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- しかし……程度の差はあれど、
どこも酷い荒れようだな。
- 焼け落ちた村、寂れた街、困窮した人々。
彼女はこの現状をどう思っているのだろう。
- 何も思っていないと答える
- 歯痒く思っていると答える
- わからないと答える
- どうも思ってないんじゃないか。
思うところがあるなら、手を打ってるだろ。
- どうも思ってないんじゃない?
思うところがあるなら、手を打ってるわよ。
- どうも思っていない、か。
……あながち間違いではないのかもな。
- そりゃ、この現状をどうすることもできず、
歯痒く思ってるんじゃないか?
- それは、この現状をどうすることも
できなくて、歯痒く思ってるんじゃない?
- 皇帝なら、軍の略奪を
止める程度のことはできるはずだ。
- それもできないとすれば、
やはり彼女は……。
- さあな。俺たちにはわからないことだし、
考えても仕方ないんじゃないか。
- さあね。私たちにはわからないことだし、
考えても仕方ないんじゃない?
- ……それもそうだな。
お前の言うとおりかもしれない。
- 彼女がどのような状況にあったとしても、
今の俺たちにできるのは、一つだけだ。
- 帝都を落とし、戦争に終止符を打つ。
そのために……今はただ、進まなければ。
- ……次は、帝国西部を守る
諸侯らとの決戦になるだろう。
- ゲルズ、オックス、ギリング……
ヒュミル、そしてエッサー。
- いくつかの家名は、
お前も耳にしたことがあるはずだ。
- あると答える
- ないと答える
- 確か……遠い昔、オックス家の奴を
助けてやったような記憶も……。
- 確か……遠い昔、オックス家の人を
助けてあげたような記憶も……。
- ……そうだ。
- そして、隣の学級を担任していた
ハンネマン先生はエッサー家の出だった。
- ええと……悪い。
全然聞き覚えがないぞ。
- ええと……ごめん。
全然聞き覚えがないわね。
- ……隣の学級を担任していた
ハンネマン先生は、エッサー家の出だった。
- それから、怪しい連中に捕らわれていた
オックス家の令嬢を助けたこともある。
- お……おお! 言われてみれば……。
何となく記憶が蘇ってきたぞ。
- あ……ああ! 言われてみれば……。
何となく記憶が蘇ってきたわ。
- ……おれたちに、彼らへの思い入れはない。
だが、戦いにくいと感じる者もいるだろう。
- お前も、気を遣ってやれ。
- 親父殿がようやく戻ったか……東奔西走、
公爵の位を退いてからもご苦労なことだ。
- ……いや。こうしてわざわざ前線で
剣を振るっている俺が言えた話ではないな。
- たまには、フラルダリウス領に戻って
家中の様子を見てくるとするか……。
- もう何年前のことになるかな。
僕の両親は、流行り病で死んだんだ。
- あの時は帰る家も、食べるものもなくてさ。
弟たちもどんどん痩せていって……。
- 誰も頼れない、お金もほとんど稼げない。
生きるために、って……悪いこともしたよ。
- この間、立ち寄った街には、
同じような境遇の子がたくさんいてさ。
- ……せめて、こんな戦争は
早く終わらせなきゃって思ったよ。
- 王国のほうはもうだいぶ落ち着いたな。
後ろを気にしなくていいのは気が楽だ。
- 陛下がいろいろ整理したってのは大きいが、
教団が安定を保ってくれてるのもあるな。
- ありがたい反面……
正直言って、ちょっと怖くもある。
- なぜ怖いのか聞く
- 聞き捨てならないとたしなめる
- 怖いって、どういう意味だ?
教団と敵対する可能性があるのか……?
- 怖いって、どういう意味?
教団と敵対する可能性があるの……?
- え? ああ、いや……そういうわけじゃ。
いろいろ任せきりだなあと思っただけさ。
- おいおい、後ろで支えてくれてる相手に
そんなこと言っていいのか?
- ちょっと、後ろで支えてくれてる相手に
そんなこと言っていいの?
- あ、ああ……そうだよな、悪い。
確かに、今は感謝しておくべきだろうな。
- 知ってる? 帝都アンヴァルにはね、
すっごく立派な歌劇場があるのよ~。
- 昔、お母様と弟と行ったことがあって……
建物も歌姫さんたちも、綺麗だったわ~。
- 歌劇を見ていると、つらいことも
嫌なことも、不思議と全部忘れられたの。
- この戦いが終わったら……今度は、
お友達みんなで歌劇を見に行きたいわね~。
- いつかまた、歌劇を見に行きたいわ~。
……ドロテアに相談してみようかしら?
- 半年前は、帝国の侵略からみんなを
守りたいって気持ちだったの。
- でも、逆に侵略する側に回るとなると、
やっぱり少し罪悪感があって……。
- 同意する
- 反論する
- まあ俺も、ないと言えば嘘になるな。
わざわざ気にしてられないってだけでさ。
- まあ私も、ないと言えば嘘になるわね。
わざわざ気にしてられないってだけで。
- そうやって気にしないでいられるのは、
本当に強いなって思うよ。すごいね……。
- 元々、帝国が仕掛けてきた戦いだろ?
反撃に転じることの何が問題なんだ。
- 元々、帝国が仕掛けてきた戦いでしょ?
反撃に転じることの何が問題なの?
- うーん……やっぱりあたしは、
そんな簡単には割り切れないというか。
- だけど、ここで下手に躊躇ったら、
また王国が危険に晒されるわけだし……。
- ……いちいち気にしていられないんだよね。
あなたを見習って、頑張らなくっちゃ。
- 近頃は状況が状況ですから、
父の持ってくる縁談の数も減りました。
- ただ、だからといってすぐにガラテア家の
財政が改善されるわけでもなく……。
- はあ……。この戦争が落ち着いた後に
自分はどうすべきか、悩ましい限りです。
- ……いけませんね。今は目の前の
戦いに集中しなくてはならないのに。
- 陛下は生まれて間もなく母君を亡くし、
母親の情というものを知らずに育たれた。
- だからこそあの方はパトリシア様を、
本当の母のように慕っておられたのです。
- あの書簡は……陛下にお見せすべきでは
なかったのかもしれません。
- 心配ないと答える
- そうかもしれないと答える
- 心配しなくてもいいんじゃないか?
あいつはアンタが思ってるよりも大人だぞ。
- 心配しなくてもいいんじゃない?
彼はあなたが思ってるよりも大人よ。
- それに、アンタが書簡を渡さなくても、
遅かれ早かれあいつは辿り着いていたさ。
- それに、あなたが書簡を渡さなくても、
遅かれ早かれ彼は辿り着いていたはずだわ。
- ……ははは、なるほど。
そうかもしれませんね。
- ……そうかもな。あいつ、つらいことは
一人で抱えちまう性分だし。
- ……そうかもね。彼、つらいことは
一人で抱えちゃう性分だし。
- ええ……。そういうところは、
先王陛下に似ませんでしたなあ。
- どうかあなたは、傍らに並び立つ友として、
陛下を支えて差し上げてください。
- さて、これからは我々の手で、
帝国領を攻略していかねばなりません。
- もちろん、敵も命懸けで抗するでしょう。
半年前の我々と同じようにね。
- 自分たちが他者の土地を踏み荒らす
侵略者であると、忘れてはなりませんよ。
- ……西方教会に加担する者の中に、
ミュソンなる怪しげな者がいたと聞く。
- 君に似た力を行使していたそうだが……
彼らの正体に心当たりはないのか?
- ない、と答える
- 何も答えない
- ないな。仮に何か繋がりがあるとしても、
俺は何も覚えてないんだ。
- ないわね。仮に何か繋がりがあるとしても、
私は何も覚えてないんだもの。
- ………………。
- ………………。
- ……すまない、気を悪くしないでほしい。
彼らの存在を大司教も懸念していてな。
- 立場上、確認させてもらったが、君のことは
信用している。それはわかってくれ。
- わたくしね、本当はどんな理由があろうとも
戦争なんてすべきでないと思ってましたの。
- ですが、帝国領内の荒れようを見たら、
流石に見過ごせないと思いましたわ。
- たとえ戦争という手段に訴えても、この地に
暮らす人々を救って差し上げなくては。
- 王国軍の皆さんも、きっと同じ気持ちで
戦ってくださっているはずですわよね?
- 西方教会の査問は、王国と中央教会が
共同でやることになった。
- 教会の内部には怪しい連中もいたからな。
査問にはレア様も立ち合ってくれるらしい。
- それが終われば、すぐに新しい司教が
任命される。西部も安定に向かうはずだ。
- しかし……あのおかしな魔道士たちは
いったいどこから入り込んだんだろうな。
- 何、ある、ありました、わかりません。
- しかし、帝国、ブリギットと、関係、
結ぶ、わたしの代、ない、思います。
- 当然だと頷く
- 帝国が勝っても?と問う
- そりゃ、この惨状を見れば当然だよな。
- それは、この惨状を見たら当然よね。
- 万が一、帝国が勝つことがあってもか?
- 万が一、帝国が勝つことがあってもなの?
- はい。自国の民、傷つけ、奪い、焼く。
信頼できる、ありません、から。
- ………………。
- ん? ………………。
- 怪訝に見る
- 気遣う
- ……?
- ……?
- 気にしないで。
口を開きたくない気分なだけだし。
- どうした、大丈夫か?
- どうしたの、大丈夫?
- うん、ありがと。
ため息を我慢してただけじゃん?
- どーしても、黙ってるのが楽なんだよね。
それともキミが話し相手になってくれる?
- なら、ずっと話し続けちゃおっか。
そのほーがもっと楽かもだし。
- どうしてこんな酷いことに……。
エーデルちゃんはどこにいるの?
- エーギル公が負傷したエーデルちゃんに
代わって帝国を主導してるって言うけど……
- もしかして、
本当はもうエーデルちゃんは……。
- これからどんどん帝国に攻め込んでいくって
聞いたんですけど……正気ですか!?
- これからどんどん帝国に攻め込んでいくって
聞いたんだけど……正気なの!?
- いったいどうしてそんなことに……
ベルはもうダメだよおおお……。
- 理屈を捻り出す
- 感情に訴える
- それは……あれだろ。
ええと、中途半端はよくないからな。
- それは……あれでしょ。
ええと、中途半端はよくないし。
- ここで矛を収めちまったら、調子に乗った
帝国は必ず反撃に出てくる……はずだ。
- ここで矛を収めちゃったら、調子に乗った
帝国は必ず反撃に出てくる……はずよ。
- そ、そうなんですね……。
だったら、仕方ないのかなあ。
- そ、そうなんだね……。
だったら、仕方ないのかなあ。
- だったら、お前は攻め込まれて苦しんだ
王国の連中にそのまま帰れって言うのか?
- だったら、あなたは攻め込まれて苦しんだ
王国の人たちにそのまま帰れって言うの?
- そ、そんなこと言われましても……。
帰ったらいいんじゃないですか?
- そ、そんなこと言われても……。
帰ったらいいんじゃない?
- やられたからやり返さなきゃいけないなんて
考えじゃ、引き籠もれないですし。
- やられたからやり返さなきゃいけないなんて
考えじゃ、引き籠もれないし。
- 傭兵は戦う相手を選ばないが……
殺すなら外道のほうがいい。
- 例えば、今の帝国軍のような。
だろう?
- 同意する
- 否定する
- ああ、善人と戦うよりはよっぽどいい。
迷うこともないしな。
- ええ、善人と戦うよりはよっぽどいいわ。
迷うこともないしね。
- せいぜい多くの外道を地獄に送って、
静かな世を取り戻すとしよう。
- いや、それはそれで気が滅入るっていうか。
外道の相手は疲れるしな。
- いえ、それはそれで気が滅入るっていうか。
外道の相手は疲れるしね。
- なるほど、そういう考え方もあるか。
確かに疲れそうだ。
- バルタザール……。お前、何でまた帝国軍
なんかにいたんだよ。金払いが良いからか?
- ああ。つい何節か前までは、金払いも
居心地も悪くはなかったんだがな。
- ふうん……。抜ける時期を見誤ったな。
あんな小物に顎で使われやがって。
- ほう、言ってくれるじゃねえか。
小物に顎で使われてたのはお前もだろ?
- アリアンロッドではローベ家の連中と
一緒に戦ってたって聞いたぜ。
- チッ、誰が好き好んであの家に戻るかよ。
家畜小屋、いや肥溜めのほうが千倍マシだ。
- だっはっは、その口の汚さは変わらねえな!
しかしそれが妙に居心地良く感じやがる。
- はっ、そう言うてめえこそ、
何も変わってないようで安心したよ。
- 確か……メトジェイ、って言ったか?
元は帝国で幅を利かせてた賊らしいな。
- あんな小物を将に取り立ててるなんて、
今の帝国軍の程度も知れるってもんだ。
- つーかそんなのにこき使われて死ぬとかよ。
……バルタザールの奴は運が悪かった。
- しょうもねえ小物にこき使われるわ、折角
生き残ったのにうっかりやられちまうわ……
- あいつ、前から賭け事には滅法弱かったが、
ここまでツイてないとは救えねえ奴だ。
- 誰だって、死ぬときゃあっさり死ぬんだな。
わかりきってたことだが、痛感するよ。
- いやあ、酷い目に遭った。
あんな野郎に背中から刺されるとはな。
- 救援、助かったぜ。
この恩は返さなきゃならねえなあ?
- 不要だと首を振る
- 返してと頼む
- いや、要らないぞ。
傭兵なんだろ? 普通に雇われてくれ。
- いえ、要らないわよ。
傭兵なんでしょ? 普通に雇われて。
- 構わねえが、おれは高いぜ?
おとなしく恩に頼んでおけばいい。
- ああ、頼む。
俺たちと一緒に戦って、返してくれ。
- ええ、頼んだわ。
私たちと一緒に戦って、返してくれる?
- だっはっは、正直だな。
任せてくれ。
- 戦場じゃあよろしくさせてもらうさ。
[HERO_MF]隊長さんよ。
- 王国軍の将たちの中には、同盟軍を
信用していない者もいるようだな。
- 君はどうだ? 我々を共に戦う仲間として、
信用してくれているのかね。
- 肯定する
- 答えを濁す
- ああ、クロードについてはさて置き、
お前らのことは信用してるぞ。
- ええ、クロードについてはさて置き、
あなたたちのことは信用しているわ。
- 心から信用してるかと問われると、
答えづらいぞ。なんせ同盟は盟主が、な。
- 心から信用してるかと問われると、
答えづらいわ。なんせ同盟は盟主が、ね。
- いや、クロードのことを疑ってるわけじゃ
ないんだが。腹の読めない男だろ?
- いえ、クロードのことを疑ってるわけじゃ
ないんだけど。腹の読めない人でしょ?
- はーっはっはっは。確かにそのとおりだよ。
我が盟主のことながら共感せざるを得ない。
- とはいえ、我々は盟主の腹黒い密命などは
受けていない。そこは信じてくれたまえよ。
- 歩いても歩いても、地面ってのは
どこまでも続いてるんだな。
- だけどよ、もうちっと西に向かって歩くと、
でけえ海が見えてくるらしいんだ。
- オデ、海は北と南にしかねえもんだと
思ってたから、驚いたぞ。
- 王国が“ダスカーの悲劇”に揺れる少し前、
帝国西部で大きな戦いが起きています。
- 一方はもちろん帝国軍ですが、もう一方が
どこの軍勢だったか知っていますか?
- 王国軍だと答える
- 西方教会軍だと答える
- 適当に答える
- ん? この辺りで戦争が起こるとすれば、
やっぱり相手は王国軍じゃないのか?
- え? この辺りで戦争が起こるとしたら、
やっぱり相手は王国軍じゃないの?
- 残念! それが違うんです。
- この辺りは確か、西方教会領が近いよな。
ってことは西方教会の軍勢か?
- この辺りは確か、西方教会領が近いわよね。
ってことは西方教会の軍勢?
- 残念! 全っ然違います!
- お前がそういう聞き方をするってことは、
海の向こうから敵が襲来した、とか?
- あなたがそういう聞き方をするってことは、
海の向こうから敵が襲来した、とか?
- 正解! 実はそうなんですよ。
- はるばるフォドラ南西の海から、ダグザと
ブリギットの連合軍が攻めてきたんです。
- 帝国はこれを辛くも撃退、ダグザは敗走して
ブリギットは帝国に従うことになりました。
- これからボクたちが足を踏み入れる場所は、
そんな激戦の舞台となった地域なんですよ。
- 義父からの手紙で、同盟軍の様子は
何となく伝わってきています。
- すでに大河を越えて帝国領に侵入している
ようですが、帝国軍の動きは鈍いとか……。
- 帝国は明らかに様子が変ですよね……。
エーデルガルトさんのこと、気になります。
- 戦いは順調みたいね。
買い物もどんどんしてちょうだい。
- レスターから商人が来たおかげで、新しい
仕入れ先がたくさん見つかったのよね。
- 掘り出し物をいっぱい、
特価でお店に並べちゃうわよ! うふふ!
- 私も一応は、帝国貴族に連なる身でな。
ギリング家っていう小領主なんだが。
- 今は、うちの伯父が当主をやっててよ。
これがまたとんでもねえ乱暴者なんだ。
- そんな伯父に、愛想を尽かして家を出た。
もうあいつを身内だとは思ってないよ。
- 最近は西部でもでかい顔してるそうだが、
ここらで一度、痛い目を見せてやるさ。
- この辺りは過ごしやすくていいですね。
フェルディアとは大違いですよ。
- 守護の節なのに雪も積もってないなんて。
凍えて死ぬ人もいないんじゃないですか?
- 向こうは年末まで雪が溶けないどころか、
大樹の節になってもたまに雪が降りますし。
- 隣の花は赤い、なんて言いますけど、
やっぱり羨ましくなっちゃいますよね。
- 昔この辺りには、ヌーヴェル家という
貴族の領地があったそうだな。
- 高名な魔道士を数多く輩出し、
皇帝からも目をかけられていたが……
- ダグザ・ブリギット戦役のゴタゴタの中で、
あっさりと滅びてしまったと聞いた。
- どれほど栄華を極めた家であっても、
滅びる時は必ず来る、ということだな……。
- おっと、怪しまないでくれよ? 俺は、
お嬢様から預かった荷物を運んできたんだ。
- お嬢様ってのは、俺がお仕えしている
ゴネリル家のヒルダ様のことさ。
- こっちの茶葉はローレンツ様宛て、
こっちの菓子はマリアンヌ様宛てだ。
- この古書はイグナーツ様宛てで、
この肉はラファエル様宛ての差し入れだと。
- 気になるなら中身を改めてくれてもいいぜ。
女神に誓って、怪しいものは入ってないさ。
- なああんた。帝国と戦うのはいいんだが、
ランドルフ将軍のことは見逃してくれ。
- 俺が帝国軍の宿営地を逃げ出した時……
あの人は見て見ぬふりをしてくれてよ。
- 誰だって、好きであんな略奪に加担してる
わけじゃないんだ。信じてくれよ。
- 今のアドラステアにも、オックス男爵や
ゲルズ公のように、国を憂う貴族はいます。
- それからもちろん、ベルグリーズ伯や
ヘヴリング伯といった方々もおられますし。
- 彼らと戦うことに異存はありませんが、
少しのためらいは感じてしまいます。
- 彼らと共にエーギル公たちを倒すという
道は……きっと、ないのでしょうね。
- この近くで、うちの隊商が賊に襲われてね。
生き残ったのは、僕一人だけだった。
- どうしたものかと途方に暮れてたら、
セイロス騎士団が助けてくれたんだ。
- 中央教会なんてクソ食らえだと思ってたが、
途方もない誤解をしていたのかもな……。
- あっ。そうだ、[HERO_MF]隊長。
ジェラルト傭兵団の噂、聞きました?
- どうやらまだ、帝国軍にいるそうですよ。
今はランドルフ将軍に雇われているとか。
- 俺も隊長と一緒に戦いたいんですけど、
前の戦いで怪我しちゃってですねえ……。
- しばらくは後方支援に回されそうです。
……隊長。どうか、ご無事で。
- ここのところ、帝国から
流れてきた奴が随分と増えたね。
- かく言うアタシも、開戦間もない頃は
帝国が勝つと踏んで帝国で働いてたが……
- 今は王国にいたほうが勝ち馬に乗れそうだと
はるばるここまでやってきた口さ。
- 隊長、お疲れ様です!
本日も異常なしであります!
- と言っても、異常がないのは
この基地の中だけですね。
- 帝国領はすっかり混乱しているようで……
自分の家族も帝都にいますし、心配です。
- それにしても、帝国領の惨状は相当だね。
これでは近くの街で休むこともできない。
- 軍の拠点ではあまり見かけないけれど、
拠点の外には家を失った者が溢れている……
- 帰るべき場所を失う寂しさは、
僕にも何となくだけれど、理解できるよ。
- ……予感はありましたのよ。
- わたくしね、どんな理由があろうとも
戦争なんてすべきでないと思ってましたわ。
- けれど……そのような甘い考えのままでは、
いつまでも争いを止められないのでしょう。
- 戦争という手段に訴えなければならない……
それは、とても悲しいことですけれど……。
- セテス様が戦死なされたと聞きました。突如
現れた強大な獣から、兵を守って斃れたと。
- あの方を失ったレア様の悲しみは、
計り知れないものでしょう。
- フレン様も……気丈に振る舞われていて……
いったい何と声をおかけしたら……。
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