1. ふふふっ! 久しぶりに街を歩くと気分が良いわね。
  2. ね、ペトラちゃんもそう思わない?
  3. はい、戦い、続きますから。 皆、気分、変える、必要です。
  4. そうよねえ。この街は通りの露店も市場も、 なかなか活気があって良かったわ。
  5. 今、戦争中です。この街からも、兵士、 出ている、きっと、事実です。
  6. それゆえ、元気ない、心配する、しました。 しかし、皆、元気、安心です。
  7. それはそうよ。平民っていうのは、 意外とたくましいんだから。
  8. 矢が飛び交う中に出ていって商売したり、 領主が変わっても全然気にしなかったり……
  9. もちろん、家族が亡くなった人とかは、 別でしょうけれどね。
  10. なるほど……ブリギット、皆、家族。 皆で戦い、皆で心配する、しています。
  11. みんなが家族!? フォドラとは、大きく違うのね。
  12. 素敵な考え方だけど……戦争中はつらそう。 誰が死んでも、家族を失うなんて。
  13. はい、失う、悲しいです。 しかし、争い、起こりにくく、思います。
  14. 土地、物、奪い合う、ありません。 皆のもの、ですから。
  15. それは凄く良いことなんじゃないかしら。
  16. 奪い合うもの、男、女…… そして、王の座、など、のみです。
  17. あら…… そこは案外、どろどろしているのね。
  18. おいおい、こんな美人が二人だけでいちゃ 危ねえぜ。俺らについてこいよ。
  19. はあ……良い気分が台無しだわ。 間に合ってるから……きゃっ!?
  20. いいから黙って来やがれ! この女っ!
  21. ふっ!
  22. うおっ!?
  23. 腕、立ちます! ドロテア、注意……
  24. ぎゃあああっ……!?
  25. まったく、危ないわねえ。 いきなり剣を抜くだなんて。
  26. ペトラちゃん、大丈夫? 無事かしら?
  27. はい、大丈夫、です。 ドロテアも、無事、見える、見えます?
  28. ええ、私も平気よ。本当に良かったわ、 貴女の玉の肌が傷つかなくて……。
  29. わたしの肌、玉、違う、ないです。 傷つく、たまに、しますが。
  30. もう、そうじゃないわよ。ペトラちゃんの 肌は、玉のように美しいって言ってるの。
  31. 玉、美しい、確かです。しかし、硬さ、 違います。触る、確かめます?
  32. いや、そうじゃなくて……。 貴女の肌の柔らかさくらい知っているわよ!
  33. はい、そのとおり、わたし、あなた、知る、 知っています。解せません……。
  34. しかし、先程、狼藉者、腕、立つ、 驚きました。油断、ありませんでした。
  35. 大切な、あなた、危険、晒したこと…… 申し訳ない、です。
  36. 次、似ること、ある、ありましたら、 必ず、守る、守ってみせます。
  37. ペトラちゃん……私だって、貴女が 大切だもの。絶対に守ってみせるわ。