link バルタザール volume_up
おっと、エーデルガルトか、ちょうどいい。 少し時間を貰えるかい?
link エーデルガルト volume_up
バルタザール? 何かしら?
link バルタザール volume_up
ちょいと聞くところによると、 どうも皇帝陛下は護衛を探してるとか。
link エーデルガルト volume_up
……どこから聞いたのか知らないけれど、 そのとおりよ。
link バルタザール volume_up
おお、そうか! なら、打ってつけの人材がいるんだがね。
link バルタザール volume_up
腕っぷし、人柄、そして忠誠心…… どこをとっても一流の男だ。
link エーデルガルト volume_up
……まさか、貴方がそうだなんて 言わないでしょうね。
link バルタザール volume_up
ご明察。皇帝の護衛とくりゃ、 報酬もそれなりに高えんだろ?
link バルタザール volume_up
金が必要なおれと、護衛が必要なお前、 利害ががっちり一致してるじゃねえか。
link エーデルガルト volume_up
そう、わかったわ。
link エーデルガルト volume_up
でもそういう話は、まずヒューベルトに 通してからにしてくれる?
link バルタザール volume_up
もう頼んだに決まってんだろ? だが、あえなく振られちまったぜ。
link バルタザール volume_up
『貴殿のような隙だらけの男に、陛下の 護衛が務まるとお思いで?』……
link バルタザール volume_up
『脛の傷を綺麗に治してから、出直してくる ことです』って取りつく島もねえ感じでよ。
link エーデルガルト volume_up
それでどうして、私には振られないと 判断できたのかしら?
link バルタザール volume_up
やっぱり駄目か?
link エーデルガルト volume_up
ダメに決まっているでしょう。
link エーデルガルト volume_up
それどころか、警戒すべき人物として 貴方の情報をヒューベルトが持ってきたわ。
link エーデルガルト volume_up
アダルブレヒト男爵家の当主となるも…… いろいろあって、風来坊に。
link エーデルガルト volume_up
グロスタールはじめ幾つかの家から金を 借りており、それとは別に懸賞金まで。
link エーデルガルト volume_up
「生死を問わず」って相当よ? 本当に困った、家庭の事情ね。
link バルタザール volume_up
流石は宮内卿、おれの事情を余さず全部 把握してるじゃねえか。
link エーデルガルト volume_up
ゴネリル領の武闘大会で、ホルスト卿に 最初にして最後の負けをつけた男……
link エーデルガルト volume_up
腕は確かなのだから、生活態度さえ改めれば もっと評価されるでしょうに。
link エーデルガルト volume_up
……女性関係も含めて、ね。
link バルタザール volume_up
いやいや、流石におれだって護衛対象、 しかも皇帝陛下を口説いたりはしねえよ。
link エーデルガルト volume_up
……信じられないわね。
link バルタザール volume_up
そいつはおれを護衛にしてみればわかる。 試しちゃみないかい?
link エーデルガルト volume_up
はあ……。そんな安い挑発に乗ると思われて いることが、心外なのだけれど。
link バルタザール volume_up
この作戦も駄目か。 こりゃあ諦めるしかねえなあ……。