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リンハルト & ペトラ B - 支援会話鑑賞
B
A
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ペトラ
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………………。 砂、風、雨……天気の話、です?
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リンハルト
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さっきから、うんうん唸って…… どうしたのかな。
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ペトラ
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リンハルト……よいところ、来ました。 これ、わたし、理解、悩みます。
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リンハルト
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それって、手紙? あれ、君は読むのは問題なかったよね。
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ペトラ
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はい、読めます。しかし、意味、理解する、 できません。あなた、読む、願います。
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リンハルト
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ええ、君への手紙なんでしょ? 誰からか知らないけど、遠慮したいなあ。
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ペトラ
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それでは、返事、できません。 わたし、教える、頼みます、リンハルト。
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リンハルト
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仕方ないなあ……。 じゃあ読むけど……。
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リンハルト
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なるほど、これは確かに読めない。 古めかしい表現の羅列だね……。
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リンハルト
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『果てなかりし砂の大地ありて、 此の身もいずれ砂とならざらむ。』
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リンハルト
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『嗚呼、西風よ。慈の雨を運びたもうたか。 我が喜びは溢れる河面がごとくなりけり……』
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リンハルト
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……うん? ひょっとして、これ恋文なんじゃ……
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ペトラ
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恋文、愛の告白、ですか? ……可能性、ある、あります。
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リンハルト
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それならそうと先に言ってほしかったなあ。 まあ、見てしまったものはしょうがないか。
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ペトラ
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はい、仕方ありません。
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ペトラ
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恋文、読めない、より、意味、成さない、 成しません。伝わる、役目、大事です。
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リンハルト
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いや、わかるけど…… 僕は全然読みたくないからね。
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ペトラ
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それで、あなた、意味、理解する、しました? わたし、教授、求めます。
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リンハルト
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はあ……そうだね。これは古い比喩を使って、 手紙の送り主が君への愛を綴っているんだ。
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リンハルト
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綴り過ぎていて、ちょっと心配になるけど。
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ペトラ
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愛、熱烈、ですか? 構いませんが、 わたし、相手、ほとんど、知りません。
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リンハルト
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ほとんど知らないの? 毎日会っているかのような文章だよ。
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リンハルト
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しかも、技法的にもいろいろと間違っていて、 よろしくない出来だね……。
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リンハルト
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ブリギットを意識したんだろうけど、雨を 運ぶのは西風じゃなくて南風だし……
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リンハルト
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そもそも「慈の雨」は女神からの贈り物だ。 君の譬えとしてはかなり無礼だろう。
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リンハルト
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それに、自分を砂の大地に譬えているのに、 急に河が現れて氾濫してる……滅茶苦茶だね。
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ペトラ
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技法、難しい、思います。 しかし、リンハルト、あなた、詳しいです。
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リンハルト
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いや、僕もたいして詳しくないよ。 そんな僕がわかるほど、酷い文章ってこと。
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リンハルト
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それで、返事はどうするつもり?
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ペトラ
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わたし、未熟、痛感しました。感謝、です。 フォドラの古い表現、勉強します!
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リンハルト
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まさか、勉強して古風な返事を返すつもり? そのやり取り、成立するかな……。
B
A