆けつけたわけですが……
- 要塞攻略への助力は不要、同盟領に近い地の
治安維持でもしてくれと頼まれました。
- 折角ここまで来たのに、
ちょっと冷たすぎると思いませんか?
- 相手の返事も待たず、勝手に行けって命令を
出した盟主殿も盟主殿ですけど。
- メリセウス要塞は、まだ帝国がほんの小国、
フレスベルグ領くらいの大きさだった頃……
- 各地の氏族を討伐するための一大軍事拠点
として建造されたのが始まりだそうです。
- その後、帝都守護の役割を担って改修と
増築が繰り返され、今に至っています。
- 今は無きヌーヴェルが西の要港だったと
すれば、東の要港はエーギル領ボラマスだ。
- もちろん港の大きさという意味では帝都
アンヴァルだって負けてはいないのだが……
- 外海に面するアンヴァルと違い、ボラマスは
内海“珠の海”に面して使いやすいのさ。
- 何ですか? 折角、商人として
振る舞ってるんですから……
- わざわざ話しかけてこないでくださいよ。
私は任務で忙しいんです。
- ……あっ! いらっしゃいませ~!
いいもの入ってますよ!
- 自分は帝都から参りました。陛下に
ヘヴリング伯閣下からの手紙を届けに。
- 前エーギル公はメリセウス要塞から、帝都を
窺おうとしているらしいじゃないですか。
- 本当に大丈夫なんですかね?
自分、無事に戻れるかなあ……。
- 知っているかしら? ここから東、
エーギル領を抜けて海を越えた先には……
- “魔道の都”モルフィスがあるのよ。
その先には東方へと続く長い交易路も。
- エーギル領はその交易を一手に引き受け、
海に面した肥沃な土地をも備えていたわ。
- ベルグリーズ家は最強不敗、どんな戦場で
だろうと後れを取ることはない……。
- って巷では言われてるし、アタシも
そう思ってたんだが……
- このところパッとしない気がするよな?
レスターの件と言い、今回の件と言い。
- いや、十分やってるのか?
噂が過剰だったのかね。
- フェニヤ子爵って知ってるか?
いけ好かない奴でな……俺は恨みがある。
- 今回の件で前エーギル公に付いたらしくて、
意趣返しのまたとない機会が巡ってきたぜ。
- 俺の親父が平民だからって、
散々愚弄しやがって……。
- 前エーギル公も、何もこんな時期に反乱を
起こさなくてもいいのになあ……。
- って思いませんか?
もう大樹の節、終わっちゃいましたよ!
- この一連の騒ぎのせいで、新年だって
いうのに全然休めませんでしたし。
- 隊長、お疲れ様です!
本日は異常ありであります!
- 帝国内で争うことになるなんて……
これは開戦以来の一大事でしょう!
- しかし、自分にはピンと来ましたよ。
この争いの黒幕は、帝国外にいるって。
- あなたもそうは思いませんか?
- わかっているんだろう?
この叛乱の裏にある存在が何か。
- “灰色の悪魔”はまだ健在だ。
更なる敵の登場に対応できるのかな。
- “灰色の悪魔”に続く、君にとっての敵、
ということになるのかな。
- いずれにせよ戦争は激しくなる……。
できる限りの助力を、僕も約束するよ。
- 師匠……
折角、一緒に戦えると思ったのに……。
- ……“闇に蠢く者”だったっけ?
あいつら、絶対に許さない。
- 見ててよ、師匠。
必ず仇を取ってやるからさ。
- ジェラルト傭兵団があんたたちと一緒に
戦ってるって話は聞いてたんだ。
- けど、師匠は……戦死しちゃったんだな。
- いつか立派な傭兵になってみせるから、
見ててくれよ、師匠。
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