- <<<EMPTY>>>
- クロードや同盟軍の者たちには、
感謝しなくてはならないな。
- 同盟軍だけで敵を押し留める一手を閃いたと
言っていたが……皆、無事でいるだろうか。
- 楽観する
- 悲観する
- クロードは頭が切れるんだろ? きっと、
策を弄して上手く切り抜けるんじゃないか。
- クロードは頭が切れるんでしょ? きっと、
策を弄して上手く切り抜けるんじゃない?
- ……ああ。あいつは士官学校時代から、他の
者が考えないようなことを考える男だった。
- 同盟軍だけじゃ厳しかったんじゃないか?
かといって、戻る選択肢もないが……。
- 同盟軍だけじゃ厳しかったんじゃない?
かといって、戻る選択肢もないけど……。
- ああ、今更引き返すことはできない……。
彼らの無事を祈りながら、進むしかないな。
- 今後の戦略を考えれば、こんなところで
同盟軍の戦力を欠くのは大きな痛手になる。
- クロードの手腕を……言葉を信じて、
先へ進もう。為すべきを、為さなければ。
- フェニヤ子爵は、やはりあれ以上の
情報を持っていないようだったな……。
- 仕方ないと割り切る
- 隠しているだけではと疑う
- 仕方ないさ。きっとあいつも、
誰かの掌の上で踊ってるだけなんだろ。
- 仕方ないわ。きっとあの人も、
誰かの掌の上で踊ってるだけなのよ。
- そうだな。初めから、あの者が持っている
情報にさして期待もしていなかったし……。
- 本当か? 何も知らないって
装ってるだけって線もあるよな。
- 本当? 何も知らないって
装ってるだけって線もあるわよね。
- ……あの手の者は、忠義や国益よりも、
我が身可愛さで短絡的に動くものだ。
- 少しでも命の危険を感じれば、
すぐに持っている限りの情報を吐く。
- ……この2年間、俺は数え切れないほど
そうした手合いへの尋問を繰り返してきた。
- しかし、エーデルガルトもエーギル公も
揃ってタレスの傀儡となっていたとはな。
- アリアンロッドでタレスを討てていれば、
帝国領の人々も命を落とさずに済んだ……。
- あの男さえ、この世にいなければ……
……この命に代えても、殺してみせる。
- ……帝国軍の殿を務めているのは、
ベルグリーズ伯だそうだな。
- ああ、アリルでも戦った難敵だ。
突破するにはさぞ骨が折れるだろうよ。
- 帝国の現状を知ってなお、皇帝の背を守る
盾となろうとするとは、見上げた忠義心だ。
- ドゥドゥーのようだと言う
- フェリクスのようだと言う
- どんな状況でも皇帝の背中を守る者、か。
何だかドゥドゥーみたいだな。
- どんな状況でも皇帝の背中を守る者、か。
何だかドゥドゥーみたいね。
- ……そうかもしれんな、もしおれと陛下が
同じ状況にあったなら、きっとそうする。
- ハッ……確かに貴様は仮に奴が突然暴君に
変貌したとしても、奴を裏切らんだろうな。
- どんな状況でも皇帝の背中を守る者、か。
何だかフェリクスみたいだな。
- どんな状況でも皇帝の背中を守る者、か。
何だかフェリクスみたいね。
- フン、同類扱いするな。俺ならば、とっとと
見切りをつけて国を出ていっているだろう。
- ……お前は、軽々しくそんなことが
できる人間とは思えんが。
- フン、同類扱いするな。俺には、
誰ぞの傀儡となった王に仕える趣味はない。
- ……それは、そうだな。あくまで、
おれたちの主は陛下ただ一人だけだ。
- 君は軍務卿の息子……カスパルのことを、
覚えていた? 僕たちの同窓生だよ。
- 覚えている
- 覚えていない
- ああ、あまり関わりはなかったが覚えてる。
[-]黒鷲の学級[+]アドラークラッセ[=]にいた奴だろ。
- ええ、あまり関わりはなかったけど、
覚えてるわ。[-]黒鷲の学級[+]アドラークラッセ[=]にいた人でしょ。
- ……うん。僕は昔、食堂や訓練場で
何度か話をしたことがあって。
- いや、悪い。
さっぱり覚えてないな……。
- いや、ごめん。
さっぱり覚えてないわね……。
- まあ、他の学級と深く交流する前に、
士官学校は休止になっちゃったしね。
- 僕、カスパルとは食堂や訓練場で
何度か話をしたことがあってさ。
- 乱暴なのは玉に瑕だけど、話していると
僕まで元気が湧いてくるような人だった。
- こんな時代じゃなかったら、
きっと友達になれたのかな……。
- ベルグリーズ伯にはいろいろ物騒な逸話が
あるんだ。素手で熊を倒したとか、何とか。
- その手の噂を聞く限り、その。
たぶん、陛下の同類なんだろうなと。
- いや、王様と将を同じ物差しで測っちゃ
いけないんだろうが……武勇的な意味で。
- 陛下にしろ軍務卿にしろ、
まともに相手をしたい相手ではないよなあ。
- エミール……こうしてあなたに
もう一度会えるなんて、夢みたい。
- もう二度と、あなたを置いて遠くに行ったり
しないわ。これからは、ずっと一緒よ。
- メルセデス……。だが、今の私は
ただ死に場所を探すだけの人間だ……。
- 生きてゆく意味も、進むべき道も、
今の私には、何一つ……
- 私は、あなたが死ねばとても悲しいし、
ただ生きていてくれるだけでも嬉しいのよ。
- それだけじゃ、あなたにとっての
「生きていく意味」にはならないかしら。
- っ……。だが……
私の中の“死神”は、きっとお前を……。
- ……エミールは、エミールだもの。
私はちっとも怖くないわ。
- それに、心配しないで。私だって、
この2年でとっても強くなったんだから~。
- あのね……“死神騎士”の正体は、
他でもない、イエリッツァ先生よ。
- そして、イエリッツァ先生は私の弟。
子供の頃にね、帝国で生き別れたの。
- ……信じられないかもしれないけれど、
イエリッツァ先生はね、私の弟なの。
- やっと会えたと思ったのに、
こんなことって……。
- ……ごめんなさい。今は少しだけ、
一人でお祈りさせてくれないかしら。
- ………………。
- メルセデス……。
- ヒルダのお兄さん……ホルストさんだっけ。
すっごく頼りになる人だったね。
- いったいどう頑張ったら、
あそこまで強くなれるんだろう。
- 効率的な訓練が大事だと答える
- あくまで素質の問題だと答える
- 努力……は、もちろんお前もしてるしな。
訓練や勉学の効率を上げてみるとか?
- 努力……は、もちろんあなたもしてるしね。
訓練や勉学の効率を上げてみるとか?
- なるほど……がむしゃらに頑張るだけじゃ
駄目ってことだよね。ちょっと考えてみる!
- うーん……あれはホルストさんの
努力ってより、素質の問題なんじゃないか?
- うーん……あれはホルストさんの
努力ってより、素質の問題なんじゃない?
- 確かに、紋章は持ってないって聞いたけど、
体格とか才能は天性のものだもんね……。
- あたしはあたしなりの方法で、
強くなるしかないってことかな。
- せめて、いつも側にいてくれる仲間を
守れるくらいには強くならなくちゃ。
- エーギル公は皇帝の威を借りて、政を
ほしいままにしているように見えますが……
- 滅びゆく帝国を憂い、必死に
守ろうとしているようにも見えます。
- あの者の忠心は、本物なのでしょうか……。
- 本物だと答える
- 偽物だと答える
- 帝国を救おうっていう気持ちに嘘は
ないんじゃないか。手段や結果はともかく。
- 帝国を救おうっていう気持ち自体に嘘は
ないんじゃない? 手段や結果はともかく。
- タレスに都合よく利用されちまってるから
こその振る舞いなのかもしれないぞ。
- タレスに都合よく利用されちゃってるから
こその振る舞いなのかもしれないわよ。
- そうなのでしょうか……いえ、ここで何を
言ったところで、推測でしかないのですが。
- よくわからないが、自分が偉くなれれば
どうでもいいんじゃないか?
- よくわからないけど、自分が偉くなれれば
どうでもいいんじゃない?
- 元々そんな奴だから、タレスの奴にも
都合よく利用されちまったんだろ。
- 元々そんな人だから、タレスの奴にも
都合よく利用されちゃったんでしょ。
- かつては辣腕で知られたそうですが……
時間は、人を変えてしまうのでしょうか。
- ……とにかく、今は彼らを追いましょう。
戦局を一気に進める、絶好の好機です。
- いやあ、やはりジェラルト傭兵団を
味方に引き入れて正解でしたね……。
- 下手な騎士団よりも統率が取れている。
アリルでの戦いで、実感しましたよ。
- この戦いが終わっても、彼らには王国で
働き続けてほしいものですが……
- 何やらレア様との因縁があるようですし、
きっとそうもいかないのでしょうね。
- 大司教ならば、敵に気づかれることなく
大修道院までは到達できるはずだ。
- 率いる騎士団も選り抜きの者たちだ。
何かあっても問題はなかろう。
- レアの強さについて聞く
- セイロス騎士団の強さについて聞く
- レアさんを信頼してるんだな。
けど、何であの人はそんなに強いんだ?
- レアさんを信頼しているのね。
けど、何であの人はそんなに強いの?
- うむ……大司教は、人々を守り導くためには
相応の力が必要だとお考えだ。
- 古の聖人たちも皆、力を持っていた。ゆえに
彼らに倣い、彼女も努力してきたのだろう。
- 一つ疑問なんだが……何で教団の抱える
騎士団には、強い奴らが集まるんだ?
- 一つ疑問なんだけど……何で教団の抱える
騎士団には、強い人たちが集まるの?
- 彼らとて元から強かったわけではない。
努力と経験の賜物だと思ってもらいたい。
- 彼らは平時でも信徒の安全を守るため、
紛争の仲介や賊退治に奔走してきた。
- 実戦経験の数で言えば、諸国の騎士たちの
比ではない。つまり、そういうことだ。
- とはいえ、我々も悠長にはしていられん。
君たちも出撃の支度を急いでくれ。
- わたくし、本当はレア様にご一緒させて
いただこうと思っていましたのよ。
- でもお兄様が許してくれなかったんですの。
自分の近くから離れては駄目だと言って。
- でもお兄様が生きていたらこちらに残ったと
思いますの。だから、その代わりを……。
- たぶん……先の戦いに現れた、闇の魔道士の
方々のことを警戒しているのだと思います。
- ……あなたは先の戦いに現れた、
闇の魔道士の方々のことを覚えていて?
- 彼らは恐らく、フォドラの闇に蠢く者……
- わたくしは、彼らのことをよく知りませんが
とにかく危険な方々なのだと思いますわ。
- はあ……想定どおりの動きとはいえ、
正直なところ気が気じゃないな。
- そろそろレア様たちも大修道院の近くまで
辿り着いた頃だろう。ご無事だといいが。
- 励ます
- 悲観する
- 心配無用だろ。俺たちが着く頃には
大修道院を陥落させてるかもしれないぞ。
- 心配無用でしょ。私たちが着く頃には
大修道院を陥落させてるかもしれないわよ。
- そうだといいんだが……。大修道院で
どんな敵が待ち構えてるかわからないだろ?
- ああ……あそこは帝国の重要拠点だしな。
駐屯してる兵の数も相当だろう。心配だな。
- ええ……あそこは帝国の重要拠点だし。
駐屯してる兵の数も相当でしょう。心配ね。
- レア様ならきっと大丈夫だと信じたいが、
どんな敵が待ち構えてるかわからないしな。
- もたついてる暇はない。どんな名将が相手
だろうと、ぶっ飛ばしてして進むだけさ。
- 前エーギル公、わたし、一つ、思い出……
悪い、思い出、しかし、あります。
- わたし、帝都、来たばかりの頃、あの男、
わたしの父、侮辱する、しました。
- 怒る、わたし、即座、蹴り飛ばす、です。
反省する、しています。
- 追撃戦っていうの?
逃げる人をただ追いかけるのって……
- 気分良くないね。
すっごい悪者になった気分。
- 同意する
- 最初に会ったのも追撃戦だったと言う
- それは同感だがな。
ここで逃がすわけにはいかないぞ。
- それは同感だけどね。
ここで逃がすわけにはいかないわ。
- わかってるし。
……っと危ない。ため息出そ。
- お前と最初に戦った、あの戦いも、
追撃戦だったと思うが。
- あなたと最初に戦った、あの戦いも、
追撃戦だったと思うけど。
- そーだよ。
だから、ヤな気分だったじゃん。
- それでキミたちの説得に応じたんだし。
- “煉獄の谷”が文字どおり煉獄になったわ。
多くの人が狭い谷に折り重なって……。
- きっと一生忘れられない光景になる。
どんなに忘れたくてもね。
- ……さ、気分を切り替えていなきゃ。
準備は万全かしら?
- 山道は大変だし、地面は燃えてるし、
恐ろしいベルグリーズ伯は出てくるし……
- 本当に酷い一戦でした……。
ベルはもう部屋でじっとしていたい……。
- 本当に酷い一戦だったよ……。
ベルはもう部屋でじっとしていたい……。
- ……なのに、これからガルグ=マクまで
険しい道を一直線なんですよ!?
- ……なのに、これからガルグ=マクまで
険しい道を一直線なんだよ!?
- 戦争が終わっても、これじゃベルの平穏は
永遠に来そうにないよお……。はあ……。
- 正直な話、私はこちらについてくるより、
レアさんと一緒のほうが良かったがな。
- 暑いのが苦手だからと推測する
- 大司教を守りたいからと推測する
- 素直に理由を聞く
- 暑いのが苦手だからか?
確かにアリルはしんどい戦場だった。
- 暑いのが苦手だからかしら?
確かにアリルはしんどい戦場だったわ。
- フ……外れだ。
ダグザの南のほうがよほど暑いぞ。
- 大司教を守りたいからか?
以前、恩があったんだよな。
- 大司教を守りたいからかしら?
以前、恩があったのよね。
- その恩義には、十分報いたさ。
私はカトリーヌとは違う。
- その恩義には、十分報いたさ。
私はセイロス騎士団の連中とは違う。
- 何でだ? 思い当たる理由はないが……。
- 何で? 思い当たる理由はないけど……。
- 単に、戦い方の問題だよ。
あんな狭い谷で乱戦するくらいなら……
- ガルグ=マクに奇襲をかけたほうが、
よほど安全に戦える。
- ………………。
- ……おい何だよ、妙な顔しやがって。
俺がここにいたら、そんなにおかしいか。
- おかしいと言う
- おかしくないと言う
- ああ……すまん。お前がそうして女神に
祈ってる姿は新鮮だったからな。
- ええ……ごめん。あなたがそうして女神に
祈ってる姿は新鮮だったから。
- ……俺の母親も敬虔な信徒でね。
よく、こうして女神様に祈ってたもんだ。
- 前にも話さなかったか?
俺の母親は敬虔な信徒だったってよ。
- その姿を見て育ったからか、勝負事の前には
祈るってのが、ガキの頃からの習慣でね。
- いや、全然。邪魔しちまって悪かったな。
何を祈ってたんだ?
- いや、全然。邪魔しちゃって悪かったわね。
何を祈ってたの?
- 勝利と無事を。総本山を巡る戦いだ、
女神様も少しくらい力を貸してくれるだろ。
- まあ帝国軍も帝国軍で、総本山を守る
戦いだ、って女神様に祈ってるんだろうが。
- こうしてでかい勝負の前に祈るのは、
ガキの頃からの習慣でね……。
- 後方に残った同盟軍のことならば、
クロードに任せておけば心配は無用だ。
- クロードは、盟友を助けるために、無償で
危ない賭けをするような男ではない。
- どんな策を閃いたのか知らないが、
勝算があるからこそ留まったのだろう。
- 必ず勝利し、その勝利によって、何かしら
同盟の利を必ず得る。そういう男なのだよ。
- 次は追撃戦になるって聞いたぞ。
てことは、逃げる敵を追いかけるんだろ?
- 参ったなあ、オデ、駆けっこは苦手でよ。
頑張っても追いつけねえかもしれねえよ。
- お前は駆けっこ速そうだよなあ。
細え体のほうが、体が軽いもんなあ。
- オデがみんなに置いてかれても、
気にしねえで先に行ってくれよな。
- 戦況はこちらに優勢ですが、まだ敵には
猛将ベルグリーズ伯がいるんですよね。
- せめてこちらにホルストさんがいれば……
- 共感する
- 強気を見せる
- そうだな。確かにホルストさんなら、
ベルグリーズ伯とも互角に渡り合える。
- そうね。確かにホルストさんなら、
ベルグリーズ伯とも互角に渡り合えるわ。
- 同盟軍と別行動にさえならなければ……
なんて、言っても仕方ないですよね。
- 弱気になるなって。こっちにも強い将は
たくさんいるし、俺だっているんだ。
- 弱気にならないでよ。こっちにも強い将は
たくさんいるし、私だっているのよ?
- そうですよね……!
キミだってすごく強いですもんね。
- ……でも、やっぱり不安だなあ。
ホルストさーん……
- 戦場にいた帝国軍の中にも、主に祈りを
捧げている方がいました……。
- たとえ今は敵でも、彼らは私たちと同じ
フォドラの人間です。
- 彼らにも大切な家族やお友達がいて……
そういう人たちと戦っているんですよね。
- ……ごめんなさい、埒もない話を。
- 励ます
- 褒める
- この戦争さえ終われば、今は敵側にいる
連中とも、笑って話せる日が来るさ。
- この戦争さえ終われば、今は敵側にいる
人たちとも、笑って話せる日が来るわ。
- 大事なことだ。戦争を続けていると、
そういう感覚が失われがちだからな。
- 大事なことよ。戦争を続けていると、
そういう感覚が失われがちだものね。
- だが、ここにいる限り今は戦うしかない。
大丈夫か? 無理はするなよ。
- でも、ここにいる限り今は戦うしかない。
……大丈夫? 無理はしないで。
- はい……この戦争で命を落とした人たちの
ためにも、最後までやり遂げないと。
- ヒルダさんの分まで、私が……。
- いやあ、困ったねえ。
- おれが帝都でどデカい借金をこさえちまった
相手が、王国軍の捕虜になってるってよ。
- 何が困るのか聞く
- 呆れる
- それで何が困るんだ?
借りた金は返せよ。
- それで何が困るの?
借りた金は返しなさいよ。
- そこさ、おれが困ってんのは。
もし処刑でもされちまおうもんなら……
- 返したくても返せる相手がいなくなる。
借金を踏み倒すようで悪いなと思ってよ。
- まさか、このまま処刑でもされれば、
借金を返さなくて済むなんて考えてるのか?
- まさか、このまま処刑でもされれば、
借金を返さなくて済むなんて考えてるの?
- おいおい、人聞き悪いこと言うなって。
借金を踏み倒す真似はしたくねえんだがな。
- エーデルガルト様があのエーギル公に
あれほど好き勝手させているなんて……
- 正気とは思えませんわ!
……ハッ、まさか。
- いえ、そう考えれば辻褄は合いますわ。
彼らの姿が見えなくなったわけも……。
- ………………。今の帝国は、
闇の巣窟と化しているのでしょう。
- ベルグリーズ伯を敵として戦場で見る日が
来るなんてなあ……。
- まさか、ベルグリーズ伯と戦場で会う日が
来るなんて……。よく命があったよ……。
- それに、カスパルもいたよね。
とりあえずは逃げ出したみたいだけど。
- 気遣う
- 平気そうだと言う
- お前とカスパルは……幼馴染だったか?
こんなことになって大変だよな。
- あなたとカスパルは、幼馴染だったかしら?
こんなことになって大変よね。
- いや、そうでもないよ。僕がこの軍で
生き延びることを受け入れているように……
- あいつも僕を殺すかもしれないことは
わかっているさ。たぶんね。
- その割に平気そうだな。
お前とカスパルは幼馴染じゃなかったか?
- その割に平気そうね。
あなたとカスパルは幼馴染じゃなかった?
- そうだけど、仕方ないよ。あいつは名誉とか
大いなる目的のために戦ってはいないから。
- 戦うことが生きる手段だし、死ぬ気は……
負ける気は微塵もないんだから。
- ……騎士団を辞めたのは、
そういう理由だったのか。
- ああ。だから、レア様の目に留まるのは、
避けたかったんだがな……ん?
- 悪い、話し中だったか?
- 悪いわね、話し中だった?
- 気にすんな、たいした話じゃねえよ。
それより……
- 出陣の準備は出来てんのか? この先は、
今までにない激戦が予想されるだろ。
- ジェラルト傭兵団も、総力を挙げて
戦わせてもらうよ。
- 父は中央教会というより、大司教のレアに
近づくのを避けていたようだった。
- 父自身もだが……子である自分もな。
- だが、避けたままではいられないだろう。
何か理由があるなら、知っておきたい。
- ……騎士団を辞めたのは、
そういう理由だったのか。
- ああ。だから、レア様の目に留まるのは、
避けたかったんだがな……ん?
- 悪い、話し中だったか?
- 悪いわね、話し中だった?
- 気にすんな、たいした話じゃねえよ。
それより……
- 出陣の準備は出来てんのか? この先は、
今までにない激戦が予想されるだろ。
- ジェラルト傭兵団も、総力を挙げて
戦わせてもらうね。
- 父は中央教会というより、大司教のレアに
近づくのを避けていたようだったよ。
- 父自身もだけど……子である自分もね。
- だけど、避けたままではいられないかな。
何か理由があるなら、知っておきたい。
- ガルグ=マクには山の外に繋がる抜け穴や、
我々も存在を知らぬ隠し通路が数多くある。
- 言うまでもないが、レア様たちはそんな
大修道院の構造を熟知していることだろう。
- 今は奇襲の成功を信じて進むしかあるまい。
皆が無事でいればよいのだが……。
- ついにガルグ=マクを奪還するってことで、
いろいろとおまけしておいたわよ!
- え? いつもと値段が変わらない?
そ、それは……
- いつもおまけしてあげてるってことよ!
またのご来店を~!
- 私は王国軍と共に進軍するよう命じられたの
ですが……やはり猊下の御身が心配です。
- あの方に何かあれば、フォドラの一大事。
人々も心の支えを失いましょう。
- 私としては、やはり猊下が戦場に立つなど
危険に過ぎると思っています。
- ですが、猊下ご自身が望まれたことですし、
それをお留めするわけにもいきません……。
- ふう、何とか間に合いました……!
ここからは私たちも加勢いたします。
- ……あら。あの暑苦し……ごほん、
ブレナス子爵はまだ来ていないのですか?
- ならば、彼の分まで私が皆様をお支えして
みせましょう。頼りにしていてください。
- 皇帝の兄弟は、みな既に死んでいるとか。
つまり、彼女さえ討ってしまえば……
- アドラステアは次に担ぐべき皇帝をめぐり、
きっと内紛状態となることでしょうね。
- しかし、1000年続いた皇家の血統が
ここで途絶えるかもしれないと思うと……
- 何だか、すごい場面に
立ち会うことになりそうですね。
- 我々学者が同行しているのが意外ですか?
こう見えて、戦場では仕事が多いのですよ。
- 前線にどれだけの物資を供給するか、
拠点の攻略にどれだけの兵員が必要か……
- 軍略や武芸に秀でていようとも、そうした
緻密な計算ができねば戦いには勝てません。
- 陛下はそれをよく心得ていらっしゃる。
蔑ろにする指揮官も少なくないのですよ。
- あの薄気味悪い連中、アリルにも現れたが
いったい何者なんだろうな……。
- 西方教会と戦った時や、コルネリアの奴を
討伐した時にも姿を見たような気がするぞ。
- あいつらの狙いはいったい何なんだ?
帝国を戦争に勝たせることなのか……?
- 何だか、いよいよ最終決戦って
感じがしてきましたねえ、隊長。
- いやもちろん、ガルグ=マクの攻略や
帝都の攻略だって残ってるわけですけど。
- それにしたって、長い道のりだったなあと
思いまして。何だか感慨深いですよ。
- 帝国で仕事をしていた同業者たちは、
ほとんど王国や同盟に移ってきたよ。
- この戦争の大勢が決まりつつあると、
傭兵たちは考えているんだ。
- そういった情勢の変化に敏感でないと、
傭兵はやっていられないからね。
- ふーっ、でかい戦いになるのは予想外
だったが、どうにかアリルを抜けたな!
- 軍務卿だか何だか知らないが、
暑さに耐えきった俺たちは無敵だぜ!
- 今の俺たちの敵じゃ……うっ。
……悪い、まだ少しクラクラしててなあ。
- 軍全体が湧き立っているように感じる。
大修道院の奪還が目前に迫っているからか?
- フォドラの者にとって、ガルグ=マクとは
ここまで大きな意味を持つ場所なのだな。
- ……ううむ。ダスカーで言う、主神の
神殿や聖域のようなものなのだろうか。
- 異なる土地の習俗や、根付いた考え方を
理解するのは、なかなか難しいものだ……。
- 隊長、お疲れ様です!
本日も異常なしであります!
- とはいえ、迫りくる決戦に備えて、
皆さん忙しく駆け回っている様子……。
- 少しでも皆さんが落ち着いて
過ごせるように、自分も頑張ります!
- ………………。
- どうかしたのか、ラルヴァ。
このところおとなしいが。
- どうかしたの、ラルヴァ。
このところおとなしいけど。
- どうもしないと思う。
思うけれど……
- 何かがこのままじゃいけないと、
そう訴えかけてくるんだ。何だろう……。
- 君の目覚ましい成長に、
僕は自分の現状を嘆いているよ。
- 何度も道に迷って、その度に言葉を重ねる
ことになったあの頃を思うとね。
- 文句のつけようのない決着を、
信じているよ、[HERO_MF]。
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