- さて、行くか。
相手はジェラルト傭兵団だ。
- さあ、行くわ。
相手はジェラルト傭兵団よ。
- まずはお手並み拝見……勝負だ。
- まずはお手並み拝見……勝負よ。
- 手応えのない相手だな。
傭兵見習いの連中か?
- 手応えのない相手ね。
傭兵見習いの一隊かしら?
- だったら、こっちもいろいろやってみるか。
- だったら、こっちもいろいろやっても
いいわね。
- まるで強さを感じねえな。
お前も、そこの連中を一掃しちまえ!
- よし、ここは問題ないか。
- よし、ここは問題ないわね。
- 俺たちはこっちの砦を落とす。
お前はそこを頼むぜ!
- さっさと終わらせて、
皆でお酒を浴びたいですねえ。
- 団長たちはかなり前に出ちまったな。
大丈夫か?
- 団長たちはかなり前に出ちゃったわね。
大丈夫かしら?
- 本隊の連中が来てくれたぞ!
もう大丈夫だ! 一気に押し返せ!
- 来たな、いよいよ本番だ!
ベルラン傭兵団の力、見せてやりな!
- くっ……これまでの敵とは大違いだ。
やはり手強いか、ジェラルト傭兵団……。
- くっ……これまでの敵とは大違いね。
やっぱりジェラルト傭兵団は手強い……。
- 例の“灰色の悪魔”はいねえのか?
強さがどんだけか、知らねえけどよ。
- こんな、簡単に……
嘘でしょ……団、ちょ……
- リザリ! そんなあっさりと……。
- リザリ! そんなあっさりと……。
- その風貌……お前が“灰色の悪魔”か!
腕が鳴るねえ!
- “灰色の悪魔”が来たのか?
団長の腕で後れを取るとは思えないが……。
- “灰色の悪魔”が来たの? 団長の腕で
後れを取るとは思わないけど……。
- 数が多い、それなら……!
- 数が多いわ、それなら……!
- こんな若僧に、俺が……。
くうっ、まずいね……!
- 団長が苦戦してるのか?
援護に行かないと!
- 団長が苦戦してるの?
援護に行かないと!
- 馬鹿な、俺たちの……夢が……
悪魔、め……
- ベルラン団長が!?
おい、どうなってんだ! おい!
- このまま尻尾巻いて逃げ出せるか。
団長の仇は取るぞ!
- このまま尻尾巻いて逃げ出せないわ。
団長の仇、取ってあげる!
- 邪魔をするなら、斬る。
- 邪魔をするなら、斬る。
- なんて威圧感だ……。
これが“灰色の悪魔”……!
- なんて威圧感なの……。
これが“灰色の悪魔”……!
- ぐわーっ! [HERO_MF]……
せめてお前は、逃げ……
- ゲッツまで……!
どうしてこんなことに……。
- ゲッツまで……!
どうしてこんなことに……。
- その力は……何だ?
- その力は……何?
- ……俺もわからん。
が、アンタを倒せるならそれでいい!
- ……私もわからない。
けど、あなたを倒せるならそれでいいわ!
- なるほど、手強くなったな。
- なるほど、手強くなったね。
- こいつで決めてやる!
- これで決めるわ!
- おい、いつまで遊んでる。
目的は達した。さっさと退くぞ!
- なっ!?
- なっ!?
- それなら、悪いが手を貸してくれないか?
怖ーい盗賊団に追いかけられていてな。
- 報酬については、心配しないで。
ここを切り抜けられたら、だけど。
- いたぞ! あいつらだ!
絶対に逃がすんじゃねえ!
- 数は多いが、何とかなるだろ。
森での戦いには慣れてる。
- 数は多いけど、何とかなるでしょ。
森での戦いには慣れてるわ。
- 何だ? あいつらに加勢か?
まとめてやっちまえ!
- ほう……見事な腕前だな!
- ここは私に任せて。
- 守りの堅い敵相手には、
それなりの戦い方があるのよ。
- 何者だろう? どうやら彼らは皆、
紋章を持っているみたいだね。
- まあ、こんなものよね。
- さて、俺の出番のようだな。
- 単純な力比べならば、
誰にも負ける気がしないな。
- ……心は痛むが、俺も死ねないのでな。
- ガキ相手に何やってやがる!
慎重かつ大胆に待ち構えろ!
- なら、次は俺の番ってとこかね。
- 俺は戦術はともかく、
戦闘は得意じゃないんだがなあ。
- おおっと、運よく矢が当たったみたいだ。
- 傷を負ったら、ちゃんと薬を使いなよ。
わかっているよね?
- エーデルガルト、無事か?
一度傷を癒やしたほうがいい。
- ディミトリ、大丈夫か?
遠慮せず傷を癒やせよ。
- クロード、貴方、怪我してるじゃない。
傷を癒やしたらどうかしら。
- 死ねばそこでおしまいよ。
気をつけて動きましょう。
- 失われた命は、二度と戻らない。
慎重な振る舞いを心がけなければ……。
- 力がみなぎっているね。
あの時のように、強くなれるんじゃないか?
- 力がみなぎってきたわね……。
思い切り、いこうかしら。
- 調子が出てきたな。
そろそろ、本気でいこうか。
- 気合が入っちまったな。
ひと暴れ、見せてやるか?
- 中央の街道は賊が固めているようだな。
森の砦を押さえながら進むのが得策だろう。
- 相手を見て、得意な奴が前に出たほうが
よさそうだな。みんな、頼んだぜ?
- 私が戦ったほうが良さそうね。
- 守りが甘いな。
この分なら、次も苦戦はしないだろう。
- 君には無用な心配かもしれないけれど、
傷を負ったら無理せず薬を使うんだよ。
- 死んだらもう取り返しがつかないんだ。
気をつけてくれ。
- ここは俺が相手をしよう。
- さあ、次の砦に向かうわよ。
- では、ここは俺が引き受けよう。
- これで、ひととおり制圧できたな。
- クソ! こうなったら策もクソもねえ!
全員でぶちのめしちまえ!
- おいおい、どれだけ人数がいるんだよ。
こりゃもう盗賊団じゃなくて軍だな……。
- セイロス騎士団、ただ今参った!
生徒を脅かす盗賊ども、覚悟せええい!
- ここで騎士団が来てくれるとはな……!
この戦い、勝ちが見えてきたようだ。
- さあ、隊列を組んで盗賊を捕らえよ!
皆、行くのだ!
- 貴殿らは二人一組で戦ってくれ!
単独よりも安全に敵に向かえるぞ!
- セイロス騎士団だと!? チッ!
せめて一人は殺っておかねえとまずい!
- 敵が破れかぶれで突撃してきたぞ。
みんな、気をつけろ!
- 一人では手強い相手も、二人で組めば
優位に戦える! 有意義な戦法であろう!
- 畜生!
てめえらさえ、ここで殺しちまえば……!
- まだまだ!
盗賊をなめるんじゃねえっ!
- 俺たちにも死ねない理由がある。
悪いが……情けはかけてやれない。
- ちょこまかと避けやがって!
くそったれええ!
- ……当たったら死ぬんだから、
避けるに決まってるだろ?
- ぎえっ……
あんな仕事……受けなきゃ、良かっ……
- とりあえず、任務成功か?
- とりあえず、任務成功かしら?
- 嘘だろう?
こんな賊相手に……。そんな……。
- まさか……
こんなところで、躓く……なんて……
- 俺には、まだ……
果たさねばならない、義務が……
- 俺の夢……
随分……儚いもの、だった……な……
- 賊を始末する……。
ついてこい……。
- 予想より、広いか……。
手分けして当たれ……。
- し、侵入者だと!?
何が目的だ……!
- 剣を向けるってことは、悪い奴なんだよな。
だったら容赦はしねえ!
- で、出たっ! よくわからないけど、
とにかく戦うしかないよね……!
- 大丈夫、賊相手だって戦える!
覚悟しろよ!
- 盗賊など敵ではないな!
名乗る暇さえないとは……ふっ。
- フン……この程度か。
さっさと次に行くぞ。
- これも貴族の責務……
恨まないでくれたまえよ。
- 多くの敵、同時、攻撃、受けない、
大切です。警戒、願います。
- 良かった、無事に切り抜けられた……。
これが、戦いなんですね……。
- おっしゃあ!
オデたちの敵じゃあねえぞ!
- はあ……何だか死体だらけで、
感覚が麻痺してきたよ……。
- せめてこの人たちが、
安らかに眠れますように……。
- うわっ、次から次へと賊が……。
こうするしか……。
- 外の敵はあらかた片づいたようだな……。
- ここは通さねえ!
通したら俺が殺られちまうぜ!
- 奴を倒せば、門が開きそうだ……。
- みんな、すまねえ……
守り切れなかったぜ……
- 中を制圧するぞ……。
- 根城の中も外と大して変わりませんな。
- ……ただの課題のはずが、
こんなことになるとはな。
- 敵の巣窟に攻め込むなんて、
なーんでこんなことになってるのかしら。
- もう十分です!
帰りましょう! 帰ろうよおおお!
- 今んとこ罠ってわけじゃなさそうだが、
いつ、どこから何が出てくることやら……。
- 盗賊の拠点って、こんなにたいそうな
造りなんですかね?
- はあ……いきなりこんな課題だなんて、
聞いてた話と違うわねえ。
- 古い砦とはいえ、造りは堅牢ですし
賊にとっては格好の根城なのでしょうね。
- 主よ……赦したまえ……。
この者たちの魂を、救いたまえ……。
- あれは……宝箱ですか。
開けるには鍵が必要でしょう。
- む……宝箱か。
鍵が必要そうだな。
- 僕なら、鍵がなくても開けられますよ。
褒められたことじゃありませんけど……。
- あっ、宝箱発見!
鍵があったら開けられるんだけどなー。
- げっ、お宝のところに敵が……。
回収しようと思ったんだが、どうするか……。
- 鍵を持った賊が現れたようですよ。
- ……どうやら、奴が鍵を持っているようだ。
- ん? 鍵を持ってる人が現れたんじゃない?
- 賊の根城の制圧はだいたい済んだかしら?
イエリッツァ先生、何か気になることは……
- よし……制圧は済んだな。
あとは砦の中を……
- よーし、これで賊の根城を制圧できたな。
後は……
- 地下が臭うな……。
調べろ……。
- ん? 誰か捕まってるぞ!
士官学校の生徒じゃないか?
- ん? 誰か捕まってるわね!
士官学校の生徒じゃない?
- まさか、助けが来るなんて……。
- って、エーデルガルト殿下!?
- 貴方は……モニカ! どうして……
いえ、そんな話をしている場合じゃないわ。
- 大丈夫か! どうしてこんな場所に……
……いや、そんな話をしている暇はないか。
- 大丈夫か? あんたはいったい……
いや、今は外に出るのが先決か。
- とにかく助けていただいて、
ありがとうございます!
- そいつを逃がすな!
クロニエ様に八つ裂きにされるぞ!
- ……来たわね。
皆、モニカを守るのよ!
- 賊の残党……いや、違うか?
この者たちはいったい……。
- うおっ、何だこいつら……?
ただの賊じゃないな。
- ここは危ういな……。
彼女を連れ、逃げるぞ……。
- あの者たち、彼女を狙っているようだ。
我々でしっかりと守らねばな。
- 連中の狙いはその女のようだな。
助けたからには守り通さねばなるまい。
- 彼女が狙われているようだぞ。
僕らでしっかりと守るのだ。
- 今なら逃げ出せるか……?
- まだ隠れていたか……。
残らず討て……。
- よくやった。
もう賊の気配はないな……。
- 逃がしたか……。
- また……!
なぜあたしをしつこく狙うんですか。
- これでは進めないか。
怪しい者どもを打ち倒すぞ。
- チッ……邪魔だ。
さっさと片付けるぞ!
- 彼女が危ない!
さっさと怪しい連中を打ち倒そう。
- ごめんなさい、
まだ体が思うように動かなくて……。
- くく……実に目障りな連中ですな。
- まだ来るか……その風体を見るに、
やはり賊の仲間ではないようだが……。
- やれやれ……女性にしつこくすると
嫌われると教わらなかったのか?
- もう大丈夫ね、先を急ぐわよ。
- ……これでいい。
先を急ぐぞ。
- これで大丈夫かな?
みんな、急いでー!
- ふう……ここまで来れば、
安全でしょうか?
- 何よこれ、信じらんない!
あたしの根城をメチャクチャにして!
- ……現れたか。
では……奴を斬るぞ。
- あたしの名はクロニエ。
あんたの命を奪う者よ? なんちゃって。
- そう……貴方がクロニエなのね。
死んでもらうわ。
- なるほど……。
では予定どおりいきましょう。
- 遺言があるなら今のうちに言っとけば?
あたしは聞かないけどさ! キャハハハ!
- モニカ……あんただけは逃がさないよ!
あたしが使ってやるんだからね……!
- タレス様に何て言えば……。
……あんたたち! 絶対に許さないわよ!
- 逃げ足の速い……! まあいいわ、
今はモニカの無事を喜びましょう。
- タレス……クロニエ……?
……事情はわからないが、勝ちは勝ちか。
- 何だかよくわからない手合いだったが、
勝てたみたいだな。
- はあ、はあ……。
ずっと閉じ込められてたから、足が……。
- 厳しいかも……。
結局助からないんでしょうか……。
- まずい、彼女が危ない!
皆で守るんだ!
- おい、これ以上敵を近づけさせるな!
- くっ、敵を近づけないようにするのだ!
- 助かったと思ったのに……
夢だった、みたい……ですね……
- あっ、嘘だろ!?
……くそっ、やられちまったか。
- あっ、嘘でしょ!?
……くっ、やられちゃったわね。
- 「死亡」SV流用
- この道は……やはり……
踏み、込んでは……いけなかった……
- 死ぬのか、俺は……
これは……想定外、だったな……
- 藪を突いて……蛇を……
出しちまったか……
- ……最低限の任は、果たした。
- チッ、こうなったら……!
この前、捕まえたアレを出しなさい!
- あれは……! 厄介なものが出てきたわね。
皆、気をつけて。
- あの獣……魔物ではない、のか……?
……気をつけろ、倒すしかなさそうだ。
- おいおい、何だよあれは。
魔物じゃないな……巨大な、獣、か?
- 人数をかけて当たれ……。
単独では勝てん……。
- あんたたちなんて、何人いようと
これでオシマイよ!
- ただの獣とはまるで違うぞ。
力を合わせねば苦戦は必至か……!
- チッ……厄介な相手だ。
これは時間がかかりそうだな……!
- いったい何なのよ、この大きいのは!
効いてるのか全然わからないじゃない。
- どうやら動きに陰りが見えますな。
このまま攻め続ければ倒せそうです。
- む……弱ってきたようだ。
このまま押し切るぞ……!
- 相手が怯んでいるぞ!
今こそ攻め立て、とどめを刺すのだ!
- うそ、魔獣が……
こんな連中にやられちゃうわけ……?
- 裏からすんなり入れましたね。
騎士団の来訪で大騒ぎなんでしょうか。
- ええ。気取られないうちにエーギル公と
アランデル公を見つけて捕らえるわよ。
- エーギル公は玉座の間にいるはずです。
このまま裏から突入しましょう。
- はい、奇襲、背後から、基本です。
急ぎます!
- 道中の衛兵は、エーギル公の手の者です。
容赦せず掃除してもらって構いませんよ。
- エーギル公、観念しなさい。
どこへ行こうと言うのかしら?
- なっ! 何事だ!?
……ハッ、門を閉じよ! 今すぐに!
- 手間が増えたわね……。
庭園を通って回り込むわよ。
- 庭園にも兵を送れ! とにかく
こちらに繋がる道を全部、塞ぐのだ!
- 逃げ場などないというのに、必死ね……。
突破するわよ。
- ねえ、エーデルちゃん。
このままじゃ逃げられちゃうんじゃない?
- なあ、このままじゃ逃げられちまわないか?
何か考えがあるのか?
- ねえ、このままじゃ逃げられちゃわない?
何か考えがあるの?
- 心配しないで。
逃げ道を塞ぐ一手を、用意しているわ。
- 頃合いね……軍務卿、内務卿。
今こそ帝国への忠誠を見せなさい!
- そういうわけだ、ルートヴィヒ。
儂を倒さねば、卿が逃げることはできぬぞ!
- とはいえ、戻ろうとしても私がいるがね。
前門に比べれば、か弱い兎のような私だが。
- 馬鹿な!?
お前たち、今更裏切ろうというか!?
- 協力を取りつけた貴族って、あの二人!?
殿下、いつの間に……!
- さて、これでエーギル公はどこへも
行けません。仕留めるとしましょうか。
- もう終わりよ、宰相。
武器を捨て、降伏しなさい。
- まだ兵数では負けておらん!
私は、私は終わらんぞ!
- ルートヴィヒ=フォン=エーギルの野望、
打ち砕かれることはない!
- 財と権勢を兼ね備えた、
偉大なるこの私が……。
- 皆、やったわね。
後はアランデル公だけよ。
- しかし、本当に手強いのはそちらです。
警戒して進みましょう。
- ベルグリーズ伯、味方する、ですか……。
- ふん、エーギル公が捕らえられたか。
時間稼ぎにもならん奴め。
- しかし、ベルグリーズ伯の相手は分が悪い。
奥の手を見せてやろう。
- チッ……闇の魔道ですか。
術者を見つけ出し、討って闇を払うのです。
- 儂らも手分けして宮城内の掃討といくか、
ヴァルデマー!
- いいだろう、レオポルト。ここらで怪しげな
連中には、まとめて退場願うとしよう。
- 彼らの協力を得られなければ、
いったいどうなっていたことか……。
- この調子で、他の魔道士も討って!
- やっぱりあたしをさらった人たちの
仲間で間違いないみたいですね。
- 魔道にばかり傾倒し、まったく体が
出来ておらぬ! もう少し耐えぬか!
- だが、闇の魔道については、もう少し
調べておいたほうが良さそうだね。
- これで障壁は消えるはず……。
- こうもあっさりと破られるか。
随分と対策を練ってきたようだな。
- アランデル公の元に急いで!
逃がすわけにはいかない!
- ここまで来たことは褒めてやろう……が、
我らの恐ろしさ、まだ理解できぬと見える。
- 理解した上で、消します。
それが殿下の選択ですので。
- 闇を払ってしまえば、
恐ろしさなど消えてなくなるものよ。
- まったく、小うるさい獣どもよな。
- お前は……!?
いや、まさかな……。
- 何だ……?
- 何……?
- そろそろ余裕がなくなってきたのでは
ないかしら?
- くっ、このままでは……!
- 魔道砲台を動かせ!
城の被害など考えずともよい!
- きゃっ! 撃ってきたわ!
放っとくわけにはいかないわね。
- 砲台まで使うなんて……。
なりふり構わないわね。止めてちょうだい!
- 良かった、これでもう魔道砲台は
動かせないわね。
- 砲台は止まったわ。
エーギル公の捕縛を急いで。
- やはりエーギル公やアランデル公に与し、
殿下を虐げた者どもは残しておけませんな。
- あなたにしては良いことを言いますね。
ええ、一人たりとも逃がしません!
- ふふっ、お掃除、完了です。
殿下も喜んでくれるでしょうね。
- 殿下の利になるかが大事であって、
喜ぶかは二の次ですよ、モニカ殿。
- やはり城下の兵が領民を盾に……。
言語道断ですね……!
- 殿下、やはり城下の兵が民を盾に……。
- ……先に城下の安全を確保する。
伯父上を……討つのは、その後だ。
- まずは王都外縁の敵兵を掃討する。
さあ、進軍開始だ!
- ここは二手に分かれて進んだほうが
手っ取り早く片づきそうですね。
- この程度の相手、造作もない……。
二手に分かれて当たるぞ、猪。
- き、来たぞ! 守りを固めろ!
- 歯応えのない……。
さっさと次に行くぞ!
- 無事に制圧が完了したな。
これで背後を突かれることもない……。
- 門を開け! これより城下の制圧に移る!
民衆に危害を及ぼさぬよう、慎重を期せ!
- ……フェルディアの街は広大です。
手分けして制圧に当たるべきかと。
- ……ふ、勇猛なことだ。
やはりあの男の息子だな。
- 王都の人たちを戦いに巻き込むなんて……
早く決着をつけなくっちゃ。
- フン、イーハの将はこの程度か?
もう少しやるものだと思っていたが。
- ……殿下のためだ。悪く思うな。
- 大公殿下……
も、申し訳、ありません……
- ………………。
- ふふ、敵もなかなかやりますわねえ……。
クレイマン子爵、対処に向かいなさい。
- 任せてくれたまえ、コルネリア。
傀儡となった殿下を我らでお救いするのだ!
- チッ、鬱陶しい……!
挟撃される前に片づけるぞ!
- 殿下、ここは再度兵を分けて
それぞれに迎え撃つのが上策かと!
- 造作もない……こんなくだらん戦いは
さっさと終わらせるぞ。
- ふう……街の人たちを
巻き込まずに済んで、一安心ね~。
- 殿下、どうか目をお覚ましください!
我らは我らの務めを果たしたまで……
- ……捕らえておけ。
尋問すべきことが山ほどある。
- はっ!
- これで、ひとまず城下町は安全ですよね。
このまま王城に向かいましょう!
- フン、これで粗方片づいただろう。
あとは王城だけだな。
- ……城内に侵入したいところだが、
跳ね橋が上がっているようだ。
- 砦から打って出よ。
敵は寡兵だ……押し潰してやるがいい。
- 城門の近くに跳ね橋を制御する装置がある。
この機に乗じて、中から開けてしまおう。
- 流石に、正門は塞がれているな。
別の通路を当たる必要がありそうだ。
- やりましたね、制圧完了です。
さあ、早く跳ね橋を下ろさねば……。
- 早く跳ね橋を下ろしちまいましょう。
さて、制御装置はどこかな……。
- よし……これでいいな。もう片方の橋も
下ろせば、城内の敵を挟撃できるだろう。
- チッ……坊ちゃんを侮り過ぎたか。
だが、調子に乗ってられるのもここまでだ。
- こうなっては仕方ありませんわね。
私が、出迎えて差し上げましょう。
- これで東西の跳ね橋を確保できたな……。
これより王城に踏み込み、逆賊を……討つ!
- ふふ、死ぬのは私か、奴か……
いずれにせよ、これですべてが終わる……。
- あらあら、怖い顔ですわねえ……。
もてなしがお気に召さなかったのかしら?
- っ……あら? あなた……へえ。
面白い力を持っているのねえ?
- 面白い力、ね……。
この力頼みだと思ったら大間違いだ。
- 面白い力、ね……。
この力頼みだと思ったら大間違いよ。
- まったく、本当に目障りですわねえ……。
あの時、死んでおけばよかったのに。
- は、貴様と意見が合うとは業腹だが、
生き残った以上……果たすべき務めがある。
- ……死ぬのは貴様だ、コルネリア。
- ああ、皆様ったら、揃いも揃って
救えないほどの愚か者ですわねえ……。
- ……ふふ。勝負事は、少し押されている
くらいでないと楽しくないでしょう……?
- この勢いで、押し切る……!
- チッ……獣どもが、小癪な真似を。
それもこれもタレスの爺が……。
- 遊びに熱中してしまうのは私の悪癖……
このくらいで切り上げるとしましょうか。
- ……女狐め。
- ……ようやく来たか。
お前たちの求める首は、ここにあるぞ。
- 伯父上……ご覚悟を。
- 我らが主君はリュファス殿下ただ一人!
騎士の誇りに懸けて、主を守り抜け!
- ……いつかあなたとわかり合える日が
来ると……私は、信じていたかった。
- そんなものは来ない。人と怪物が、
理解し合えるはずなどないのだからな。
- まったく、フラルダリウス公爵家も
とんでもない嫌疑をかけられたものです。
- 事実だろう? お前たちはあの猛獣を操り
玉座に座らせようとしているのだから。
- 伯父上に降伏の意志はない、か。
ならばやはり、こうするしか……。
- ……その人間離れした力で、人間を
統制しようというのだろう、お前たちは。
- やはり……ダスカーで、西部の反乱で、
殺しておくべきだった……!
- くく……私を殺すか? 怪物よ。
父の仇を討ちたいのだろう?
- ……捕らえておけ。
- そういえば、正門が封鎖されたままだな。
開放すれば援軍を呼び込めるんじゃないか?
- そういえば、正門が封鎖されたままよね。
開放すれば援軍を呼び込めるんじゃない?
- 流石、そいつは良い案だ。
何かあった時の退路としても使えるしな。
- なるほどな、悪くない案だ。
何かあった時の退路としても使えよう。
- よし、開門だ! ……なんて、
こういう号令をかけるのは殿下の仕事か?
- よし、これなら正門が開けるだろう。
……開門せよ!
- 殿下! ああ、ご無事でしたか!
我々家中騎士の力が及ばず、このような……
- お前たちが責任を感じることではない。
……手を貸してくれ。王都を取り戻すぞ。
- 報告! 王城を逃れていた部隊が、
各所の砦に取り残されているようです!
- 放ってはおけないな。城下の安全を
確保するためにも、砦の制圧に向かおう。
- よし、ここの制圧は済んだな。
どうやら間に合ったようだ。
- おお、助けていただけるとは……!
ここからは我らもお力添えさせてください!
- ……これでいいだろう。
- 兵士の皆さんが無事でよかった。
心強い味方が増えましたね!
- よし、砦はこれですべてだな。
少しは城下も落ち着くだろう……。
- 殿下、リュファス様を牢へ移送します。
すぐに尋問の用意を整えましょう。
- ああ……頼む。
俺もすぐに向かおう。
- ……皆、勝ち鬨を上げよ!
貴公らの奮戦、見事であった!
- 失態だな……俺には、まだ……
為すべきこと、が……
- 敵を増援ごと叩き潰せ!
さすればフォドラへの門は開く!
- 迷惑な連中には、とっととお帰り願おう。
……実は一つ策があってね。
- ふむ、ならばそれに期待しておくとして、
まずは接近中の敵を打ち破らねばな。
- みんな、この城塞こそが守りの要だ。
陥落だけは防いでくれ!
- パルミラの筋肉にも、オデは負けてねえ!
- 皆、よく戦った!
……盟主代理殿、策の準備はどうだ?
- そうだな……なら、敵の多い中央を避け、
南北の砦の制圧に向かってくれ!
- 悪いがホルストさんは、中央の敵を押さえて
くれないか? あんたにしか頼めないんだ。
- この一帯の跳ね橋は一方からのみ降ろせる。
付近の砦は制圧してからのほうが安全だぞ。
- あっ、効果てきめんみたいですね!
いい調子です!
- うわ、凄く効いてるみたいね!
- 覚えておけ。
空を飛ぶ相手には、弓矢が特に有効だ。
- 出たな、“百戦百勝”のナデル!
今日こそは決着をつけよう!
- だから“百戦無敗”のナデルだと
言ってるだろうが! 仕方ねえな!
- 制圧完了ですね。
もう片方も片づけてしまいましょ。
- 中央の連中の士気は高くない。
南北から挟撃してやれば……!
- おっと、いつの間にか危なくなってるな。
シャハド様、形勢不利なんで退きますよ!
- おい、ナデル! 何を勝手に退却を……
くっ、残る全軍で攻めよ!
- なに!? なぜ中央の兵が勝手に退却を……
くっ、残る全軍で攻めよ!
- さあ、これで随分楽になったな。
後は敵の大将を狙うだけだ!
- こんなにあっさり一部の敵が退くなんて……
やっぱクロードの策は違うな!
- 包囲完了か。
鮮やかな手並みだな、盟主代理殿。
- 後方を取られた? なめた真似を……!
俺様が直々に蹴散らしてくれる!
- 俺こそが次のパルミラの大王、
シャハド様だ!
- 貴様の面、どこかで見たと思ったら、
出来損ないの弟にそっくりだったわ!
- そうかい。なら、お前の弟のためにも
ここで負けてやるわけにはいかないな!
- 蛮族風情が、なかなかやるな!
- チッ、こんな連中相手に、
負けるわけには……!
- ホルスト様! 救援を願います!
- うちの騎士たちじゃない!
助けに行かなきゃ……!
- まだまだ! 負けん!
- 助かった……。
救援、感謝します!
- む、無念……
- 間に合ってよかったよー!
- 間に合わなかったなんて……。
ごめん、仇は取るから……!
- 俺は今、気分が乗らねえんだ。
だが……攻めてくるなら容赦しないぜ!
- 腕試しがしたいなら別だが……
戦うことなく退かせられそうだな。
- 坊主、何の用だ。
怪我したくなきゃ近づくんじゃねえ!
- 俺の腕が鈍ってないか試してもいいかと
思ってね……無理そうなら別の手で行くさ!
- まったく、やりやがる……!
- なぜ本気で戦わない?
たいそうな二つ名が泣いているぞ、ナデル!
- 勝てねえ時は退くから“無敗”なんだよ。
気が向いたら、また来てやらあ!
- 兵力を出し惜しみするな!
遊軍も残らず呼んでくるのだ!
- 伝令を食い止めたか。
これで増援は来るまい。
- シャハド様に続けい!
蛮族どもを蹂躙してやるんだ!
- しまった、敵が増えたぞ……!
- まずいぞ!
“フォドラの首飾り”を守れ!
- “首飾り”が落ちた!?
まずい、パルミラ軍がフォドラに……!
- 諸君! 命を無駄にするな!
無理をせず防衛に務めるのだ!
- 城郭に防衛の陣……時間稼ぎですな。
直ちに除ける必要があるでしょう。
- ここからは力攻めするしかなさそうね。
ガルグ=マクを陥落させるのよ!
- 下層から城郭を押さえていくわ。
皆で手分けして砦を落としていって。
- 敵も必死です。奪われた砦を取り戻そうと
兵を差し向けてくるでしょう。警戒を。
- 順調に攻略できているようね。
止まらないで!
- あと少しで城郭は制圧できますね!
- 押し込まれているか……。
だが、何としても持ち堪えるのだ!
- 砦を奪い返されただと?
くっ、落とした砦にも目を配らねば……!
- これで包囲が完了したわ。
後は大修道院まで攻め上るのみ……。
- むう……もう後がないか。
- なぜ私が教団に従い、祖国との戦いに……。
これも主が与え給うた試練なのでしょうか。
- 貴方、コンスタンツェね。
なぜ教団に協力しているの?
- 不運にもガルグ=マクにいたところを、
駆り出されたのですわ。陛下……お許しを。
- 私の短き生に今、終止符が打たれようと
しているのでしょう……。
- ここで犬死するつもりなの、貴方?
生きたいのなら帝国と共に戦いなさい!
- ……陛下。死ぬのは、保留いたします。
私一人で決めるわけには、いきませんので。
- これがすべてを失った者に相応しい……
末路……なのです、わ……
- ハピまで戦わせられるとか、
ほんっとあり得ないんだけど……。
- 戦いたくないのなら、降伏しなさい。
悪いようにはしないわ。
- そーは言っても、一応お世話になった
場所だからね。一度は戦わないと!
- これ、勝てそーにないね……。
困ったじゃん。
- 貴殿の力、“闇”の気配を感じますな……。
もし彼らに恨みあらば、協力しませんか。
- 彼らって、もしかして……? 別に恨みを
晴らしたいわけじゃないけど、いっか。
- 騎士みたいな死に様じゃん……
馬鹿なこと、したかな……
- どんな相手だろうと、敵に回った以上、
討たざるを得ないわ。これが戦争よ……。
- 味方右翼、敵陣を突破しました!
- 陛下、こちら左翼も突破しております!
- 二人とも、良い働きよ!
さあ、まだ止まってはいられないわ!
- ガルグ=マクの危機……わたくしも
黙って見てはいられません!
- て、敵の大規模な魔道による攻撃です!
このままでは……!
- 制圧した砦が狙われてるみたいですね。
放置していると、奪還されちゃいますよ。
- 敵の狙いは、こちらが制圧した砦です!
- 城壁に脆い箇所があるようです。
重装兵ならば破壊して道を作れるかと。
- 新たな進軍路が出来たわね。
砦に一気に近づけるわ。
- 壁から侵入されただと!?
くっ、兵を送れ!
- どのような理由であれ、
戦争を起こすことは許されませんわ!
- マヌエラさん……士官学校で働いていた
あなたが、どうしてこのような……!
- あたくしも悩んだわ。
でも決めたの。だからもう、躊躇わない。
- 今わたくしのできる、精一杯を……!
- フレン! 無理は許さんぞ!
頼むから退いてくれ!
- わかりましたわ……。
おと……お兄様もどうかご無事で……!
- ほっ、怖い魔法が止まったみたい……。
- 帝国軍よ! ガルグ=マクを攻めたこと、
後悔するがよい!
- もはや理由は問うまい。
ただ悪徒を成敗するのみ……!
- 帝国に戻ったとは聞いていたが、よもや
戦争に加担していようとはな、マヌエラ!
- 言い訳はしないわ、セテスさん。
これもまたあたくしの選んだ道なのよ。
- くっ、昔のようには槍を振るえぬな……。
- ここまでか……レア、すまない。
後は頼んだ。
- 良いのです、セテス、フレン。
十分に敵を押し留めてくれました。
- 皆、出なさい! 忌まわしき叛徒の手より、
ガルグ=マク大修道院を守るのです!!
- ついに現れたわね、レア……。
あの者を打ち倒さなければ、勝利はない!
- レアさまの敵は、ボクの敵だから……!
- まだ、やれます!
レアさまのため、ボクは戦うんだ……!
- レアさまを、守るんだ……!
- ごめんなさい、レアさま。
これ以上、戦えない……!
- ……ツィリル、
あなたの働きを無駄にはしません。
- 罪深き者たちを、主の御許へと送るのです!
- あなたは……何の目的があって、
こんなことを?
- 雇い主のためだ。
それが傭兵ってもんだろ?
- 雇い主のためよ。
それが傭兵ってものじゃない?
- あなたは何を考えているのです!
主の教えを揺るがし、平和を乱すなど……!
- 身に覚えがない時点で、わかり合えないわ。
貴方に譲る気がないのなら戦うしかない!
- あなたも叛徒の一味に成り下がりましたか。
相応の覚悟はしてもらいますよ……!
- ガルグ=マクを……これ以上、
荒らさせはしません!
- この地は、特別な場所なのです……。
あなた方に奪わせなど……!
- 敵の増援か!? 応戦するぞ!
- 流石はセイロス騎士団、
一筋縄じゃいかねえぜ!
- どうにか撃退できたか……!
- こいつら相手でもオレは戦える!
いけるぜえ!
- 新手の敵ですね。
私たちで対処しましょう。
- 奇襲、上空から……不利です。
しかし、覆します!
- 助かりました!
お力添え、感謝します!
- 問題、ありません。
わたしたち、練度、高くあります。
- この場所、守らないと……。
- また敵が……防がないと、
砦を取り返されちゃうわ。
- ボクには、まだやることが……!
- ふう……諦めてくれたのかしら。
- このままじゃ、囲まれちゃう……。
いったん戻らなきゃ!
- 砲台を動かしなさい。街への多少の被害を
憂慮する余裕はありません。
- 陛下が狙われたら一大事です。
早急に制圧しましょう!
- ふっ、陛下を遠くから狙うような真似は
させませんよ。
- 一時的にですが、砦の守りを堅固にする策の
用意があります。時機を見計って指示を。
- すべての砦の守りを固めなさい!
- さあ、これで砦の守りを固める必要も
なくなったでしょう。
- ここらで敵の心を攻めてはどうですか?
炎の準備は出来ております。
- 今よ! 火を放って!
- なんてこと……!
この街を、燃やし尽くそうだなんて……。
- フレーチェのためにも、
今死ぬわけには……!
- よく戦ってくれたわ、将軍。
抜けた穴を敵に突かれないよう注意して。
- 陛下、申し訳ありません……!
先に退かせていただきます……!
- 無理は禁物よ、ラディスラヴァ。
後は私たちに任せて。
- エーデルガルト……今は退きましょう。
ですが、あなたが赦されることはない……!
- ……許されるなんて、思っていないわ。
- 皆、勝ち鬨を上げなさい!
ガルグ=マクは陥落した……我々の勝利よ!
- さあ、君の成長を見せる機会だよ。
- 近づくと、更に霧が濃くなったな……。
周囲がまったく見えないぞ。
- ですが、この霧は兵力で劣るロナート卿に
とって有利に働きます。
- ええ。霧の中、王国軍より先に
ロナート卿を見つけて守るのよ。
- ロナート卿はいずこかの砦に籠もって
援軍を待っている模様。
- 霧で見つかりにくいとはいえ、
いずれ場所は割れるわ。急ぎましょう。
- 怪しい魔道士がいるぞ!
こいつが霧を呼んでいるんじゃないか!?
- む……術者の存在に気づかれたようですな。
霧が晴れればロナート卿が敵に見つかります。
- ロナート様のためにも、
私が倒れるわけには……!
- た、助かりました! ロナート様は東の森の
奥にいます。救出をお願いしたく……!
- 場所が判明したようね。
すぐに向かうわよ。
- ロナート様……必ずやクリストフ様の仇、
お取り……ください……。
- 霧が! あやつが逝ったか……。
お前の忠義、忘れぬぞ。
- 帝国軍がこちらに……?
全軍、迎撃準備を!
- ファーガスの地を侵した報い、
その身で受けなさい……!
- ロナート卿を見つけましたか。
私も討伐に向かいましょう!
- くっ、この程度……!
- このような相手に……
不覚を取る、なんて……!
- 俺もロナート卿の援護に向かおう!
- おお……! 救援、感謝する!
- よっしゃ!
後は王国軍を片づけるだけだぜ!
- 救援は成った。
後は近づく敵を排除するのみだな!
- 見つけたぞ! 逆賊ロナートを討てえ!
- 敵がロナート卿を見つけたみたいです!
助けに行かないと!
- 生き長らえたか……
やはり主は我らを見捨ててはおらぬのだな。
- どうにか間に合ったわね。
これで余裕を持って戦えるわ。
- ロナート様が救援されたようだな。
これでもう霧は要らないだろう。
- あっ、霧が晴れた!
これで転ばなくて済みますね!
- 霧の役目は終わりですか。
まあ、魔力にも限界がありますからな。
- ロナート様……あなたが
陛下に背くというのなら、僕は……!
- あれは……アッシュ!
わしに会いに来たというのか……。
- ロナート卿、彼は貴方の養子なのよね?
家族で争うことはないわ。説得しましょう。
- っ……躊躇っちゃ駄目だ……
僕は、自分の意志でここへ来たのに……!
- アッシュ、命を捨てるな!
ロナート卿に息子を殺させるつもりか!?
- アッシュ、命を捨てないで!
ロナート卿に息子を殺させるつもり!?
- ………………。
……わかりました。投降、します……。
- アッシュ……わしを許してくれ。
二度も我が子を失いたくはないのだ……。
- 我が子のために、我が子を殺す……か。
……二度とわしの魂は救われぬだろうな。
- 目的は果たしたわ。このまま撤退する
王国軍を追撃して……なに!?
- これ以上、好きにはさせない。
- これ以上、好きにはさせない。
- 敵の別動隊? ロナート卿を守りながら、
残る敵を掃討するわ!
- 帝国軍だな……排除させてもらう。
- 帝国軍ね……排除させてもらうよ。
- 君は……また会ったな。
今は帝国の傭兵というわけか。
- 君は……また会ったね。
今は帝国の傭兵というわけか。
- 昔の借り、返させてもらうぞ、
“灰色の悪魔”!
- 昔の借り、返させてもらうわ、
“灰色の悪魔”!
- 傭兵団が背後を突いたぞ!
この隙にロナートを狙え!
- まずい!
俺はロナート卿の援護に回ります!
- ううっ、申し訳ありません……
- ぐわーっ……悪魔みたいな強さだ……
- 子供に任せっぱなしってわけにはいかねえ。
俺もひと働きといくか。
- 団長! 私も新参者として、
辛酸を舐めぬようやりますぞ!
- “灰色の悪魔”の相手は避け、敵の指揮官を
狙って撤退に追い込むべきでしょうな。
- あれって、アロイスさん!?
セイロス騎士は辞めたんでしょうか……。
- 帝国軍にもなかなか骨のある奴が
いるじゃねえか……!
- 私が傭兵団の足を引っ張るわけには
いかぬのだ!
- チッ……これ以上は厳しいか。
アロイス、退き際はお前が見極めろ!
- ここが潮時か……!
お前ら、退くぞ!
- 団長ーっ!
私は先に退かせてもらいますぞ!
- ぬう……ここまでか!
ジェラルト傭兵団、撤退だ!
- ま、負けないぞ!
ロナート様のため、頑張るんだ!
- 近くでロナート卿の兵が
苦戦しているみたいだな。
- 助けられる命は助けたほうがいいわ。
余裕があれば兵を回して。
- あ、ありがとうございます!
- ロナート様……すみません……
- 無駄な犠牲を出さずに済んだわね。
- これも必要な犠牲……
とは割り切れないわね。
- 出たね、“灰色の悪魔”が。
さあ、君の成長を見せる機会だよ。
- その妙な力……前より使いこなせているな。
- その妙な力……前より使いこなせているね。
- “灰色の悪魔”は強敵です!
無理だと思ったら避けてください!
- 目的は果たした。
退かせてもらう。
- 目的は果たした。
退かせてもらうよ。
- くっ、余裕で退却されちまったな……。
- くっ、余裕で退却されちゃったわね……。
- この濃霧の中を進むつもりなんですか?
対策を用意していませんでしたっけ。
- 霧の中をこのまま進むのは危険です。
周囲を照らして視界を確保しましょう。
- こちらから、敵、見える、同時、敵から、
こちら、見えます。警戒、要ります!
- これで視界を確保できたな。
慎重に進もう。
- こうなれば、もう物資を使う必要は
ありませんね!
- 無用の長物だった弓兵に、
ようやく出番が回ってきたかと。
- 今よ、矢の雨を降らせなさい!
- せめて、あの女狐に……
大司教に一撃を……。
- わしの刃は、届かぬか……。
- ……守り切ったわね。
この勝利が、覇道への大きな一歩となるわ!
- ああ、クリストフよ、許せ……
今、お前の……
- まずい……!
これでは王国の戦線が……。
- しっかりと防備の陣が築かれているわね。
グロスタール伯は、対岸かしら。
- ラディスラヴァが押さえた中央の関所、
あそこを起点に攻めるわ。
- あの関所はミルディン大橋攻略の要です。
落とされては勝利は難しいかと。
- 陛下のため、ここだけは守り抜きます……!
- ラディスラヴァは包囲されている。
急ぎ救出しよう!
- 良かった……どうかここを頼みます!
- お手柄よ、ラディスラヴァ。
今は体を休めて。
- 陛下のお言葉、光栄です!
どうか勝利を……!
- これで戦局は安定するでしょうな。
- 闇雲に突っ込んでは、共に孤立するだけよ。
関所までの道程も確保して。
- 安全な場所は必要ですからね!
- よおし! この調子で進むぜ!
- しかし、西側、動き、怪しい、
怪しく、思います。
- 関所は目の前です、行きましょう。
- おおっと、ここを通りたきゃ
通行料を払ってもらうぜ!
- ……あれは傭兵ね。
報酬を積んで、説得できないかしら。
- いやらしいところに兵を伏せてるねえ。
- 久々に腕の鳴る相手だな!
かかってきやがれい!
- バルタザールではありませんの!
私たちに刃を向けるとは愚かですわね!
- バルトじゃん……
こんなとこで何やってんの?
- うるせえ!
借金のカタに働かされてんだよ!
- まだ死ぬわけにはいかねえのよ、おれは。
- お前、傭兵なんだよな。降伏しないか?
帝国の待遇は知ってんだろ?
- あなた、傭兵なのよね。降伏しない?
帝国の待遇は知ってるでしょ?
- チッ……負けた以上、仕方ねえ。
話は聞いてやる。
- 今です! 中央に出てきた帝国軍に
矢の雨を降らせますよ!
- やはり待ち構えられていましたか。
西に兵を遣っておくべきでした。
- しかし、鮮やかな斉射の手並み……
有能な将のようですな。
- 有能な将って……ボクのことですか!?
- ラディスラヴァさんたちも矢を受けてる……
早く止めに行かないと!
- 中央の将兵の危機です。
急いで矢を止めに行きましょう。
- 敵の本隊が関所に近づいたところを狙い
撃つ予定が……くっ、迎撃しましょう!
- 危なかったですな。
先に西側を攻めて正解だったようです。
- 貴殿らに逃げ場はありませんよ。
命が惜しければ、降伏することです。
- ボクが帝国にだなんて……。
- ボクも戦うって決めたんです!
帝国の好きにはさせません!
- こんなところで退いたら、
みんなに顔向けできませんし!
- 生きてさえいれば、何とでもなりますよ。
身の振り方は後で考えませんか?
- ……そうですね。
ボクは、降伏します。
- これで矢の雨は止まったな。
前進しよう。
- この橋の向こうはぼくちゃんの領地だよ~?
勝手に渡られると、迷惑なんだよねえ。
- あれは同盟でも指折りの愚物……
ここで消してしまいましょう。
- やられちゃったわけー?
まあお金よりはぼくちゃんの命が大事かあ。
- 何でも部下任せで腹が立つ野郎だな!
- ぼくちゃんが同盟の救世主……
ぷくく、悪くないねえ!
- ぼ、ぼくちゃんが危ないんじゃないか?
おい! 見てないで助けるんだ!
- ぐええ……さっさと帝国に……
寝返っとけば、良かっ……た……
- この先は同盟領……
いよいよグロスタールの本隊が相手ですな。
- 大橋を突破されたか……。
我らが最後の盾というわけだな。
- 父上……死に急がないでくださいね。
- グロスタール伯を優先して捕らえなさい。
彼は元々帝国よりだったから、降るはずよ。
- 僕の後ろには、グロスタールの領地が
広がっている……踏み入らせはしないぞ!
- 名門グロスタール家の意地、
とくと見たまえ!
- 私はエルヴィン=フリッツ=グロスタール。
この地の民の守護者と心得よ!
- 戦いもせずに降ったとあっては、
我が領民に申し開きが立たないのでな!
- 生死の境をさまよう息子の分も、
私が相手となろう……!
- くっ……ここが潮時か……?
- これ以上の無駄な抵抗はやめて。
グロスタール伯もじきに捕らえられるわ。
- ……いいだろう。
僕は民のためにも、死ぬわけにはいかない。
- 皇帝陛下、私はここまでのようだ。
グロスタール家は、帝国に臣従しよう。
- 初めからそうしておけばよいものを……。
ローレンツ、貴方もいいわね?
- ああ、これも敗者の責務……
帝国の一員として、従わせていただくさ。
- 初めからそうしておけばよいものを……。
ローレンツ、貴方も戦いをやめなさい。
- ぐっ……!
僕としたことが、つまらない手傷を……!
- チッ……すぐに手当てを。
貴殿を殺しては、今後に差し障りが出ます。
- ローレンツ!? おのれ……!
我が息子を狙うとは!
- 大事な嫡子を傷つけたとあっては、
グロスタール伯も易々とは降れませんか。
- 父上が降ったか……。
だが、僕にも意地というものがある!
- 西側の敵に動きがない……。
何やら策があるかもしれません。
- 関所の奪還は急ぎたいですが、
その前に西を潰しておくべきかと。
- 敵がこちらに!?
気づかれていたなんて……!
- このまま敵の弓砲台も制圧しようでは
ないか。
- 西の一帯も押さえられましたね。
- ほら、強奪した帝国の物資を守るんだぞ?
後で売りさばくんだからな!
- あの者たち、帝国の物資を……!
持ち逃げされぬよう先に討つのだ!
- 強奪、いけません。
わたしたち、無事、取り返します!
- 本当に信頼のおけない領主ね。
奪い返せて良かったわ。
- アケロン様がやられちまった!
金目の物を持って急いでずらかれ!
- 盗人に逃げられたか……。
腹立たしいが、致し方あるまい。
- どこに敵が潜んでいるとも知れません。
大橋を完全に掌握しましょう。
- 最早、形勢は定まった。
後は敵将を捕らえるだけよ。
- 橋を架ければ、飛べずとも直接
グロスタール伯の陣に乗り込めますね。
- 確保した資材があったわね。
橋を架け、足場を作るのよ!
- 私が討たれては、進軍の足がかりが
なくなってしまう……!
- たとえ手足をもがれようと、
私は戦い続けます!
- 勝ちましたが……この勝利も、
救援のための一歩に過ぎません。
- ええ、同盟領で戦っている味方のため、
先を急ぐわよ。
- 陛下……どうか、私を踏み越え……
勝利を……
- ラディスラヴァ……!
そんな、これでは攻め手が……。
- 軍務卿は平原中央の砦で耐えているようね。
でも、周囲は完全に包囲されている。
- 我々はこの包囲を打ち砕き、
彼らを帝国へと撤退させるわ!
- ベルグリーズ伯だけでなく、彼に従う将兵も
救えねば、勝利とは到底言えませんな。
- 援軍が来るまでに降伏させられなかったか。
予定どおり迎撃に向かってくれ!
- ゆっくり構えてる暇はねえ。
あちこちからどんどん攻め上ってやろうぜ!
- 見よ、陛下が救援に来られたぞ!
今こそ猛る時だ! 最後の薪を燃やせ!
- 敵の先陣は打ち破ったぞ!
さあ進め!
- ここは、通せません……。
皆さんのためにも……!
- エドマンド辺境伯とは交渉中だったはず……
彼女をこちらにつけられないかしら?
- 君は、マリアンヌさん……!
なぜこんな前線に……退くんだ!
- できません……。皆さんが戦っているのに、
私だけ逃げるなんて……。
- マリアンヌさん……降伏しましょうよ。
君だって戦いなんか望んでいないはずです!
- マリアンヌさん……許してください。
ボクたちは帝国につくって決めたんです。
- イグナーツさん……私だって、
クロードさんたちと一緒に……。
- 私なんか……死んでしまったって……。
- 君をこの手で討つことなどできない……。
降ってくれ。父君もわかってくれるはずだ。
- 貴殿が降ってくれれば、貴殿の父との話も
早いのですが……いかがしますかな。
- はい……義父は、死ぬくらいなら、
帝国につけと……。
- 嘘でしょ!? マリアンヌちゃん……!
………………。
- お前ら、オデが追い返してやる!
見てろよお!
- あれは……ラファエルくん!
ボクが説得してみせます! だから……!
- お前ら、オデが追い返して……
って、イグナーツ!
- ラファエルくん、ボクは君を討ちたくない。
だから倒して、説得してみせます!
- おお、ローレンツくん!
やっぱりオデたちと戦うために来たんだな!
- ああ、グロスタール家は帝国と共に行く。
君はどうするのだ? ここで死ぬつもりか?
- ごめんなさい、ラファエルくん。でも、
ボクは決めたんです。帝国と共に戦うって!
- 仕方ねえか……。
お前はグロスタール家の騎士だもんなあ。
- 参ったな……。
オデの筋肉が悲鳴を上げてるぞ!
- ラファエルくん、生き延びることを選んで
ください! マーヤちゃんのためにも……!
- マーヤの話はずりぃだろ、イグナーツ……。
……しょうがねえなあ、お前の頼みだ!
- これが……ボクの選んだ道なんですから。
- 味方の退路を確保する必要があるわね。
砦を落とし、包囲に穴を開けて!
- 砦、2か所、あります。
兵力、活かし、両方、押さえる、します!
- これですんなり退却させてもらえると
嬉しいんだけどなあ。
- ここを突破されたら困るのよねー。
諦めて、退いてくれないかな?
- うげっ、ホルストは……いねえようだな。
悪いことは言わねえ、お前も退いとけ。
- バル兄こそ、何で帝国についてるのよ。
兄さんに痛い目見せられるわよー?
- ヒルダさん! 君を討つのは……忍びない。
退いてくれないか?
- そう思うなら、ローレンツくんが退いたら?
あたしはできないなー。
- わかっていたけど……昔の級友ばかりを
相手にするのはつらいですね……。
- イグナーツくんはグロスタール家の
騎士なんでしょ? しょうがなくない?
- みんなのためにも、
あたしがやらなきゃ……!
- ヒルダ! 退いてくれ!
今、お前まで失うわけにはいかないんだ!
- クロードくん……
ごめん、わかったよー。
- 敵が来ましたか……。
戦場に立つ以上、精一杯戦います!
- コーデリア家はすでに臣従の申し入れが
ありました。ということは……独断ですか。
- お前は、コーデリア家の……!
やりにくいな、まったくよ。
- 何がやりにくいって言うんですか?
わたし、手加減しませんので。
- リシテアさん? どういうことだ?
君は家の意向に逆らってここにいるのか?
- ローレンツですか……。わたしにだって、
譲れないものがあるんです!
- どいてください、リシテアさん!
ボクたちは、争わなくていいはずです!
- わたしが戦うって決めたんです。
どうこう言われる筋合いはありません!
- なかなかやりますね……!
- リシテア、私は貴方の過去を知ったの。
その上で問うわ……共に戦わないか、と。
- ……! あんた、もしかして……!
わかりました。話を聞かせてもらいます。
- 降伏します。すべてわたしの独断ですので。
両親を罰するのだけは、やめてください。
- ……臣従した者を軽率に処罰するわけには
いかないわ。仕方がないことにね。
- いよいよ味方は目の前よ!
砦に群がる敵を一掃してやりなさい!
- よくぞ来てくれた。
今しばらく配下の者を頼むぞ……!
- カスパルか。
流石の儂も、此度は危うかったわ。
- だろうな。そんな死にそうな顔の
親父は初めて見るぜ……。
- ……卿が、儂を救援する軍に
加わっておるとはな。
- わたし、あなた、助ける、違います。
帝国、助ける……それ、目的です。
- 陛下自らの救援、感謝いたす。
- 今はここを乗り切ることが優先よ。
撤退の準備を、頼んだわ。
- 見たか! 包囲は解けたぞ!
皆ここまでよくぞ耐え切った!
- 道は開けた……。行くわ!
撤退するベルグリーズ伯らを守りなさい!
- 黙って帰らせると思ったか?
さて、次善の策で行くぞ。
- ようやく俺たちの出番か。
- 伏兵!? 退路を完全に断たれたわね。
しかもあれは、ジェラルト傭兵団……。
- 凄い敵の数だな。こうなったら、敵の本陣に
突っ込んだほうがマシじゃないか?
- 凄い敵の数ね。こうなったら、敵の本陣に
突っ込んだほうがマシじゃない?
- 敵の虚を突けるかもしれませんな。となると
敵本陣の右翼か左翼、どちらを抜くか……。
- 退路を決めて、
立ち塞がる敵を討ちましょう。
- 良いでしょう、そちらから向かいますか。
- 退路を選ぶまでもなくなったようですな。
ベルグリーズ伯に従いましょう。
- 陛下らが退路を切り拓いてくださった!
全軍、突撃せよ!
- 撤退が突撃に変わるなんて……
困った話ね。皆で援護しましょう。
- 何だ、あいつら。
まさかこっちへ来る気じゃないだろうな?
- 陛下らが撤退の機をくださった!
今こそ駆け抜けよ! 同盟軍を打ち砕く!
- 彼らを援護して!
……って、ベルグリーズ伯、貴方まさか?
- 何だ? あいつら、どこを狙ってやがる?
- この本陣が狙いか……。
なんて連中だよ、まったく。
- 回り道など無用。道なき道を進む、
ベルグリーズの戦いを見せてやれッ!
- 馬鹿な……そこは道じゃないだろ……。
そのまま本陣に突っ込んでくるつもりか!?
- 尋常な判断ではありませんな。
だからこそ有効かもしれませんが。
- あと少しで戦場を離脱できるわね。
最後まで……っ!?
- 逃げられるのは困るな。
- 逃げられるのは困るな。
- ここで“灰色の悪魔”ね。クロード、
手札の切り方をよくわかっている……!
- この者は儂が引き受ける!
行け、立ち止まってはならぬぞ!
- 陛下、今こそ同盟の本陣を崩す好機。
存分に打ち砕かれよ。
- “灰色の悪魔”はベルグリーズ伯が押さえて
くれる。今こそクロードを攻めましょう!
- ここまで攻め込まれたら、戦は負けだ。
せめて敵将を一人、消しておくか?
- お前か?
俺の計算を散々に狂わせてくれたのは。
- さあな、俺は傭兵だ。
とりあえず、お前を手柄にさせてもらうぞ!
- さあね、私は傭兵よ。
とりあえず、あなたを手柄にさせてもらう!
- クロード……私が目的を果たすまで、
おとなしくしていてくれないかしら?
- 奇遇だな、俺もお前にそう言いたかった。
つまり、返答は否、だな。
- 貴殿は私の想像の上を行く男でした。
が……ベルグリーズ伯は更に上でしたな。
- まったくだ。あれだけ攻め立てて折れない
なんて、埒外の存在だよ。困ったことにな。
- やっぱりこうなっちまったか。
残念だよ、ローレンツ。
- そう言いながら隙を探しているのだろう?
君のことはよくわかっているからな。
- イグナーツ、今からでも遅くないぜ。
こっちに戻ってきたらどうだ?
- く、クロードくん、揺さぶっている
つもりですか!? 引っかかりませんよ!
- 追い込まれちまったか……まずいな。
- まだ仕事は終わってはいない……!
- まだ仕事は終わってはいない……!
- 今はこの者より敵の指揮官を優先せよ。
儂が押さえるにも限界があるぞ。
- ここまでか……! すまないが、
後は任せたぜ、凄腕の傭兵さん!
- ぬう……儂も年を取ったか。
これ以上の無理は利かぬな。退くぞ。
- おい、そっちは任せた。
俺たちは撤退した帝国軍を追う。
- 本陣は貴殿に任せたぞ!
我々は撤退した帝国軍を追おう!
- 退路には援軍を控えさせています。
ジェラルト傭兵団の追撃でも、防げるかと。
- 残るは“灰色の悪魔”ね。
無理をせず、戦いましょう。
- ベルグリーズ伯と相当削り合っていました
からね……倒す好機かもしれませんよ。
- この展開は想像していなかったが……
やれるだけやろう。
- この展開は想像していなかったが……
やれるだけやろう。
- 君と戦うのは何度目だったか……
今日が最後になるだろうか。
- 君と戦うのは何度目だったか……
今日が最後になるかな。
- ああ、今日こそはお前を倒すぞ、
“灰色の悪魔”!
- ええ、今日こそはあなたを倒すわ、
“灰色の悪魔”!
- 帝国軍か……以前よりも手強くなっている。
- 帝国軍か……
以前よりも手強くなっているね。
- 厳しい戦いだ……。
- 厳しい戦いだね……。
- 押しているね。
このまま勝てるかもしれないよ。
- このままだと包囲が崩れちまう……。
増援を送って、危ないところを埋めてやれ!
- 包囲が綻んだところに的確な増援を……
自由にさせるわけにはいきませんよ。
- こんな調子で、中央の砦は大丈夫かしら?
- これで敵軍に隙が出来る。
さあ、救援に邁進するのだ!
- ちょうどいい、敵の増援もろとも
砦を攻撃しちまえ!
- 投石は不味いな、早く止めねえと!
- まだ向こうから石の雨が降ってきて
ますよおおおお!
- ふう……これで立ち止まって休めそうだね。
- なっ……! 北から撤退するつもりか!?
戦争だ、逃がしはせんぞう!
- まさか、本陣を逆に狙うとは……!
これは救援に向かわねばなるまい!
- 無理はできんか……。
退かせてもらおう!
- 東に退路を取ったか。
さっさと追わねえとな。
- チッ、俺たちを避けて本陣を狙うか。
敵にも手強い奴がいるようだな。
- 時間稼ぎにしかならねえか。
つまらねえ仕事をしちまった……。
- おっと、待ちやがれ。
“壊刃”が逃げ道も壊してやろう。
- ここは通さんぞ!
アロイス=ランゲルト、参る!
- 白魔法を得意とする部隊が待機しています。
傷ついた仲間を癒やせますが……。
- 今よ、ベルグリーズ戦団を癒やして!
- 助かりました……!
- 兵たちが撤退した今、治療部隊もそちらに
回すべきですね。
- ここに至るまでに合流した軍務卿麾下の兵、
彼の下に送れば必ずや力になるでしょう。
- これだけ儂の部下が揃えば問題なかろう。
盟主の小僧にひと泡吹かせてくれる!
- その退路を抜けるなら、わざわざ兵を呼ばず
少数で駆けたほうが良さそうですね。
- ぐっ……救援を前に倒れるは無念であろう。
儂がその思いを晴らしてくれる。
- いかん、注意せよ!
救援すべき軍が壊滅しかかっているぞ!
- 私はもう、駄目な……ようです……
閣下と……共にあった、よろ……
- 儂を残して、皆、逝ったか……!
何たること……。
- ここまで来て、目の前で失うだなんて……
信じられないわ……。
- 皆、奮え! アリアンロッド奪還は目前、
この勢いのままに政庁を落とすぞ……!
- ぐっ……流石は国王の軍よ……!
わしの力で、どれだけの時を稼げるか……。
- いけない、王国軍が政庁に迫っているわ。
急ぎ救援しなければ……!
- ローベ伯は保身第一の男。刃が目の前に
迫れば、たちまち寝返るでしょうな。
- ローベ伯が危地に陥る前に、
政庁へと辿り着くのよ!
- ぐうっ、何のこれしき……!
“灰色の獅子”の戦は、ここからよ!
- くっ……ここが死に場所となるか!
はっはっは、それも悪くはない……!
- もうもちそうにないぞ!
皆、急ぐのだ!
- どうやら最悪の事態だけは、
避けられたみたいね。
- 帝国軍か……ここまでだな。
グェンダル卿、貴公の勝ちだ。
- ふむ、これは帝国の優勢だな……。
皆、帝国と共に王国軍を打ち払え!
- ふ……最期に良い戦いができましたな。
感謝しますぞ、陛下。
- そう軽々しく首を差し出すな。今からでも
王国につけ。貴公らを斬りたくはない。
- ……グェンダル、やはり我らは王国に
つくぞ。陛下と共に帝国軍を掃討するのだ。
- 閣下……あれほど申し上げたというのに、
王国軍に寝返ってしまうとは……。
- 中央の門を敵に制圧されたのは厄介ですな。
開門するには城内の制御装置を動かして……
- 城壁に繋がる門を開き、更に城壁上にある
制御装置をも動かさねばなりません。
- つまり……まずは中央門の手前にある、
二つの装置を動かせばいいんですね。
- だあーっ!
何だってそんなにややこしいんだよ!
- 攻略が面倒だから、“白銀の乙女”と
呼ばれるんだよ、この城塞は……。
- 兵士と戦うよりは、装置を動かしてる
ほうがいいけれど……。
- これで目的の、門を開ける装置へと
向かえるな。
- 昔のお友達と戦うなんて、悲しいけれど……
ごめんなさい、私も負けられないの。
- ……やっぱりあなたなのね、エミール。
もっと、違う形で再会できていれば……。
- コンスタンツェ、あなたも退けないのよね。
だったら……戦うしかないわ。
- 折角お会いできたと思いましたのに……
主が私の愚昧さを罰しているのでしょうか。
- ……そう。帝国の将に、なっていたのね。
これも、仕方のないことなのかしら……。
- 僕だって……君たちと戦いたくなんてない!
だけど……こうするしかないんだよ……。
- メルセデス……
お前を、斬りたくはない……。
- ……メルセデス。私を、覚えているか。
- ええ……やっと、その顔が見られた……。
折角会えたと思ったのに……残念だわ。
- 私が……みんなを、守らなくっちゃ……。
- ……頼む、姉上。
もう……やめてくれ……。
- ふふ……昔から、あなたに泣かれると
駄目ね。逆らえないんだもの……。
- みんな……ごめん、なさい……
私……結局、足手まとい、に……
- ……なぜだ、メルセデス。
なぜ……。
- お姉様……このような運命しか、
残されていなかったのでしょうか……。
- すまない、メルセデス……。
お前の仇は、必ず俺が……。
- 開門を急いで! 事は一刻を争う……!
- 東西の城壁にある制御装置を
動かしましょう!
- 陛下のため、帝国軍を討て!
全軍前進!
- まずい、城外から増援が……!
- 兄さん、私たちで食い止めよう!
城内の攻略を邪魔させるわけには……!
- ランドルフ、頼んだわ。
城門を死守してちょうだい!
- 俺は負けるわけにはいかない……。
帝国の将の一人として、絶対に通さん!
- ううっ、ごめん、兄さん……。
私、もう……。
- 大丈夫だ、フレーチェ。
ここは俺に任せて休んでいろ!
- 陛下、申し訳ありません……!
我々は限界のようです……!
- 十分に役目は果たしたわ。
後は私たちに任せて!
- 片方、完了です。
残り一つ、動かす、動かしましょう!
- ようやくですか。
さあ、中央突破と参りましょう。
- ……ここは、通さん。
- あれは、ファーガス王の従者ドゥドゥー……
やはりこの先にはディミトリが……!
- ……どこからでも、かかってくるといい。
- ドゥドゥー……僕は……。
- ……王国に戻るつもりはないのだろう。
ならば……堂々と、おれに挑め。
- ぐっ……抜かせん。
おれが、必ず守り抜く……!
- ……ここまでか。
陛下、申し訳ありません……!
- 守将が退いたわ。
もう政庁は目の前よ!
- 仕方あるまい……残る兵を率いて、
帝国に攻撃を仕掛ける!
- は。わしはローベの騎士として、
命ある限り閣下の命に従いましょう。
- これもまた貴方たちの選んだ道……
ならば応えてあげる!
- はっはっは! アドラステアの
若造ども……このわしを殺してみせよ!
- 死に場所を求める獅子ほど、厄介な相手は
おりませんな、まったく。
- こ、こんなところでは死ねん!
ええい、どうすれば……!
- がはっ……こ、こんなはずでは……
- ……たとえ主君を失ったとて、
わしの忠義は死なん。
- 見事であったぞ……若造どもよ……。
- グェンダル……くっ!
私はどうすればよかったのだ……?
- 残念ね、
一度は帝国の臣下となったというのに……。
- ……こうなれば仕方あるまい。
我が槍で、敵陣を薙ぎ払ってやろう。
- 立ちはだかるは青き獅子の末裔……
腕が鳴るというものよ。
- 伯爵は討たれたか……仕方あるまい。
ならばこの手で、敵陣を打ち砕くのみだ。
- ふ……正々堂々、勝負といこうか。
- 随分と腕を上げたように見える。
この2年は充実していたようだな。
- それはこっちの台詞だ、ディミトリ。
さあ、決着をつけるぞ!
- それはこっちの台詞よ、ディミトリ。
さあ、決着をつけましょう!
- わざわざ、俺の前に首を晒すか……。
……無防備なことだ。
- その言葉、そっくり返すわ。
貴方は私と同じものを背負ってはいないの?
- お前は誰より忠実な騎士だよ、アッシュ。
俺の命令どおり、生き延びてここにいる。
- 陛下……僕は、ずっと……こんな日が
来ないようにと、祈っていたのに……!
- ……アリアンロッドは西の要衝。
取り戻さなければ、勝利はない……!
- くっ……これ以上の無理はできないか。
……総員、撤退せよ!
- 陛下、お急ぎください。
……おれが殿を。
- それには及びませんよ、ドゥドゥー。
あなたは、陛下と共に生き延びるのです。
- ……無事で戻ると約束してくれ。
お前を失うわけにはいかないんだ。
- ………………。
……陛下、どうかファーガスに勝利を!
- ……ファーガスの未来を摘ませはしない。
貴様らなどに、彼らを殺させはしない!!
- 語り合った理想も、夢も、何もかも
捨てるというのですね。あなたは……。
- ごめんなさい、イングリット。
もう……戻れないんです。
- ……これは、未熟だった私の罪滅ぼし。
この命に代えても、二人を守ってみせる。
- お嬢様、いけません……!
これ以上は命に関わります!
- 承知の上よ。……私が討たれたら、
この魔槍を陛下に渡してちょうだい。
- 陛下は……ご無事、なのね……
……ふふ……私の、勝ちだわ……
- 見事な忠義、ですね。
王を守るための盾に……。
- 正面の門が閉ざされています。
左右から回り込んでも進めるでしょうが……
- そちらには地面に厄介な仕掛けがある、と。
おとなしく門を開かせたほうがよさそうね。
- 東西の城壁上にある装置を動かせば、
門を開けられるようですよ。
- まどろっこしいぜ……。
真っすぐ突き進みてえ!
- 門を開けられたようだな。
さあ、次だ!
- 正門周辺は俺が守ります!
陛下たちは先を急いでください!
- 兄さん、一緒にここを守り抜きましょう!
- 城内の各所に仕掛けられた罠は、
その装置ですべて解除できるようですな。
- 政庁へ最短距離で進むには、罠の上を通る
必要が……これは解除できないのか?
- 城壁上、城の反対側にも同じ装置が
あったはずです。解除しましょう!
- 東西の城壁奥に、解除できる装置が
あったはずですよ!
- 早く残りも解除しましょう!
罠の上を進むなんて正気じゃないですうう!
- これで安全に進軍できるわね。
- この戦い、趨勢はこちらに傾いたわ!
城内の制圧を進めなさい!
- アリアンロッド城内の掃除は、
おおよそ済んだようですな。
- 周囲の将兵を始末しなければ、
装置は動かせませんよ。
- ぴぎゃっ! 地面から何か尖ったものが!
この上を歩くなんて絶対痛いです!
- 地面から棘が……罠か。
この上を歩くのはつらそうだな。
- おお……応援に来てくれたのか。
これはかたじけない……!
- アッシュ、来てくれたのだな。
不甲斐ない父を許してくれ。
- いえ……ロナート様がご無事で、
僕も安心しました。
- ガスパール民兵団に合図を送りますか。
市民に紛れて政庁に辿り着けたはずです。
- ロナート様! 応援に参りましたぞ!
我々も帝国軍とともに戦います!
- よくぞ来てくれた!
皆で力を合わせれば、必ず勝てよう。
- これで政庁も少しはもつでしょう。
- 民兵を動かす機を失いましたな。
- 敵の優位を覆すには、多くの戦力を政庁前に
集める必要がありそうです。
- 確か、東西の城壁から城内へと道が繋がる
階段が隠してあったんじゃ……。
- これで城壁から味方を引き入れられる。
さあ、敵を追い込むぞ!
- 皆のおかげで、アリアンロッドを、
そして帝国に従った者たちを守り切れた。
- その奮戦に、感謝するわ!
- 城塞は守り切ったけれど……
ローベ伯をはじめ多くの者を失った。
- 痛いわね……。
- あれはシャミアだったわね。
ということは敵は……
- セイロス騎士団……その暗殺部隊ですね!
全力で陛下をお守りしましょう!
- 守りやすく、かつ敵の動きを読みやすくする
ため、陛下は玉座の間を出ないでください。
- 私は陛下の護衛に付きます。
他事をやっている余裕はありませんので。
- 敵の侵入路を塞ごう! これ以上の増援を
防ぎ、入り込んだ者を封じ込めるのだ!
- 刺客、気づけない、不覚でした。
素早く、殲滅、尽力します!
- 良かった、敵の手に落ちた一角は、
そろそろ取り返せそうよ。
- 怖かったです……。引き籠もってるのに
無理矢理なんて、酷すぎますよおおお!
- これで侵入路は奪還した。
後は城内の敵を殲滅するのみだな!
- これは厄介な侵入者を見つけてしまったな。
私は武闘派ではないのだがね……。
- とんだ食わせ者の匂いがするが……
まあいい。皇帝はどこだ?
- 目標以外を相手する暇はないんだがな。
- 君は……ブリギットのお姫様か。
帝国に従っているんだな。
- 従う、違います。帝国と共にある、
ブリギットの、選んだ道です!
- おお、リンハルト。
陛下の危機となれば、流石に働くか。
- 死なれた時の面倒臭さを考えたら?
まあ貴方はいつも働いてますけど。
- これ以上、時間を無駄にはできんな。
- 逃げたか……。
まだ警戒が必要だな。
- ぎゃあ! ここにも敵が……!
- まだ城内に入り込んだ敵は多い……。
残らず消し潰していってください。
- ベルが籠もれる安全な部屋は
ないんですかあああ!
- こりゃ暗殺部隊って数じゃねえだろ!
完全に軍勢だぞ!
- 有象無象の処理は完了しましたか。
となると後は……。
- 来ましたな。
二度と先程のような真似はさせません。
- こうも的確に手を打たれると厳しいな。
仕方ない。
- 私から動いてみせないと、
隠れた敵は姿を現わさないようね。
- 陛下、それは有効ではありますが、
かなり危険な手段かと……。
- 釣れたか……やれ。
- これは、罠……!
- さて、私は行くか。
- 誘っているつもりか?
その油断が命取りだと教えてやるよ!
- “雷霆”のカトリーヌ!
大物を送り込んできたわね、レア……!
- 主に仇なす者には容赦しないよ!
- あんた、本物の“雷霆”か!?
うおお! 本気でやるしかねえ!
- はっ、この剣が見えないのか?
だったらその身で確かめな!
- なかなかやるねえ、アンタ。
- カトリーヌ、だいぶやられているな。
背中を預かってやる。
- また現れましたか。ところでシャミア殿……
貴殿はセイロス騎士団を辞められたのでは?
- ほう……よく調べているな。
確かに今の私は、ただの雇われ兵だ。
- ならば、どうですか。カトリーヌ殿を見逃す
代わりに我々に雇われてみませんかね?
- シャミア! 話に乗るな!
- 相棒がいないせいで調子が出なくてね。
アンタの背中もアタシが守ってやるよ!
- チッ……、これでも苦戦するか……。
- ぐっ……!
クソ、これ以上は……。
- シャミア、アンタはそこで休んでろ!
アタシがやってやる!
- お前は逃げろ、カトリーヌ。
私は……残る。
- ふざけるなよ、シャミア!
そんなこと、許すと思って……
- いいから行け。
私にとどめを刺されたいか。
- ………………。
……くそったれ!
- 契約成立、ですか……。
- 退け、カトリーヌ!
後は私がやる。
- 任せた……!
アンタも無理せず退けよ、シャミア!
- ハッ……私まで、逃げたら……
お前が追われ、る……だろう……
- ぐっ……! カトリーヌ、せめて……
お前だけでも、逃げ……
- シャミアッ!
……くそったれ……許せ。
- 魔道砲台を狙う敵がいるぞ!
気をつけろ!
- 砲台を奪われたら、陛下が狙われて
しまいます! 防ぎましょう!
- どうやら魔道砲台を
守り切れたみたいですね。
- このままでは一方的に砲撃を
受けてしまいます!
- 皇帝の首、私が頂戴する!
- チッ……強敵が現れたようですな。
すぐに始末を!
- 来たわね……私が相手をしてあげる!
- 助かりました。
陛下も引き続きお気をつけを……。
- こちらに来てください!
魔法で皇帝のところに直接、転移させます!
- ああ、まずいですね。敵は魔法を使って
兵を送り込もうとしてますよ。
- 敵は転移の魔法で、援軍を呼び込もうと
しているようですな。防がなければ。
- いやあ、仕事が増えなくて良かったですね。
増援とか勘弁してほしいですよ。
- 敵の援軍を防げたみたいね。
よくやったわ。
- これは、転移の魔法?
……囲まれたわね。
- いくら陛下と言えど、多勢に無勢です!
助けに行かないと!
- 空への備えは万全だったはずですが……
やはり裏切り者がいるのは確定、ですか。
- 突破できましたか。
すぐに陛下の護衛に向かってください。
- 厄介な者どもを排除できましたか。
- 宮内卿、陛下を玉座の間に戻す準備が
できたが……どうするかね?
- 一度お戻りいただきましょう。
頼みましたよ、内務卿殿。
- 承った。
転移の魔法を使うのだ。
- 良い頃合いだったわ。
内務卿、ありがとう。
- 教団がここまでなりふり構わないなんて……
まずいわね。
- 私は、こんなところで倒れては、
いられない……!
- 掃討、完了しました。しかし……良いように
やられましたな。猛省せねばなりません。
- ええ。貴方たちのおかげで助かったわ。
この道が、途絶えずに済んだ……。
- 馬鹿な……
- マテウス男爵を矢面に立たせる布陣ですか。
敵本陣にはジェラルト傭兵団がいる模様……
- どう攻めるか、悩ましいけれど……
敵将ロドリグだけは必ず討ち取りたいわね。
- 浅瀬へと通じる橋を準備しています。
まずは西側、平原側より攻めましょう。
- ひいっ、帝国軍が来たぞ!
死にたくない、死にたくないんだ!
- 何とも惨めな男ですね。
領主としての誇りもなさそう……。
- 矢を撃ち尽くせ!
近づく連中を殺すのだ!
- 厄介な矢だな。
敵も必死と見える……。
- くっ、やはり戦うしかないのか……。
- も、もう駄目だ……。
こんな戦いで死んでたまるか!
- 包囲されただと……!?
降伏! 降伏するから許してくれっ!
- 信頼に足る男ではありませんが……
何か使い道はあるでしょう。
- なぜだ……
なぜ私が、このような目に……
- 降伏させられる道もあったかと思いますが、
まあ良いでしょう。
- み、皆、守りを固めるのだ!
絶対に敵を通してはならん!
- 先に周囲の砦をすべて落とせば、
敵を降伏させられるかもしれませんな。
- ふん! 歯応えのない兵だな!
- べ、ベルも引き籠もりたいですうう!
- 迅速、対応します。
敵の士気、下げる、狙う、です!
- 敵の前陣はおおよそ片づいたわね。
- 流石は陛下の直属軍だ。皆、強いな。
俺ももっと武功を上げないと……!
- 東側は……まだ時間がかかりそうね。
北西に進みなさい!
- 男爵には荷が重かったか……仕方あるまい。
我らで敵軍を迎え撃つ。心してかかれよ!
- なかなか順調みたいですね。こういう時に
落とし穴があったりするんですけど。
- リンくん? また水を差して……
でも、気を引き締めなきゃいけませんね。
- この一帯もあと少しで制圧できるな!
- ふむ……アロイス殿も来てくれたことです。
傭兵殿、北西の応援を頼めますかな。
- 承知しました。
- 承知しました。
- 押し込まれているな……。援護したいが、
ここを離れるわけにはいかないか。
- 押し込まれている……。援護したいけど、
ここを離れるわけにはいかないね。
- 勝たせてやるって言っちまったしなあ……
できることは、やらせてもらうぜ。
- あれは、ユーリス!
すまねえ、おれに説得させてくれ!
- あの男は……話の通じる相手のはずです。
捕らえて説得しましょう。
- 新手ですか……急ぎ対処を。
- いたいけな美少年に武器なんて突きつけて
いったいどうするつもりだ? なあ?
- ふうん……案外心も動かねえもんだ。
今度こそ、殺せるような気がするよ。
- え? ええと? あの?
誰ですかああ!?
- 貴方、ユーリス!?
こんなところで奇遇ですわね!
- 出たなこの日陰女……お前みてえな
面倒な奴には、一番会いたくなかったよ。
- ちょうどいい、ユーリス……
昔の勝負の続きと行こうか!
- ハッ、面白え! 受けて立つぜ。
俺様をやれるもんならやってみやがれ。
- ユリーじゃん。
ハピ、戦いたくないんだど、やめない?
- 俺もお前を相手にしたくはねえが……
受けた仕事はこなすのが俺の信条でね。
- 義理堅えのも大概にしやがれ!
生きてなきゃできねえことがあるだろうが!
- 貴方の噂は聞いているわ、ユーリス。
互いのために、協力できないかしら?
- ……勝敗の見えない賭けに命まで賭けて、
部下ごとおっ死んじまうよりはマシか。
- クソ……ドジ踏んじまったな……
みんな……母さん、ごめん……
- まずいな……ここで敵を食い止める!
- まずいね……ここで敵を食い止めないと!
- 浅瀬への道を切り開きました!
これで東側からも攻められます!
- 待っていたわ。
敵本陣を両方から攻めるのよ!
- くっ……流石に、二方面から
攻めかかられては厳しいか……!
- ロドリグが危険か。
戻ったほうがよさそうだな。
- ロドリグが危険か。
戻ったほうがよさそうだね。
- 我らの価値を帝国に認めてもらわねば……
橋を壊し、傭兵団を王国軍と分断するんだ!
- 我らの価値を帝国に認めてもらわねば……
橋を壊し、王国本陣を孤立させるんだ!
- しまった、橋が!?
これではロドリグの元に戻れない……!
- しまった、橋が!?
これではロドリグの元に戻れない……!
- 橋が壊れただと……!?
ロドリグ様の部隊と分断されたぞ……。
- ロドリグ様!
応援に参りましたぞ!
- よく来てくれた! ファーガスの兵の
精強さを見せてやろうではないか!
- 私の前に立つということは……
どうやら、覚悟はできているようだな。
- ロドリグ様、退いてください。
ここであなたを倒すなんて……
- これまで共に戦ってくださったあなたの
頼みと言えど、それは聞けぬ頼みですよ。
- あなたには、会いたくありませんでした。
……合わせる顔がありませんから。
- あなたは父君のために、王国を去ったの
でしょう。何も恥じることはありません。
- ……命運尽きた、か。ならば最期まで、
我が友に恥じぬ戦いをするだけだ……!
- ランベール……俺に、力を……!
- フェリクス……すまん……
どうか陛下を……ファーガスを……
- 間に合わなかったか……。
- 間に合わなかったか……。
- 敵将ロドリグは討ったわ!
抵抗を続ける敵を掃討しなさい……!
- おおっと、遅れてしまったか。
加勢するぞ!
- ここは一兵たりとも通さん!
- 貴殿に恨みはないが、
近づく者は打ち払うのみだ!
- アロイス、騎士団は辞めたのか?
意外だな。
- 貴殿こそ、急に騎士団を辞めて驚いたぞ。
それがこんなところで敵対とはなあ……。
- ぬうっ……まだまだ!
この程度では退かんぞ!
- ……くっ、ここは退くべきか。
皆、後は頼んだぞ!
- 誰であろうと……ここは通せないな。
- 誰であろうと……ここは通せないね。
- “灰色の悪魔”……
倒さなければいけないようね。
- できる限り、戦力は削らせてもらう。
- できる限り、戦力は削らせてもらうよ。
- 俺はお前を倒さなきゃいけないんだ……。
いざ、尋常に勝負!
- 私はあなたを倒さなきゃいけないの……。
いざ、尋常に勝負よ!
- 全力で応えよう、[HERO_MF]!
- 全力で応えるよ、[HERO_MF]!
- これほどの戦いは……初めてだな。
- これほどの戦いは……初めてだね。
- まだ、戦え……うっ!?
前と同じ……くっ、退こう……!
- まだ、戦え……うっ!?
前と同じ……くっ、退こう……!
- 逃げた!?
急に動きが……何だったのかしら。
- チッ、敵の遊撃兵を片づけてる間に
このザマか……後始末をしなきゃならんな。
- ここで一矢くらいは報いてやらにゃ、
ロドリグも浮かばれねえだろうよ!
- 展開中の部隊が合流してこないのは、
まさか、あの人のせい!?
- やれやれ……殿を引き受けなきゃ
ならんとは。報酬が釣り合ってねえな。
- “灰色の悪魔”は逃がしちまったんだ。
せめてアンタを倒す!
- “灰色の悪魔”は逃がしちゃったのよ。
せめてあなたを倒すわ!
- ハッ、この“壊刃”の首、
ちょっとやそっとで獲れるもんじゃねえぞ!
- ん? 腕が……こんな時に、まずいな。
- クッ……参ったな。
退こうにも退き時が……!
- いや……すでに敵に発見されている
ようですな。可能ならば救援を。
- 彼らを救出すれば、大規模な魔法で
戦場を攪乱できるでしょう。
- 彼らがいなければ、予定している魔法での
一斉攻撃の威力が弱まってしまいます。
- 魔法による援護の如何で、戦局は大きく
変わります。なるべく成功させたいですね。
- 救出、感謝いたします。
- この調子で助けましょう。
- 全員救えましたか。
派手な魔法で戦場を彩ってやりましょう。
- どうにか彼らを救えましたね。
- ここまでのようです……
- これでは折角の派手な魔法も、
効果が薄くなってしまいますな。
- 救えませんでしたか……。
これでは魔法での援護ができません……。
- 敵の別動隊が背後から……!?
- 放置はできないわね。
排除しましょう。
- 助かりました!
その強さ……憧れてしまいます!
- 奇襲部隊の排除、成功しましたね。
- 敵将ロドリグは孤立しかかっているわ。
再合流される前に、攻め入って討つのよ!
- いや、“灰色の悪魔”を討ちとる好機だよ。
邪魔が入らずに戦えるんだ。
- くっ……本陣に急いで戻らないとな。
- くっ……本陣に急いで戻らないと。
- 砦が一瞬で……
で、で、で、で、出たああああ!?
- 早い、です!
……食い止める、難しく、思います!
- なんて突破力なんですか……。
“灰色の悪魔”がもうそこまで……!
- 間に合ったか……ここは任せてくれ。
- 間に合ったか……ここは任せて。
- すまない……助かった!
悪いが、私は一度退かせてもらおう。
- 増援を連れてまいりましたーっ!
さあ、皆、援護に向かうぞ!
- 慌てるな、寄せ集めの兵に過ぎない!
落ち着いて砦を落とすのだ!
- そうそう邪魔はさせませんよ。
- この辺りに魔道工兵を伏せておきました。
派手な雷撃で敵に攻撃できるかと。
- 今よ!
雷を迸らせ、戦場に衝撃を与えなさい!
- ぎゃあああっ!?
- 今の凄まじい雷鳴は、いったい!?
助太刀いたすぞ!
- この辺りの制圧は成りました。
もう魔道工兵の出番はないでしょう。
- 支援部隊が到着したようです。
砦に送り込めば、砦内で優位に戦えるかと。
- 今が良さそうね。
砦内の戦いを支援させて!
- くっ、俺が倒れたらフレーチェが……!
やらせてたまるか!
- 兄さん! 無理しないで下がろうよ!
私も援護するから……!
- ぐっ、この程度!
まだ負けてない……!
- フレーチェ、無理をするな!
少し後方に下がるぞ、俺についてこい。
- チッ、俺が敵の遊撃兵を片づけてる間に……
戦況はどうなった?
- ロドリグは討たれ、王国軍は潰走したわ。
ジェラルト傭兵団……貴方たちはどうする?
- ………………。
こうなっては……。
- ………………。
こうなっては……。
- ……帝国軍の勝利よ!
皆、勝ち鬨を上げなさい!
- 城塞の守将に祭り上げられたのは……
やはり“十傑”の末裔、ドミニク男爵ね。
- 同情はしないわ。
城塞内部に進入し、見つけ出して討つ!
- 攻め込み過ぎにはご注意ください。
逆に本拠地を落とされては、大惨事ですよ。
- まずは城塞の外に展開する敵を打ち破るぞ!
皆、手分けして当たろう!
- 砦の将はそれぞれ、異なる兵種の模様。
誰をどこに向かわせるかが肝要でしょうな。
- も、もう諦めてくださいよお!
- この調子で残りも制圧してやろうぜ!
- 目ぼしい城外の敵は片づきましたか。
となると次は……。
- も、もう駄目だあ! 死んじまう!
城に入れてくれええ!
- ぐっ……開門せよ!
外で戦う兵士たちを見殺しにはできん!
- 非情に徹し切れませんでしたか……。
ならば攻め入るのみでしょう。
- ……まとめて相手をしてやろう。
この地を踏みにじらせるわけにはいかん。
- くっ……
今はただ、時間を稼がねば。
- ここまでだな……
だが時は稼ぎましたぞ、兄上!
- よし、出撃の用意は整った!
今こそ反攻の時だ!
- ほう、まだ気概のある者たちがいたか。
ならば相手となろう!
- 両翼からも……放ってはおけないわね。
手分けして掃討して。
- 戦いたくはなかったが……
……最早そうも言っていられないか。
- 王家より我が父祖が賜った恩……
命をもって、報いる時が来たようだな。
- 退き際を、見誤ったか……
主よ……ファーガスの民に、ご加護を……
- 力不足……でしたか……
皆……後を、頼みます……!
- ドミニク男爵、姿を見せなさい!
降伏すれば命は取らないわ!
- 今更、私だけ助かったところで、
蹂躙された我が領民に申し訳が立たん!
- ……兄上に手出しはさせん!
- 生きて戻れと……命じられたのだ。
ここで倒れるなど、許されん……!
- 兄上……陛下……
どうか、この国をお救いください……
- 嘘、そんな……父さん……!
……あたしが、代わりに戦わなきゃ。
- 彼女の武器は“英雄の遺産”の一つ……
押さえておけば後々役に立ちそうですな。
- やっぱり情報が漏れてた……!
ここは通さないんだから!
- 誰が相手だって、挫けたりしない。
みんなを守るって決めたんだもの。
- メーチェ、どうして? あたしたち、
ずっと一緒にいられると思ってたのに。
- アン……私……。
……ごめんなさい。
- アッシュは、それでよかったの?
折角、夢を叶えられたのに……。
- ……そうですね。僕は……
理想の騎士には、なれませんでした。
- みんなの命が懸かってるんだもん。
絶対負けられない!
- アネット!
あれほど出るなと言い含めたのに……!
- 伯父さん、ごめんなさい……
あたし……結構、頑張ったんだけどな……
- ああ、アネットまで……!
お前の母君に、何と言えば良いのか……。
- 駄目駄目……これくらいで挫けたら、
ご先祖様にも笑われちゃう……。
- ……無事か、アネット!
ああ、こんなに無茶をして……。
- あ……父さん……来てくれたの?
ありがとう……嬉しい……。
- お前には、誰にも指一本触れさせん。
さあ、私が退路を開こう。
- 陛下、お許しください……
私は……あなたの治世を、もっと……
- すまぬ、ギュスタヴ……。
……私も、最期の戦に赴くとしよう。
- たとえ勝敗が決していようと、
最後の一兵卒まで戦い続けるのだ!
- 無駄な抵抗を……残る砦を制圧し、
敵兵の流入を防ぐべきかと。
- ……皆の仇を討たせてもらうぞ。
- 国の……そして、家族の未来を守る為だ。
悪く思うな!
- チッ……まだまだ。
ファーガスの戦士を舐めぬことだ!
- 皆、用意は出来ていますね!
この策に勝利を懸けるのです!
- 今が好機だ!
帝国軍に一泡吹かせてやれ!
- 陛下、敵の弓砲台が本陣を狙っています。
早急な対処をご検討ください!
- 被害が大きくなる前に、
もう片方も止めてしまいましょう。
- んふっ……陛下の大事な場所を狙う
不届き者は消えましたね。
- ……敵もなかなかやるようだな。
イヴァン公とカロン伯に援軍を要請せよ!
- 伝令、させない、させません。
これ、戦場の習い、です。
- いやあ、増援を防げて良かったですね。
- 抵抗の目を潰しましたね!
陛下もきっと喜んでいることでしょう。
- イヴァン公閣下の命により参上した!
一気に戦況を覆すぞ!
- 東西より敵の増援ですか。各個撃破して、
無駄な足掻きだと教えてやりましょう。
- さあ、敵の砦を残らず制圧して、
無駄な抵抗を抑えなさい……!
- 後はドミニク男爵を残すのみ……!
決着をつけるぞ!
- 後はドミニク男爵を残すのみ……!
決着をつけるわ!
- 急ぎ伝令兵の始末を。
増援を呼び込まれるわけにはいきません。
- 予備兵を投入して!
伝令を足止めするのよ!
- どうやら伝令を阻止できなかったようね。
敵の増援に注意して!
- 情勢が変わりましたな。
予備兵は温存しておきましょう。
- 事前に得た情報によれば、この辺りに奥へと
繋がる隠し通路があるそうですが……。
- これで敵の虚を突けますな。
さあ、進むとしましょう。
- チッ……もはや隠し通路にこだわる
戦局ではなくなりましたか。
- む、本陣が削られているな。
気をつけて戦うのだ。
- 本陣が陥落しかかっているぞ!
急ぎ防衛に向かおう!
- 皆、よく戦ったわ!
これで王国との戦線は大きく進む!
- 今はこの勝利を喜びましょう!
- 嘘だろ……やられちまったのか!?
俺たちの負けだ……!
- 嘘でしょ……やられちゃったの!?
私たちの負けじゃない……!
- 民の救出を優先して!
街を守るために戦っている者も救うのよ!
- それに……この騒乱の元凶が潜んでいる
可能性もある。見つけたら容赦しないで。
- 避難した民の集まっているここだけは、
絶対に守り切る必要があります。警戒を。
- くっ……いったいどれだけの賊がいるのだ!
皆を守りながら戦うのも限界があるぞ……。
- ハンネマン先生が厳しい状況みたいです!
あの人を失うわけにはいきませんよ!
- 師匠! それに帝国のみんな!
来てくれたのか!
- よく頑張ったな、レオニー。
ここからは俺たちも一緒だ。
- 帝国のみんな!
来てくれたのか!
- 師匠を討った帝国軍に頼むのは癪だけど……
仕方ない、街のみんなを助けてくれ!
- 君たちなら必ず来てくれると、
我輩は信じておったぞ!
- おお、マヌエラ君!
まさか君が助けに来るとは、格別の喜びだ!
- ちょっと、「まさか」とは何よ!
あたくしだって心配くらいするわ!
- ぐっ……この苦境、乗り切るためには……!
- ふう……九死に一生を得たか。
援軍、感謝するぞ。
- いやあ、ハンネマン先生が助かって
良かったですよ。
- ハンネマン殿が……
惜しい人を亡くしましたな。
- ここは儲けるには良い場所ですねえ。
はい、皆さん。しっかり働いて。
- 賊を仕切ってんのはあいつだな!
この俺が討ち取ってやる!
- あの者が賊らの頭目のようだな。
早急に片づけねばなるまい。
- わ、私は違うんだ!
くそ! やるしかねえか!
- 身代わりを用意しておいて助かりましたねえ。
変な連中も来ましたし、退散しますか。
- 偽者だったってのか!?
ちくしょう! 逃がすかあ!
- 賊の頭目でありながら影がいるとは……
なんと用意周到な者だ。逃がさんぞ!
- な、なぜ開かない!?
ちょっと、話が違いますよ! ちょっと!
- おや、何やら手違いがあったようです。
逃げ場を失った者にとどめを刺しますか。
- 私は逃げ遅れた商人で……
ひっ!? だ、騙されませんか……!
- 今の賊、ガルグ=マクに出入りしてた
商人じゃないですか? 見覚えが……。
- 誰かーっ! 助けてくれえ!
- ケヘーッヘッヘ!
身ぐるみ剥いで殺ってしまえ!
- 街の東側も被害が……。
急いで向かうわ。
- 俺の前に立つ意味をわかってるだろうな?
命ごと貰うぜ! ゲヒャヒャヒャ!
- こんな酷いことをして……!
お前ら、許さないぞ!
- 許さないから何だ?
貴様も痛めつけて泣き叫ばせてやる!
- こんな男が首謀者とは思えない。
やはりこの裏には、あの者たちが……。
- ぐうっ! これは……毒か!?
武器に仕込むなんて、卑怯な……!
- レオニーが毒に……!? まずいわね。
早く避難所に連れていって治療を!
- ありがとう……。
助かるよ……。
- これは、助からないかも……。
しまったなあ……。
- 跳ね橋を下ろせば、対岸に渡れますよ。
- 迷惑かけたな……。もし生き長らえたら、
わたしもあんたたちについてっていいか?
- ええ、もちろん。
優秀な仲間は大歓迎よ。
- むっ、この毒は……!? いかんな。
専門ではないが、我輩に対処を任せてくれ。
- 折角、師匠と再会できたってのに……
こんな、ところで……
- レオニー! チッ……。
せめて仇は取ってやるからな。
- レオニー、だったか? 無理するな!
こっちで手当てを……。
- レオニー、だっけ? 無理しないで!
こっちで手当てを……。
- うるさい、師匠を殺した連中の情けなんか
受けられるか!
- やはり、賊には餌以上の働きは
期待できぬな……。
- 我が名はソロン……
獣の蔓延る世の救済者よ!
- くく……あれがソロン、ですか。
彼奴の魔道を破り、討ち取るとしましょう。
- はあ、はあ……まずいか?
ここで倒れるわけには……。
- ごめん、師匠……
頑張ったけど、わたしは、ここまで……
- 師匠、ごめん……
わたしも、ここまで、みたい……
- これで障壁は消えました。
後はあの魔道士を速やかに消しましょう。
- 捕らえようなどという甘い考えは捨てて。
必ずここでソロンを討つのよ。
- 獣どもが……わしの邪魔をするでない!
- 貴様のその力、どこで手に入れた?
まさか、貴様は……?
- どうやら相手のほうも、僕らの力に
心当たりがあるみたいだね……。
- あんたたちがコーデリア家でしたことの
報い、ここで受けなさい!
- ふん、何もわかっておらぬ実験体が……。
せいぜいその短き命を散らすがよい。
- タレス様の手を煩わすまでもない。
貴様はわしが始末する。
- 我々の前に姿を現わしたこと、
後悔せぬとよいですな。
- ほう……恨みを返しに来たか?
炎に呪われし者よ。
- 恨み? 私の覇道に立ち塞がる者を、
ただ燃やし尽くすだけよ、この炎でね。
- これは……遊んではおれぬようだな。
- 誰かいないの!? お願い!
- 聞いたか、助けを呼ぶ民の声を!
ここで奮わねば、貴族ではない!
- 助かりました……!
ありがとうございます!
- 女神様……お救いを……
- よし、皆、救えたようだな!
- くっ、犠牲は出たが……
手の届く者たちは救えたか。
- 誰一人として救えぬとは、
貴族の名折れ……!
- さあ、奪った金目のものを運び出しますよ。
急いで、急いで。
- なんて酷い……!
街の人たちが頑張って貯めた財産を……。
- む、賊が強奪品を持って逃げ出そうと
しているな。逃がすわけにはいかないぞ!
- みんなの大切な財産を、取り返せたわ。
よかった……。
- 悪は討たれ、盗まれたものは民の元へ……
これこそが正義だ!
- やりましたよ、お頭!
これでひと稼ぎ、成功です!
- ああ、間に合わなかった……。
大切なものが奪われちゃったわね……。
- 賊の逃走を許すばかりか、民の財産を
奪われてしまうとは……無念だ。
- いまだ、襲われている人、います。
助ける、全力です!
- まだ取り残されている人がいるみたいです。
助けられるだけ助けましょう!
- 本当にありがとうございます!
感謝してもし切れません!
- そんな……
翌節、結婚する予定だったのに……
- 皆、助ける、できました。
戦い、続けましょう。
- これで全員でしょうか?
助けられましたね……!
- 一部、助ける、できませんでした……。
しかし、戦い、続きます。
- 被害が出ちゃったみたいですね……。
気を取り直して戦いましょう!
- 救出、失敗する、しました……。
申し訳ない、です。
- えっ、誰も助けられなかった……?
そんな……ごめんなさい。
- 避難所に敵襲! 新手の敵です!
- チッ……やはり弱みを突いてきますか。
落とされては元も子もありませんよ。
- 防げたようね。
敵も万策尽きたかしら?
- 対岸へ渡れそうな場所がありますな。
あそこに橋を架けては?
- 確保していた資材があったわね。
即席の橋を架けなさい!
- 無事、鎮圧できましたか。
もう橋を架ける必要はなさそうですな。
- 自警団が協力を申し出てきています。
避難場所の防衛に、活用できるかと。
- 自警団に防衛の指示を!
街の人々を守り切るのよ!
- くっ、敵の勢いを止められません!
早く救援を!
- このままではもちません!
陛下! お助けを!
- ぬうっ……まあよい。
次の機会を待つとしよう……。
- やれやれ……逃げるとわかっていて
防げぬのは自分に腹が立ちますな。
- ……これで街の騒乱は収まるでしょう。
皆、よく戦ったわ。
- うそ、守り切れなかった……?
これではこの街は……。
- あれは、魔獣……ですな。
ついに戦力が調ったということですか。
- 更なる被害を出すわけにはいかないわ。
私たちで仕留めましょう。
- 東に跳ね橋があったはずです。
レオニーさんはそちらから救援しましょう。
- 気をつけてくれ!
一筋縄ではいかない相手だぞ!
- 大きけりゃ強いってわけじゃねえ!
お前ら、勝つぞ!
- 今の我々ならば必ず打ち倒せる!
油断せずに戦うのだ!
- 良かった……。
とりあえず街が崩壊する危機は去ったわね。
- 敵軍が侵入したぞ。皆の者、武器を取れ!
帝国の栄華のために!
- 相手も気づいたようね。
一気に要塞を制圧するわ!
- 別動隊も無事、潜入したようですが……
まずは敵の出方を窺いましょう。
- まずは内砦の制圧に向かってくれる?
- 傭兵のようだが、ほとんど賊と変わらない。
こんな者たちの手を借りるとは……。
- 来たな!
こいつらを殺せば、褒美は思いのままだ!
- 出たああああ!
全滅! 全滅してくださいい!
- おっと、これより先は行かせねえぜ!
- やっぱ伏兵がいたか。
ここは昔、かくれんぼで使ってたからな!
- 嫌に順調ね……。
相手も人材に困っているということかしら。
- あの壁……闇の魔道で生み出したものの
ようです。術者を討たねば通れませんか。
- 時間稼ぎに過ぎない。
対処するぞ。
- うーん……闇の魔道は、
ちょっと興味を引かれないかな。
- 謎の壁だろうと何だろうと、陛下の道を
塞ぐ者は綺麗さっぱり消し去りますから。
- あんたたち、バッカねー。折角、
相手しないであげようと思ったのにさ!
- 我らが牙、届かぬか……
- ウソ!? やられちゃったの?
まったく世話かけさせないでよね!
- っ! この攻撃は!
- これは……まさか、魔道兵器!?
- キャハハハハハ! これがヴィスカムよ!
あんたたちを焼き殺して、あ・げ・る!
- この攻撃の中を進むのは、危険が伴います。
今こそ別動隊を使う時でしょう。
- 敵の魔道兵器は、進軍の邪魔になります。
別動隊を使ってどうにかできませんか?
- あれほど大がかりな兵器……
必ず制御する装置があるはずよ。
- こっちにも敵が……!
始末しろ!
- 魔道兵器はまだ動いています。
引き続き装置を探してください。
- まだ魔道兵器の攻撃は続いています!
他に装置はありませんか?
- こそこそ入り込んだ獣がいるじゃないの!
さっさと消してよ!
- さて、相手の切り札は破ったわ。
どう出てくるかしら。
- タレス様から貰った大事な兵器を!
許さないわよ、あんたたち!
- こうなったら、あたしが殺してあげる!
この手で切り裂いてね!
- あんたは死ぬけど、心配しないで?
みーんな殺しちゃうからさ!
- あんた、どういうつもりでその力を
使ってんのよ! 何者なの?
- やっぱり心当たりがあるのか。
何者かなんて、俺のほうが聞きたいぞ。
- やっぱり心当たりがあるのね。
何者かなんて、私のほうが聞きたいわ。
- 誰かと思ったら、モニカじゃない!
助かったのに死にに来るとかバッカみたい!
- あら、借りを返せる機会が来るなんて。
すべては陛下の思し召しってことですね!
- ウザいなあ、あんた……。
- 何で、あたしが……こんな……
これで、死ぬ……? 死ぬって……
- 怪しげな連中に期待などしてはいなかったが
……いよいよ追い詰められたか。
- 勝てる勝負ではなかったのですか!?
なぜこのようなことに……!
- もはや全力で打って出るまでよ。
ここで逆転する以外、道はない……!
- いつまでも時流の読めぬ者たちね。
滅ぼされないとわからないなんて……。
- 魔道砲台も使え!
空から一方的に攻撃してやるのだ!
- あれ? あんなところに魔道砲台なんて
あったっけ? 危ないなあ。
- オレの頼りない記憶じゃなかったような……
って、のんびりしてる場合じゃねえだろ!
- 敵もやるものですな。
放置しては被害が出続けましょう。
- ……今だ。
魔法の盾を作り出し、味方を守れ!
- 陛下、長らくお待たせしました。
ようやく外の守りが薄くなりましたので。
- いえ、良い頃合いよ。
助かったわ、内務卿。
- あれは……ヴァルデマーか!
いつも肝心なところで邪魔をしおって!
- 随分、用意周到な状況で出てきましたね。
窺っていたんですか?
- リンハルト……私と君は似ているようで、
まったく違う物の考え方をするのだよ。
- 私の……私の栄華が……
どうして……
- こんなことならば、メリセウスに……
来なければ良かった……
- フェニヤ子爵、メニヤ子爵……。
すまぬな……。
- 父上……。
待っていてください。
- 我が名はルートヴィヒ=フォン=エーギル!
帝国を真に憂う者よ!
- 来たか、フェルディナント……!
- 私は私の務めを果たす……それだけです。
- 陛下!
なぜ私の言うことがわからぬのです!
- あなた様のやり方では、ついてこられぬ
者が大勢いるのですぞ!
- 今までのやり方でも、苦しむ者はいる。
私は……選んだだけよ。
- 帝国のため、まだ倒れられぬ……!
- かつての帝国の、栄華を、
私の手で取り戻すのだ……!
- 女神でもない限り時は巻き戻せない……。
どうしてそれがわからないのだ……!
- 敵が足止めされているぞ!
矢の雨を降らせてやれ!
- 一方的、攻撃される、苦難です。
早く、止める必要、ある、あります!
- 弓砲台、一つ、制圧です!
- やった? やりました?
もう矢は降ってこないですよね?
- あの魔道兵器が動いている間に、
追い打ちをかけるぞ!
- ただでさえ大変な状況なのに、
敵の増援まで……!
- 策は畳みかけてこそ効果が高まる……
これは骨が折れそうですな。
- 増援には無事、対処できたわね。
- あっちの獣もしつこいわね!
さっさと始末しちゃってよ!
- 別動隊を狙う敵が……!?
早くクロニエを討って合流しましょう!
- クロニエを討たないと、別動隊を助けに
行けませんね。大丈夫でしょうか?
- どうにか切り抜けられたみたいね。
- 一兵の逃す隙も与えてはいけません。
要塞内はすべて制圧するのです。
- 敵がもうルートヴィヒ様の近くに……!
急ぎ応援に向かってくれ!
- くく……今更、間に合いませんよ。
- これで“闇に蠢く者”も残らず
討滅できるでしょうな。
- どうやら城壁を確保できたようだな。
投石部隊を動かして攻撃させられるぞ。
- 投石部隊、攻撃を始めなさい!
敵の戦意を挫いて!
- 潜り込ませておいた兵を動かし、
敵の動揺を誘いますか。
- 反乱なんかやってられるか!
俺たちは皇帝陛下にお味方する!
- な、何事!?
どこかの部隊が裏切ったのですか!?
- 潜伏させていた兵を動かす機を
失いましたが……まあいいでしょう。
- この手で決着をつける……。
私の信じる道のために!
- もはや退く道はない……!
- くっ……一度態勢を立て直す!
私が決着をつけねばならないのだ……!
- 一度身を休めますが……要塞の制圧まで、
戻ることはできませんな。
- そんな……攻め手を失ったわ……。
攻略、失敗ね……。
- しまった……!
別動隊の働きなしでは、この要塞は……。
- まさか……陛下!
貴方様を失っては、我々は……。
- クロードは王国と教団の連合軍を私たちに
押しつけて、漁夫の利を狙っているようね。
- は、これは情報が漏れていましたな。
素早く退路を塞がれてしまいました。
- 元より退くつもりはない。
押し込まれるより早く、前に出るわよ!
- この戦、機先を制さねば苦しくなるぞ。
前線の砦を落とし、戦線を押し上げよ!
- 拠点なくして戦線の維持はできません。必ず
自軍の砦を確保しながら戦ってください。
- はあ……みんな戦いが好きだねえ。
- 恐れる必要、ありません。
着実、砦、制圧する……進めます!
- 王国も同盟も敵じゃねえ!
慌てなきゃ勝てるぜ!
- 溶岩の辺りは流れをせき止めれば、
安全に行軍できそうですね。
- しかし、溶岩は敵の進軍を阻んでもいます。
今は止めないほうがよろしいかと。
- これで地面が冷えて、安全に進めますね。
- 溶岩の流れが止まったぞ!
こちらから攻め上れ!
- 時期尚早でしたか。
こちらの不利に働いた模様です。
- 緒戦は優勢のようね。
皆、よくやったわ!
- わたくしが皆さんを癒やしますわ……!
命を大事に戦ってくださる?
- まるでセスリーンの再来ですな。
あの者、早急に討つべきです。
- あの大岩を見てください。あれで溶岩を
せき止めれば、対岸に行けそうですよ。
- 我らが前に道は開けた。
突き進め!
- どうして同じ人同士で争い、
傷つけ合おうとするんですの!
- もう体が……。
でもわたくしが退いたら皆さんが……!
- フレン! それ以上はいけない!
退いてくれ……!
- わ、わかりましたわ……。
お兄様も、決して無理はなさらないで!
- ……出番だな。
行くぞ。敵陣に穴を穿つ!
- おっ、斬り込んできたな!
相手をしてやるぜ!
- ……フン。少しは楽しめそうだ。
- 帝国に与し、王国に弓を引く。
それがお前の騎士道か。笑わせるな。
- ……こうするしか、なかったんです。
僕は……君を倒して、生き延びる……!
- フェリクス……ごめんなさい。
道を空けては、くれないのよね。
- ああ、聞けん頼みだな。
俺には守らねばならん者がいる。
- まだ立てる……まだ剣を握れる。
俺はまだ、戦える……!
- チッ……この程度の負傷で、
引き下がってなるものか……!
- フェリクス! 下がれ!
- あーあー、ボロボロになっちまって……
ここは俺たちに任せて下がれって、な?
- くっ……必ず戻れよ。死のうものなら
許さんからな、シルヴァン!
- 見てろよな、イングリット。
……仇は必ず取ってやるから。
- 悪いがその首、取らせてもらうぜ。
あいつの墓に供えてやりたいんでね。
- 仕方なかったんだよな……わかるぜ。
ただな、俺もお前らが許せないんだよ。
- ……わかってますよ、シルヴァン。
もう僕たちは、戦うしかないんです。
- 誰かと思えば、メルセデスか。
参ったなあ……殺しにくいじゃないか。
- ……ごめんなさい、シルヴァン。
あなたには……何も言い返せないわ。
- っ……あいつの痛みに比べれば、
こんなもんどうってことないな。
- 陛下……すみ、ません……
どうか……ご武運、を……
- シルヴァン……お前まで失って、
俺はどうしたらいい……!
- この調子で一気に方をつけられるかしら?
………………。
- 順調すぎて、不安になるわね。
このまま勝てるならいいんだけど……。
- もう何が何だかわからないけど、
最後まで戦い抜きますううう!
- ……これ以上、
貴様らを進ませるわけにはいかん。
- ……陛下のためだ。ここで死ね。
- 陛下に弓を引くのであれば、
おれは躊躇いなく、お前を殺す。
- ドゥドゥー……。
- ……このままでは、厳しいか。
- ぐっ……まだ、おれは戦えます。
- ……お前まで失うわけにはいかない。
頼む。下がってくれ、ドゥドゥー。
- 頑張ってる盟主様のために、
あたしもひと肌脱ぎますかー。
- ヒルダ=ヴァレンティン=ゴネリル、
行くわよ!
- ヒルダさん、どうして……。
私たち……味方同士だったのでは……。
- ごめんねー、マリアンヌちゃん。あなたが
こっちについてくれたら良かったのに。
- おいおい、あの盟主は何を考えてんだ。
お前と殺し合うなんざごめんだぞ。
- 一緒に戦うって決めたのは、あたしなの。
バル兄が退いてくれたら嬉しいんだけどな。
- なぜ無用な争いを起こす!?
君と戦いたくはなかったぞ、ヒルダさん!
- それは同意するけど……ローレンツくんこそ
同盟じゃなくて帝国に従ってるじゃない?
- あんたを自分の野望に巻き込むなんて、
クロードは迷惑な男ですね。
- 巻き込まれたんじゃないのよ?
自分で決めたの。だから、戦おっか。
- あたしのこと、忘れたわけじゃないでしょ?
見逃してくれないかなー。
- できませんよ! どうしてこんなこと……!
同盟の平和は守れたと思ったのに!
- ヒルダさん、悪いけど、できねえ。
オデだって戦う理由があるんだ!
- やっぱり、無謀だったかも……。
困ったなー。
- ヒルダが苦戦してるな……。
弓兵! 援護に回ってくれ!
- 無理するなよ、ヒルダ!
今のうちに撤退しても構わないぜ!
- ありがと、クロードくん!
でも援護があれば、まだまだ行けるから!
- あっ、弓兵部隊が……!
これは無理せず退くべきかなー?
- ああ、よくやってくれたよ、ヒルダ!
後は俺に任せてくれ!
- まずっ……!
このままじゃ、あたし……。
- ヒルダ! 無理せず逃げろと言っただろ?
ここは俺に任せて、撤退するんだ!
- ごめんね、クロードくん……。
後は頼んだよ……!
- ここが正念場だな。
さあ、俺が相手になるぜ!
- ほう、危険を承知で前に出てきましたか。
- エーデルガルトが羨ましいよ、
お前みたいな奴を仲間にできて。
- お前がこの道を選ばなきゃ、手を携えた
ままでいられたはずだぞ、クロード!
- あなたがこの道を選ばなきゃ、手を携えた
ままでいられたはずよ、クロード!
- クロード、少なくとも今は……
仲良くできると思っていたのだけど。
- 悪いな、俺にも夢があるんだ。
それに……いつかはこうなると思ってたろ?
- ローレンツ……万一、俺が負けた時には、
同盟をお前に託していいか?
- よかろう、引き受けたよ。
君がいない同盟は、寂しい気がするがね。
- クロード、あんたが勝ち目を見誤るとは
思っていませんでした。
- 何言ってんだ、俺は負け続けだぞ?
だが、今日だけは勝たせてもらう!
- 悪いな、お前の親父さんはカンカンだろう。
だが……今この時だけは譲れない!
- クロードさん……わかりました。
私も精一杯、受け止めてみせます!
- 何でボクに相談してくれなかったんですか!
金鹿の学級の、仲間だったのに……。
- 今のお前はグロスタール家の騎士だろ?
仲間だったのは、過去の話なんだよ。
- 貴殿はもっと理性的だと思っていましたよ。
欲に従う貴殿も、嫌いではありませんが。
- はっ、野望に突き進むお前らにあてられて、
俺も熱くなっちまったのかね!
- クロードくん……同盟を危険に晒すって
ことは、マーヤも危ねえってことなんだぞ!
- そうだな。それも、覚悟の上だ。けど……
俺は負けるつもりでは戦ってないぜ?
- 俺についてきてくれた連中のためにも、
負けられないんだ……!
- 我が策、成らず……か……
付き合わせたみんなに……悪い、ことを……
- 貴方の野望も……
勝手だけれど、私が背負わせてもらうわ。
- くっ、このままでは負けるか……!
私が逆転の機を作ろう!
- 敵は飛行部隊を前面に出していますな。
溶岩をせき止めても不利にはなりません。
- 帝国とそれに与する者たちを、
私は許してはおかぬぞ!
- やはり昔のようにはいかぬか……。
だが、まだ戦える!
- 敗れたか……。無念だが、
フレンのためにも死ぬわけには……!
- 大司教補佐のセテスの姿はありましたが……
やはりセイロス騎士団の本隊がいませんね。
- では……俺が出よう。
我が槍で、すべてを薙ぎ払う。
- いいでしょう、ここで王国軍との……
ディミトリとの決着をつけるわ!
- この俺に立ち向かうか……。
貴様の首に、興味などないのだがな。
- 決着をつけようか、[HERO_MF]。
その心……刃ごとへし折ってやろう!
- ファーガス王ディミトリ……
相手にとって不足なしだ!
- ファーガス王ディミトリ……
相手にとって不足なしよ!
- ディミトリ、今からでも遅くはないわ。
中央教会と袂を分かって、王国へ帰っては?
- それで侵攻を諦めてくれるならいいが……
もう止まるつもりはないのだろう、君は。
- 陛下……僕は……。
- お互い、もう後戻りはできない。
そうだろう、アッシュ。
- こんな形であなたと再会するなんて、
本当に……悲しいわ。
- ……そうだな。
残念だよ、メルセデス。
- ファーガスの……未来のためならば、
手足の一本や二本、惜しくはない……!
- ……俺が死ねば、王国は滅びる。
ここは……退くしかないか……!
- ディミトリが退いたか。
となれば残るは、俺たちだけだな。
- ディミトリが動いたようだな。
一気に勝負をつける機会が来たか!
- いよいよ戦いは大詰め……
彼らと雌雄を決する時、ですか。
- ええ。二人を打ち倒さねば、勝利はない!
皆、力を尽くして!
- レスターの盟主、クロード=フォン=
リーガンが参るぞ!
- 我が策、成らず……か。
潔く退いて、再起を図るとするかね。
- クロードが退いたか……まあいい。
こちらのやるべきことは変わらない。
- さあ、殺し合いと行こうか。話し合って、
解決するような問題ではないのだろう?
- おっと、こっちを標的にするのか?
エーデルガルトを狙うと思ったんだがな。
- こうして三人が同じ戦場に揃うのは、
士官学校での学級対抗戦以来かしら?
- ……ふ。遠い昔の出来事のようだな。
- あの時は勝負が有耶無耶になっちまったが、
今日は決着をつけられそうだな。
- 追う余裕はない、か。
けれど、これで帝国の勝利よ。
- ふう……不測の事態はあったが、
何とか勝て……っ!?
- ふう……不測の事態はあったけど、
どうにか勝て……っ!?
- さあ、覚悟せい。
我が器の父を弑せし者よ。
- ……君をご所望のようだよ。
今こそ“灰色の悪魔”との決着の時だ!
- 確かに圧倒的な力だが……絶対じゃない。
今なら、勝てる……!
- 確かに圧倒的な力だけど……絶対じゃない。
今なら、勝てる……!
- 敵は勝つつもりのようじゃ。
わしが征伐してやらねばのう、おぬし。
- 邪魔をするでない。
不遜だぞ、小さき者よ。
- 器を思うように操れぬか……。
苛立つのう……。
- ……敵の動きが悪いね。
ここで仕留めてしまおう。
- まこと煩わしい奴じゃ……!
- 行け! 帝国の砦を制圧しろ!
- 怯むな! こちらも打ってかかれ!
- ひいいっ!?
前からも後ろからも敵が……!
- まだまだ、これで止まるはずもないわ。
両方の軍を警戒して。
- 頃合いだろう、合図を送れ!
- 南北に広がった帝国軍を切り裂き、
挟み撃ちにしてやるんだ!
- 同盟の増援だと!?
しかも我が軍の中央に現れるとは……!
- こうなっては陣形も何もないわね……。
適切に対処し、犠牲を減らして!
- 生きた心地がしなかったね、まったく……。
- この地を制圧し、
帝国の勝利を確たるものとしてちょうだい!
- 残すところは、敵の首魁のみです……!
- しかし、あの増援の中には忍ばせておいた
我が配下がいるはずですが。
- 念のための布石が役に立ちましたな。
偽装を解き、同盟軍に攻めかかるのです!
- なに!? そこまで信用されてなかったか。
厳しい勝負になったな……。
- 潜り込ませていた兵は、
敵に対処されていたようですな……。
- 万一に備え、あの弓箭隊には「目」を付けて
おりました。号令一つで排除できますとも。
- 今よ、敵の弓兵に対処して!
- ぎゃあっ!? 馬鹿な……
背後に、帝国兵が……
- ヒューベルトの差し金か!
相変わらず抜け目のない奴だ……!
- 弓箭隊は逃げ散った模様です。
伏せた兵は別に動かしましょう。
- うおっ、この地面は……!
無理に歩けばただでは済まないな。
- 足がかりを常に確保して進まねば、
戦局をひっくり返されるぞ!
- すべての砦を敵に奪われては、我が軍は
崩壊します! ご注意を!
- いけない、兵の士気が……!
帝国軍が瓦解していく……。
- 行くわよ、クロード。
貴方たちの知恵と力、頼りにしているわ。
- ああ、俺たちの華麗な連携で、
連中をさっさと追い返してやろうぜ。
- 想定どおりならば、敵の目的はこの地の
突破のはず。防衛線を抜かれぬよう注意を。
- 守りを固めつつ、
まずは敵の先陣を潰すのよ!
- この調子で一気に方をつけられるかしら?
- だ、駄目です! 砦、突破されます!
止められません!
- 何だ、あの突破力は!
並の将では相手になるまい!
- ……邪魔だ。どけ。
- りぎゃああっ! 近づいてきてますううう!
- このままでは本陣に乗り込まれます。
どんな手を使っても止めてください。
- ……最後だ。
- おお、君もここまで来たか!
ならば共に帝国の本陣を落としてやろう!
- まずい……!
本拠を落とされては軍が瓦解するわ!
- ……不覚だな。首に手をかける
ところまで、来たというのに……。
- ふう……どうにか止められたわ。
鬼気迫る勢いだったわね。
- ディミトリ王がやられたか……
だがまだ私がいるぞ!
- 帝国軍の目がディミトリ王に向いている
今こそ、本陣を落とす好機!
- これは……上手く連携されましたな。
急ぎ迎撃しましょう。
- セテス殿は退いたか……。
ならばこのまま、俺が決着をつける。
- 騎馬隊、突撃だ!
敵の防衛線を突破せよ!
- あれが音に聞くファーガスの騎馬隊かな?
止めないと、まずそうだ。
- 敵の狙いはその防衛拠点よ。
引き続き、油断しないで。
- 敵の右翼を攻めるぞ!
同盟軍など弱兵、突破してくれる!
- ええー、わざわざこっちに来るの?
困ったなー。
- 防衛の陣に穴が開いては困るわ。
援護に向かいましょう!
- わざわざありがとー!
助かっちゃったなー。
- ヒルダ、こちらは若干手薄です。
敵の襲撃にはお互い気をつけましょう。
- 怒りの雷撃を、食らいなさい!
- 防衛拠点が遠くから攻撃を受けています!
急いで止めないと!
- 良かった。
雷撃を止められたみたいね。
- 魔力が尽きたみたいですね……。
であれば撤退します!
- この大岩で溶岩をせき止めれば、
敵陣へ進入できそうだ!
- よし、この通路を使って攻めるぞ!
- とんでもないところに道を作ったな。
援護の兵を回せるか?
- これで東からの進攻は防げそうだ。
- うちの竜騎兵団を待機させている。
ヒルダが危なそうなら遣ってくれ!
- 同盟の竜騎兵を呼んで。
右翼の守りを任せるわ!
- これで右翼に兵を投入する必要は
なくなったかしら。
- セテスさんたちの姿が見えないと思ったら、
やっぱりこう来たか。
- 今だ、狙い撃て!
この防衛線を突破させるな!
- くっ、矢の迎撃だと!?
我らの奇襲、読まれていたか!
- もう、しつこいわねー……。
そんなにあたしのことが好きなわけー?
- あちゃー……
こんなところで、死んじゃう……か……
- ヒルダ! 危なくなったら逃げろと……
クソ、俺が見誤ったせいか……!
- 無理し過ぎたか……。すまないが、
俺は下がって指揮に専念させてもらう!
- 兄さん、ごめんなさい……!
これ以上は無理みたい……。
- 心配するな、フレーチェ!
ここは俺が守り抜く! この命に懸けて!
- 敵の激しい攻撃に晒されて、
このままでは陥落してしまいます!
- 防衛線が、もうもちません!
急ぎ救援を!
- 王国も、中央教会の軍も撃退したな。
だが……
- 何とか撃退したか……。
だが、失ったものも大きい……。
- ええ、同盟軍にもかなりの出血を
強いてしまった……。
- まだすべてが終わったわけではないわ。
ディミトリの行方を追って!
- 陛下……! 防衛拠点が……
敵に突破され……申し訳……ぐああっ……
- そんな……!
私が采配を誤ったばかりに……。
- ああ、やっと戻ってこられました……。
後は叛徒を、殲滅しなければなりませんね。
- 今こそ我らが宿願を果たす時……!
獣の巣窟を蹂躙するのだ!
- レアとタレスが、共に大修道院に……!?
彼らを討つわ……フォドラの未来のために!
- 教団と謎の勢力の争いが激化し……
我々帝国軍は虫の息になってしまいました。
- 至るところに敵の生み出した障壁が……。
我らの移動も制限されてしまいましたか。
- 仕方がない。二手に分かれて進みましょう。
それぞれ全滅しないよう気をつけて。
- もももももう無理だーっ!
死ぬ、死んでしまう! 援軍は来ないのか!
- 代わりの司教を立てるのもひと苦労です。
可能ならヴァーリ伯の救援を。
- 壁に脆いところがありますよ。重装兵で
破壊すれば、早く救出に向かえるんじゃ?
- 新たな道が出来たかしら?
そこから突き進むわよ。
- 私は南方司教だぞ!
早く守るのだ! 早く!
- ……ま、こんなところで死なれちまったら
後々つまんねえしな。割り切りますか。
- は、早く私を助け……お前は!?
ベルナデッタ……いや、これは、その……
- はっ!? え、ちょっ、あっ……
……お、お父様じゃないですかあ。
- 私のために駆けつけていただけるとは、
恐悦至極に存じますうう!
- 大修道院を放棄して、こんな場所で何を?
後で聞かせてもらうわ。
- おや、ご健勝で何よりです。
大修道院の中で再会したかったですな。
- ひいいっ!? 違う、違うぞ!
に、逃げ出したわけではないのだ!
- ふうう……助かった。
まあ、私が死んでは帝国に大損害だからな。
- ……仕方ないわね。
ヴァーリ伯を死なせないよう気をつけて。
- おかしいぞ、なぜだ……!
なぜ私が死なないといけない……!
- 私の、栄華は……
輝かしい人生と……金……
- やれやれ、次の南方司教を立てる仕事が
増えてしまいましたか。
- え? お父様が?
……そ、そうなんですね。
- 南方教会の司教を討ったぞ!
このまま攻め込め!
- あ……ヴァーリ伯殿が……!
防衛の任を果たせぬとは……。
- 敵の魔道士が妙な障壁を作り出したせいで
逃げ……あいや、戦えんのだ! あやつだ!
- 閣下、この妙な障壁を生み出しているのは
あの闇の魔道士のようです……!
- ほう……名のある者でしょうかね。
ここで討ち、障害を消し去りましょう。
- 帝国の者どもか……!
性懲りもなくまた邪魔をしおって!
- 伏兵だと?
やはり一筋縄ではいかないな……!
- おお! あそこであれば私の切り札が
使えるぞ! 行け、ヴァーリの矢よ!
- な、何だ!? 急に矢の雨が……がはっ!
- これは驚きましたな。
まだ戦う気はありましたか……。
- ふ、ふん。
借りを返さねば面目が立たないからな。
- “闇に蠢く者”か……話を聞きたいが、
そんな余裕もないな!
- “闇に蠢く者”……話を聞きたいけど、
そんな余裕もないわね!
- 闇に蠢いていればよいものを……
討たれに出てきましたか。
- 貴様程度に討たれるわしではないわ……!
- 思ったよりは、やりおるな……。
- フン、かような場所で、
これ以上遊んではおれぬわ……。
- くっ……どこへ?
このままでは障壁を解けないわね。
- もし障壁の向こう側、上層へ逃げたなら、
手が出せないぞ。何か方法はないのか?
- 敵が急に現れたと何度も報告があり……
どこかに転移の仕掛けがあるのでは!?
- 敵の急な出現が何度もあり……どこかに
転移の仕掛けが隠されている可能性が。
- 可能性は高そうです。
怪しげな場所を探しましょう。
- 見つけましたね!
ただ……これ単独では動かないようです。
- 転移の仕掛けは、修道院の地下で見たことが
あります。装置での制御が必要なはずです。
- ということは、仕掛けとは別に制御装置が?
それも一緒に探さないと……!
- 二手に分かれたまま、探し続けましょう。
- 何だ、この黒い壁は!
これじゃレア様の元に行けない……!
- あっちからは帝国の救援が来てるのか。
仕方ない、迎撃に出るよ!
- 恐らくそれが制御装置かと。
起動してください。
- これで転移できるようになったかしら?
- 散々こっちを攻撃してきたんだ。
もう言葉を交わす必要もないだろ?
- アンタに助けてもらって以来だな。
悪いが……恩を仇で返すよ。
- お前に貸しなどないさ。
だから……好きなだけ恨め、カトリーヌ。
- レア様が戦っておられるってのに……
アタシが膝を突くわけには……!
- レア様……あなたの剣として……
生きるのも……、ここまでのよう……
- この聖地を踏み荒らすのみならず、暴虐の
限りを……赦されることなどありません!
- 生きる意味さえわからぬ家畜どもめ……。
我らが悲願、邪魔はさせぬぞ……!
- 皆、諦めてはなりません。
主はあなた方を見捨てたりはしない……!
- 目障りな……必ずや陽の当たらぬ場所に
送ってくれよう。
- 仕掛けを動かして転移し、
逃げた闇の魔道士を追いましょう!
- 無事、転移できたみたいね。
- 鼠のようにちょろちょろと鬱陶しい奴らめ。
ここで始末してやろう!
- 行くぞ、ヒューベルト!
我ら“帝国の双璧”の力を見せてやるのだ!
- 誰と誰が“双璧”だと? 協力はしますが、
妙な呼び方はやめていただきたい。
- ここが……我が終焉か……
タレス様……どうか……
- 闇の障壁が消えましたね。
これで分かれていた味方と合流できます。
- ふふ……“帝国の双璧”ね。
確かに対称的で、とても頼もしいわ。
- だろう? やはり君はよくわかっている。
後でヒューベルトにも言っておいてくれ。
- おお! あの妙な障壁が消えたぞ!
これで逃げられ……いや、戦略的後退だ!
- ボクがレアさまを、守るんだ!
この体が動く限り戦う……!
- ツィリル! その体で……。
ああ、どうか無理はしないで……。
- ここで食い止めるのだ!
主はご照覧だぞ!
- 奴らを消し去れ!
すべてを取り戻すのだ!
- 歩みを止めないで!
私たちの目指す未来は、すぐそこにある!
- レアさまを苦しめたアナタたちを……、
ボクは……許さない!
- ツィリル……そんな傷で戦場に立つなと
教えたはずだぞ。
- シャミアさん……何でアナタは、
ボクらに刃を向けられるんですか!
- レアさまには、近づかせない!
絶対に……!
- レアさまの……お役に……
立てた……か、な……
- これで……大修道院へ向かえるわ。
- さあ、行くぞ!
勝つのは俺たちだ!
- さあ、行くわ!
勝つのは私たちよ!
- ほう、我の邪魔をするか。
無知蒙昧の徒よ。
- 帝国と父に貴方がしたことの……
報いを受けなさい、タレス!
- おぬしが何者であろうと最早関係ない。
我らのため、消え去れ……!
- はっ、俺も自分が何者だろうと関係ない!
ただお前を倒す、それだけだ!
- ふっ、私も自分が何者でも関係ないわ!
ただあなたを倒す、それだけよ!
- 獣の血に塗れたこの地上で、
王たらんとする愚かな女よ……。
- たとえ愚かでも、私は一人ではない。
貴方を排し、仲間と共にここまで来たのよ!
- 討つべき相手と、私怨を晴らす相手が同じと
いうのは、実に戦い甲斐がありますな。
- フン、おぬしが我らにしたことも、
恨みを買うには十分であろう……!
- 思えば……おぬしがクロニエの元から逃れた
あの時、我らの計画に綻びが生じたのだ。
- それで陛下が救われたのならば、
あたしにとって今以上の未来はありません!
- この地は必ず手に入れる……。
- 我が身を滅ぼそうなど、小癪な……!
- ぐああああ……!
- 闇は、払えた……?
ならば残すはレアのみよ。
- ……皮肉なものね。この大聖堂で、
レアとの決着がつくなんて。
- 幾星霜を経ようと、
あなた方の愚かさは変わらない……!
- 返しなさい、この地を……。
私たちから奪ったものを!
- 悪いが、あんたを討つ。
それが俺たちの選んだ道なんだ。
- 悪いけど、あなたを討つわ。
それが私たちの選んだ道なの。
- 私の不明は、私が正します。
あなたを罰することで……。
- フレスベルグの裔にして大逆者……
あなたほどの罪業を背負う者はいません。
- 背負っているからこそ、私は戦うのよ。
フォドラの未来を、女神に任せはしない!
- あなたには恩があった……。返し終わった
つもりだが、足りなければ許してくれ。
- 十分に報いてもらいましたよ、シャミア。
ですが……今日の行いは別の話です。
- あなたは……ジェラルト!
まさか帝国軍に与していたとは……。
- あれから俺もいろいろありましてね……。
戦場であんたには、会いたくなかった。
- その姿……いえ、まさか。
……だとしたら、なぜ、私に刃を……。
- ……?
会ったことはないと、思うが。
- ……?
会ったことはないと、思うけど。
- 私が倒れるわけには……!
- 我らが復讐に終わりはない……!
奪われたものを、取り返すのだ!
- なんと罪深き執念……。
私がこの手で滅ぼさねば……!
- レア、タレス……
貴方たちを踏み越えて、私たちは進むわ。
- ああ、どんな未来が待っていようと、
俺たちは止まりはしない!
- ええ、どんな未来が待っていようと、
私たちは止まりはしない!
- 油断せぬことですな。ここまで来て
死ぬなど、愚かにもほどがあります。
- 私には見えるぞ、勝利の二文字が!
突き進め!
- 陛下に救われたこの命に代えても、
必ず勝ちますよ!
- ベルのことは無視してください!
勝手に攻撃しますからああ!
- 親父、見てろよ。
手柄上げて、凱旋してやる!
- ふう……今日くらいは、
全力でやったって構わないよね。
- 戦争の終わりを祈って、
私は戦うわ!
- ブリギット王ペトラ=マクネアリー、
盟約、従い、帝国と共に、戦います!
- さあ、決着をつけるわ!
皆の力を合わせて!
- このような苦境……赤き谷を思えば!
- おのれ……獣どもめ!
- まだ終わってはいない……!
お母様の、亡き同胞のために、私は……!
- ぬう……こうなっては手段を選んでおれぬ。
何に代えても、やり遂げねば……!
- 南方教会の司教を討て!
主に仇する者だぞ!
- む、下から魔法による攻撃だと?
ヴァーリ伯が危ないな。
- これでヴァーリ伯らの安全は確保できたか?
- 役目は果たした。撤退だ!
- 逃げたか……運の良い奴め。
我らも退くぞ!
- まんまと逃げられましたな。
- 下にいる連中に石を落としてやれ!
- 上方から投石?
……放置はできないわね。
- 砦、押さえ、投石、止める、できました。
- もう石は勘弁してくださいいいい!
あ、あれ? 止まった?
- ミュソン様をお助けせよ!
- 使えるものは何でも使えって感じですね。
被害が増える前に止めたいですが……。
- これ、僕らで使えないんですか?
面倒だなあ……。
- オレたちの道を阻むものは、
もう……あんまりねえ!
- 鉄壁の備えで砦を固めれば、一時的にですが
陥落の危険をぐっと減らせます。
- 砦の守りを固めて!
今は耐える時よ!
- もう守りに力を割く必要はありませんな。
全力で攻めましょう。
- ふっ、君も奮い立ったようだね。
やはり我々の力は……
- 貴殿と一緒にしないでいただきたい。
私は粛々と務めを果たすのみです。
- この先にいるのは人の理を超えた者たち……
彼らを追い詰める炎の準備は出来ています。
- 赤き焔よ、旧き世を包み込み……
新しき世を照らして!
- ああ、ガルグ=マクに火を放つなど……!
- 我らに炎を与えられしおぬしが、
炎を使うとはな……はは!
- 陛下……お役に立てず……
申し訳、ござい……ません……
- これではガルグ=マクを攻略できない……
ここまで来て……。
- あと一歩で……手が届きそうな……
ところ、まで……私たちは……
- 最早、手段は選べませんか。
……お母様、見ていてください。
- レアが……変身した!?
いや、だがこの獣のような姿は……!
- レアが……変身したの!?
いえ、でもこの獣のような姿は……!
- “白きもの”……正体を現したわね。
私たちは、貴方を倒さずには進めない!
- どんな強大な敵が相手であろうと、
私たちは退けない!
- まだ……まだです……!
力、を……!
- どうやら姿を保っていられなくなった
みたいね。今のうちに捕らえ……っ!?
- レア様、こちらにおられましたか。
ご無事で何よりです。
- ああ、来てくれたのですね……!
救援に感謝します、ディミトリ王。
- ここからは我々が護衛いたします。
共に谷を抜け、王領へ向かいましょう。
- こんな暑いとこに連れてこられるなんて
聞いてないじゃん。ヤだなー。
- ……あの将、戦意が低そうだ。
説得の余地が、あるかもしれん……。
- ハピ、見逃してくんない?
ため息つかないでおくからさ。
- あー……お嬢さん、
やっぱり真面目に戦う気がないな?
- ……帝国に義理立てする必要はないはずだ。
こちらに来てくれ。悪いようにはしない。
- 確かに義理はないけどさ。
まー、負けちゃった以上、従うよ。
- こんな場所が、墓場とか……
コニー……無事で、いる、かな……
- 伝令! 帝国軍がこの先の砦を
封鎖しようとしているようです!
- ……砦を封鎖されては、噴火口の
付近を通らざるを得なくなります。
- 危険な道を行かせるわけにもいくまい。
俺たちで道を開くぞ……!
- フン、他愛無いな……。
この程度では足止めにもならん。
- やりましたね!
これで安全に進軍できるはずです。
- ……これで進路は確保できたな。
レア様、お進みください。
- 感謝します。主も、あなた方の勇敢な
行動をお喜びになることでしょう。
- くっ……このままでは逃げられてしまう。
何としても敵を食い止めるのだ!
- よし、封鎖完了だ! あとは
煉獄の炎が敵を阻んでくれるだろう!
- ……危険な道だが、進むしかないな。
レア様、どうか今しばらくのご辛抱を。
- ええ……私ならば大丈夫です。
共に行けば、必ず乗り越えられましょう。
- くっ……なんという熱気でしょう。人の体で
耐え続けられるものではありません。
- 猊下! セテス様とカトリーヌ様が
帝国軍の攻撃を受けております!
- セテス、カトリーヌ……彼らが
命を落とすなどあってはならないこと。
- ディミトリ王、どうかお願いします。
彼らの救援に向かってはもらえませんか?
- ……間に合ったか。
- 来てくれたか、ありがたい……!
すまないが、手を貸してくれ。
- 君たちのおかげで九死に一生を得た。
大司教も無事のようだな……感謝する。
- 何とか間に合いましたね……!
カトリーヌさん、ご無事でよかった!
- カトリーヌ殿、ご無事でしたか。
ここからは、我々も加勢しましょう。
- ははっ、ありがたいね! アタシ一人で
どうしたもんかと思ってたんだよ。
- アンタらが来てくれて助かった。
レア様も無事なんだろ? 安心したよ。
- 総員、武器を構えよ!
大司教様たちをお守りするのだ!
- 気骨ある連中もいたものだ。
ならばその力、あてにさせてもらうぞ。
- 私たちで、セテスさんとカトリーヌさんの
逃げ道を確保しないと~……!
- ……セテス殿とカトリーヌ殿の
退路を確保しなければならんな。
- 岩か何かで溶岩を遮りゃいいんだろ?
難しい話だが、やりようはあるはずだ。
- 一時的に溶岩の流入を遮ってしまえば、
退路の安全を確保できるはずだが……
- よし、首尾よく運んだな……!
目標地点まであと少しだ、気を引き締めろ!
- はあ、はあ……レアさま……。
もう……逃げられたかな……。
- まさか……ツィリルが殿を?
なぜ、そのような真似を……!
- 彼を犠牲に、私たちが生き長らえるなど……
どうか彼を救ってもらえますか。
- くっ……諦めちゃ、駄目だ……。
レアさまだけは、守らないと……!
- 主よ、どうか彼にご加護を……。
- レアさまを……助けるためなら……
こんなの痛くもかゆくもない……!
- かなり押されてるみたい……
救援を急がなくっちゃ!
- どうやら押されているようだ。
一刻も早く救援に向かわなくては……!
- ……よく踏ん張った、ツィリル。
レア様は間もなく谷を抜けられるぞ。
- そっか……よかった……。
ありがと……。
- ツィリルが助かったのですね……!
皆の尽力と、主のご加護に感謝します。
- レアさま……ごめんなさい……
早く、逃げて……
- ああ、ツィリルが……!
あの子は私のせいで……
- ……彼の意志を、無駄にはできません。
苦しくとも、今は前に進まなければ……。
- ここ、通しません。
大司教……捕縛します!
- くっ……伏兵ですか。
どうにか切り抜けなくては……
- 任務の邪魔、排除します。
- ブリギットの王女か……捕らえれば、
説得の余地もあるかもしれんな。
- わたし、倒れる、できません。
帝国のため、ブリギットのため……!
- お前も王位を継ぐ者なら、こんな場所を
死地と定めるべきではないとわかるはずだ。
- ……わたし、死、選べません。
国のため……今は、捕縛、受け入れます。
- 急げ! 谷を抜けられる前に
何としてでも大司教を捕らえるのだ!
- ふう、危ないところでしたな……
これで危機は去ったでしょう。
- どうにかここまでたどり着けましたか。
皆に感謝しなくてはなりませんね。
- セテスとカトリーヌの無事を確かめるまで、
谷を去ることはできません……!
- 済まないな、手間を取らせた。
君たちの力添えに感謝する。
- くっ……思いのほか傷が深いようだな……。
ここで大司教の無事を祈るしかできん……。
- 助けてくれてありがとな!
おかげでここまで来られたよ。
- レア様……クソッ、こんな傷さえなけりゃ
すぐにでも助けに行きたいってのに……。
- 大司教の捕縛が叶わぬならば……
まとめて討つしかありませんな。
- ……ヒューベルトか。
陛下、奴を倒さなければ……。
- ああ……わかっている。
奴を撃破し、早々に撤退するぞ。
- チッ。大司教を助けるためにこれほど躍起に
なるとは……流石は目障りな王国です。
- 悔しいですが……
撤退も考えねばなりませんか。
- まったく、陛下に顔向けできませんな……。
大司教は預けておきましょう……。
- ……大丈夫、心配は無用です。
早く先へ進みましょう。
- 主よ、どうかお守りください。
私はまだ、倒れるわけには……!
- レア様、ここが踏ん張りどころです。
私たちもお支えしますから……。
- ……足を止めるわけにはいきません。
レア様、今しばらくご辛抱ください。
- 私がここまで追い込まれるとは……
引き際を誤ったか……?
- ぐっ……ここで私が倒れては、
誰がフレンを守るというのだ……。
- セテス殿……急がねばならん。
- チッ、しつこい連中だな……!
斬っても斬っても湧いてきやがる。
- くっ……アタシとしたことが、
不甲斐ないね……。
- 大変、このままじゃカトリーヌさんが!
すぐに救援に行かないと!
- 相当苦戦されているようだな……
一刻も早く向かわねばなるまい。
- 皆……申し訳ありません……。
これ以上は、もう……。
- レア様が帝国の手に落ちただと……?
……作戦は失敗だ。今は撤退するしかない。
- レア……フレン、すまない……
私はここまでのようだ……
- セテス……! あなたが倒れては、
私たちの未来は、もう……。
- レア様……すみません……
どうか、無事でいてください……
- カトリーヌが討たれたなんて……。
私たちは、これからどうすれば……。
- チッ……この霧では敵の居所もわからん。
奇襲に備えて、警戒を強めねばなるまい。
- 霧が晴れるのを待っている時間はない……
ロナート卿を捜し出し、撃破するぞ。
- まずは前線を押し上げる。
総員、進軍を開始せよ!
- あ、相手が王様の軍だろうと怯むな!
ロナート様のために戦うんだ!
- ……悪く思うな。
- こんなの、初めから
勝てるはずがなかったんだ……!
- 他愛ないものだな……。
このまま制圧を進めるぞ!
- くっ、ひとまず後退だ!
態勢を立て直せ!
- 順調だな……このまま進むぞ。
引き続き、奇襲への警戒は怠るな。
- ……仕事を済ませよう。
- ……仕事を済ませよう。
- “灰色の悪魔”……ようやく来たか!
この戦い、勝てるかもしれんぞ!
- あの傭兵団……帝国からの増援か。
総員、気を引き締めて当たれ!
- “灰色の悪魔”に借りを返す機会が
こんな形で回ってくるとはな……!
- “灰色の悪魔”に借りを返す機会が
こんな形で回ってくるとはね……!
- これは、侮れない相手だな。
- これは、侮れない相手ね。
- 本気を出しているようには見えない……
実力の底が知れないね。
- 戦いを長引かせる理由はないか。
- 戦いを長引かせる理由はないか。
- [HERO_MF]、警戒するんだ。
出し惜しみできる相手じゃない。
- フン……出遅れちまったようだな。
まあ、命じられた仕事はするさ。
- あれは……ゴーティエの?
あの男が、なぜこんな戦場に……。
- ……なるほど、ここで兄上か。
陛下も遠慮なく札を切ってくるもんだ。
- 敵の足止めは引き受けてやる。
てめえらはその間に勝つ方法を考えやがれ!
- 傭兵に指揮を出している頭がいるはずだ……
マイクランに相手を任せ、その者を探すぞ。
- ここで新手が出てくるたあ想定外だが、
俺たちのやることは変わらねえよ。
- くっ……これだけやりゃ十分だろ、王様よ。
……てめえら! さっさと撤退するぞ!
- 見つかっちまったもんは仕方ねえ。
俺たち流の歓迎をしてやろうじゃねえか。
- ……かなりの手練れだな。
ただの傭兵とは格が違う……!
- この俺がここまで押されるとはな。
ああ、年は取りたくないもんだ。
- これ以上の戦いは俺たちの命が危ねえ。
雇い主には悪いが、ここは退くぞ……!
- 撤退! ジェラルト傭兵団、撤退だ!
- 傭兵団は退却してしまったか……。
ならば次の手だ。別働隊を出せ!
- 敵の傭兵団を退けたはいいが、
この霧は晴れる気配もないな。
- この霧、わずかに魔力を感じます……。
魔道で生み出された霧なのかもしれません。
- 先刻の敵増援の中に、不審な魔道を操る
魔道士を確認したと報告が入っています。
- もしその魔道士が霧を操っているなら、
倒せば霧を晴らせるかもしれんな。
- なっ……居どころが割れていたか!
仕方あるまい、迎撃だ!
- その厄介な魔法、打ち破らせてもらおう!
- ここまでか……
後は頼みます、ロナート様……!
- 霧が晴れていく……!
やりましたね!
- ……霧が晴れたか。これでいい。
- ……これ以上の小細工は通じぬか。
ならば、正々堂々と戦うまで!
- ロナート卿……討たせてもらいます。
皆、前進せよ! 一息に敵を呑み込め!
- くっ……ここで足止めか。
ロナート卿は目の前なのだが……!
- 折角帝国についてくれたんだもの。
最後まで守り抜かないと、ね?
- ……やむを得ないな。
先に魔道士の部隊を黙らせるぞ。
- ドロテアさえ説得できれば、犠牲を
出さずに無力化できるかもしれません。
- 魔道士を率いる将を投降させられれば、
犠牲を最小限にとどめられそうですね……。
- くっ……無念だ……!
- ごめんなさい……でも、止まれないの!
- 限界かも……
でも、私は、まだ……!
- ドロテア、もうやめましょうよ。
これ以上戦って何になるんですか!
- ……降伏しろ。
お前を殺すのは忍びない。
- ……そう、ね。
ごめんなさい、私の負けよ……。
- ……仕方あるまい。若い命を、
いたずらに散らすわけにはいかぬ。
- ……敵にかけてやるべき情はない。
道を阻む者は、まとめて討ち取れ。
- こ、こんなはずでは……!
- ロナート卿が先走りさえしなければ……
このようなことには……
- エーデルちゃん……みんな……
ごめん、なさ……い……
- まだ攻撃は止みそうにないね……。
残りの人たちも、倒すしかないのかな。
- ……これで攻撃は止んだな。
進軍だ。この戦いに終止符を打つ!
- 陛下が教団を受け入れるおつもりなら、
命をもってお諫めするまで……開門せよ!
- ロナート様……。
……僕も、覚悟を決めないと。
- ……やはり、戦うしかないのだな。
- たとえ死のうとも、我が子の無念は
このわしが晴らさねばならん……!
- ……そこをどくのだ、アッシュ。
わしには果たさねばならぬ使命がある。
- 僕にも……騎士としての使命があります。
帝国に与する道は、選べません!
- カサンドラ、薄汚れた女狐の手先め!
貴様さえいなければ、わしの息子は……!
- アタシをいくら罵ろうともかまわない。
けど、レア様に仇なすなら……斬る!
- 陛下、今からでもお考え直しください!
中央教会を受け入れるべきではありません!
- ……申し訳ありません、ロナート卿。
これも……王国の明日を守るためなのです。
- わしはもう、後には退けぬ……!
- ………………。
- 奴は他の人に任せるよう言われたけれど、
君は本当にそれでいいのかい?
- ……これ以上の無茶はできないか。
- ……これ以上の無茶はできないね。
- 強かったな……討っておければ
最良だったが、贅沢は言うまい。
- ほお、あいつを追い込むとは……
王国の連中もなかなかやるじゃねえか。
- 撤退命令か……今は退こう。
- 撤退命令か……今は退くね。
- 私もジェラルト傭兵団の新参者として、
辛酸を舐めぬようやりますぞ!
- ん? アロイスさんじゃないか!
何で傭兵団なんかにいるんだよ!?
- これには深ーい訳があってだな……。
不快に思うかもしれんが、許してくれ!
- ……アロイス殿を追えば、
指揮官の元に辿り着けるかもしれん。
- 何っ、ジェラルト殿が!
ここは退かねばならんな。
- 帝国は我らを助けに来てくれたのだ。
ここは力を合わせねば……。
- 伝令兵か……捨て置けんな。
増援を呼ばれる前に仕留めるべきだ。
- よし、まずは1人……
残りの1人も、急いで倒そうぜ。
- 間一髪、か……。
- まずいな、取り逃しちまったか。
すぐに敵の増援が出てきやがるぞ……!
- おっと、取り逃がしてしまったか。
すぐに増援が来るだろう……警戒を!
- うーん、周りが全然見えないよ……。
……そうだ、明かりを用意したはずだよね?
- ……視界が悪いな。
物資の中に、たいまつがあったはずだ。
- やった、これで見通しが良くなったね!
みんなも動きやすくなるかも!
- たいまつを用意してはいたが、
ここまで霧が晴れればもう不要だな。
- ふふっ、こういうこともあると思って、
魔法を防ぐ術式を用意してきたのよ~。
- 魔法には魔法で対抗すべきですね。
防御用の白魔法があったはずです。
- ……進みやすくなったな。ありがたい。
- ……終わったな。
皆、よく戦ってくれた。
- 帝国軍を叩き、侵略の芽を摘み取る。
敵には手練れもいる……注意して進め。
- どうやら帝国軍は、近くの村跡に
陣を構えてるみたいですね。
- ……帝国軍の本隊は、あの村跡に
籠もっているようだ。
- 傭兵団の位置が掴めない以上、迂闊には
動けないな……先に周囲の敵を片づけよう。
- 村跡へ続く道は閉ざされていますね。
向かうための策を講じなければ……。
- ……これでいい。
残る部隊はいくつだ……?
- 敵陣に“灰色の悪魔”の姿を確認しました!
加えて……“死神騎士”もいるようです。
- “死神騎士”……。帝国の猛将か。
上手く彼らを孤立させたいところだが……。
- 敵襲! 敵が虐めに来ましたよ!
防いでくださいいい!
- フ、わざわざ門扉を開いてくれるとはな。
制圧して、厄介な敵を引きずり出すぞ。
- この砦……勝利の鍵になりそうだな。
皆、ここは落とされないように動いてくれ。
- これで2つ……。
ここまでは順調ですね。
- “灰色の悪魔”と“死神騎士”か……。
物騒な名前だけど、大丈夫……だよね?
- くだらん戦いだが、
少しは愉しめるか……。
- 自分も行こう。
このまま押し負けては事だ。
- 自分も行くよ。
このまま押し負けては事だ。
- 来たな……彼らは危険だ、今は手を出すな。
今のうちに、陣地の帝国軍を片づけるぞ。
- ぎゃあっ!?
こうなったら遠くから狙ってください!
- これで、投石は止まったわよね~。
もう1つも止めてしまいましょう。
- ……残る脅威は“灰色の悪魔”と
“死神騎士”か。
- 投石機が敵の手に……!?
ってことは、狙われちゃう! 逃げなきゃ!
- あの焦った用兵を見る限り……
揺さぶれば、寝返るかもしれませんよ。
- どうやら彼女が指揮官のようですね。
心は痛みますが……倒すしかありません。
- 指揮官が逃げ出す気か? 情けない……。
門を開いたのを後悔させてやれ。
- あの投石機……使えるな。
- どうして見逃してくれないのおお!?
- 何だか罪悪感が……。
駄目だよな、戦争だってのに。
- もうベルの命は……。
せめて、辞世の詩を……。
- わざわざ辞世の詩を作るくらいなら、
降伏すべきだと思いますが……。
- あなたを殺したくはありません。
……もうやめましょう、ベルナデッタ。
- お前も、こんなところで死ぬのは
本意ではないだろう……。
- ……中央の砦へ向かう。
連中は……俺の獲物だ……。
- わかった。
外周部の砦は任せてほしい。
- わかった。
外周部の砦は任せてほしい。
- ……よし。皆、急ぎ中央の砦を退去しろ!
死神騎士を砦の中に封じ込める!
- 早くその砦から出るんだ。
死神騎士が到達してしまうぞ!
- おい、何をしている!
とっとと退避しろ、死にたいのか!
- よし……これでいい。
門を閉ざし、敵の退路を断て!
- 用意はいいな。
……総員、放て!
- ……! くだらん真似を……!
- “灰色の悪魔”とて、多勢には勝てまい。
北西の砦から援軍を呼び込むのだ!
- この数が相手か……厳しいな。
- この数が相手か……厳しいね。
- あいつのことだから上手くやってると
思ったが……どうやらそうでもねえらしい。
- 新手か。今、中央の砦を解放されれば
厄介なことになりそうだ……!
- これが今の王国軍か。
やるじゃねえか……!
- チッ、抜かったか……。
俺ができるのは、ここまでだな……。
- 此度こそ、負けるわけにはいかん!
- アロイスさん、もう二度と
騎士団に戻るつもりはないんだな?
- すまん。ジェラルト殿のいる場所が、
私にとっての“セイロス騎士団”なのだ。
- ぬう……!
やはり、一筋縄ではいかんか!
- ここは……申し訳ないが、
退くしかなさそうだ……。
- ……どうにかしのぎ切ったな。
- ぐうっ……良いぞ……
もっと俺を、愉しませてみせろ……!
- ほう、砦をこじ開けるとはな……!
だが投石は効いている。この機を逃すな!
- やはり、殺し合ってこそ……
互いに血を求め合ってこそだ……!
- 良いぞ……もっとだ……。
俺に、死を味わわせてみせろ……!
- この声、やっぱりどこかで……。
……まさか? いいえ、そんなはずは……。
- これこそ、逸楽……!
死線に立ってこその快楽だ……!
- 死線に立ってこそ、か……。
その気持ちは、理解できなくもないな。
- やむを得ないか。
……ここは退く。
- ようやく退いたか……。しかし、
奴の剣……どこかで見た覚えがあるな。
- あれだけの兵を相手にしたんだ。
手練れと言えど、疲弊しているはずだ。
- くっ……。
急ぎ援護に回らなくては……。
- くっ……。
急いで援護に回らなくちゃ……。
- 悪いが、これも仕事だ。
- 悪いけど、これも仕事だよ。
- まずいな……
このままでは、押し切られる。
- まずいね……
このままでは、押し切られる。
- くっ……まだ、戦える。
- くっ……まだ、戦える。
- こちらの攻撃は確かに効いている。
ここが踏ん張りどころだ。
- まずい、まずいよ!
傭兵団に応援を頼んでくださいい!
- ……増援を呼ぶ気か。
阻止すべきだな。
- これで増援は阻めたな。
少しは時間も稼げただろう。
- まずいよ、敵の増援が来ちゃった……!
- 死神卿をお助けしなければ!
急ぎ救援に向かうぞ!
- あれは帝国の……! まさか、
死神騎士の傷を癒やすつもりなのか?
- まさか、死神騎士の傷を癒やすつもりか?
だとすれば厄介だ。急いで止めねば!
- よし、間に合ったな!
これで余裕を持って戦える。
- 死神殿、すぐに傷を癒やします!
- くっ、阻めなかったか。
ならば……もう一度倒すだけだ!
- 念には念をって言うしな。
あいつに援軍を送っておいてやるか……。
- のんびり相手してる余裕もない。
さっさと片づけちまおう。
- ええい、厄介な……
さっさと片づけるぞ!
- ただでさえ厳しいのに、
こんなに援軍が来るなんて……。
- 援軍はやられちまったようだな……。
……無事で戻ってこいよ。
- 重装兵たちの用意も整っている。
砦の守備隊に何かあれば、向かわせよう。
- これで砦のほうも時間を稼げそうですね。
- よし、これでもう
砦を狙う者はいないはずだ。
- 魔道士部隊が来てくれたよ!
合図を出せば、村跡を狙ってくれるって!
- ……魔道士の部隊が到着した。
いつでも村跡に攻撃できるそうだ。
- よし、上手くいった……!
- このまま制圧されるのはまずいな……
敵陣の攻略を急がなければ。
- これでは、制圧のための兵力も
呼び込めないな……万事休す、か。
- おい、投石機のある砦を
落とされるわけにはいかないだろう。
- 投石機が使えなくなってしまったか……。
これ以上は作戦を続けられないな。
- ……このまま守備隊をやられれば、
死神騎士が出てきてしまう。
- フン……この程度の兵で……
俺を押し留めることはできん……!
- ……奴が出てきてはもう止められない。
ここは諦めるしかなさそうだな……。
- 再戦というわけか。いいだろう。
- 再戦というわけか。構わないよ。
- まだ仕掛けるべき時ではない。
今、奴と交戦するのはやめておけ。
- “灰色の悪魔”を……
やった、のか?
- “灰色の悪魔”を……
やった、のかしら?
- 警戒を怠っては駄目だ、[HERO_MF]。
そんな簡単に、決着がつくはずは……。
- ……見事な技だった。
だが、まだまだだ。
- ……見事な技だったよ。
けど、まだまだだね。
- 俺に挑むか……。
ならば、せいぜい愉しませろ……。
- ……倒せた、のか。
- フ……悪くない一撃だった……。
これは、まだまだ愉しめそうだ……!
- あの阿呆を引きずり出しに行くぞ。
道中、他の連中も拾っていかねばならん。
- 街中は敵兵だらけだな……。
一つ間違えば街の人に被害が及びそうだ。
- 街中は敵兵だらけね……。
一つ間違えば街の人に被害が及びそう。
- まずは城下町への道を切り開く。
斬り込むぞ、ついてこい!
- ここにかかずらっている暇はありません。
さあ、早く次へ行きましょう!
- よし、このまま押し切る……!
- くっ……防衛部隊が突破されたか!
迎撃に出るしか……!
- フン、わざわざ門を開くとは愚策だな。
連中を蹴散らして市街に入るぞ!
- あれが例の兵器……?
配置からして……魔道砲台なのかな?
- あれが例の兵器か……。魔道砲台のようにも
見えるが、妙な形だな……。
- あれが例の兵器ね……。魔道砲台のようにも
見えるけど、妙な形ね……。
- くっ、一刻も早く王城へ戻らねば……!
- ドゥドゥー!
まずい、敵に囲まれてる!
- まずいな、囲まれてるみたいだ。
早く助けてやらないと。
- まずいわ、囲まれてるみたい。
早く助け出さないと。
- ああ、もたもたしている暇はなさそうだ。
- ……救援か。ありがたい……!
- ……おれのことならば心配無用だ。
今は一刻も早く、陛下を助け出さねば。
- 心配するわよ~……。あなたも、もちろん
ディミトリも、大切なお友達なんだから。
- ……まだ、ロドリグ殿が
市街で戦っているはずだ。
- ぬおっ……! 何のこれしき!
- 敵に包囲されているようです!
早くロドリグ殿を救出しましょう!
- フン、奴は何をもたついている……
仕方ない、とっとと助け出してやるぞ。
- 我々の救援に時間を割かせてしまうとは……
これも私の無力ゆえだな。
- フェリクス……!?
なぜこちらの救援に来た!
- フェリクス、私たちよりも陛下を……
……いや、助かった。世話をかけたな。
- フン……そちらが見るに堪えん戦を
しているから、手が出てしまっただけだ。
- 先ほど、ドゥドゥー殿が市中で
戦っているという報告もありましたな。
- くっ……今は少しでも
長く時を稼がねば……!
- 父さん、やっと見つけた!
待ってて、今助けるから!
- ギュスタヴ殿もここにいたか。
死なせるわけいはいかんな。
- なぜ、ここに……!
……だが、おかげで命拾いしたようだ。
- 父さん、無事でよかった!
ここからは、あたしも一緒に戦う!
- 感謝する……だが、時間がないのだ。
一刻も早く陛下を助け出さなくては。
- 今は焦っちゃ駄目だよ。
大丈夫、必ず間に合うから!
- ふふふ……待っていましたわよ。
ここでまとめて葬って差し上げますわ。
- ……陛下は、城内の部屋におられる。
このまま城へ押し入るぞ。
- 陛下、どうかご無事で……!
- よし、あと少しだ!
- よし、あと少しよ!
- ……行こう。
立ち塞がる者は、この槍で薙ぎ払う。
- アラドヴァルを返してもらおう。
……陛下の持つべき槍だ。
- 魔槍を渡すわけにはいかん!
皆、何としても守り抜くのだ!
- チッ……あの槍が敵の手にあるのを
見ていると、無性に腹が立つな……。
- 邪魔だ……!
- まだまだ!
- まだまだ!
- フン、この程度か!
- それは王国の象徴であり、奴にとっては
父親の形見だ。持ち主に返してやるぞ。
- ああ。……陛下の元へ急ぐぞ。
- あらあら、部屋を出てしまったなんて……
となればこれも、承知の上ですわよね?
- 一人の犠牲も出したくはない……。
……頼む。皆の力を貸してほしい。
- もちろん!
- もちろんよ!
- ひ、ひいっ!?
助けてくれ、命だけは!
- 可哀想に……陛下が言いつけを守っていれば
こんなことにはならなかったのにねえ?
- 誰か……誰か助けてちょうだい!
- 大変だ……今助けます!
- きっと、まだ襲われてる人がいるはずだよ。
早く助けに行かないと。
- どうにか間に合ったようだ。
皆、ゴーティエの武威を示してやれ。
- ゴーティエ家の旗……辺境伯か!
これほど心強いことはないな。
- ううっ……まだ死にたくない……。
- も、もう駄目だ……
どうして、こんなことに……。
- 死なせるわけにはいかないわ。
急がなくっちゃ。
- ぐうっ……!
き、騎士は何やっていやがるんだ!
- クソッ……せめて、娘だけは……!
- 急ごう! みんなを助けないと!
- うっ……や、やめてちょうだい!
離れなさい! このっ!
- こ、こんなところで
死ぬなんて嫌よ……!
- ……一人たりとも、
死なせるわけにはいかん。
- お、お願いします!
誰でもいいから、早く来て!
- ああ、女神様……
お願い……助けてください……。
- おいおい、これはまずいだろ!
早く行ってやらないと!
- ……良かった。俺一人では、彼らを
守り切ることなどできなかっただろう。
- ふふっ、待っていましたわよ。
私が遊んで差し上げますわ。
- あら、わざわざ死にに来たのかしら?
仕方のない方々ですのねえ。
- 私としたことが、失敗でしたわ。その目を
潰して、鎖にでも繋いでおけばよかった。
- は、今更後悔しても遅いぞ、コルネリア。
ここで貴様の首を引き抜いてやる……!
- 陛下に仇を為す者は、おれが殺す……!
- はあ……まったく、嫌ですわねえ。
いつの間に逃げ出していたのかしら?
- あ、やっぱり。おばさんじゃん。
まー積もる話もないし、戦おっか。
- ……誰かと思えば逃げ出した犬じゃない。
ふふ、また捕まえてあげますわよ。
- ふふ、まだ私は遊び足りませんわよ。
これが本気だなんて興覚めですわねえ。
- フン……ほざけ、女狐。
- ったく、この体の脆いこと……
これしきの力にも耐えられねえのか。
- チッ、小賢しい方々ですわねえ……。
まるで潰しても湧いてくる虫のよう。
- ……消耗しているようだな。
方をつけるぞ。
- 足掻くな、女狐。
貴様の命運もここまでだ。
- ふふ……怖い顔ですわねえ……。
- あの妙な兵器もどうにかしたいが……
殴って壊せるようなものでもなさそうだ。
- どこかに制御装置でもあるのかも……。
……考えられるとすれば、あれかしら?
- そういやさっき、怪しい装置を見かけたな。
あれで兵器を動かしているのかも……。
- そうだ、さっき怪しい装置を見かけたわ。
あれで兵器を動かしているのかも……。
- 止めると言っても、どうしたものか……
……チッ、適当に触ってみるしかないか。
- あっ……攻撃が止まったみたいだね。
これで向こうは安全になったかな。
- お、攻撃が止まったみたいだな。
これならあの区画は大丈夫だろ。
- 攻撃が止まったみたいね。
これならあの区画は大丈夫そう。
- 向こうの兵器も止めちまいますか。
制御装置は……あれか?
- 向こうの兵器も止めてしまうべきだな。
あの装置が怪しいようだが……。
- よし、この装置をいじればいいんだな。
ちゃんと止まってくれよ……。
- やりましたね、攻撃が止まったようです。
少しは動きやすくなったでしょうか。
- 何をするにも遠くからの攻撃は厄介だ。
対応する装置を探し出して止めちまおう。
- あの兵器、何かと厄介ですなあ。
先に装置を探し出して、止めてはどうです?
- よし、これで止まったな?
- やったわ! あと一息ね~。
- よし……これですべてのようだな。
- あの跳ね橋を降ろせれば近道ができる……
だが、仕掛けが壊されているようだな。
- フン、常套手段だな。想定内だ。
- 工兵隊、装置を修繕して跳ね橋を降ろし、
そのまま橋と王城の防衛に回れ。
- ふ……用意がいいな、フェリクス。
- おれは、まだ……陛下を……
お守り……しなければ……
- ぐっ……許せよ、ランベール……
私は、こんな……ところで……
- ここまで、か……
皆、どうか無事で……
- こんな……死に方なんて……
- クソ……何でこんなことに……
- ああ、もう……駄目みたい……
- 女神様……どうして……
- やはり……俺が間違っていたのだな。
この選択を、するべきではなかった……。
- 為すべきことも為せず、死ぬのか……
皆に、合わせる顔が……ないな……
- マテウス、エリデュア……勢ぞろいだね。
伯父さんがいるのは、どこだったかな……?
- 西部諸侯が総出で出迎えときましたか。
ドミニク男爵の陣は西のほうでしたかな。
- 手はずどおり、まずは男爵を説得しよう。
諸侯らの兵を削りながら向かうべきだな。
- では、共に参りましょう。
必ずや兄上を説き伏せてみせます。
- 西部の制圧が進んで、諸侯も追い込まれて
いるはず……きっと応えてくれるよ。
- ギュスタヴ、お前がいなければ
男爵の説得は難しい……気をつけてくれよ。
- もうっ、邪魔しないで……!
早く伯父さんのところへ行かないと!
- 邪魔をするなら、押し通るまでだ……!
- うっふふ、愚かですわねえ!
さあ、叩き潰してあげなさいな!
- 伏兵か……。他にもどこに兵が伏せられて
いるかわからない。警戒を強めなければな。
- お手数をおかけしました。
……急ぎましょう。
- チッ……野蛮な方々だこと。
さっさと片づけてしまいなさい。
- 何人来ようと同じこと。
力を合わせ、防ぎ切りましょう!
- よし、これでいいな。
急ぎましょう、ギュスタヴ殿!
- やった……!
あとは伯父さんを説得するだけだよ!
- 男爵は目の前だ。急ぐぞ!
- 兄上! 話があって参りました!
- ギュスタヴ!
陣を突破してきたのか……!
- やっぱりドミニク男爵を懐柔するつもり
でしたのね。……そうはさせませんわよ。
- 大変、敵がたくさん……!
父さんの邪魔をさせるわけにはいかない!
- 兄上、最早西部の劣勢は明らか。彼らとは
手を切り、共にあの妖婦を討ちましょう!
- だが……お前たちに味方して、万一敗北を
喫すれば、ドミニク領の民はどうなる……。
- ドミニク家が王家についてくださるのなら
この反乱もすぐに鎮圧できるはずです。
- ……ドミニク家に名声はあれど、力はない。
私に過剰な期待をかけるな、ギュスタヴ。
- コルネリアたちは先王陛下の仇。我々を
厚遇してくださった恩を仇で返すのですか。
- わかっている。……苦渋の決断だった。
しかし……私には民を安んずる使命がある。
- ……だが、私とてこの戦いは本意ではない。
必ず勝つと誓えるのなら……手を貸そう。
- 兄上……ご決断に感謝します。
必ず勝つと、約束いたしましょう。
- 良かった! 伯父さんが味方に
なってくれたなら、怖いものなしだね!
- あら、私たちを裏切るなんて酷いお方。
……立場を教えて差し上げなさいな。
- ここで男爵を失うわけにはいかない。
西部諸侯を討ち、男爵をお守りするんだ。
- 何と……いうことだ……
コルネリア……こんな、はずでは……
- コルネリアと通じていたってことは、
子爵たちも“ダスカーの悲劇”に……?
- 我らには……我らの正義が……
今更……恥じることなど、あるものか……
- ……なぜ、あなたの「正義」のために
皆が死ななければならなかったのですか。
- し……仕方がなかったのです、陛下!
ご存知のとおり、我ら西部は……!
- 貴様から聞くべき話は、もう何もない。
好きなだけ弁明するといい……父上にな。
- やっと増援が止まったな。
一安心、といったところか。
- 進みましょう、兄上。東の跳ね橋から、
コルネリアの元へ向かえるはずです。
- まったく、猪口才な……。
ヴィスカムを起動させるのよ。
- ぬっ……! この攻撃は……!?
- あの兵器、王都にもあった物よね~?
どこかに制御装置があるはずだわ。
- チッ、またあの兵器か。
とっとと制御装置を探すぞ。
- あの不気味な連中……狙いは男爵か。
やらせるかっての!
- 西部諸侯の兵……でもないようですね。
男爵を狙っています。対処を急がねば!
- ……制御装置は、あれか。
先に砦を制圧してしまうべきだな。
- やったね。早く解除してしまおう!
- ふう……これで安全だね!
伯父さん、進みましょう!
- これでいいな。
ドミニク男爵、先を急ぎましょう。
- クソッ……足掻きやがって。
とっとと死にやがれ、獣ども!
- しつこい連中だな……!
まとめて片づける!
- しつこい連中ね……!
まとめて片づけるわよ!
- おいおい……数が多いな。
相手もそれだけ本気ってか?
- いくら兵を呼ぼうと無駄です。
男爵には近づけるものですか……!
- おかしな風体の人たちもいるようだけど、
コルネリアさんの私兵、かしら……?
- 皆、聞こえるか!
すぐに跳ね橋を降ろすのだ!
- ドミニク男爵……?
は、はっ! すぐに降ろします!
- 伯父さん、ありがとうございます!
あともう少し……一緒に頑張りましょう!
- 男爵、おかげで助かりました。
このまま共に進みましょう。
- 来たな……!
命に代えても、ここは通さん!
- チッ……ここで足止めを食らうとは。
時間がないぞ。どうする、猪。
- 待たせたな、ファーガスの騎士王よ。
ここはわたしたちに任せるがいい!
- 来てくれたか……! 恩に着るぞ!
よし、進軍を続けるとしよう!
- くっ、ダスカー人の部隊だと?
目障りな連中め……どうすれば……!
- 慌てる必要はありませんわ、ローベ伯。
備えならば、まだありますもの。
- またあの兵器か……!
あれでは女狐に近づけん。止めるぞ。
- おれたちも力を貸そう。
あの装置を止めればいいのだな。
- 何度見ても、奇妙な兵器ですよね……。
あんなものは、他では見たこともない。
- よし、上手く止められたみたい!
次の装置のところに急ごう!
- コルネリアさんは、こんなものを
どこから運んできたのかしら~……。
- ……しまった。
彼らを援護してやらねば……。
- これでいい。政庁へ向かうぞ!
- 獣の分際で小賢しい……。伯爵、時間を
稼ぎなさい。ヴィスカムを再起動しますわ。
- わ……わかった。
私が出ればいいのだな……。
- ローベ伯だと? ……やはりか。
とにかく、今は各地の制御装置を守れ。
- 案ずるな、ファーガスの王よ。
わたしたちが、制御装置を守ろう。
- 参りましたね。ダスカーの部隊に、
防衛を任せられれば良かったのですが……
- ひっ……!
へ、陛下……これは……
- ローベ伯……。貴公はまた、
流されるままに国を裏切るのか。
- お、お前はロナートの子だな!
私はロナートの主、私を……
- 今の僕は、王家の騎士ですから。それに……
覚悟があって、反旗を翻したんでしょう。
- コルネリアめ、時間を稼げとは言うが
どうやって……戦うしかないのか……!
- うぐっ……!
こ、コルネリア! 早く助けよ!
- この期に及んで、奴が助けてくれると?
まったく……そんなわけがないでしょうよ。
- 砦が落ちれば装置を奪われます。
救援を急ぎましょう!
- ……このままでは装置を奪われる。
助けに行かねば……。
- こんな、はずでは……
私は……何を、間違ったのだ……
- いい加減に出てきたらどうだ、女狐。
もう貴様に味方する者はいないぞ。
- 獣と遊ぶ趣味はねえが、仕方ねえ。
付き合ってやるよ、坊ちゃん。
- ようやく現れたな、コルネリア。
……貴様はこの手で捕らえる。必ずだ。
- あの兵器の攻撃を受けながら戦うのは
無謀です。先に向こうを片づけましょう。
- こんなところまで私を追いかけてきて……
王国の方々は本当にしつこいですわねえ。
- こいつで最後だ。気を抜くなよ。
例の兵器の攻撃にも注意しろ!
- へえ……妙な力を使いますのね。
それは、どこで手に入れたのかしら。
- わざわざ答えてやる義理はない。
俺の力が見たいなら、見せてやるよ……!
- わざわざ答えてあげる義理はないわ。
私の力が見たいなら、見せてあげる……!
- ああ、獣臭くて嫌になりますわあ……。
さっさと死んでくださるかしら?
- もう一度聞こう。貴様はなぜ皆を殺した。
死にたくないのなら、真実を吐くことだ。
- なぜ、ねえ……そうしたかったから、
では答えにならなくって?
- ダスカー人……煩わしい限りですわね。
きちんと絶やしておくべきでしたわ。
- ……貴様だけは、たとえ陛下が
許すと仰っても……決して許さん。
- 息子や先王の仇でも討ちに来たのかしら?
くだらないですわねえ、本当に!
- くだらないか否かは、私が決める。
貴様に口出しをされる筋合いはないな。
- 逃がした犬に手を噛まれるというのは、
嫌なものですわねえ……。
- そーは言ってもさ、逃げたのは
おばさんも一緒じゃん?
- あ、やっぱり。おばさんじゃん。
もー逃げ場はないんじゃない?
- ……誰かと思えば逃げ出した犬じゃない。
ここに現れるなんて本当に忌々しいわねえ。
- あらあら、一度主を捨てて逃げた騎士が、
今更になって私たちに忠義を説くなんて。
- ……ほざけ、女狐。貴様を討つのが、
主を見捨てて逃げた私の、贖罪なのだ……!
- ふふふ、良いですわよ。
もっと私を楽しませてごらんなさい。
- クソッ、もう兵が切れやがったのか。
タレスの奴、出し惜しみしやがって……。
- もう少しだ。一気に畳みかけろ!
- 私が、負ける……? ……くっ!
これ以上は……肉体が……!
- 増援だなんて、生意気な真似を……
さあ、西部の騎士たち。出番ですわよ。
- ダスカーの戦士隊が退けば、兵器も敵の
手に渡りかねない……援護しながら進もう。
- 彼らに……手出しはさせません。
- よし、増援はこれで片づいたな。
今後も彼らの消耗には気を配ってくれ。
- ……すまないが、撤退する。
武運を祈っているぞ、ファーガスの王よ。
- あの兵器を奪い返されれば厄介です。
砦に敵を近づけてはなりません!
- おっと、これはまずいだろ……!
早く救援に行ってやらないと。
- ふう、どうにか装置を守り切れましたね。
- 制御装置のある砦が落ちたか……!
すぐに奪い返さねばなるまい。
- 王都でも見た兵器だ。対策はある。
……障壁の用意を!
- 大元を絶ったわけではないが、
多少の攻撃はこれで凌げるはずだ。
- ……戦士隊の元に援護の兵を向かわせる。
連携し、皆で砦を防衛しろ。
- 装置のある砦に兵を向かわせろ。
皆で連携して守り切るぞ。
- よし……頼むぞ。
- この女を捕らえろ。
……すべてを吐いてもらうぞ。
- くっ……私には、
まだ果たすべき使命が……!
- 父さん! すぐに助けないと……!
- すまん、ギュスタヴ……
私の力で、これ以上は……。
- 兄上に倒れられては、作戦が……!
すぐにお助けします!
- 陛下……務めを果たせず……
申し訳、ございません……
- うそ、父さん!? そんな……!
- ギュスタヴ! そんな、馬鹿な……
……作戦は失敗だ。総員撤退!
- 皆、許してくれ……
私では……力不足、だったのだ……
- そんな、男爵が討たれただと……!
……これ以上の作戦続行は難しいか。
- ふふっ、私の可愛いタイタニスたち。
獣の群れを蹂躙してあげなさい!
- コルネリアの兵器か……? まずいな、
あんなものが暴れれば、大損害は免れない。
- くっ……一撃が重いな……!
一筋縄ではいかないということか。
- いくら人間離れした怪力を振るおうと、
この子たちの膂力には勝てませんわよ。
- な……まずい、タイタニスが……!
外骨格の強化が足りなかったか……!?
- あの女……。
こんなものを、隠し持っていたとはな。
- フン……野蛮ですこと。
私たちの叡智への、冒涜ですわよ?
- お急ぎください! 要塞内の隠し通路から
敵軍が侵入、カトリーヌ殿らが応戦中です!
- わかりました、救援を急ぎましょう。
……アリアンロッドは必ず守り抜かねば。
- 隠し通路から侵入されたとあって、正門は
閉じているな。制御装置は……あれか?
- 装置の周囲に兵が配されているようです。
彼らを除かないことには操作できませんね。
- 敵に見つかるとは……ぬかった。
- あれは……シャミアさんか!
急いで救援に向かおう。
- やったわ! これで、要塞の
中にいる人たちを助けに行けるわね~。
- ……これでいい。中へ入るぞ。
- ここが死に場所か……。
フ、寝心地は最悪だな。
- かなり押されているようだ。
一刻も早く、彼女を助け出さねば……。
- 長くはもたなそうだ。救援を急ぐぞ!
- 助けが来るとは……驚いたな。
なら、手を貸してもらおう。
- 皇帝直属だけあって、多少は腕も
立つようだが……この程度、他愛もない!
- ……安全な場所を確保した。
ここはおれたちに任せて、休んでくれ。
- ああ、礼を言う。
この恩は必ず返そう。
- 悪いな、カトリーヌ……
もう……一緒には……
- 間に合わなかったか……!
くっ、不甲斐ない限りだ……。
- くっ、一歩遅かったか……!
……急げ! 彼女の奮戦を無駄にするな!
- ……先を急ごう。
これ以上の犠牲を出すわけにはいかない。
- ゴーティエの悪童……それも兄のほうか。
はっは、わしの前に立ちはだかるとは。
- ハ、誰がゴーティエだ。俺をそう呼ぶ奴は
誰だろうとぶっ飛ばす……歯ァ食いしばれ!
- 活きの良い若造よ。……では、参る!
- 兄上とグェンダル卿が戦い始めたって?
まあ……俺が助けに行っても喜ばないか。
- 政庁の前にグェンダル卿の部隊が?
まずいですね……救援を急がねば。
- だが、見捨てる選択肢はないだろう?
急いで門を開け、助けに行ってやろう。
- 門の制御装置が近くにあったはずだ。
急いでマイクランを助けに行こう。
- 政庁前の門を開けるためには、まずこっちの
門を開けなきゃいけないのか……面倒だな。
- 流石は不落の要塞だ。門一つ開けるのに
他の門をいくつも開ける必要があるとは。
- よし、制圧できたね!
早くこっちの門を開こう!
- 政庁前の門に対応する装置はもう1つ
あるはずだ。そちらも探さなくては……。
- ふ、なかなか悪くないが……
そんなものでこの首は取れんぞ、若造!
- ……てめえが紋章持ちなら諦めもつくが、
紋章もねえ爺に、負けてたまるかよッ!
- ふ……わっはっは! よく吠えた!
来るがいい、マイクランよ!
- ……間に合ったようだな。
政庁救援のため、我々も協力しよう。
- おっと、父上直々にお出ましか!
駄目元でも助けを求めてみるもんだ!
- 辺境伯に使者を送った甲斐があったな。
彼らの手を借りながら攻略を進めよう。
- く……私としたことが、迂闊だったな。
陛下、申し訳ありません。撤退します。
- ……仇の一つも討てないとはな。
あれに……何と詫びたものか……。
- よし、これで1つだ……!
- ……出し惜しみはできんな。
おぬしの奮闘も……ここまでよ!
- がっ……! ハ……笑わせるなよ……
これだけ……時間を稼げば、後、は……
- ……ああ、ここまで手こずらされるとは。
見事だ、若造……いや、騎士マイクランよ。
- ……もう私の子ではないが、
仇くらいは討ってやらねばなるまい。
- よくあの大軍勢から政庁を守ったもんだ。
兄上は……やっぱりすごい奴だったよ。
- くっ……一足遅かったか。
……政庁へ急ごう。皆が救援を待っている。
- 総員、射撃の用意だ!
小僧共に一泡吹かせてやれ!
- くっ……! 流石は“白銀の乙女”、
どこもかしこも兵器だらけだな。
- チッ、これではまともに進めん!
先に兵器を止めなければならんか……!
- ……そこを退け。
貴様らにかかずらっている暇はない……!
- これで制圧完了だね!
早く仕掛けを止めてしまおう!
- ……これで攻撃も止まるはずだ。
- 上出来ね。
これなら罠も止まるはずよ~。
- よし……! 皆、よくやってくれた!
後はこのまま政庁に攻め入るだけだ!
- はあ、はあ……まだ諦めんとは
見上げた根性だな、カロンの小娘よ。
- ……ははっ、よく言うよ。
そっちだって、もうボロボロだろ?
- カトリーヌさんが……!
早く助けて差し上げなくては!
- 悪いな、世話をかけた!
けど、おかげでどうにかなりそうだ。
- 無事のようだな、カトリーヌ。
大司教が貴女を心配していた。
- レア様が! そりゃ本当か?
俄然、力が湧いてくるね!
- 来たな、若造ども……!
このわしを殺せる者はいるか!
- あんたとは二度と会いたくなかったが……
仕方ない。兄上の仇、討たせてもらうぜ。
- ははは……! いつぞやの生意気な
小童が、良い目をするようになった。
- 主君の仇を討つのも騎士の務め。
伯爵のため、命尽きるまで戦わん!
- 貴公のような男を討つのは惜しいが……
かといって、生かしてはおけん。
- わしはローベの騎士、命に代えても
主君の城を取り戻すまで……!
- ふ……
良い死に場所を、得たぞ……
- ……主君を失った騎士というのは、
難儀なものですね。本当に……。
- 足を引っ張っちまったな。
救援、感謝するよ。
- ……なに、シャミアが!?
………………。そう、か。
- 伝令! アリアンロッドの周囲に
帝国の大軍が押し寄せています!
- おそらく皇帝はそちらだろうな……
どうする、猪!
- アリアンロッドを渡すわけにはいかない。
全軍、帝国本軍の迎撃に移行せよ!
- 本当に厄介な城だよな、ここは。
……おっと、こんなところに仕掛け階段が。
- また別の隠し通路を使ったのか……?
やはりここの構造に詳しい者がいるようだ。
- ローベ家の関係者……もしかしたら、
説得して味方にできる相手かもしれません!
- ふむ……厄介ですね。
その者、どうにか取り込めないでしょうか。
- その人を早く倒しておかないと、
いろんなところから入り込まれるかも……。
- ……早く除いておくべきかと。
次々と侵入される可能性もあります。
- あの爺……死に場所が見つかるといいなとは
言ったが、いざ死なれてみると面倒臭えな。
- 賊徒……いや、グェンダル卿の縁者か?
それともローベ家の……まさか……。
- あっ……やっぱり、ローベ家の!
君の力を貸してほしいんだ。駄目かな。
- ……合点がいったよ。お前の正体を
知った上で問うが、協力する気はないか?
- 彼、やっぱりどこかで……。
……結局、わからないままだったな。
- アリアンロッドは重要な拠点……
戦力を割いても落とさねばならないだろう。
- こんな場所に引っ張り出されるなんて……
遺憾だよ……。
- 帝国の内務卿ヴァルデマー=フォン=
ヘヴリングだ。少し事情があって参陣した。
- ……これ以上傷を負っては、
ろくな働きができないか。
- 無理をしても良いことはない。
戦場を離脱する……!
- 僕よりも対応すべき相手がいるんじゃ
ないかなあ。何でこっちに……。
- やあ、ペトラか。
悪いけど、僕の首は手柄にしないでくれよ?
- ならば、死ぬ前、降伏する、望みます。
わたし、手加減、できません!
- リンくん? 貴方が戦場に立つなんて……。
私、手は抜きませんから。
- 君がまだ戦場に立っているほうが、
僕としては疑問なんだけどね、ドロテア。
- ベルナデッタ、ここはお互い、
出会わなかったことにしてすれ違おう。
- はい、わかりました、リンハルトさん。
……って、そんなことできませんよ!
- いや、困ったなあ。
陛下が来るまでもちそうにない……。
- 退かせてもらいますよ……。
まだ死にたくないので。
- よし、先遣部隊の指揮官は排除できた。
問題はエーデルガルトのほうだが……
- 今こそ王国軍を殲滅し、アリアンロッドを
獲るわ! 進みなさい!
- この戦いが西部戦線の趨勢を決める!
我ら帝国の誇りを見せる時だ!
- ここで彼女を討てば、戦いは終わる。
皆、奮起せよ! 帝国との決戦の時だ!
- 誰であろうと、邪魔する者には容赦しない。
覚悟して!
- 皇帝自ら……!
だったら、ここで俺が討ってやる!
- 皇帝自ら……!
だったら、ここで私が討ってみせるわ!
- もう貴方と言葉を交わす必要もないわ。
ここで決着をつけましょう!
- ……そうだな。
終わりにしよう、エーデルガルト。
- 久しぶりね……今からでも遅くはないわ。
帝国に戻る気はないかしら?
- 本意、違う、しかし、二度、裏切る、
できません。ブリギット、王の矜持として!
- エーデルちゃん……言い訳はしないわ。
私は負けて降ったの。だから……
- それ以上は言わないで。
私が貴方を、再び降してみせるわ。
- きぇ!? へ、へ、陛下としてはあ……
ご機嫌よろしくいらっしゃって……
- 落ち着きなさい、ベルナデッタ。
それでは武器を取り落としてしまうわよ。
- この程度で私は止まっていられない!
- ようやく回ってきた好機だ。
これを無駄にするわけにはいかない……!
- ……無理はできないわ。
引導を渡せないならば、退くことも……。
- 悪いが……逃がすわけにはいかないな。
問い質さなければならないことがある。
- まだ目標は先よ。
止まらずに進み続けなさい!
- 政庁は目の前よ。
今こそ我らの力を示しましょう!
- くっ、ぬかった……!
このままでは政庁が落ちかねんぞ!
- むっ……もう国王軍が現れたのか!
急ぎ本隊に応援を要請せねば……!
- 止めよう! これ以上援軍が来たら、
政庁に向かうのも難しくなっちゃう!
- 援軍を呼ぶつもりか……。
何としても阻止すべきだ。
- これなら、
援軍を呼ばれることもないよね……。
- ……これでいい。
援軍を呼ばれずに済んだな。
- ど、どうしよう、
伝令を取り逃しちゃった……!
- くっ……逃がしたか!
敵の援軍に備えなければな……!
- 政庁を取られれば俺たちの負けだ。
周りの砦もちゃんと守らないとな……。
- 政庁の陥落は何としても防がなければ……
砦の防備を固めよう。
- よし、上々だな!
上手くいって一安心だ。
- まずいわ、防衛線を突破された……!
早く押し返さなければ!
- このままでは政庁が危険だ……
早く押し返さなければな。
- エーデルガルトに後れを取るわけには
いかない。いざ、前進だ!
- む……動き出したか。
油断はできん……急ぎ撃破しなければ。
- この戦いが終われば、言われるだろう……
アドラステアにフェルディナントありと!
- 君がこうしてここにいるということは、
ブリギットを敵と見ねばならないのだな。
- はい、フェルディナント。様々、気遣い、
もらう、でした。申し訳、ないです。
- あら、フェルくん。
相変わらず凛々しい佇まいですねえ。
- 無用な挑発はよしてくれ、ドロテア。
……残念だよ。
- ベルナデッタ!? 驚いたな。
まさか君が敵軍の将になっているとは。
- ベルだって驚いてます……!
フェルディナントさん、許してえ!
- 悔しいが、ここは命を惜しもう。
いつかこの借り、返させてもらう……!
- ……逃したか。奴のような骨のある者は
ここで討ち取っておきたかったが……。
- ……射撃の用意を整えろ。
訓練の成果を見せてやれ。
- よし……放て。
- 皆、門の閉鎖準備を整えろ。……はは、
複雑な構造だからこそできる作戦だな!
- 今だ、門を閉ざせ。敵を誘導するぞ。
- チッ、今アタシが倒れるわけには
いかないんだが……!
- おい、あの砦が落ちれば負けだぞ。
このまま放っておく気か?
- セイロス騎士団が壊滅しただと……!
守将を失っては、防衛はかなわないな……。
- しまった、防ぎ切れなかったか……。
……敗北を認めるしかなさそうだ。
- 西方教会の挙兵だって聞いて来てみれば、
帝国軍やら何やらで混沌としてるなあ……。
- ……これほどの帝国兵が、
西方教会に合流していたとは。
- っ……。……早く人々を救い出そう。
一帯を制圧するのは、その後だ……。
- 先に人々の退避先を確保すべきだな……
付近の砦を落としておくとしようか。
- チッ、もう王国軍が来やがったか。
さっさと奪えるもんは奪っちまえ!
- ……こいつは受ける仕事を間違えたな。
何でこんな奴が帝国の将になってやがる。
- ……制圧できたな。
もう一つの砦も、落とさなければ……。
- この砦が、人々の生命線となる。
決して落とされるわけにはいかない……。
- おい、民に手を出すってんならおれは
降りるぞ。こんなもん傭兵の仕事じゃねえ。
- おいおい、今更何言ってやがる!
金を貰って人を殺すのが傭兵だろう!
- 城塞の中に民が取り残されているようだな。
残らず救い出すぞ。
- くっ……ここは王国領ですらないんだぞ。
どうして、こんな真似ができる……!
- 間に合ってよかった!
さあ、他の人たちも助けてあげなきゃ!
- ……あの日のダスカーを見ているようだ。
残る民も……助けてやらなければ。
- チッ……金なら返す。
おれはこの仕事は受けねえよ。
- 黙って俺の指示に従え、傭兵!
できないなら刻んじまうぞ?
- これですべてか。
……何としても守り切るぞ。
- ここを開けろ、メトジェイ!
おれは降りたと言ったはずだぞ!
- ケーヘッヘ!
貴様はそこで雑魚が死ぬのを黙って見てろ!
- これ以上、無茶はさせられないわ。
- 大変! 早く助けなくちゃ!
- まずい……!
このまま放っておけないよ!
- ……助けられるだけ、助けられたな。
彼らを城外の砦まで護送しなければ……!
- ほう、お荷物を抱えて逃げ出す気か。
馬鹿な連中に痛い目見せてやれ!
- チッ、次から次へと……!
- 守りながら戦うのは大変だよなあ?
- クソっ……ここから出しやがれ!
- おいおい、逃がしてんじゃねえよ!
もっと恐怖を味わわせてやれ!
- ……これでひとまずは安全だろう。
この砦は最後まで守り切らねば……。
- 畜生が、すっかり逃げやがった……。
こうなったら俺が直接やってやる!
- 親玉自らお出ましとは好都合!
砦を守りつつ、奴を狙うとしようぜ。
- ……奴が帝国軍の指揮官のようだな。
ここで討てば、攻撃も緩むはずだ。
- 貴様らが逃がした連中の分だけ、
痛めつけてやるよ。ゲェッヒェッヒェ!
- ……言い残すことはそれだけだな?
まずは、そのよく回る舌を捩り切ってやる。
- まずは1人……残りも急がねば。
- よし、あと少しだよ!
みんな、頑張ろう!
- ここで稼いだ金で、俺の夢が叶うのよ!
- まったくしつこい奴め……!
忌々しい!
- 待て、金ならやる……!
奪ったもんは……山……分け……
- フン……帝国軍の将も、
今やああした賊崩れの者ばかりか。
- ああ、そこの傭兵を始末しておかねえとな。
裏切り者だ、やっちまえ!
- ああ、そうかい!
ただではやられてやんねえぞ、おれは!
- 連中と揉めている者がいるのか?
あのままでは……。手を貸してやらねば。
- 王国軍か?
悪いな、手を貸してくれ!
- ユーリス! こいつはまた嬉しい再会だ。
当然、手貸してくれんだよな?
- ったく、仕方ねえ奴だなあ……。
この借りは、後で返してもらうからな!
- ハピ! まさかこんなところで再会とはな。
あっ、おい、ため息つきそうな顔すんな!
- 何で独りで戦ってるわけ?
キミって変わってんね……。
- 助かるねえ。
残りもやっちまうか!
- いやあ、助かった。あんな連中の
下で働けるわけがねえよな……。
- ならば、俺たちに雇われるつもりはないか。
報酬は弾もう。
- ああ、構わねえ……が、一休みしていいか?
流石にくたびれたんでな。
- 酷い仕事を掴んだツケを……
払わされ……たか……
- そんな……!
もう少しで助け出せたのに……。
- ああ、そこの傭兵を始末しておかねえとな。
裏切り者だ、やっちまえ!
- なっ!? お前ら……
くそ……ぬかった、ぜ……
- メトジェイ……所詮は愚かしい獣よ。
我らは撤退するぞ……。
- 我が名はミュソン……。
人を、獣の支配から解き放つ者よ。
- まさか、奴こそが指揮官なのか……?
逃がすな、ここで討つぞ!
- ……人々に危険が及ばないように
しなくては。砦は必ず守り通すぞ。
- クソッ、こいつら、わらわらと……。
見るにコルネリアの仲間みたいだが……。
- 取るに足らぬ獣の裔どもよ……
我らが大望のため、ここで死ぬがよい。
- この虐殺はお前らの指示なのか?
……だとしたら許してはおけないな。
- この虐殺はあなたたちの指示なの?
……だとしたら許してはおけないわ。
- む……貴様は、まさか……?
- 薄汚れた獣に、後れを取るなど……。
- ……これ以上の戦果は得られんか。
拘泥する必要もあるまい、が……。
- ……ミュソン、か。
- フン、獣同士の争いに
付き合ってなどおられぬわ……。
- 弓砲台も動かせ!
逃げ惑う連中に矢の贈り物だ!
- 面倒な真似を……。
二手に別れ、制圧すべきだろう。
- ……もう1カ所だ。制圧を急ぐぞ。
- やりましたね!
これなら、安全に進めるはずです。
- ここから先、可能な限り敵兵を通すな。
砦の民を危険に晒すわけにはいかない。
- どうやら完璧に守り切れたようだな。
ここまで上手く事が運ぶとは……。
- 防衛線を突破されたか……!
速やかに片づけなければ。
- 帝国軍の狼藉にも目を瞑ったというのに、
話が違うではないか……! 私は退くぞ!
- ……逃がさん!
- こ、こんな……はずでは……
- 主は、我らを見捨てたもうたか……
- ……どんな大義があったとしても、
こんなことが許されるわけがない。
- チイッ、逃げ足の速い連中だ……!
- ……治癒部隊が控えている。
傷を負った民を癒やしてくれるはずだ。
- ……皆、彼らの治療を頼む。
- よかったわ~……。
これでしばらくは安心できるかしら。
- いっそのこと、みんなを避難させた砦を
閉門してしまうべきなのかも……。
- ……いっそ、民が避難した砦を
封鎖してしまうべきではないか。
- 悪くない案だが、機は見計らうべきだ。
敵ごと閉じ込めるわけにもいくまい。
- 今が好機……!
砦の門を閉じてください!
- これで、砦の守備は問題ないだろう。
憂いなく攻め上れるな。
- 阿呆か! 砦に籠もってどうする!?
まったく……さっさと開門しろ!
- 貴公らの奮戦で多くの命が守られた……。
その戦いぶりを、誇らしく思う。
- あの砦が陥落したら大変だよ!
早く助けに行こう!
- このままじゃ、砦が危ない……!
急いで救援に行かなくちゃ!
- おいおい、あいつをここで
逃がす手はないでしょうよ!
- お、俺たちが、
何をしたって言うんだあ……
- うう……母さん、助けて……
- 間に、合わなかった……
俺は……また、救えなかった……!
- くっ……砦が落ちては、
民も無事ではあるまい……。
- チッ、奴を逃がしたのは痛い……
取り返しのつかん失態だ。
- これだけ多くの帝国諸侯が顔を揃えるとは。
彼らも、国を守るため必死なのでしょう。
- 自分たちの国を守るために戦っているのは、
こちらも同じだ。……早く政庁を落とすぞ。
- 砦を落として敵を包囲し、政庁に籠もる
ゲルズ公が出てきたところを叩きますよ。
- おっと、目的をお忘れなく。
砦を押さえなければ、包囲は成りませんよ。
- あれは敵の砦だな。
早く押さえてしまうべきだろう。
- よし……やれるだけのことはやったな。
- それじゃ、まずは近場の砦だな。
堅実に行くとしよう。
- ……まずは近くの砦を押さえるぞ。
- ……次へ行くぞ。
- ふう……何だか、変な感じだわ。
不思議なほど順調に進むわね~。
- 上手くいきましたね。これなら、
しばらくは安心できるはずです。
- 来ましたね……。では手はずどおりに。
各部隊は進軍し、王国軍を討ちなさい!
- ようやく敵将のお出ましか。
迎え撃って逆に攻め入るぞ。
- ようやく敵将のお出ましね。
迎え撃って逆に攻め入るわよ。
- やりましたな。……ううむ、先ほどから
制圧が順調に進み過ぎている気もするが。
- くっ、敵に押されていますね。
あたしもここにいたら危ない……!
- 逃げる気か……! 早く追うぞ!
- おいフェリクス、そう逸るな!
- よし、これで道が開いたか……!?
- ふう……引っかかってくれたみたいですね。
- 好機到来、一気に行きますよ。
- 我輩の出番が来たか。
空から王国軍を攻めるとしよう。
- やはり伏兵か……! 皆、いったん下がれ!
先に後背の部隊を各個撃破するんだ!
- さあ、包囲の輪を狭めよう。
閉じ切る前に各個撃破されたら大変だ。
- あれは……リンハルトだよね。
殺さなきゃいけないのかな……?
- あれは黒鷲の学級にいたリンハルトか。
どうにか投降させられればいいんだが……。
- こんなところまで……
君たちの勤勉さには辟易するよ……。
- また君か……いやあ、怖いね。
僕にはとても殺せそうにない相手だよ。
- わたし、油断しません。リンハルト、
そのよう、言う、隙、狙っています!
- リンくん? 貴方が何度も戦場に立つ
なんて……なんだか不思議よ。
- 僕だって、たまには逃げないことを選ぶよ。
それだけの話じゃないかな。
- また会ってしまったか。ベルナデッタ、
ここはお互い、死んだふりをしよう。
- はい、わかりました、リンハルトさん。
………………って、そうじゃないですう!
- 僕がやられると穴が開いちゃうんだけど……
命には代えられないしねえ。
- ……なるほど。そちらからも進めそうだ。
- 王国軍ごとまとめて街を焼いちまえ!
勝ちゃあいいのよ!
- 危ねえ危ねえ、こんなくだらないところで
命を落としてたまるかよ……!
- 我が領地を脅かしおって!
ファーガスの蛮族どもが!
- 雑兵はいくら死のうと構わんが、
当主である私が死ぬわけにはいかんのでな。
- 寝返ってほしい、なんて言わないけど……
戦いをやめることはできないかな。
- このまま戦いを続けてどうする。
投降してもらえないか。
- 結局、こうするしかなかったね……。
これからも、こういうことが続くのかな。
- 私が足を引っ張って、皆様の素晴らしい
策を台無しにしないか……心配ですわ。
- あれは……まさか、コンスタンツェ?
お願い、私に説得させてちょうだい。
- 何だ、あの妙に陰気な女は……
説得するだけ、してみるか……?
- 私めのような有象無象に、気を配られる
必要もないと愚考しますわ。
- あなた……コンスタンツェ、よね?
私のこと、覚えているかしら~……?
- ま……まさか、メルセデスお姉様ですか?
再会が戦場とは、なんと無常な……。
- お久しぶりでございます、ユーリス様。
貴方様はなぜこのようなところへ……。
- まあ、こっちもいろいろあってな。
お前も同じなんだろ、コンスタンツェ?
- お前は、コンスタンツェ!?
……って晴れか。こいつは不味いぞ。
- あら、奇天烈……ではなく自由奔放な
傭兵のバルタザール様ではございませんか。
- コニーじゃん。戦いたくないんだけど。
- 同意いたしますが、私の夢と陛下のため、
戦いは避けられないのですわ。
- ああ、私の夢……儚くも戦場に
散ってしまうというのでしょうか……。
- コンスタンツェ、もうやめましょう?
あなたを殺すなんて、私にはできないわ。
- お前も、まだ死ぬつもりはないのだろう。
このあたりでやめておくべきだと思うがな。
- 主は私にこれ以上の生き恥を晒せと
仰られるのでしょうか……。はあ……。
- そんな……コンスタンツェ……。
……ごめんなさい。許さなくてもいいわ。
- 伏兵が撃退されつつあるか……。
まずいな、敵を勢いに乗せてはならぬ!
- 背後の敵は一通り片づいたようですね。
では、再び政庁へと攻め上りましょう!
- ここを抜けられては、我が領地が
蹂躙される! それはさせぬぞ!
- 娘のため、民のため……!
私は、負けられんのだ……!
- 我が刃は、届かぬか……
許してくれ……私の……モニ……
- 父様……!
どうしてそんな無理を……!?
- ……父様を失ったのは、あたしの失態。
あたしが、取り返さないと……!
- ……先ほどは苦杯をなめさせられたな。
今度こそ、倒させてもらうぞ!
- 今のあたしには、余裕がないんです。
勢い余って相討ちになっても知りません。
- モニカちゃん……?
ダメ、話し合う余地もないみたい……。
- 陛下……あたしが勝ってみせますから……!
- ……手強い相手だな。
- 陛下の状況も知らずに、好き放題
攻め込んできて……!
- まだです、まだ倒れません……!
- くううっ!
あたしまで、死ぬわけ……には……!
- ……これで十分だろう。だが、まだ
終わりではない。次の動きに備えよう。
- モニカ君! まずいな……。
時を合わせて攻勢に出るべきか。
- 見殺しにするわけにはいかないわ。
ハンネマン、行くわよ!
- 今、我輩にできるのは、
ここで骨を折らせてもらうことだけだよ。
- 教え子を守るために、教え子と戦う……。
大変な時代が来てしまったな。
- まさか、ハンネマン先生とまで
矛を交えることになるなんて……。
- 皆が戦っておるのだ。
我輩も、粘らせてもらおう……!
- 顔見知りと戦うのは、本当に嫌よね。
……でも、避けられないわ。
- そっか……マヌエラ先生も
帝国の将、なんだよね……。
- マヌエラ先輩……私たちの道は、
分かれてしまったんですね……。
- ええ、ドロテア。
あなたの選んだ道を、見せてくれる?
- やるじゃない……!
燃えてきたわよ、あたくし!
- まだ結婚もできてないのに……
死んでたまるものですか……!
- ここが死に場所ではない、か……。
撤退させてもらおう……。
- あたくしにはやるべきことがあるの。
退かせてもらうわ……。
- ハンネマン! 苦戦しているみたいね。
あたくしが癒やしてあげるわ!
- ああして傷を癒やされてはきりがない。
先にマヌエラ殿のほうを狙いましょう。
- おお、助かるぞ、マヌエラ君!
- もう一度……!
ハンネマン、これで耐えてちょうだい!
- ……お二人とも、本当に手強い相手だった。
もう、道が交わることはないのか……。
- そろそろ出てきたらどうだ、ゲルズ公。
貴公も将なら、部下の仇くらい取ってやれ。
- 言われずとも一矢報いてやろう!
死んでいった者たちが救われぬのでな……!
- ゲルズ公は今の帝国になくてはならない方!
絶対にお守りするのだ!
- 最後の悪あがきってことか。
……仕方ない、付き合ってやるよ!
- ゲルズ公……お逃げ、ください……
陛下を……救い……
- 私の街に押し入り、民を殺しながら……
正義を謳うとは厚顔無恥にも程があります。
- 我が街で……死ねるならば……
本望、です……
- 皮肉なものだ。平和のため奔走してきた
私の領地が、真っ先に焼かれるとは。
- ゲルズ公……これまでの大恩、仇、返す、
申し訳、ないです。……行きます!
- 気にするな、君には君の事情があるのだ。
私にも、私の目的があった……。
- 戦いは苦手なのだ……。
だが……!
- やはり私には荷が重いか……。
- 閣下……これが限界です……。
我々の力が及ばず、申し訳ありません……。
- いや、十分だ……!
私のために、すまぬ!
- ここで命を捨てるわけにはいかぬ……。
帝国を、守らねばならぬのだ……!
- 敵ながら、見事な奮戦だった……。
これが続くと思うと……正直、参るな。
- まだまだ、残りの兵力も投入を!
- うわっ、新手が……!
何とか凌がないと!
- 敵もなかなかやりますね。
さあ、ここが踏ん張りどころですよ!
- くっ……まだ現れるのですか!
これではきりがありませんね……。
- ……数が多いな。
陛下だけはお守りしなければ……。
- こんなにたくさんの兵を呼ぶなんて、
敵もそれだけ本気ってことだよね……。
- いくら雑兵をかき集めたところで、
まとめて斬って捨てるだけだ……!
- ああ、ようやく終わった……。
休憩してえ、なんて言ってられないか……。
- よし、皆よく凌ぎ切ってくれた!
- 陛下、手筈どおりに兵を伏せております。
合図をいただければ、動かしましょう。
- ……今だな。ロドリグ、伏兵を。
- お任せください。
さあ、各部隊に伝えよ!
- こういった事態に備えて、
敵の進軍を阻む策を用意してあります。
- 出よ! 敵の足を止めるのだ!
- やはり鮮やかだな、ロドリグ。
父上がお前を頼りにしていたのもわかる。
- ……フン。
- 政庁は陥落した、我々の勝利だ!
ファーガスの騎士たちよ、勝ち鬨を上げろ!
- この地を抜けば、戦線は大きく前進する。
指揮官の元まで一気に切り込むぞ。
- 帝国軍やランドルフはともかく、
件の傭兵団にも気を払わねばならんな。
- “灰色の悪魔”と戦うのは得策じゃない。
上手く衝突を避けたいところだな……。
- “灰色の悪魔”と戦うのは得策じゃないわ。
上手く衝突を避けたいところだけど……。
- 陛下、本陣の周囲に敵が……
まずは彼らを蹴散らしましょう。
- ごめんなさい……
僕たちも、負けられないんだ。
- よし、あと1人倒せば……!
- ……これで進めるな。
道は開けた! 進軍開始だ!
- む……傭兵団の姿が見えないな。
やはり、どこかに兵を伏せているのか……。
- 傭兵団とぶつかれば、“灰色の悪魔”が
出てきちまうかもしれない。どうする……?
- 傭兵団とぶつかれば、“灰色の悪魔”が
出てきちゃうかも。どうするの……?
- ……どうやら敵影はなさそうだ。
このまま進軍を続けるとしよう。
- ジェラルト傭兵団は強敵だ……
このまま上手く交戦を避け続けたいが……。
- ここまで来れば指揮官は目と鼻の先だ。
一気に仕掛けるぞ!
- 来やがったな! かかれ!
- おお! 敵が罠にかかったようだな!
急ぎ加勢に向かうとしよう!
- 敵が迫ってきている……。
ランドルフを守らなくては。
- 敵が迫ってきている……。
ランドルフを守らなくては。
- 兄さんには指一本触れさせない……!
私がここで止めてみせる!
- あの子は、確かランドルフ将軍の妹の……。
どうしてこんなところに?
- はあ、はあ……! まだまだ!
- 俺たちが言うのもなんだが……
随分と若い将だな。
- くっ……たとえ死んでも……
ここは……絶対にどかないわ……!
- ……心は痛むが、戦うしかないんだ。
指揮官を倒さねば、戦いは終わらない……。
- 兄さん、ごめん……なさい……。
どうか……無事で……
- な……フレーチェが、戦死……!?
俺が……もっと強く止めていれば……!
- む、上手く伏兵を避けられてしまったか。
かくなる上は、敵の喉元を狙うのみよ!
- ここで奇襲とは、実に傭兵らしい戦い方だ。
……本拠地が落ちては崩れます。援軍を!
- 私もジェラルト傭兵団の一員。
そう易々と負けるわけにはいかん!
- すっかり帝国側の騎士だな、アロイスさん。
そろそろ本気で殺るのもいいか?
- 単に雇われ続けているだけなのだが……
貴殿の本気には全力で応えよう!
- ……くっ。ここまでか……!
- フン、つまらんな!
もっと斬り甲斐のある奴を連れてこい!
- ……本拠地には、入れさせん!
- [BYLETH_MF]殿に伝令を……
奇襲に失敗したと伝えてくれ……!
- アロイスが仕損じたのか。
すぐに向かおう。
- アロイスが仕損じたのか。
すぐに向かうよ。
- 奇襲は成功、上出来だな!
皆に手助けは無用と伝えてくれ!
- 良かった。アロイスは成功したか。
では、こちらは防衛に専念しよう。
- 良かった。アロイスは成功したか。
では、こちらは防衛に専念するよ。
- 本拠地に敵が侵入したか……まずいな。
一刻も早く敵を討ち、被害を抑えるんだ。
- ぐっ……成果は十分。ここが潮時だな!
- 誰が相手だろうと、
ロドリグ殿に手出しはさせないわ!
- まったく、散々でしたな……
しかし、これで少しは持ち直せました。
- くっ……アロイス殿も退いたか。
かくなる上は、この手で王国軍を……!
- 指揮官が出てきたようだな。
皆、ついて来い! ここで指揮官を討つ!
- ランドルフが出撃? まずいな……。
一度退いて援護に向かわなければ。
- ランドルフが出撃? まずいね……。
一度退いて援護に向かわないと。
- “灰色の悪魔”が向かってくるか……!
奴の合流前に、早くランドルフを倒すぞ!
- くっ……フレーチェ……
お前の仇は、討ってやるからな……!
- 国のために、家族のために……
俺は……ここで死ぬわけには……!
- どうにか間に合ったか。
ランドルフ、後は自分に任せてほしい。
- どうにか間に合ったね。
ランドルフ、後は自分に任せてほしい。
- しかし……!
- 退いてくれ。あなたには、
兵を指揮するという仕事がある。
- 今は退いて。あなたには、
兵を指揮するという仕事がある。
- だが俺は! ……いや。
……わかった。俺は一度戻ろう。
- がはっ……! フレーチェ……
すまない……俺は……
- ……来たよ、[HERO_MF]。
気を引き締めて臨もう。
- 逃げるか、“灰色の悪魔”!
くっ……深追いすべきではない、か……?
- 陛下、閣下、ロドリグ殿より伝令です!
本拠地付近に敵の増援が接近中とのこと!
- チッ……増援だと? 厄介だな。
今、攻めの手を緩めるわけにもいくまい。
- ……俺とフェリクスで増援の対処に回ろう。
下手に兵を割くよりも、早いはずだ。
- [BYLETH_MF]殿は撤退したか……
……やはり俺が出るしかない。行くぞ!
- 俺は決して……負けられん……!
フレーチェ、力を貸してくれ……!
- たとえ最後の一人になろうと……
俺は、戦い続ける……!
- よし、総大将は討った。
これで戦いは終わったか……?
- ここで一矢くらいは報いてやらにゃ、
ランドルフも浮かばれねえだろうよ!
- あれは……!
……戦うしかないな。
- あれは……!
……戦うしかないわね。
- ううむ……これ以上の無理はできんな。
ここは潔く退くとしよう!
- 邪魔を……しないでちょうだい!
- どうにか突破できたわね~……。
みんな、怪我はないかしら~?
- 傭兵団が仕掛けた! だったら……
敵の本拠地を奇襲するのは、今しかない!
- ここで奇襲とは、敵も思い切ったものだ。
……本拠地が落ちては崩れます。援軍を!
- ううっ……! 兄さんのためにも……
ここで私が、踏ん張らなきゃ……!
- たとえ最後の一人になろうと……
俺は、戦い続ける……!
- 別働隊の方々が戦ってるみたい。
助けに行ってあげなくちゃ……。
- ……別働隊が帝国軍と交戦しているようだ。
救援に行ってやらねば……。
- ……これでいい。
- ……力不足だったな。
- わかっているよね、[HERO_MF]。
仲間を守るには、奴を倒すしかないんだ。
- 索敵部隊を連れてきた甲斐があったな。
どれ、伏兵をあぶり出すとしようか!
- 索敵部隊を連れてきている。彼らなら、
伏兵の位置も割り出せるはずだ。
- もう、伏兵を探ってもらう必要もないな。
索敵部隊は下がらせるぞ。
- 索敵部隊に合図を。
伏兵の位置を探ってもらおう。
- すごい……! 作戦成功ですね!
これなら伏兵を気にせず進めそう!
- ここの門を閉ざすのも一つの手ですね。
時間稼ぎにはなるでしょう。
- 今だ、閉門せよ!
- ……すでに敵将ランドルフは討った。
残るは貴公らだけだが……どうする?
- この戦い……俺たちの勝ちだ。
皆、よく戦った! 勝ち鬨を上げろ!
- くっ……!
これほど押し込まれるとは!
- チッ、我が父ながら情けない!
おい猪、とっとと救援に行くぞ!
- ロドリグ……!
……総員、退却だ。
- 恐れるな! 今こそ皆と手を携え、
アドラステアとの決着をつける時だ!
- 兵数は互角だが、こちらは各勢力の精鋭を
揃えた軍だ。勝利の目は必ずある!
- 注意を怠るなよ。砦がすべて落ちれば、
大修道院へ軍を進めることもできなくなる。
- 陛下、全軍を鼓舞していただけますか?
それがあなた様のお役目ですぞ。
- う……は、はい。
その……。
- 帝国軍よ、現れた敵を残らず討ちなさい!
- それでよいのです。
皆、陛下のお言葉を胸に奮戦せよ!
- 先ほど、件の魔道士たちがいるという
報告もあった……伏兵にも備えておくか。
- こ、降伏しますわ! お助けを!
私は帝国の重大な秘密を握っているのです!
- ……ひとまず捕らえておけ。
話を聞くのは、戦いが終わってからだ。
- なぜ、こんなことに……
エーギル公よ……話が、違……
- 帝国の大軍が相手でも、僕たちが
力を合わせれば、十分戦えそうですね!
- フン……皇帝直属軍だそうだが、
それにしてはだいぶ動きが甘いな。
- 陛下……。
今はただ、勝利を目指すのみ!
- この命……すべては陛下のために!
- 陛下の苦しみに比べれば、この程度の苦境!
負けません!
- 陛下……無力な私を……
お許し、くだ……さい……
- 今の帝国の惨状を見ても、
あくまで皇帝への忠義を貫く……か。
- ……どこだ。どこにいる。
俺を……私を……討てる者は。
- う、うわあっ! 死神騎士!?
どうして突然、こんなところに!
- ここで死神騎士が出てくるとはな……
後方の砦が落ちれば孤立しかねないぞ。
- 尋常じゃない勢いだな……。
仕方がない、策で封じ込めよう。
- 全軍、聞いてくれ!
死神騎士を中央まで誘い出すんだ!
- 死神騎士……。
やっぱり、あの子なのよね……。
- 死神騎士を倒すことに固執するな!
注意を引いて目標地点まで誘導してくれ。
- ……死を、味わわせてみせろ。
- あなたは……エミール、なのよね。
その声を、私は知っているわ……。
- ここはクロードの策に従うべきだろう。
奴を引き付け、上手く誘導するぞ。
- 貴様ならば……
死を、見せてくれるか……。
- よし……死神騎士の注意を引いた。
このまま目標の地点まで誘い込むぞ。
- 逃げるか……つまらん……。
……ならば、次の獲物を捜すだけだ。
- まだ……まだ、
俺を殺すには足りん……!
- まともにやり合うだけ無駄ってこったな。
今はおとなしく作戦に従っておこうぜ。
- 今どれだけ戦ったところで、無駄だ。
クロードの作戦に従うしかあるまい。
- どうにか誘導できた……だけど、
本当に死神騎士を倒せるのかな……?
- 上手く誘い込めたよ、クロードくん。
でもどうやって倒すつもり?
- まだ条件が整ってない……。
周囲の砦もすべて押さえてくれ!
- 最早、奴に逃げ場はない。
砦の門を閉じるんだ!
- いつかと似たような手を使うとはな……。
魔法で死神騎士を弱らせる。……頼みます。
- はっ、お任せください!
総員構え! ……放て!
- ぐうっ……! まだだ……
まだ、この命には届いていない……!
- ディミトリ、彼のところに行かせて。
私なら……死神騎士を説き伏せられる。
- 砦の門を開け。
総力を挙げて、死神騎士を倒す……!
- エミール……エミールなのよね。
お願い、もう戦いなんてやめましょう。
- 命の削り合いこそ、悦楽……
阻むなら……貴様も……!
- エミール……。
もう、私の声は届かないのかしら……。
- あの規模の魔法を食らって立ってるとは……
何があいつを駆り立てるんだろうな。
- 良いぞ……死は、
もう眼前に、在る……!
- やめなさい、エミール! ……もう、
戦いはおしまい。私たちと一緒に来て。
- あ……ね、うえ……。
……わかった。共に、行こう……。
- いずれ、また……いや……。
きっと……これが、最期だろう……。
- ふ……獣どもの醜い争いを、
我らが魔道で彩ってやろう。
- やっと先に進めると思ったのに……
あの魔法、どうしたらいいの?
- くっ、次から次へと邪魔が入る。
いったいどうしたものか……。
- あの手の魔法は、術者を討てば止まる。
落ち着いて進軍を続けよう。
- 獣がいくら群れたところで、
我らを倒すことなどできぬわ……!
- 貴様らさえいなければ……
……復讐を、ここで果たす!
- ……答えろ。なぜ、父を殺した。
貴様らの動機は、いったい何だ。
- 邪魔な虫を蹴散らすのに、
理由など必要あるまい……。
- ミュソン、答えろ。
俺の正体は……何なんだ。
- ミュソン、答えて。
私の正体は……何なの?
- 獣に加担する者に答える義理はない……。
たとえ、我らの力を持とうとも……。
- ここでは退けぬ……。
人の、輝かしい未来のために……。
- ぐうっ……許さぬ、ぞ……
エピ……メニデス……
- 指揮官は倒せたようだが、他の将も
倒さねば魔法は止まないようだな。
- やりました、魔法が止まったようです!
いよいよ敵の本陣も目前ですね!
- 敵の魔法は止まったようだな……
……行こう。エーデルガルトは目の前だ。
- まずいぞ……このままでは負けてしまう。
陛下、ここは軍務卿に任せて退くべきです!
- わ、わかったわ。
軍務卿、頼んだわよ。
- 見え透いた芝居よな。
だが、それでも役目は果たさねばならぬ。
- おう、相手にとって不足なしだ!
オレたちの力を見せてやろうぜ!
- さて、カスパル。
主の腕がどれほど上がったか、見せてみよ。
- 親父こそ、鈍ったりしてねえってとこ、
思いっ切り教えてやれよ!
- ふ……これは手強そうな相手だな。
皆、気を抜くな。ここを抜かねば進めない!
- カスパルさん、と……
出たあああああ! 熊ですうううう!
- 儂は熊か。はっはっは!
死んだふりなど通じぬからな?
- お前、相変わらずだな、ベルナデッタ……。
ここに来た以上、手加減はできねえぜ!
- ほう……ヴァルデマーの息子か。
最前線に出るとは強くなったものよ。
- いや、あいつが自分から出てくるとは
思えねえけどな。
- まあ、どちらにしろ命が懸かってるから、
仕方ないよね。困ったなあ。
- ドロテア! やっぱり生きてたのか。
けど、お前はそっちについたんだな。
- はあ……いろいろな意味で相手にしたくない
二人に出会っちゃったわね。
- どこで見たかと思えば、あの歌姫だな。
煉獄を舞台に、一幕頼もうか……!
- レオポルト=フォン=ベルグリーズ……
父の仇、わたし、討ちます!
- ペトラ……!?
そうか、お前の親父は、オレの親父に……。
- ブリギットの王女か。
よかろう、儂の全力で相手をしよう!
- 貴方がベルグリーズ伯か。
個人的にも、戦いたい相手だった。
- 儂も、卿には興味があったぞ。
レスターいちの勇士よ。
- ならば口上は不要だな。
いざ、勝負!
- 時間をかけて構わぬのか?
狙いの皇帝がどんどん離れてゆくぞ。
- ほう……流石は音に聞こえた豪傑だ。
出し惜しみはしていられんようだな!
- 親父の強さは関係ねえ……。
オレはカスパルだああッ!
- 儂は殿となる用意をする……。
カスパル、主もすぐに退け!
- ……残るはカスパルのみです。
陛下、急ぎましょう。
- ぐうっ! 親父、すまねえ!
先に退くぜ……!
- ……残るはベルグリーズ伯のみ。
おれたちならば、倒せるはずです。
- な、何だ、この魔道士たちは!
誰か……救援を頼む!
- む……教団の兵が襲われているのか。
すぐに救援に向かうべきでしょう。
- 教団の兵士たちが襲われてるみたい!
助けに行かなくて平気?
- 主よ……どうか、
皆にご加護……を……
- 死神卿がやられたですって?
ひ……怯まず、敵の背後を狙うのよ!
- 連中、めげずにこっちを狙ってきやがる。
さっさと片づけちまうのが上策だな。
- まだ戦意を保っている者がいるか。
打ち破らねば背後を突かれるぞ!
- ああっ……
や、やっぱり敵わないのね……
- 陛下! 我々が死神騎士の足止めを
引き受けます。どうかご命令を!
- ファーガス騎士の誇りに懸けて、
貴様を進ませるわけにはいかん!
- ……死神騎士はすでに倒れた。
もう足止めをする必要もないだろう。
- 弓箭隊、斉射の準備を始めよ!
- クロード、頼む。
お前たちの力を貸してほしい。
- 任せてくれ。
レスターの誇る弓箭隊よ、矢の雨を!
- 斉射の必要性はなくなったか。
- つまらん……。
愉しみもなく、戦いが終わるか……。
- すべての砦が落ちれば、戦闘は
継続できない。死神騎士の誘導を急げ!
- くっ……このままでは、
最後の砦まで落とされかねん……!
- くそっ、やっぱ多勢に無勢か……!
こうなりゃ撤退戦だ!
- 逃がすか。ガルグ=マクへと進軍せよ!
皇帝を討ち、戦いに決着をつける!
- 足掻きはここまでか……撤退するぞ!
儂が殿となる、全力で退けえ!!
- 皆、陛下のためによくぞ戦ってくれた!
これが帝国の力、つまり私の力なのだ……!
- ……作戦はここまでだ。総員撤退!
フラルダリウス領まで後退せよ……!
- エーギル公を追うぞ。
恐らくエーデルガルトも一緒にいるはずだ。
- 私だけでも、早く逃げねば!
急ぎ、ガルグ=マクへ……!
- もう敵が……!
帝国のため、私が死ぬわけにはいかぬのだ!
- 帝都ではいろいろお世話になりましたねえ。
ここでお礼を返させてもらうわ。
- 奴は多くの兵を連れている……ただ追いつく
だけでは、同じように逃げられるだけだな。
- 先に逃げ道を押さえておくべきだろう。
洞窟から、部隊を先行させるか……。
- 会戦に間に合わなかったのが残念だ。
こんな劣勢で敵に相対さねばならないとは。
- 当然、洞窟にも布陣してるはずだよね……
慌てないで、制圧しながら進もう!
- 当然、洞窟の中にも敵はいるか。
制圧しながら進むしかなさそうだ。
- 仕方がない。
時間を稼いでこよう。
- 少しは働かなければ、レオポルトの奴に
後ですり潰されてしまうからな。
- ふむ……ヘヴリング家が途絶えるという
ことはなさそうだ。いずれにせよ、ね。
- 相変わらずですねえ、父さん。
まあ領地はなくなっちゃいそうですけど。
- 王国軍は皆、優秀で羨ましい。
今の帝国はほら、あんな状況なのだよ。
- 困ったな。この先には策も何もない……。
私がやられては敵に好き放題されてしまう。
- 今はこれが精一杯か……。
進むといい、聖教会の番犬たちよ。
- よし、道が開いたな!
敵の逃げ道を塞ぎに行くとしよう!
- ……これで進める。
このまま逃げ道を押さえるぞ。
- 閣下、大変です! この先の撤退路が
王国軍によって封鎖されました!
- 手酷くやられているな……。
誰か! 誰かいないか!
- 仕方ねえな。
オレが食い止めてやるよ!
- ここであいつを討たないことには、
先に進めなさそうだな……!
- ここであいつを討たないことには、
先に進めなさそうね……!
- この砦で態勢を整える……替えの馬を
用意せよ! 軍務卿は時間を稼ぐのだ!
- 仕方ねえな。
親父に代わって、オレが食い止めてやるよ!
- エーギル公を逃すわけにはいかない。
カスパルの撃破を急ぐぞ。
- ここは通さねえ。
通りたきゃ、オレを踏み越えてみやがれ!
- 出ましたああああ!
カスパルさんですうううう!
- またその反応かよ。
今、攻め込んできてんのはそっちなんだぜ?
- これが最初で最後の喧嘩だ。
わかってんだろ、リンハルト。
- いや、アリルで戦ったよね……。
また喧嘩できる日を、僕が望むなんてなあ。
- ああ、受けて立つよ。
また喧嘩できる日を、僕が望むなんてなあ。
- カスパルくん……ごめんなさい。
今度こそ、貴方を倒して私は進むわ。
- カスパルくん……相手にしたくないと
思ってたけど、会っちゃったわね。
- 悪いな、ドロテア。オレも止まれねえ。
互いに目的のため戦う。それだけだろ?
- ペトラ、オレだって仇の息子だ。
お前の相手になってやる!
- それ、関係ありません。
わたし、国のため、未来のため、戦います!
- くっそー、やりやがるな!
負けねえぜ!
- どんだけ手傷負おうが、
立ってさえいられりゃ関係ねえ……!
- エーデルガルト、すまねえな……
オレの……やれる……こと……
- よし……これで進めるな。
時間がない。先へ進むぞ!
- よし、態勢は整った!
逃げるぞ!
- エーギル公との距離が広がってしまう……
急いでカスパルを倒さないと!
- ……エーギル公が動き出したか。
早くカスパルを倒さねば……。
- はあ、はあ……体力の限界だ!
ひと休みさせてくれ! 誰か!
- ……ベルグリーズの武、見せよう。
命を惜しまぬ者からかかってくるがよい!
- ここで軍務卿が立ちはだかるか……!
……良いだろう、討つまでだ!
- はあ、はあ……体力の限界だ!
ひと休みさせてくれ! 軍務卿、頼む!
- とっとと奴を討ち取るぞ……!
急がねばエーギル公に逃げられかねん。
- 遺言はないか?
主に代わって儂が聞き届けよう。
- ぎゃああ!?
まだ辞世の詩を読んでませええん!
- どうやら卿はこき使われておるようだな。
まあ、それも当然か。
- まったく、貴方と何度も戦えなんて、
正気じゃ命令できませんよ。
- まあ、どちらにしろ命が懸かってるから、
仕方ないんですよね。困ったなあ。
- ………………。
あなたを、倒します!
- 良き覚悟よ。
儂も全身全霊で応えよう!
- 数を頼もうと儂は倒せぬぞ!
気合を入れよ!
- 良き戦いぶりよな。
いよいよ儂も危ないか……!
- レオポルト、苦戦しているな。
まったく、君ともあろう男が……。
- 卿こそ、ここに来るということは、
向こうを突破されたのであろう。
- レオポルトが苦労しているようだ。
ここは君たちに任せる。
- 君に助力は不要だろうが、
私の都合で癒やさせてもらうよ。
- 勝手な真似を……。だが、尚更
負けるわけにはいかなくなったな!
- 面白い。こちらも相応の覚悟をもって
正面から迎え撃つのが礼儀だな……!
- 戦況を考慮すると……
ここは撤退の一手だ。
- はははは! 我が武に迫る者がおるとは!
ここが……むっ!?
- 君が死んでは帝国が瓦解する。
悪いが、転移させてもらう。
- 討ち損じたか……だが、道は開いた。
このままエーギル公を追うぞ。
- 急げ! 急げ!
とにかく逃げるのだ!
- エーギル公が動き出したか。
……早くベルグリーズ伯を討つぞ。
- このままでは撤退もできぬ!
今こそ総力を挙げて突破せん!
- 行け! 帝国のために!
ここで倒れることは許されんぞ!
- このままじゃ挟まれちまう!
させねえぜ!
- 敵を屠ることに何も変わりはない。
目の前の敵を討て、帝国軍よ!
- 右を立てれば左が立たず、か……。
だが……。
- 私の命が脅かされるなど、
あってはならんことなのだ……!
- 私は財と権勢を兼ね備えた偉大なる男、
ルートヴィヒ=フォン=エーギルだぞ……!
- ああ……ご先祖様、陛下……
我が、帝国……は……不滅……
- ……エーデルガルトはどこだ。
急いで捜索を……。……っ!
- 閣下、弓砲台の用意が整いました!
これで少しは時間を稼げるかと……!
- くっ……これでは進むのもままならないわ。
どうにか止められないものかしら。
- 矢の雨か……厄介だ。
先に止めてしまいたいが……。
- 良かったわ、止まったみたい。
これなら先へ進めそうね~。
- ……止まったようだな。
これで進みやすくなるだろう。
- 工作部隊の用意が整ったようだ。
これで敵を攪乱してやれ。
- よし……今だ。狼煙を上げろ。
- あれは何の合図だ!
まさか、敵の伏兵か!? 調べよ!
- 何も見つからないとは……仕方がない。
進むぞ!
- フン……ここまで追い込んでしまえば
工作などはもう無用だろう。
- どうにかエーギル公は討てたが……
エーデルガルトの姿がない。捜すぞ。
- よし、見事に道を切り開いたぞ!
帝国はまだ負けぬ! はーはっはっは!
- くっ、間に合わなかったか……!
この好機を逸してしまっては、もう……。
- 殿は儂に任せておけ! カスパル!
- 決戦だ。……皆の力を貸してほしい。
皇帝を討ち、フォドラに平穏を取り戻す!
- 愚かな獣どもめ。
……根絶やしにしてくれる。
- やはりレア様の姿は見当たらないな……。
城郭を登り、大修道院に向かってみよう。
- 同盟軍は……まだ見えませんが。
- ……来るさ。合流の際に彼らが拠点と
できるよう、付近の砦を落としておこう。
- 同盟軍が来ようと来まいと、
俺たちは俺たちで、戦って勝つだけだ。
- ここが同盟軍の合流拠点となるはずだ。
彼らのためにも、必ず守り通してくれ!
- 獣たちが来たようだ。迎撃を始めようか。
- 動き出したようだな。ちょうどいい、
奴のいる辺りから先へ進めそうだぞ。
- おっと、同盟軍の合流拠点も
きっちり守っておかなくては……。
- ……同盟軍の合流拠点にも
気を配る必要があるな。
- 人に近しい姿をしていても、獣は獣……
獰猛なものだ。俺はいったん下がるよ。
- 逃げたか。……だが、この道から
城郭を登って進めるな。奴を追うぞ!
- まったく、タレスの奴は人使いが荒い……
おい、誰かヴィスカムを起動しろ!
- あの兵器……今まで見てきたものとは
少し違うようだな。皆、気をつけてくれ。
- この辺りにも制御装置があるようだが……
先に下層にある兵器を止めるべきだな。
- よし、止まったみたい! 王都にあった
兵器と比べると、段違いの威力だね……。
- ふう……これで同盟軍の合流拠点は
安全になったかしら~……?
- 凄まじい威力だったけど、これで中層への
攻撃もやんだかな。
- あの兵器、性能が強化されているのか……
……厄介だな。早く停止させなければ。
- おい、そこは例の兵器の射程内だぞ。
注意して動け!
- 骨は折れましたが、
何とかすべて止められたようですね。
- 何か企んでるみたいだしー、あたしは
この隙に、あそこを貰っちゃおうかな!
- ……別働隊か。まずいな。
合流拠点を守らなければ……。
- どいつもこいつも死人のような
顔をして……不気味極まりないな。
- 私たちにはやるべきことがある……
ここで立ち止まるわけにはいかない。
- こんな連中が暗躍してたと思うと……。
……とにかくもう少しだ。急ごうぜ!
- 戻れ、クロニエ。潮時だ。
- はーい、タレス様!
仕方ないなー。
- よし、何とか拠点を守り切れたな。
ここまでは上々だが……。
- 行くぞ。ヴィスカムの制御を取り戻す。
獣には過ぎた代物だろうよ。
- 現れたか……!
装置を奪われる前に仕留めるぞ!
- 俺たちの意志は、決して滅びない……。
- アガルタの民に、光あれ……
タレスよ……後は……
- ちょっと遅れちゃったかな?
みんな、王国軍に加勢するよー!
- 待たせたな!
全軍、大修道院に向けて進軍だ!
- 同盟軍か! クロードの姿はないが……
今は、彼らの力をあてにさせてもらおう!
- こうなったら手段を選んでいられんぞ!
連中を焼いてでも食い止めろ!
- 大修道院の周りに火が……! 入り口も
塞がれているし、どうしましょう~……。
- 火計とは厄介な……大修道院の入り口も
塞がれている。さて、どうしたものか……。
- 大丈夫、策があるって聞いてるから、
もう少しだけ持ち堪えて!
- 我々に策があります! 今はもう少し、
押し返されぬよう持ち堪えてください!
- 持ち堪えろとは言うが……
同盟軍の策とは何だ?
- 倒しても倒しても、次々と……。
これではきりがないな……!
- なぜ私がこんな場所で敵の攻勢を支えねば
ならないんだああ!
- くっ……いつまで耐えればいい……!
- 山を越えてくるとは思わなかったか?
前ばかり見て、後ろへの警戒が足りないぜ!
- しまった……!
やめろ、門を開けさせるな!
- 悪いな、もう開けちまったぜ。
待たせた、ディミトリ!
- ……必ず来てくれると信じていたぞ。
さあ、共に帝国軍を討ち払おう!
- 戦うしかないというのか……!
私が勝てるはずが……!
- お前は……ベルナデッタ!?
なぜここに、いや、そもそも何を……!
- おおお父様!? ……そういえば、
ガルグ=マクにいるって聞いてたような。
- てめえには、いずれ礼をするつもりだった。
くく、ガキの頃は世話になったからな……。
- 何の話だ!
金ならいくらでも返す! だから命だけは!
- 陛下ーっ! どうかお助けをー!
私はここにいます!
- なぜこんなことに……
やはりあの男に、従うのでは……なか……
- 背後は同盟軍に任せて、先に行け!
- 悪いな、頼りにしているぞ。
……さあ、修道院の中へと突入しよう!
- レア様、ご無事でしたか……!
早く周囲の敵を片づけよう。
- 王国軍……!
ああ、来てくれたのですね!
- 外の連中はもうやられちゃったわけ?
使えないわねー。
- あんた、そんな力を持ってるくせに、
獣臭いザコとつるんでるわけ?
- お前らと一緒にするな。
俺の力の使い道は、俺が決める!
- あなたたちと一緒にしないで。
私の力の使い道は、私が決める!
- ほらほらどうしたの、獣さん?
大司教が死んじゃうよ? キャハハハ!
- どんどん出てきて! あたしを手伝うよう
タレス様に言われてるでしょ?
- こうなれば、あれを……いいえ、
このガルグ=マクを壊すわけには……!
- そこのケモノ女をさっさと
殺っちゃいなさいよ!
- ……かつて戦った時よりも、
強くなっているようだな。
- このまま押せ!
確実に追い込んでいるぞ!
- このっ、あんたたちなんか、
あたしが本気出せば一瞬で……!
- お前なんかに、
俺たちの道を阻ませてたまるか……!
- あなたなんかに、
私たちの道を阻ませはしないわ……!
- ……死んだな。これでいい。
レア様、ご無事で何よりです。
- あなた方の献身に、心からの感謝を……。
これよりは私も、王国軍に協力しましょう。
- この先が大聖堂……大修道院の最奥だ。
タレスもエーデルガルトも、そこに……。
- ……幾千年と繋ぎ続けてきた我らの意志を、
ここで途絶えさせるわけにはいかぬ。
- ……奴が、影の中で糸を引く者。
陛下……復讐の時です!
- この力で……あいつを倒してみせる。
ラルヴァ、お前なら応援してくれるよな?
- この力で……あいつを倒してみせるわ。
ラルヴァ、あなたは応援してくれるわよね?
- タレス……貴様だけは、ここで殺す。
その首、死者への手向けとさせてもらおう。
- ふ……それほど戦いたいのなら、
こやつでも相手にしていればよい。
- 兵ならばいくらでもいる……
獣どもを屠るがよい。
- 魔法の防壁か……?
このままでは攻撃が届きそうにないな。
- ……今はエーデルガルトを
優先するべきかもしれないな。
- 所詮は人形か……使えぬな。
- む、障壁が解けたか……?
今ならば、攻撃が届くかもしれん。
- ……何度立ち上がろうと、倒すまでです!
- 継母を、どうした。答えないなら……
貴様の胸でもさばいて、聞いてみようか。
- 愚かな問いよ。とうに我らの
野望の薪となって燃え尽きたわ。
- 手段は選んでおれぬ。
この手でおぬしらを……!
- きっと……これが最後だ。
過去の因縁に、決着をつけよう……!
- 悪いが……今はそこにいてくれ。
- ……俺は必ず、あの日の復讐を果たす。
前へ……未来へ、歩み出すために。
- 陛下と共に在る限り、
おれは決して負けはしない……!
- たとえどんな敵が相手だろうと、
奴の背中は俺が守り抜いてみせる。
- 僕は、僕の信じた道を最後まで貫く。
ファーガス騎士の誇りに懸けて!
- これは、過去を過去にするための戦いだ。
……そう簡単には、負けられないよな。
- 平穏な時代を、みんなで生きる……
それが、私の願いだから……!
- 手強い相手だけど……挫けたりしない。
勝って、みんなと一緒に王都へ帰るの……!
- グレン、見ていてちょうだい。
あなたの仇を討って、私は前に進む!
- ……ランベール、見ているか。
ようやく……ここまで辿り着いたぞ。
- 砲台を止めに行こう! それに、
砦を制圧すれば、戦いも楽になるだろうし!
- ……砲台を止めるぞ。
砦を制圧して、損をすることもあるまい。
- ここは制圧できたね。
もう一つの砦に急ごう!
- ふう、ようやく止んだな……。
ちょっと一息……ついてる暇はないか。
- 敵が動いたか……ちょうどいい。
これなら、炎に巻かれずに戦えるはずだ。
- 総員、構え!
獅子の武勇を見せてやれ!
- この勝機を逃すな! 蹂躙せよッ!
- うざっ!
ホンットにあんたたちは邪魔ばっかり!
- この程度でわしを討てると思うな。
- ……まずい。あの地が落ちれば、
同盟軍の合流は叶わん。
- チッ……すぐに救援に向かわねば……!
- たとえ私がどうなろうとも、
このガルグ=マクは渡しません……!
- 最早一刻の猶予もない。
レア様の救援を急ごう!
- ふん、これで袋の鼠よ。
残る戦力も投入し、押し潰してやれ。
- そんな……私が、人の子に……
お母様、どうか許して……
- レア様! もう少し早く、
駆けつけられていれば……。
- ここまで、か……不甲斐ない……
父上に、叱られてしまうな……
- クソッ……!
こんなところ、まで……来て……
- うそ……!
こんなところ、まで……来て……
- 我らが望むはただ、何者にも支配されぬ世!
- 復讐に終わりはない!
すべての獣を滅ぼし、地上へ……!
- なんと罪深き執念……。
私がこの手で滅ぼさねば……!
- 使えぬ奴らめ……。
珪砂の人形を出せ!
- ひいっ!? な、何だあの巨体は!
味方なのか!?
- チッ……! この期に及んで、
あの兵器を持ち出してくるか……!
- 諦めるな! 少しずつではあるが、
奴の動きは確実に鈍くなっている……!
- ……この機を逃すわけにはいかん!
- フン……。
この程度、所詮は木偶に過ぎん。
- こいつはまずい状況だな。
やはり大橋を捨てる選択をすべきか……?
- いずれにしろグロスタール伯を失うわけには
いかない! 撤退路を確保しつつ救援する!
- このままじゃ撤退を援護できないよ?
せめて周りの砦を押さえなきゃ……!
- 今頃、来たのかい? まあ、インチキ盟主に
期待なんかしてなかったけどね~?
- そりゃ悪かったよ。
ここからは俺たちも守らせてもらうぜ。
- おお、やるねえ。ここはぼくちゃんに
任せて前に出てくれていいよ~!
- アケロンは“風見鶏”……風向きが変われば
すぐに裏切る男だ。信用はできないぞ。
- グロスタール伯閣下は橋の中央で苦戦中!
急ぎ救援を!
- くっ、父上を急ぎ救わねば……!
- 無事ですか、グロスタール伯。
間に合ったみたいですね。
- エルヴィンさま、無事ですか?
間に合って良かったー!
- おお、救援が来たか。
感謝する。
- 父上! 無事で何よりです。
さあ、共に撤退しましょう!
- 息子よ、それはできないな。
私がみだりに退いては、戦線が崩壊する。
- これで撤退路は大丈夫かな?
- 助かったぞ。だが、戦況は芳しくない。
我が配下の撤退を援護してほしい。
- まだ撤退路の確保が不十分だな……。
砦の制圧を急いでくれ!
- やはり大橋を放棄せざるを得ないか?
グロスタール伯、撤退の号令を!
- 私が殿となって敵を引きつける!
各部隊、一斉に橋を退去せよ!
- 今後の戦いを考えると、これ以上の戦力の
損失は致命傷になる。撤退する諸将を守れ!
- 逃がすかよ!
うおおりゃあああ!
- 悪いが逃がせねえんだ!
邪魔するならぶっ飛ばすぜ!
- おお、カスパルくんじゃねえか!?
そっちこそ、邪魔はさせねえ!
- カスパルくんが敵将!?
うわー、やりにくいなー。
- お前ら、やるなあ!
オレだって負けてねえぞ!
- カスパル、飛び出していっちゃったけど、
大丈夫かなあ。
- 何すんだよ、リンハルト!
敵が逃げちまうだろ!
- あのまま戦っていたら死んでたよ、君。
もう少し周りを見てほしいなあ……。
- 帝国に恩を売るには、今が良さそうだねえ。
ぼくちゃんたちは帝国につくぞ! 行け!
- “レスターの風見鶏”は、風を見るのが
苦手みたいだな。遠慮せず討ってやれ!
- ぼくちゃんが裏切ってやったのに、
何で帝国兵が助けに来ないんだ! おい!
- ぐえええ……
帝国に、味方なんか……しなきゃ……
- よくもぼくちゃんの部下を……!
死んでも許さないよ~!
- これで安全に撤退できる……か?
問題が一つ片づいたのは間違いないが。
- よし、後は追撃に来る敵将にひと当てし、
安全を確保できたら退こうか。
- ええ、黙って見ているとは思えません。
相手が出てきたところを狙いましょう!
- いやあ、このまま逃がしたらまずいよね。
門を開けて敵を誘ってみようか?
- あっ、リンハルト、勝手に……ぐっ!
くそっ、まだ傷が……!
- リンハルトは無駄な争いを嫌う性質だろ。
説得すれば、降伏してくれるんじゃないか?
- はあ……仕方ないよね。
面倒でも戦わなきゃいけない時はある。
- まったく世も末ですね。
あんたがそんなことを言い出すなんて……。
- おい、リンハルト!
お前、オレのために死ぬとか考えんなよ!
- さあね、僕は好きに生きるよ。君と喧嘩は、
なるべくならしたくないけどね。
- なあ、このままじゃ死ぬのはわかるだろ?
俺たちに降るんだ、リンハルト!
- ここまで殴っておいて?
酷いね、君たちは……まあいいか。
- まあ、お前は死ぬような奴じゃねえよな。
ある意味、ほっとしたぜ……。
- 死ぬまで戦うとか……
柄じゃない……んだけど、なあ……
- リンハルト……。
お前の喧嘩、オレが継ぐぜ。いいよな?
- リンハルト、捕らえたんだろ?
悪いが、オレに返してもらうぜ。
- ……オレが相手だ。
さっきみたいにはいかねえぞ。
- 残る敵将は一人か?
増援が来る前に、早いとこ片づけるぞ!
- まだまだ!
オレは、やられねえぜ!
- 余裕があれば、この辺りの砦をすべて
落としておいたほうがいいのでは?
- 背後から襲われたくないし、この辺みんな
制圧しておいたほうがいいんじゃない?
- これで撤退中に襲われる危険が
減りましたね。
- これで、安心して撤退できるかな?
- 急がねば父上が危ない。
弓兵をどう活用すべきか……。
- ……今だろうな。
弓兵部隊、斉射せよ!
- もう弓兵の活用は難しそうだな……。
- 戦死者はできる限り減らしたいな。
支援部隊を撤退する将兵の護衛に回すか?
- みんな、守ってあげて!
頼んだわよー!
- 撤退が完了した以上、支援部隊を動かす
必要はないな。
- まだ私が倒れるわけには……。
- ローレンツ……すまない。
私は、ここまでかも、しれん……。
- 一人やられちまったか……。
みんなで守るんだ!
- まずい! これ以上やられたら、
助けに来た意味がなくなっちまうぞ!
- くそっ、リンハルトは預けとくぞ!
まだ死ぬことはできねえ……!
- これでもう追撃の心配はない!
急いで退くぞ、お前ら……あれは!?
- オレまでやられちまったら、リンハルトが
浮かばれねえ……! くそっ、退くぞ!
- 劣勢のようだな、カスパル。ここからは
私が、帝国の真の力を見せてやろう!
- もう増援が……!
……こうせざるを得ないか。
- これよりグロスタール家は帝国に臣従する!
戦いをやめて降伏せよ! 抵抗は無意味だ!
- グロスタール伯!?
くそ、退け! 俺たちは全力で退くんだ!
- どういうことだ、クロード!
父上? なぜ臣従を……! 父上ーッ!
- 私の野望……グロスタールの、未来が……
消えて、しま……
- そんな、父上……!
- しまった! グロスタール伯が……。
作戦は、失敗だ……。
- なに!? 全滅しちまったら、ここまで
来た意味が……。俺たちの負けだ……。
- みんな、耐えるんだ!
必ず潮目は変わる。その時を待て!
- ……港を奪われたままなのはまずいな。
戦力を当てて取り戻すんだ!
- ようやくかい、盟主様!
こちとら孤軍で耐えてるってのにね!
- 悪いな、ジュディット。
どこもかしこもいっぱいいっぱいでな。
- ジュディットは防衛の要だ!
みんな、絶対に討ち取らせるなよ!
- ねえねえ、あの人たちを呼んじゃっても
いいんじゃない?
- 弓兵隊、防衛線を守ってほしいな!
- やるじゃないか。
その調子で頼んだよ!
- あと一つだ! 行くぞお!
- よし、戦線を落ち着かせるんだ。
砦を奪い返されないよう気をつけろ。
- なに、港を奪還されただと?
まずいな、伏せていた兵を動かせ!
- 市街に伏兵とは……やられたな。
跳ね橋を下ろして、迎撃に向かうんだ!
- 防衛線の突破を許してはならない。
力を合わせて守るんだ!
- へへっ、お宝を頂き放題だったぜ!
そろそろずらかるか……。
- こんな時に、火事場泥棒?
もう信じらんない!
- ふー。
どうにか取り返せて良かったわー。
- デアドラの街も、同盟も、
わたしたちが守るんだ!
- まだだ、攻撃の手を緩めるな!
帝国の力を示してやれ!
- 報告!
魔道砲台の準備、整いました!
- よし、砲撃を始めよ。
防衛線に穴を開けるのだ!
- うう……このままでは防衛線が……。
止められないでしょうか……。
- 砲撃を止めないとまずいんじゃない?
クロードくん、手を打たないと!
- 駄目だ……善戦しているが、一手足りない。
何か逆転の目は……!? あれは……!
- ホルスト=ジギスヴァルト=ゴネリル、
デアドラの救援に参ったぞ!
- 兄さん!?
何でここに……でも、助かっちゃった!
- これより鬼神となりて、帝国軍を討つ。
皆、私の後に続け!
- レスターいちの勇士ホルストが援軍に
来たんだ! もう負けはないよ!
- 片方の砲台を止めることができました……!
- いいぞ、残る魔道砲台は一つだ!
- 良かった……。
これで砲撃にさらされることはありません。
- 魔道砲台からの攻撃を止められたな。
さて、帝国軍はどう出てくるか……。
- クロード様!
例の船、ようやく動かせます!
- よくやった。
呼び寄せれば、船で橋を作れるが……。
- よし、船を呼び寄せろ!
- よっしゃあ、出番だ!
傭兵部隊、突っ込むぞ!
- あれってバル兄じゃない?
ちょっと、何で帝国側で戦ってるの!?
- あれは……傭兵みたいですね。
説得できれば、無駄な犠牲を減らせますが。
- “レスターの格闘王”の名を聞いたことは
ねえか? ……なさそうだな。
- げっ、ホルスト!?
……腹くくるしかねえか!
- ほう……本気の勝負は久々だな。
行くぞ、バルタザール!
- げえっ、ヒルダ!?
ホルストに内緒……は無理だな。
- バル兄さー、もう少し受ける仕事は選んだ
ほうがいいんじゃない?
- お前は、コーデリア家の……!
殺したくねえんだ、退かねえか?
- 何で敵に従わなきゃいけないんですか?
それに、勝つのはわたしですから。
- この程度で退いてちゃ、
格闘王の名が廃るってもんよ!
- ねえ、バル兄、もうやめようよ。
同盟軍で一緒に戦わない?
- 負けたおれが選べる道理はねえよ。
煮るなり焼くなり好きに決めてくれ。
- あなたの負けです。無駄な抵抗はやめて、
降伏したらどうですか?
- コーデリア家のご令嬢に言われちまったら
なあ……。これも恩返しってことか。
- SV(死亡)を流用
- 侮ったつもりはなかったが……苦しいな。
総攻撃をかける! 私に続け!
- 民を守ることこそ貴族の責務……
デアドラの街を取り戻さねばなるまい!
- 後は敵将を打ち破るだけだな!
- 帝国の未来のため、私がここで
躓くわけにはいかぬ!
- 久しぶりだな、フェルディナント君。
戦場でなく茶会で再会したかったよ。
- そうだな。槍でなく言葉を戦わせられれば、
どれほど良かったか……。
- リンハルト……残念だ。
君の望む未来は帝国と共にあっただろうに。
- 死にたくなかっただけさ。
君には……譲れないものが多いだろうね。
- 私は負けられないのだ!
誰が相手であろうとな……!
- 私が今、退くわけには……!
- くっ、攻め急ぎ過ぎたか……!
ここは退いて軍を立て直す! 撤退せよ!
- 俺たちの勝利だ!
派手に勝ち鬨を上げてやれ!
- 敵は態勢を立て直してもう一度……
と思ってるだろうが、そうはいくかな?
- まだまだ!
この程度で逃げ出すわけにはいかないよ!
- まずい、私がここで倒れたら……
デアドラの、街が……!
- ジュディットさんが……!
助けに行きましょう!
- ジュディットさんが危ないぞ。
救援を向かわせるんだ。
- すまないね、盟主様……
私が……こんな、ところ……
- ジュディット!
駄目だ、今あんたに死なれたら……。
- これ以上、耐え切れません……!
兵を回してください……!
- すみません……
私は、ここまで、です……
- これ以上、守備隊がやられるのはまずいぞ!
守るんだ!
- このままでは防衛線を突破されます!
どうか、救援を……!
- ぐはあっ……申し訳、ありません……
防衛線が、突破……され……
- しまった……!
市街に帝国軍が雪崩れ込んで……!
- さあ、もう逃げ道はないぜ。
敵将を降伏に追い込むんだ!
- 退路を断たれたか……。
何か、突破口を開く手は……。
- 陛下より預かったこの軍勢を、
いたずらに失うわけにはいきません!
- クロードにしては見事な包囲網だ。
これも、父の活躍あってのものだがね。
- そろそろ諦めてくれないか?
これ以上、犠牲を……ん? あれは……!
- 間に合ったか? 怪しいが……まあいい。
仕事は果たさねえとな。
- 帝国軍よ、我らが道を切り開く!
こちらへ参るのだ!
- フェルディナント、だったか?
撤退路は出来た。早く軍を退け!
- 傭兵団か……感謝する!
皆、撤退地点を目指して進むぞ!
- 師匠だって!? うわあ……。
やりにくいけど、逃がすわけには……!
- このまま逃げられたら、作戦が水の泡だな。
皆、追うんだ!
- ベルは、ベルは、もうダメですううう!
せめてみんなを逃がさなきゃ……!!
- この狙撃、どこから……!?
止めないと追撃どころじゃないわ!
- 射手はどこかに身を隠しているようだ。
早く見つけて対処すべきだな。
- 同盟軍に乱れが!
フェルディナント殿、今のうちにこちらに!
- あの……、見つけたみたいです……。
- いたか! 敵の狙撃を止めるんだ!
- ひっ! 出たあああ!
来ないでえええ!
- やっぱりベルナデッタか……。
話を聞ける状態でもなさそうだな。
- 敵の戦意は低いように見えます。
降伏するよう説得できるんじゃないですか。
- 相手に逃げ場はないんだ。
捕らえて説得を試みちゃどうだ?
- うう、囲まれるなら敵じゃなくて
壁がいいよお……。何でえ……。
- あの……ベルナデッタさん……。
今は、戦うのをやめませんか……?
- ベルナデッタちゃん、もうやめない?
これ以上やったら死んじゃうって。
- ぎゃあああ! 死ぬうう……あ、あれ?
……えっと、えええ!?
- これで追撃に集中できる……と思ったら、
中央が騒がしいな。何が出た!?
- これ以上の追撃は、させない。
- これ以上の追撃は、させないよ。
- 同盟軍だな……排除させてもらう。
- 同盟軍ね……排除させてもらうよ。
- 君は……また会ったな。
今は同盟の傭兵というわけか。
- 君は……また会ったね。
今は同盟の傭兵というわけか。
- あれが噂の“灰色の悪魔”か……。
無理に相手をせず、帝国軍を追うぞ!
- 団長! 我々も前に出ましょう!
一兵でも多く救援しなくては!
- お前もまだまだ血気盛んだな。
ま、ただ待ってちゃ報酬と釣り合わねえか。
- ジェラルト殿、ここは頼みます!
私は離脱できた軍を再編してきますので。
- あれは、アロイスさん!?
セイロス騎士団は辞めたんでしょうか……。
- アロイスさんが、傭兵団に?
セイロス騎士を辞めたのか……。
- ぬう、限界か!
私はここで退かせてもらうぞ!
- 師匠、わたしのこと覚えてるか?
とにかく今は勝負、勝負だけどな!
- ん? ……レオニーか!
随分とデカくなったもんだなあ、おい。
- 同盟軍にもなかなか骨のある奴が
いるじゃねえか……!
- こんなもんか、まあいいだろう!
俺は後ろに下がるぞ!
- あっ、師匠! 今のはわたしの勝ちって
ことでいいんですよね!?
- これで傭兵団の戦力は相当削れたか。
後はとにかくフェルディナントを追おう!
- フェルディナント殿を失うわけには……。
くっ、私が向かいます!
- 追いつかれたか……!
だが私は、諦めないぞ!
- この私に追いつくのが君とは……
どうやら全力を出す気になったか?
- いや、たまたまだよ……。
君を相手にはしたくなかったんだけどなあ。
- ローレンツか……悪いが今は、
槍でさえ応じていられないのだよ。
- こちらとしては、それは困るな。
君を逃がすわけにはいかない。
- 皆、逃げよ!
私が戦っているうちに、少しでも前に進め!
- ぐうっ! 私は……私は倒れぬ!
- 私も、ここまでか……。
- フェルディナント殿! お逃げください!
私が殿を務めてみせます!
- 貴方だけは死なせてはならないと、
私は陛下に託されたのです!
- そんな……エーデルガルトが!?
だが、君を見捨てることなど……
- 貴方を失っては、この軍が瓦解します!
どうか、皆を逃がすためにも!
- ……くっ。
すまない。後は、任せた……。
- 盟主殿、気をつけてくれ。
死兵となった者たちは、侮れないぞ。
- ああ、無視してフェルディナントを
追うわけにもいかないか……。
- まだまだ、この程度で私は
止められませんよ!
- 一人でも、多くの仲間を、逃がすため……
私は負けません!
- 無理に相手をするなと言われたけれど……
君の成長を見せる機会だよ。
- 今は帝国軍が優先だ。
厳しいと思ったら戦うことはないぞ!
- 悪いが、付き合うのはここまでだ。
- 悪いが、付き合うのはここまでだね。
- む、あちらの警戒が緩んでいるな……。
もう一つ、道を切り開くか!
- これ以上、包囲が綻ぶのはまずいぞ!
援護が必要だ!
- な、何だと!?
クロード、何を見ていたのだ、君は!
- 密かに仕掛けておいた狼煙に火をつければ、
帝国軍の撤退を妨害できるかも……。
- 密かに仕掛けた狼煙に火をつけてはどうだ?
帝国軍が混乱し、足が止まるかもしれん。
- 何の合図だ、あれは……!
まさか伏兵か!? 周囲を警戒せよ!
- あそこまで進まれてしまっては、
狼煙も効果が薄いだろうな。
- この射撃、ベルナデッタでは? 入手した
帝国軍陣容の情報を使えばいいような……。
- この射撃、ベルナデッタか? そういえば、
帝国軍の陣容の情報を入手したような……。
- 敵はあそこだ!
対処に向かおう!
- ここまで戦いが進んじゃ、陣容の情報は
役に立てられそうにないな。
- 私が倒れては、全軍が崩壊する。
何としても皆と共に退かなければ……。
- 撤退地点はまもなくだな。
皆、奮起せよ!
- 撤退地点はまもなくか。
皆、行け! 私はここで支援する!
- 頃合いか。
私も先を急ぐぞ!
- これで、フェルディナント殿は……。
陛下……最期に、お会い……
- 敵の大将は逃がしたが、帝国軍には十分に
打撃を与えた……。俺たちの勝利だ!
- よし、切り抜けたな……!
ここまで来れば軍を立て直せる。
- 皆、よくやってくれた!
生きて共に帝国の地を踏むぞ!
- 敵将を逃がし、打撃も与え損ねちまった。
この戦い、俺たちの負けだ……。
- 俺たちの目標はベルグリーズ伯、ただ一人!
まずは前線の砦を押さえちまうぞ!
- 兄さんはどこ行っちゃったのかなー?
単独行動なんて危ないじゃない……。
- ベルグリーズ伯との戦いに備え、緒戦は
体力を温存したいと仰っていたが。
- ……大丈夫だとは思うが、
注意しておいてくれ。
- “灰色の悪魔”はまだいないみたいだな。
警戒しとくか……。
- “灰色の悪魔”はまだいないみたいね。
警戒しとくわ……。
- ああ。だが、狙いはベルグリーズ伯だ。
直接対決できるかはわからないぞ?
- ベルグリーズ家の軍もたいしたことないな!
これなら行けるよ!
- 順調すぎて、ちょっと怖くない?
帝国軍がこんなに弱いはずないわよね?
- どうも手応えが怪しい。
戦力を温存している気がするな。
- もう、この調子でどんどん砦を
落としていっちゃおう!
- モニカ=フォン=オックス、
陛下の命により同盟軍を打ち払います!
- やはり兵を伏せていたようですね。
でも、今の勢いなら突破できるはずです!
- やはり兵を伏せていたか。
だが、今の勢いなら突破できるはずだ!
- 強敵……ですが、
そう簡単には退きませんよ!
- どんな事情があろうと、
陛下を裏切った貴方は許せません!
- なかなか手強い……!
- 無理は、できませんね……!
勝負は預けておきましょう!
- 敵、勢いづく、います。
不意打ち、勢い、削ぐ、できます。
- 彼女は確か、帝国の従属国ブリギットの姫。
こちらにつく利を説けば、あるいは……。
- ここ、通す、できません!
- あなた、帝国、離れる、なぜですか?
家族、守る、守りません?
- 何というか、優先順位の話だよね。
死にたくないから、戦うしかないんだ……。
- ぺ、ペトラさん!?
ゆゆ許してほしいなあ、なんて……。
- はい、許す、構いません。
しかし、戦います!
- 結局ブリギットは帝国についた。
そういうことか、ペトラ?
- わたし、答える、しません。
ただ、考える自由、あります……勝負です!
- わたし、苦境……戦い方、考える、
必要、あります……!
- ペトラ、お前にも背負ってるもんが
あるよな? ここで死んでいいのか!?
- ……仕方、ありません。
わたし、命、繋ぐ、選びます……。
- まだ、夢……未来……半ば……
異境の地……果てる……できな……
- むう、予想以上にやりおるな。
- 帝国軍は開けた平原で迎え撃つ算段か……。
覚悟はしてたが、間近で見ると圧巻だな。
- あの布陣を正面突破するのは無茶だろう。
ベルグリーズ伯を誘い出せればいいんだが。
- ……閃いた! 動ける者は、戦場南東にいる
帝国将の撃破に向かってくれ!
- 南東? 西側にも敵は大勢いるようだが。
- まあ聞いてくれ。敵将を撃破したら、手柄は
すべてホルストさんが上げたことにする。
- レスター最強の武人ホルスト現る!ってのを
この戦場に大々的に知らしめるんだ!
- 様子見はもう十分、これ以上黙って見ては
おれんな。盟主殿、私もそろそろ動くぞ!
- ああ、できるだけ派手に暴れてくれ!
俺たちも援護する!
- 兄さん! クロードくんが、味方が敵将を
撃破したら、全部兄さんの手柄にしろって。
- ほう、なるほど……私の名を使って、
ベルグリーズ伯を誘い出そうという策か。
- あ、そういうことかー!
やっとどういう作戦なのかわかったわ……。
- はっははは! 帝国軍など、このホルスト=
ジギスヴァルト=ゴネリルの敵ではないわ!
- ぐわあっ……!
- 東側が騒がしいな。
すぐに遊んでいる将を向かわせよ。
- どうした、もっとかかってくるがいい!
大軍を寄越さねば、この私は止められんぞ!
- 敵将ホルストの進軍が止まりません!
レオポルト閣下、救援を願います!
- ホルストだと? ……現れたか。
ならば儂が相手をせねばなるまい。
- カスパル、ここは任せた!
- 負けんじゃねえぜ、親父!
くそ、オレもホルストと戦ってみてえ……!
- 敵軍に動きが……!
ベルグリーズ伯が出てくるようですよ!
- 敵軍に動きが……!
ベルグリーズ伯が出てくるみたいだよ!
- 食いついたか……次はベルグリーズ伯を
上手いこと砦に引き込んでくれ!
- ホルストよ、儂との勝負を所望か?
相手となってやろうではないか!
- 私と戦いたがっているのは貴方であろう!
このホルスト、いつでも受けて立つぞ!
- 兄さん! 勝手に受けて立たないで、
ちゃんと砦に誘い込むんだよ?
- 久々に血沸く戦場のようだな!
さあ、儂を殺せる者はおるか!?
- あ、あんな人とまともに戦えませんよ!
早く砦に誘い込みましょう……!
- 聞きしに勝る豪傑だな……。僕が相手を
してもいいが、今は作戦の遂行が優先だ。
- 砦に入ったな……今だ、門を閉ざせ!
- 儂ひとり相手にこの大仕掛けか。
だが、戦場に眠る獅子が一匹と思うな!
- あとは砦の門を閉めてしまえば……
早くベルグリーズ伯から離れましょう!
- あとは砦の門を閉めるだけだよ!
早くベルグリーズ伯から離れよう!
- かの伯爵は封じたが、厄介なのがまだいる。
“壊刃”と“灰色の悪魔”だ。
- “壊刃”ジェラルトは出てきているが、
“灰色の悪魔”は敵陣の奥にいるようだ。
- そんじゃジェラルトを先に攻めるか。味方が
苦戦してれば“灰色の悪魔”も出てくるさ。
- おっと、敵が来たか。
“壊刃”が戦略ごとぶっ壊してやろう。
- もっと場数を踏んで、強くなってから
戦いたかったけど……勝負だ、師匠!
- ……ったく、一人前の傭兵面しやがって。
勝負したいってんなら、受けてやるか。
- アロイスさんかあ……嫌いじゃねえから、
やりづれえなあ。ぶっ飛ばすけどな。
- アロイスか……。
率直に言って邪魔だな。排除する。
- 俺らに戦わせて、帝国最強の武人とやらは、
何をしてやがんだ……?
- なんの、この程度の苦戦など、
苦戦のうちに入らんぞ!
- 流石に分が悪いようだな。
ここらで引き揚げさせてもらおうか。
- 不覚!
こうなっては退くしかあるまい……。
- 団長も引き揚げたようだし、
私もこの辺りが潮時であろう……。
- ジェラルト傭兵団が退いたぞ。
さあ、“灰色の悪魔”はどう動く……?
- この辺りが潮時か。
者ども! いったん下がるぞ!
- ジェラルト傭兵団が退いたぞ。
さあ、“灰色の悪魔”はどう動く……?
- ……二人が敗走したのか?
仕方ない、立て直しに向かおう。
- ……二人が敗走したのか?
仕方ないね、立て直しに向かおう。
- よし、奴が動いたぞ……! 注意を引いて
砦に誘い込んでくれ! 奴の動きも封じる!
- このまま引き下がるわけにもいかない。
父に代わって相手になる。
- このまま引き下がるわけにもいかない。
父に代わって相手になるよ。
- 奴の強さは“壊刃”の上をいくという。
まともに戦って勝てる相手じゃないな。
- ベルグリーズ伯と同じ策でいくぞ!
上手く砦に引き込んでくれ!
- 君たちを侮っていたつもりはないが……
ここからは本気だ。
- 君たちを侮っていたつもりはないが……
ここからは本気だよ。
- とても勝てそうにありません……。
どうにか気を引いて砦へ誘導しないと……!
- あんなのに勝てるわけないわよ……!
なんとか気を引いて砦に連れていかなきゃ!
- 今だ! 砦の門を閉じてしまえ!
- 罠……しまったな。
ジェラルトがやられて冷静さを欠いたか。
- 罠……しまった。
ジェラルトがやられて冷静さを欠いたか。
- 勝負は預けとこう。
後で必ず決着をつけてやるぞ……!
- これで勝負はお預けね。
後で必ず決着をつけてやるわ……!
- よーし、門を閉じるぞお!
中にいる奴はさっさと逃げてくれよなあ!
- あとは門を閉じるだけだ!
まだ中にいる者は、砦から退避したまえ!
- これで厄介者二人の動きを封じたぞ!
後は帝国軍にドカンとかませば勝利だ!
- 弓砲台を起動して、帝国軍の頭上に
矢の雨を降らせるというわけか……よし!
- 兄さん、クロードくんのあの適当な指示で、
よくそこまで解釈できるわね……流石だわ。
- 親父が動けねえってんなら、
いよいよオレの出番だな!
- 今度はお前らが侵略者か?
いいぜ、ブッ飛ばしてやる!
- オレがいるって知ってて出てきたんだろ?
だったら何も言わねえ……喧嘩しようぜ。
- 喧嘩か……いいよ。今日この時だけは、
僕も逃げないことを選ぼう。
- お前、同盟でやってけてんのか?
まあいい、敵になった以上容赦なしだ!
- ぎゃああああ!
カスパルさんですうう、許してえええ!
- ミルディンの借り、ここで返さなきゃ
ならねえってのに……!
- 同じ相手に、何度もやられるってのは
きついぜ……!
- さあ、ドカンといっくよー!
- これは……弓砲台を奪われたか。
カスパルめ、まだ青いな。
- 流石にまずい状況だ……。
どうにかして砦を脱出しなくては。
- 流石にまずい状況だね……。
どうにかして砦を脱出しないと。
- これで機は熟した!
全軍でベルグリーズ伯を討つぞ!
- 他の者は無理をしなくていい!
ベルグリーズ伯は、この私が討ち取る!
- やりおる。だが……ここは帝国領。
いつまでその優勢を保っておれるかな。
- 儂を殺すには力が足らぬな、弱卒よ。
来世を主に祈っておれ!
- 流石は帝国最強を謳われるだけある。
だが、私も負けはせぬぞ!
- レオポルト=フォン=ベルグリーズ、
ここにあり! 来るがよい!
- 同盟軍はどうやら退くようだ! 無理に
追う必要はない、我らも兵を下げるぞ!
- みんな、まずいことが起こった!
この戦場は急いで引き払うぞ!
- 注進! “灰色の悪魔”が砦を脱し、
我が軍の別の砦に攻撃を仕掛けています!
- ああ、くそ……背後を取られるのはまずい!
全力で“灰色の悪魔”を討て!
- “灰色の悪魔”はベルグリーズ伯にも劣らぬ
難敵だぞ! 気を引き締めてかかるのだ!
- 他の人では手に負えないだろう。
“灰色の悪魔”は、君がやるしかない。
- 言われなくても、そのつもりだ……!
- 言われなくても、そのつもりよ……!
- 自分の仕事は、まだ終わっていない……。
- 自分の仕事は、まだ終わっていない……。
- 簡単に勝たせてはもらえないか。
- 簡単に勝たせてはもらえないかな。
- 味方の砦が狙われているようです!
背後を取られる前に対処しましょう!
- 味方の砦が狙われてるみたいだよー。
背後を取られる前に何とかしなくちゃ!
- やりましたね……
これで後背の憂いは断てたでしょうか。
- やったあ!
これで後ろは安心かな?
- まずい、閣下を見失ってしまった!
周辺の砦を手当たり次第に殴れ!
- ベルグリーズ伯を追ってきた人たちが……。
砦に行かれる前に撃破してしまわないと……
- ベルグリーズ伯を追ってきたのかな……?
砦に行かれる前に、撃破しちゃわないと!
- ベルグリーズ伯を捜していた敵将は
みいんな倒せたみたいだよ。
- ベルグリーズ伯を捜していた敵将は
倒せたようだな。
- 同盟軍の弓箭隊は達人揃いだ。彼らに
弓砲台を使わせれば効果が上がるかもな。
- 弓箭隊、任せたぞ!
百発百中の腕前を披露してやれ!
- どんな強敵が相手であれ、連携して当たれば
必ず勝機を見出せるものだ……と思うが。
- 全軍、味方と連携して、
隙のない攻撃を仕掛けるんだ!
- 敵もさる者……
このホルストに苦戦を強いるか……!
- くっ、私が倒れれば同盟軍はどうなる……!
- くっ、力及ばず……すまん……
許せよ、ヒルダ……
- ホルストさん!
くそ、もう同盟軍は戦えないな……。
- 兄さん! 嘘でしょ!?
……兄さん!
- 烏合の衆……とは言ったものの、よくもまあ
これだけの数を搔き集めたもんだぜ。
- だが、ここを抜かれりゃレスターは終わる。
何としても敵の大将を討ち取らないとな。
- まずは本拠地付近の敵を一掃し、
敵を押し戻すのだ!
- 前回と同じようにはいかんぞ……。
兵を惜しむな、一気に圧し潰してしまえ!
- くっ、力押しで我らの本拠地を落とす気か。
皆、ここは踏ん張りどころだぞ!
- この調子なら、前線の敵は
何とかなるかもしれませんね……!
- これで本拠地は守り切ったな!
- む……増援の敵将は南北に陣取っているな。
前回と同じ手は食わんということか。
- それならこちらも、新しい手を使うまでだ。
砦を奪って狼煙を上げてくれ!
- 狼煙……? なるほど!
それで敵をおびき寄せようというのだな!
- 砦から狼煙だと? フン、見え透いた罠だ。
そんな誘いに引っかかるものか、馬鹿め!
- おっと……始まったか。
お前ら、手はずどおりに準備しとけよ。
- これで2カ所から狼煙が……。
でも、まだ敵に動きはありませんね……。
- すべての砦から狼煙が上がったようだな。
敵陣からもよく見えているだろう。
- フン、狼煙などに惑わされるな!
数で敵を圧倒しろ!
- えーと……敵が増えたみたいですけどー?
クロードくん、本当にこれで大丈夫なの?
- ああ、上々だよ。次は北を攻める、と
見せかけて……何が起こるかはお楽しみだ。
- ナデル! 狼煙は見えたよな?
こっちはいつでもいい、お前らはどうだ?
- 待ちくたびれたってんだよ、坊主!
さあ、おっ始めようか!
- シャハド様!
ナデル将軍が離反したようです!
- なっ……奴め、敵に通じていたというのか?
許さん……許さんぞ! ナデルを討ち取れ!
- 作戦の軸を折られるわけにいくかっての。
みんな、ナデルを守り抜いてくれ!
- おいおい、誰を守り抜けって?
この俺が負けるとでも思ってんのか!
- ははっ、なんせ“百戦無敗”だもんな。
だが、万が一ってこともあるだろ。
- まさかパルミラの将と通じていたとは……。
とにかく、ここを凌いで攻勢に転じねば!
- ええい、まだナデルを討ち取れんのか!
……離反した兵は僅かではないのか?
- 思った以上に状況は悪いようだな……。
一度下がって立て直すしかあるまい。
- ここで逃がせば後が厄介だ。
敵の大将を絶対に逃がすなよ!
- このままじゃ逃げられますよ!
急いで追いかけないと!
- このままじゃ逃げられる!
急いで追いかけるぞ!
- このままじゃ逃げられるわ!
急いで追いかけましょ!
- ああ、だがこの程度で潔く退くほど、
諦めのいい奴じゃないと思うんだが……。
- 義兄上! ようやく共に戦える日が来たな!
- おうよ、義兄弟!
派手に暴れてやろうじゃねえか!
- 生ぬるい戦いをしやがって……
役立たずどもめが!
- また逃げる気だよ!
急いで追いかけなきゃ!
- フォドラの“臆病者”ども!
貴様らごときに、この俺が討てるものか!
- ならば勇敢なるパルミラの戦士よ、この私が
“臆病者”かどうか、試してみるがいい!
- 別人かと思えば……貴様だったとは!
まさかナデルの寝返りは貴様の仕業か!
- 察しがいいな、シャハド。パルミラの誇りを
汚そうとしているあんたを止めに来たのさ。
- 俺はパルミラの王座を継ぐ者……!
貴様らごとき蛮族に負けるはずもない!
- おのれ……屈しはせんぞ!
- フォドラのゴミどもめが……!
こうなりゃ殺せるだけ殺してやる!
- 全軍、パルミラの総大将を狙え!
あいつさえ倒せば俺たちは勝てる!
- 前線の兵は怯まず攻め立てろ!
敵に背を向けた者は斬り捨てるぞ!
- これで後衛の危機は去ったな……。
- これで後衛の危機は去ったわね……。
- 誰でもいい、俺が撤退するまで
敵の追撃を食い止めておけ!
- これで敵の総大将を守る盾はなくなったな。
- あの砦をこじ開ければ、先回りして
シャハドの退路を塞げるだろうぜ。
- 今だ! 砦の扉に突撃しろ!
- おっと……この状況なら、
砦の門を破るまでもないか?
- やべえぞお!
こっちの本拠地に敵が攻めて来ちまった!
- 大変! 本拠地が落とされちゃいそうだよ!
- 急ぎ本拠地を狙う敵将を討たねば!
- っかしいな……。
久々の戦場で勘が鈍ってんのか……?
- くそ……ここまで追い詰められるなんざ、
“百戦無敗”の名が泣くぜ……!
- ナデルがやられれば包囲陣が崩れるぞ!
みんな、ナデルを守るんだ!
- このままじゃまずいぞ!
早く追いつかないと逃がしちまう!
- このままじゃまずいんじゃない?
早く追いつかないと逃がしちゃうわよ!
- しまった! 首飾りを越えられたら、
俺たちの負けだ……!
- 坊主、すまねえ……!
俺はここまでみてえだ……
- ナデルがやられたか!?
包囲陣を崩されたら勝ち目はないぞ……!
- やったか! 全軍、進攻を再開しろ!
これで俺たちの勝利は確実よ! クハハハ!
- フン……仕切り直しだ。
次は必ず喉元を抜いてやるぞ……!
- しまった、逃がしたか!
ここで仕留められなかったのは痛いな……。
- さて、帝国軍が壊滅する前に俺たちも
動くとしよう。さあ、奇襲をかけるぞ!
- あれはどこの軍だ?
まさか、こっちを狙っているのか……!
- なんと、連邦国軍が救援に来てくれたのか!
これでランドルフ様の加勢に向かえるぞ!
- 連邦国軍が我らの救援に……?
有難い、これで後方は憂いを断てるな。
- セイロス騎士団が誇る“雷霆”を相手に、
確実に勝つには、やっぱり帝国軍を……。
- クロードくん? どうかしたの?
- あー、いや。何でもないさ。
- ランドルフ、力の差はわかってるだろ?
アタシには勝てやしない、諦めな!
- 徐々に加勢が集まりつつある……。
これならば勝機を掴めるかもしれない!
- やりましたね! これで帝国軍も
盛り返せるんじゃないでしょうか!
- ……ランドルフの加勢に向かった帝国の将が
砦に集結するまで、俺たちは現状維持だ。
- 皆、準備はいいな!
急ぎランドルフ様の加勢に向かうぞ!
- チッ、中央の帝国軍が盛り返してきたか。
このままじゃ形勢を覆されかねない……。
- よし、主力はアタシと共に中央を突く!
遊撃隊は迅速に敵の背後を狙え! 行くよ!
- “雷霆”が動いた……! よし、その間に
俺たちは敵砦の制圧にかかるぞ!
- ランドルフを討てば帝国軍は終わりだ!
怯まず進め!
- くっ、噂には聞いていたが、
カトリーヌの強さがこれほどとは……!
- クロード、いいのか?
中央の帝国軍は苦戦しているようだぞ。
- ああ、想定内だ。
今は急ぎ、砦の制圧を進めてくれ。
- あの様子じゃ、いずれ帝国軍は……
俺たちは救援に向かわなくていいのか?
- あの様子じゃ、いずれ帝国軍は……
私たちは救援に向かわなくていいの?
- 連邦国軍は何をしている……?
こちらに来てくれるものと思ったが……。
- ねえ、クロードくん! そろそろ帝国軍を
助けてあげないと手遅れになりそうだよ?
- ああ……だが、砦の制圧を優先したいんだ。
みんなにもそう伝えてくれ。
- やむを得ない……全軍、撤退!
この戦線は放棄し、立て直しを図るぞ!
- ら、ランドルフ様! 退路にある砦の門が
閉ざされており、抜けられません!
- なに……どういうことだ! まさか、
連邦国軍は俺たちを見殺しにする気か……?
- ランドルフ、観念するんだね!
うおらああああ!!
- ぐはあっ!
ここで俺は……終わるのか……
- 包囲完成後に救出できればと思っていたが、
やっぱり間に合わなかったか……。
- カトリーヌ様……我らは連邦国軍により、
完全に包囲されている模様です。
- あいつら、味方を見殺しにして包囲を……!
急ぎ退路を作れ! 意地でも生き残るんだ!
- 帝国軍の犠牲を踏み台にして勝つなど……
このような戦い方が許されるのか?
- 勝利を確実にするために、味方を犠牲に……
クロード、お前はそんな奴だったか?
- 勝利を確実にするために、味方を犠牲に……
クロード、あなたはそんな人だったの?
- せめて、誰かを説得して投降させられれば、
この戦いの犠牲を減らせるのですが……
- せめて、誰かを説得して投降させられれば、
この戦いの犠牲を減らせるのだが……
- 急ぎカトリーヌ殿の救援に向かいますわよ!
- おーっほっほっほっほ!
夜の戦いこそ私の出番ですわ!
- コンスタンツェ、何で教団に従ってんだ?
俺が話をつけてやる、寝返っとけ。
- 寝返れですって!? 簡単に言いますわね!
戦いもせず卑怯な真似はできませんわ!
- あれ……もしかして、ヌーヴェル家の……
- 貴方! 名前など覚えておりませんが、
帝国の貴族でしたわね! なぜここに?
- この程度で私の心を折ろうなど、
片腹痛いですわよー!
- おっと……
お前、セイロス騎士団の者じゃないだろう。
- 見たところ、どこぞの貴族のご令嬢だな。
悪いようにはしない、俺たちに降らないか。
- ……そうですわね。私には這いずってでも
生きて叶えねばならない夢がありますもの。
- ハピを殺した貴方がたに従うのは、慙死の
思いがありますが……仕方がありません。
- ハピ……許して、くださる……
貴方との……約束……果たせ……
- あいつ、騎士団じゃねえだろ?
話せば降参してくれねえかなあ……。
- 私の説得で救える命があるならば……、
試してみる価値はあろう。
- カティさん、包囲されちゃったの?
困ったし。
- ハピ、見逃してくんない?
ため息つかないでおくからさ。
- 戦わせられてばっかで、
最悪なんだけど……。
- ねえ、もうやめよう? あなたまで
ここで死ぬ理由なんて、本当にあるの?
- 確かに理由はないけどさ。
まー、負けちゃった以上、従うよ。
- コニーは殺しといて、そーいうこと言う?
……好きにすれば。
- コニー……ごめん……
ハピ、ここで……終わり、み……
- “雷霆のカトリーヌ”様がなんてザマだ。
これはもう腹を括るしかないだろうね……!
- 残すは“雷霆のカトリーヌ”だけだ!
全軍、全力でかかれ!
- こうなりゃ下劣な策を使う連邦国軍の連中、
一人でも多く道連れにしてやるよ!
- シャミア! アンタが加担してたとはな。
流石のアタシも言葉がないね。
- 傭兵としちゃ、特に怒る話でもないが……
せめてお前の怒りを受け止めてやろう。
- アタシは簡単には討ち取れないさ!
もっと束になってかかってきな!
- まだまだ! 一矢や二矢報いたくらいじゃ
アタシは満足しないよ!
- 敵の伝令兵か……行かせないよ!
- 敵の伝令兵か……捨て置けんな。
- しまった、止められなかったか……。
- む、遅かったか……。
- 逃がすな! この場にいる教団の兵力は
残らず殲滅するんだ!
- 誰一人、逃がすわけにはいかない。
教団の兵力をここで削げるだけ削ぐんだ!
- 奇襲戦の成否は行軍速度で決まる……と、
戦術教本に書いてありましたが……。
- 奇襲戦の成否は行軍の速度で決まるって、
兄さんが言ってた気がするけどー。
- 今の私たちなら、遠くまででも
一気に駆け抜けられそう……!
- 今のあたしたちなら、凄い勢いで
戦場を駆け抜けられそうだね!
- その汚い手で、レア様に触れることは……
絶対に……許さ、な……
- ……きついな。
- 敵はそこそこの規模だな。襲ってきたのは、
ランドルフの一族だけじゃないってことか?
- 何にせよ、狙いはあんただろうさ。
みんな! 陛下を討たせるんじゃないよ!
- 敵は洞窟と山中の二方面から来ているな。
まずは周囲の敵を倒して安全を確保する!
- 帝国軍とは違う雰囲気の敵兵がいますね。
傭兵でしょうか……?
- 帝国軍とは違う雰囲気の敵兵がいるな。
傭兵か……?
- 帝国軍とは違う雰囲気の敵兵がいるわね。
傭兵かしら……?
- 敵は傭兵を雇ってきたってわけか。
まさか、あいつらじゃないだろうな……?
- この調子ならすぐに撃退できるかねえ?
まったく、世話の焼ける王様だよ。
- いつも悪いな、ジュディット。
受けた恩はいつかまとめて返すからさ。
- よし、これで当面の安全は確保できたぞ。
- これで終わりにはしてくれなさそうだね。
どうする、陛下? 反撃に出てみるかい。
- 敵の全容が掴めないうちは慎重に行こう。
周囲を探って、敵の情報を集めてくれるか。
- 敵の情報……この辺りには
何もなさそうですね……。
- 敵の情報って言われてもなー。
この辺には何もなさそうだよー?
- こっちは普通に帝国兵だぞ。
怪しい敵は見当たらねえなあ。
- こちらにいるのは皆、帝国兵だ。
他の敵は見当たらんな。
- 伏兵がいるかもしれない。
辺りを制圧しながら探ってみてくれ。
- あれは予め放っておいた我が軍の斥候か。
彼らなら何か情報を掴んでいるかもしれん。
- くっ、このままでは任務を果たせん……!
- ぬおっ、敵に見つかったか!
この上は不肖アロイス、一戦交えん!
- アロイスさんだと? ということは、
ジェラルト傭兵団が敵にいるのか?
- やはりジェラルト傭兵団が敵にいるのか。
居場所を掴みたいが……。
- 時も稼げず不甲斐ない! フレーチェ殿と
団長に何と報告したものか……。
- ジェラルト傭兵団が敵方にいるのか……!
それにフレーチェとは……帝国の将か?
- よくぞ耐えたな! 何か敵勢の情報を
掴んでいるならば私が聞こう。
- 敵将の名はフレーチェという模様!
それにジェラルト傭兵団も加勢しています!
- えーっ……てことは、
“壊刃”と“灰色の悪魔”がいるの!?
- 厄介なのが出てきたな……。
何とか奴らの所在を探ってくれ!
- また師匠の傭兵団と戦うのか……。
いや、迷ってる場合じゃない! やるぞ!
- アロイスさんが逃げた方向に傭兵団が……
とすれば、林の中が怪しいな。
- よくぞ耐えてくれた。傭兵団の所在を
探っているのだが、何か情報はないか?
- はっ、敵に加勢している傭兵団は、
林の中に布陣している模様です!
- よし、敵の正体も所在もわかった。
これで先手を打てるぞ!
- 時は十分に稼げただろう。
団長に報告せねば……。
- 退いたか……。ジェラルト傭兵団の仲間が
出てくるかもしれない。警戒しよう。
- 間に合わなかったか!
助けてやれず、すまない……!
- まずい、敵がもう動き始めたか……!
情報集めはもういい、敵の襲来に備えろ!
- ジェラルト傭兵団は難敵だ。先に帝国軍との
分断を図ったほうがいいだろうな……。
- 俺が囮になって“灰色の悪魔”を誘い出す。
みんな、援護を頼むぞ!
- 一国の元首が囮になるだと?
クロード、君には王たる自覚があるのか!?
- 王だからこそ囮になれるんじゃないか。
悪いが、しっかり俺を守ってくれよ?
- これ以上進むのは危険です!
先に敵を叩いて進路を確保しないと……!
- この先へ進むのは危険だな。
先に周囲の敵を一掃し、進路を確保するぞ!
- ランドルフ殿の妹御も帝国軍にいると聞く。
フレーチェというのが、そうかもしれんな。
- 兄貴の仇討ちか。ここで彼女に殺されたと
しても、当然の報いってわけだ……。
- 仇を討たせてやるって言っちまったしな。
貰った金の分は、ちゃんと働かねえと……。
- 帝国兵でも傭兵でもなさそうね……。
もしかして説得したら味方してくれるかも?
- いたいけな美少年に武器なんて突きつけて
いったいどうするつもりだ? なあ?
- こう見えて、結構打たれ強いもんでね……!
- あなた、巻き込まれただけでしょー。
このヒルダちゃんと一緒に来ない?
- いたぞ、“灰色の悪魔”だ……!
上手く食いついてくれりゃいいが……。
- しまったー! つい、出過ぎちまった!
ここは危ない! 後退するぞ!
- あれは、レスター王……!
逃がさないで、お願い!
- 誘い出せても、まだ戦いたくないんだ。
みんな、帰りの護衛も頼んだぜ?
- わざわざ出てきて、早々に撤退か。
何か意図がありそうだな。
- わざわざ出てきて、早々に撤退か。
何か意図がありそうだね。
- お願いだから、あの男を殺して!
あの男さえ殺せれば、どうなってもいい!
- 食いついた……! みんな、無理に倒そうと
しなくていいぞ。危険すぎる奴だからな。
- これは“灰色の悪魔”を討ち取る好機だよ。
邪魔が入らずに戦えるんだ。
- 足止めしてえみてえだなあ。
だけど、オデには通用しねえぞお!
- 足止めしようって魂胆?
さっさと倒して逃げなくちゃ!
- 見失ったか……どちらへ向かったんだ?
- 見失ったか……どちらへ向かった?
- 用があるのはレスター王だが……
邪魔するなら斬る。
- 用があるのはレスター王だけど……
邪魔するなら斬るよ。
- ほう、あれを消し去る好機ではないか。
あの娘に手を貸してやろう……。
- なっ、伏兵か!?
出口は目前だ、撃破して突破するぞ!
- どういうつもりか知らないが、
邪魔するなら覚悟は出来てるだろうな!
- どういうつもりか知らないけど、
邪魔するなら覚悟は出来てるわよね!
- む……貴様は、まさか……?
- 獣風情が……!
- 気味の悪い奴だったわね……
何者だったのかなー?
- これ以上の干渉は要らぬか。
あとは好きに潰し合うがいい……。
- いつ背後から斬られるかと冷や冷やしたぜ。
おい、ジュディット! 準備はいいか?
- とっくに出来てるよ。
さあ、洞穴の出口を塞いじまいな!
- これを狙っていたのか……!
- これを狙っていたの……!
- 見つけた……覚悟してくれ。
- 見つけたよ……覚悟して。
- こうなりゃ腹くくって戦うしかないな……。
勝負だ、“灰色の悪魔”!
- 君を殺すために雇われた。
悪いが、ここで死んでもらう。
- 君を殺すために雇われた。
悪いけど、ここで死んでもらうよ。
- 悪いと思うならやめてくれないか。
俺はまだ、やることが山積みなんだよ。
- あいつ、何か様子が……。いや、それよりも
まだ“壊刃”がいるはずだ、油断するなよ!
- 分が悪い、か……。
まあ、いい。ここは退いておくとしよう。
- “灰色の悪魔”を撃退したのか……!
今こそ好機だ、全軍で攻勢に出るぞ!
- 陛下は下がっときな! まだ“壊刃”の奴が
潜んでるはずだ。油断すんじゃないよ!
- 何で……何で傭兵団からの報告が来ないの?
なら、私が……私が自分でやるしかない!
- フレーチェが出てきたか。“灰色の悪魔”が
引っ込んでる今のうちに討ち取るんだ!
- 私は砦に留まって陛下を守る!
みんなはさっさとフレーチェを倒してくれ!
- お前たちが……兄さんを殺したんだ!
早く死んで! 死んでよおおッ!
- 兄さん……何で、何でよぉ……。
私、良い子にして……待ってたのに……。
- “灰色の悪魔”め、もう突破しやがったか。
フレーチェに合流されるとまずいぞ……!
- 止められないの……? 急がないと……!
- 兄さん……ああ……
ずっとそこに……いてくれたの……
- 間に合わなかったか……!
- 間に合わなかったか……!
- このままじゃ後手に回るばかりだ。
さて、どうしたもんかね?
- 包囲されれば逆転の芽も摘まれちまう。
こっちから攻めて敵将を各個撃破するんだ!
- なっ……“灰色の悪魔”か!
もうそんなところまで来てやがったか!
- なっ……“灰色の悪魔”だと!?
ジェラルト傭兵団が来てやがったのか!
- レスター王、討たせてもらうよ。
- レスター王、討たせてもらうよ。
- なっ、まずいだろ……!
早く倒さないとクロードがやられるぞ!
- 頼りのないことだ……。
面倒だが、手を貸してやろう。
- む……貴様は、まさか……?
- 獣風情が……!
- こうなっては私が出るほかあるまいな。
いざ、死地に攻め入らん!
- 先程は時を稼ぐため手を抜いていたが、
此度は本気で行かせてもらうぞ!
- フレーチェ殿のためにも、
まだまだ退けん……!
- やった……!
これで前線は制圧できたのではないか?
- 黙って見てなんていられない……。
兄さんの仇は、この手で討つ……!
- あいつを討てば勝ちだが、まだどこかに
傭兵がいるはずだ、油断はするなよ!
- これで俺たちの勝ち……とはいえ、
とても喜ぶ気分にはなれないな。
- あの嬢ちゃん、勝手に出ていって
やられちまったか……くそ。
- せめてもの手向けだ。受けた仕事は
きっちりやり遂げてやらねえとな!
- 皆、気をつけろ! “壊刃”ジェラルトだ!
- お前らに恨みはねえが、これも仕事だ。
死にたくなけりゃ、すっこんどけ!
- ……師匠!
あんたを止めるのは、わたしの役目だ!
- チッ……やめとけってんだよ。
お前がこの俺に勝てるはずねえだろうが。
- うおっと……魔法か?
どっから飛んできやがった!
- クロードくんが狙われてるみたいだよ!
早くあの魔法を止めなくちゃ!
- はー、魔法を止められてよかった……。
- 間にあったか……。
フレーチェ、君は下がっていてくれ。
- 間にあったか……。
フレーチェ、君は下がっていて。
- どうして? あの男を殺さなきゃ……。
ただ見ているなんて……。
- さっきはやられたな。
ここに辿り着くまで苦労したよ。
- さっきはやられたね。
ここに辿り着くまで苦労したよ。
- 兄さん、見ていて……
今、無念を晴らしてあげるからね……。
- 人はあの状態になると何をしでかすか
わからんぞ。皆、陛下を死守しろ!
- レスターの奴らは、みんな死ねッ!
残らず死んでしまええええッ!!
- これは手強そうだよ……!
- あ……。ふふ、あははははは!! 兄さん、
待ってて! すぐにこいつらを殺すからね!
- ここで俺が死ねば、ランドルフの死も
無意味なものになっちまう……すまない。
- まずい状況だな……。
どうにか切り抜けないと……!
- 自業自得と言えばそれまでだが……
まだ死ぬわけにはいかないぜ……!
- チッ……すっかり出遅れちまった。
こりゃあもう、どうにもならねえか……?
- 雇い主は死に、君たちは包囲されている。
この辺りで休戦するのが賢明だと思うが?
- ……そうするしかなさそうだな。
- ……そうするしかなさそうだね。
- ジェラルト傭兵団が休戦に応じたか……!
これで、戦いは終わりだな。
- あの砦を真っ当に攻めれば激戦必至だが、
ここで消耗すると王都攻略が厳しくなる。
- だから今回は、秘中の策で門を吹っ飛ばし、
敵に反撃の隙を与えず一気に攻め落とすぞ。
- 工作部隊を正門まで送り込むために、
まずは周囲を制圧して進路を確保してくれ。
- この辺りはもう少しで制圧できそうですね。
でも門を吹き飛ばすって、どうやって……
- この辺りはもう少しで制圧できそうね。
でもどうやって門を吹き飛ばすんだろ?
- 特別に仕込んだ酒樽に火の魔法を放つのさ。
その威力たるや……見てのお楽しみだ。
- これで正門までは難なく進めそうだな。
- よーし、工作部隊は準備にかかってくれ!
他のみんなは準備が整うまで援護だ!
- 連邦国軍が何やら企んでいるようだが……
その策ごと叩き伏せるのみ。伏兵に合図を!
- 敵も黙って見守っちゃくれないか。
みんな、工作部隊を死守するんだ!
- 敵に近づかれたら準備を進められないぞ!
急いで周りの敵を倒してくれ!
- 敵の妨害で工作の準備が遅滞している。
急ぎ何とかせねばなるまい!
- 何を企んでいるかは知らんが、捨て置けん。
東西の門を開け。正門前の敵を叩くぞ!
- あと少しで準備が終わりそうです!
- うっは! 派手にやりやがったなあ!
分厚い門が吹っ飛びやがったぜ!
- ははっ、期待どおりの威力だ!
だがこの先にもう一つ門があるようだな。
- これ以上、ファーガスの地を
踏みにじらせるわけにはいかない!
- あれは……青獅子の学級にいたアッシュか?
できれば殺したくはないが……。
- 騎士としての役目を果たすだけです。
……覚悟してください!
- お前、どっかで見たような……
あ、ロナート卿んとこのガキか?
- 君は……いや、今は戦いの最中なんだ。
お喋りをしている暇なんてない!
- まだまだ……! 陛下のためにも、
こんなところで負けられない!
- 強い……。僕だけじゃ、
やっぱり力不足だったのかな……?
- アッシュ、ディミトリを思うなら降るんだ。
あいつはお前が死んだって喜ばないだろ!
- ……わかり、ました。
今は……投降します。
- すみません、陛下……
僕を……信じて、くださったのに……
- アッシュ! ……あの大馬鹿が。
こんなところで命を落とすなど……!
- よし、この先の門も吹っ飛ばすぞ!
みんな、また工作部隊を援護してくれ!
- まさか砦の門を破壊するとは……!
だが二度はさせん。工作部隊を叩け!
- くっ……このままでは間に合わん。
急いでくれ……!
- あと少しだ、工作部隊を守り抜け!
- あれはフェリクスか……!
工作部隊が狙われてるぞ、奴を止めるんだ!
- やったな……これで進入が可能になった。
あとは多勢をもって陥落せしめるのみだ。
- いずれ援軍が来る! それまで、
公爵閣下とロドリグ様をお守りせよ!
- ここから、砦を一気に制圧するぞ!
全軍、突入しろ!
- ファーガスのため死ぬのならば、本望……
- ……阿呆め。
勝って生きねば、何の意味もあるまい。
- フェリクス様……後を託しましたぞ……!
- ………………。
皆で勝ち……皆で生き延びるぞ。いいな!
- おおーっ!
- これで、だいぶ片づいたはずだ。
残すは……。
- これで、だいぶ片づいたはずね。
残すは……。
- 勇敢に戦った者たちのためにも、このまま
手をこまねいているわけにはいかん!
- 援軍到着まで凌ぎたかったが……
やむを得ん、打って出る!
- これ以上、貴殿らをフェルディアへ
近づけるわけにはいかん……!
- ほう、ロドリグ卿とお見受けする。
相手に不足なし、お相手願おう!
- あんたの気迫に呑まれちまいそうだぜ。
流石、ファーガスの盾と謳われた御仁だな。
- この程度、どうということもない……!
- フェリクス、無事か!
- フン……心配無用だ。俺を見くびるな!
- 押されている、か……。
このままではまずいか……?
- おい、あまり出しゃばるな。
消耗したのなら下がっていろ!
- ははは、息子に心配されるのも
悪くないものだな!
- チッ……限界か……!
命のあるうちに、退かねば……!
- よし! 後は、もう一人の将さえ倒せば、
わたしらの勝ちだ……!
- これで、あと一人……ロドリグ卿さえ
倒せば我らの勝利だぞ!
- ぐっ……済まん、フラルダリウスの民よ。
ここは、退かざるを得ないか……。
- よし! 後は、もう一人の将さえ倒せば、
わたしらの勝ちだ……!
- これで、あと一人……フラルダリウス公さえ
倒せば我らの勝利だぞ!
- みんな、よくやった!
勝鬨を……ん?
- 駆けろ、ゴーティエの精兵たちよ!
南の軟弱者どもを捻り潰せ!
- くそ、王国の援軍が現れたか!
向こうがやる気なら迎え撃つしかないな。
- ロドリグ、公爵と共に退け。
退路は確保してある。……俺に任せろ。
- マティアス……この馬鹿たれが。
必ず生きて戻れ。必ずだ!
- 友の背中を守る戦いなど、久しぶりだ。
年甲斐もなく、血が滾るな……!
- 命を懸けてでも味方を逃がそうってのか。
流石はファーガスの将、見上げた騎士道だ。
- ……どうした。その程度で、
ファーガスの“氷壁”は崩せんぞ。
- 命運が尽きたのならば、一人でも多くの
敵を連れてゆく……それが我らの戦いだ!
- 左右の門が開いたぞ! 動ける者は
内部に進入し、存分に暴れてやるがいい!
- これで工作部隊を狙う敵兵を
減らせただろう。
- 援護は不十分だったが、
工作部隊はよくやってくれたな。
- ……俺も出撃させてもらおう。
黙って見ているのは性に合わん。
- 人の家を荒らして回る侵略者を、
斬らずにおく理由などあるまい。
- チッ、ここが潮時か……。
- フン、他愛もないな。
- あそこからも敵が……?
止めたほうがよさそうです……!
- あそこからも敵が出てきた!
制圧して止めたほうがいいよね!
- これでもう大丈夫……。
- これでよしっと!
- 急ぎ、治療して差し上げねば……!
- 悪いな、世話をかけた。
これならまだ戦えるだろう。
- 敵将の傷を癒やされては戦いが長引く。
悪いがおとなしくしていてもらおうか。
- すまん、おかげで助かったぞ!
私ならもう大丈夫だ。
- 治療を許してしまったか。
これでは戦いが長引いてしまうぞ……!
- 待機中の兵は工作部隊の支援に回れ!
少しでも早く準備を終わらせるのだ!
- よし、工作部隊の支援を行っていた兵は
そのまま戦闘中の部隊に加勢せよ!
- 工作部隊が壊滅すれば俺の秘策は台無しだ。
護衛の兵を増やしておくか……。
- しっかり守ってくれよ、頼んだぜ?
- 上手くいって良かった。
護衛の兵を増やしておいて正解だったな。
- 工作部隊が襲われてるぞ!
救援を急いでくれ!
- 工作部隊を死守してくれ!
やられたら撤退するしかなくなるぞ!
- 悪いな、ロドリグ……向こうで……
ランベールと……待ってるよ……
- ……これで、俺たちの勝利だな。
みんな、お疲れさん。
- やられちまったか! くそ、作戦失敗だな。
悔しいが全軍撤収してくれ……!
- 敵将を叩きつつ周囲の砦を制圧し、
王都フェルディアの包囲完成を目指す!
- 相手はブレーダッド王家直属の精鋭だ。
みんな、全力で臨め!
- 王都を包囲させるわけにはいかない。
城郭外の砦を奪還せよ!
- もう敵が動いた……せっかく落とした砦を、
奪い返されてたまるもんですか!
- もう敵が動いた……せっかく落とした砦を、
奪い返されたくないわよねー。
- 王都フェルディア……歴史ある建造物が
たくさんあるはず。見学したいなあ……。
- 王国軍も、西部戦線と北方のスレンに
兵を取られて万全ではないようだな。
- しっかし、でけえ街だなあ。
デアドラが一番と思ってたが違えんだなあ。
- ……王都を訪れるのは何年ぶりになるか。
いずれまた魔道を学びに訪れたいものだが。
- みな私に続け。砦を奪還するぞ!
……アネット、無理はするなよ。
- 王都はあたしたちの故郷だもん……
絶対守り切ってみせるんだから!
- 東西の砦の門が開いた……これは好機だな。
敵将を叩いて両側から城内に進入するぞ!
- ファーガスの地を、これ以上
荒らさせるわけにはいかん……!
- そうか……陛下から剣を賜った恩さえ、
忘れてしまったと言うのだな。
- 違います、僕は……!
……いえ……そうかも、しれません。
- ……誰が相手だって関係ない!
みんなのために、あたしが戦わなきゃ!
- アネット……。
僕の、正義は……。
- まずいな……このままでは、
砦の奪還は難しいか……!
- このくらい、どうってことない……!
- しまった……これ以上は……。
……撤退するしかないようだな。
- これで片っぽは片づいたぞ。
反対側から出てきた将も倒さねえとなあ!
- いいぞ、反対側から出てきた将も討て!
- 今は無茶するなって言われたし……
ここは一回下がったほうがいいかな……。
- これで片っぽは片づいたぞ。
反対側から出てきた将も倒さねえとなあ!
- いいぞ、反対側から出てきた将も討て!
- やりましたね! これで東西の両側から、
城壁内に攻め込めるようになったはずです!
- よし、これで東西両面から、
城壁内に攻め込めるようになったぞ。
- 郭内の民はみな避難させたな。
では外門を開き、城郭内で敵を迎撃せよ。
- ……ここから先へは行かせん。
- あの砦が、王都防衛の要となっている。
あれを落とせば目標は達成だろう。
- あそこに見える砦が、王都防衛の要だな。
あれを落とせば勝ったも同然か。
- あそこに見える砦が、王都防衛の要よね。
あれを落とせば勝ったも同然かしら。
- ……この機を逃すな。シルヴァン!
- さて、ようやく俺の出番みたいだな。
それじゃあ……やるとするか!
- やるねえ……砦を奪還されれば、俺たちは
袋の鼠になっちまう。急いで対処してくれ!
- ……そう容易く通れると思うな。
- うっ……ドゥドゥーくんを倒さないと、
城壁を開門するのは難しそうです……!
- 敵のドゥドゥーって奴を倒さないと、
城壁を開門するのは難しそうだぞ!
- 敵のドゥドゥーって人を倒さないと、
城壁を開門するのは難しそうよ!
- ……陛下に害を為すならば、
誰であろうと討つ。
- 待て、ディミトリを殺す気はないんだ。
……って、話ができる状況じゃないよな。
- お前は……そうか……。
……敵についたのだな。
- ドゥドゥー……ごめんね……。
- ぐっ……まだ膝をつくわけにはいかん。
- 外敵から国を守るのがゴーティエの使命だ。
……当主として、果たさせてもらうぜ。
- シルヴァンくんを止めなくちゃ……。
砦を取り返されたら包囲が台無しじゃない!
- お前は人んちを踏み荒らして、人の親まで
殺したんだ。……対価は払ってもらうぜ。
- 恨み言ならいくらでも聞くが……
命を懸けてるのは皆、一緒だ。
- 敵に投降した、までは理解できる。
それが……何で王都に攻め入ってるんだよ。
- わかってますよ……! だけど、なら
僕は……どうすればよかったんですか!
- ……頭に血が上ってたみたいだ。
冷静に周りを見て動かないとな……。
- よくやった、ゴーティエの精鋭よ!
このまま他の砦も陥落させてやれ!
- やりやがった……!
あいつの対処を急がないと、まずいぞ!
- ……おれの役目は、ここまでだな。
- よし……これでまた、
城壁の門を通れるようになるぞ。
- ……無事なうちに戻らないと、
また小言を言われちまうよな。
- 何とか撃退できたわね。
これで最悪の事態は避けられた、かな?
- 敵将はほぼ撃退できたはずだ。
残る砦を制圧してしまうぞ!
- よーし、これで包囲は完成だ。迎撃の手を
封じられた王国軍はどう出るか……。
- この状況で、おとなしくしているような
王様じゃあないと思うが……?
- 皆、下がっていろ。
……あとは俺が引き受けよう。
- 王都に手を出すつもりなら……
誰であろうと、殺す。
- この気迫……王国いち手強い敵か。
倒し甲斐があるな!
- この気迫……王国いち手強い敵かしら。
倒し甲斐があるわね!
- ディミトリ! 出てくるのを待ってたんだ。
話したいことがあるんだが……。
- 話の前に……相応の報いを受けてもらう。
その覚悟があって、兵を向けたのだろう?
- 陛下……僕は……。
- ……俺は、俺の義務を果たす。
お前も……お前の義務を果たせばいい。
- ……どうした、レスターの弱兵共!
その程度で、俺の首は取れないぞ。
- さて……そろそろ状況を見極めるべきか。
- ここは援軍を要請すべき局面だな。
王領内の城主らに早馬を飛ばせ。
- 伝令っぽい奴をブッ飛ばせたぞお!
- よし、敵の伝令は阻止したぞ!
- やべえ、伝令っぽい奴を逃がしちまった!
これじゃ敵が増えちまうぞお!
- まずい、伝令の阻止に失敗した!
これでまた敵の増援が現れるかもしれんぞ!
- 父さんが危ない……? みんな、ここは
大丈夫だから東側の援護に向かって!
- やりました! 東側の敵に合流されていたら
大変でしたね……。
- 敵の合流を事前に阻止できたようだな。
- そうか、アネットが……助かった。
まだ退くわけにはいかないのでな……!
- まずい……東側の敵が
勢いを盛り返しそうです!
- む、合流されてしまったか。
東側の敵が勢いを盛り返しそうだぞ!
- む……! アネットが押されているか。
ここは私に任せ、お前たちは西側の援護に!
- よし、敵の合流を阻止できたぞ!
- よし、敵の合流を阻止できたな。
- た、助かったあ……父さんのおかげだね。
さあ、ここから巻き返そう!
- まずいな……西側の敵が勢いを
盛り返しそうだぞ!
- 合流されてしまったか……。
西側の敵が勢いを盛り返しかねんぞ!
- ……この砦を渡すわけにはいかん。
工作部隊を寄越してくれ。
- 相手は砦の補強を狙っていたのでしょうか。
防げてよかったです……!
- 砦を補強しようとしてたみたいね。
事前に防げてよかったー。
- 砦が補強されてしまったようです……。
これは、攻めるのが大変そうですね……。
- 砦のあちこちが補強されちゃったみたい!
これはちょっと攻めづらくなるかもー。
- シルヴァン以外にも隠れていた敵が……?
みんな、気をつけてください!
- シルヴァン君以外にも隠れていた敵が……?
皆、注意しろ!
- これで少しは安心できますね……。
- これで少しは戦いが楽になるだろう。
- あっ、砦が!
もっと早く対処できていれば……!
- くっ、砦を奪還されたか。
もっと早く対処していれば……!
- 制圧した砦と兵站を繋げば、
簡単には陥落しなくなるはずだ。
- 砦のほうは、もういいな。
あとはディミトリ君を倒すのみだ……!
- まだ控えの兵がいたはずだ。
砦の護衛に回しておくのが上策か。
- よし、しっかり砦を守ってくれよ!
- 砦の護衛はもういいぞ!
敵の掃討に移れ!
- 街の住民の救出が最優先だ!
戦ってくれている義勇兵も助けてやれ!
- それと、賊どもの中に怪しげな奴がいたら、
“闇に蠢く者”かもしれない。注意しろ!
- 避難した民はここに集まっている。
貴族の責務に懸け、絶対に守り抜かねばな。
- あれは……ハンネマン先生!?
大変、助けてあげなくちゃ!
- お願い、手を貸して! 歌劇団の皆だけじゃ
持ちこたえられそうにないの……。
- 君は……! よし、待っていたまえ!
賊徒ごときに歌姫を傷つけさせはしない!
- おお、救援に来てくれたのか!
我輩の手に余る事態であった、助かるよ。
- マヌエラを見なかったか? 賊の頭を追って
どこかへ行ってしまったようでな……。
- そんな……ハンネマン先生が……!
このフォドラに必要な人だったのに……。
- お前は誰だ!?
何で私を追ってくる!
- か弱い民から財を奪おうだなんて、
絶対に許せないのよ! あたくし!
- 敵を追い詰めてんのは、マヌエラ先生か?
オデたちも加勢するぞお!
- 敵を追い詰めているのはマヌエラ先生では?
急ぎ加勢するのだ!
- あなたたち! よく来てくれたわね!
さあ、卑しき賊どもを一掃なさい!
- 卑劣な賊どもになんて、
あたくし、負けなくってよ……!
- うそ、マヌエラ先輩が……!
そんな……嫌です……!
- 敵将、討ち取ったりいいい!
……って、嫌だわ。あたくしったら。
- あいつが本物かあ? 逃がさねえぞお!
- 本物はあいつか! 逃がしてはならん!
- ここは頼んだわよ。あたくしはそろそろ
戻って、傷ついた人たちの治療をするわ。
- 仲間に見捨てられたか?
自業自得だ、奴にとどめを刺すぞ!
- あいつ、たぶんガルグ=マクに出入りしてた
商人だよね。顔に見覚えあったし……
- 街の南側にも被害が……!
みんな、急いで向かってください!
- 街の南側にも被害が出ているようだ。
急いで向かうぞ!
- どうしてこんな酷いことを……。
私、許しませんから!
- こんな奴が首謀者ってことはないよな。
“闇に蠢く者”たちはどこにいやがる……?
- うっ……体が、おかしいわ……。
もしかして敵の武器に、毒が?
- ドロテアが毒に……!? まずいな。
早く避難所へ連れていってやってくれ!
- ありがとう……。
迷惑かけちゃってごめんなさいね。
- 苦しい……。
もう、私、ダメかも……。
- あの跳ね橋を下ろせば、
対岸に渡れるんですけどね……
- 生き延びられたのかしら……?
この恩、返さないわけにはいかないですね。
- そうしたいなら、体を治しておいてくれ。
賊退治が終わったら、また話そう。
- あら珍しい毒ね……でも大丈夫よ、ドロテア。
絶対に治してあげるわ、あたくしが。
- 私の夢……叶わなかった……
こんな、場所……で……
- ドロテア……! ゆ、許せない……。
後輩の仇は、必ずあたくしが!
- 何ということだ……! フォドラの至宝たる
歌姫を守り抜けないとは……!
- まだ襲われてる人たちがいるのに、
私だけ逃げるなんて……。
- あいつらは……!
- ようやく姿を現しやがったか……。
みんな、奴らが黒幕だ! 残らず討ち取れ!
- 歌劇団のみんなは、大丈夫かしら。
私も……。
- 妙な仕掛けは解けたみたいだな。
あとはソロンの奴を始末するだけだ!
- これは……遊んではおれぬようだな。
- 今、か弱き民の声が聞こえたぞ!
ここで奮わねば、何のための貴族か!
- よし、皆、救えたようだな!
- くっ、犠牲を出してしまったが……
せめて少しでも救えて良かった。
- 誰一人として救えなかった。
僕は貴族失格だ……!
- 待ちな! わたしは、他人のものを簡単に
奪っていく盗人連中が一番許せないんだ!!
- 賊どもめ、盗品を持って逃げようとて、
そうはさせるか……成敗してくれる!
- よし、盗品を取り戻したぞ! ざまみろ!
- 平民の財産を守るのも、貴族の責務なのだ。
- 盗人どもを取り逃がしちゃったか……!
悔しいいいい!
- 平民の財産を守ってやれぬとは……!
僕としたことが何たる不覚だ……!
- まだ取り残されている人がいるようです。
急いで救援に向かってください!
- まだ取り残されている住民がいるようだ。
救援を急いでくれ!
- はい! 手遅れになる前に、
助けないと……!
- うん、手遅れになる前に
助けてあげなくちゃ!
- 無事に助けられてよかった……!
- 全員、助けられたみたいね! よかった!
- 助けられなかった人もいたようです……。
主の御許に召されし者たちに安息を……。
- 全員は助けられなかったようね……。
ごめんなさい……!
- ああ、もう手遅れのようです……。
主の御許に召されし者たちに安息を……。
- 誰も助けられなかった……。
みんな、ごめんね……。
- やはり、狙ってきたか……!
レスターの誇りに懸けて守り抜くのだ!
- やれやれ……どうにか撃退できたかな。
- 賊どもの逃走先を兵で塞いでおけば、
足止めしておけるだろう。
- よし、賊の逃走先を押さえておけ!
盗品を持ち出されないように見張るんだ!
- もう逃げ出す賊はいないようだな。
逃走先に配した兵は撤収させておこう。
- ……ん? あそこなら簡単に
橋を架けられそうだよ。
- ちょうどいい長さの木材があったはずだ。
それを架ければ橋代わりになるだろう。
- 無事に鎮圧できたか。
もう橋を架ける必要はなさそうだな。
- 逃げられただと……! ここまで
追い詰めながら、不甲斐ない結末だ。
- だが、これで街の混乱は落ち着くはずだ。
みんな、ご苦労さん!
- しまった、守り切れなかったか!
これじゃこの街は……!
- くっ、ここで魔獣か!
厄介なもんが出てきちまったな。
- これ以上、街の被害を増やされては
たまらんな。我らで討つぞ!
- 東側に跳ね橋があります。
ドロテアはそちらから救援しましょう。
- やれやれ……こんなものまで現れるとは、
クロードの言っていた懸念が当たったか。
- なかなかの筋肉だが、
オデだって負けてねえぞお!
- 攻撃は有効なようだな。
この調子で攻め立てるのだ!
- どうにか止められたか。
街も辛うじて無事のようだな。
- 私はこのまま前に出て、ディミトリとレアを
討つわ。クロード、援護をお願い。
- ああ、折角ここまで来きたんだ。
お前の期待に応えてやるさ!
- 敵が多くて厳しいですね。
せめて陛下のための囮にでも……。
- モニカが危ないわね……。
私より彼女の援護に回れないかしら?
- あの弓砲台や投石機、十分使えそうだな。
- 救援に参りました……ご無事でしょうか?
- 救援に来たよー! 大丈夫だった?
- 救援、心強いです。
協力して敵を押し返しましょう……!
- それにしてもヴァーリ伯はどこに?
まさか逃げたんじゃないでしょうね。
- 陛下に捧げたこの命……
惜しくはありません!
- 彼女が敗退すれば、連邦国軍の本拠地も
危険に晒されることになるぞ……!
- あたしが退いたら、こちらから敵が
ガルグ=マクに殺到してしまう……!
- 命を拾いましたね……。
盟友に感謝を!
- これ以上は……。
陛下、ごめんなさい……!
- では……手筈どおり、火を放て。
この好機を逃すわけにはいかない。
- ガルグ=マクに火を……!?
思い切ったわね、ディミトリ。
- ディミトリの奴、火計の支度をしてたのか。
封じておかないと厄介だな。
- ……現れましたね、エーデルガルト。
その命……ここで貰い受ける!
- エーデルガルトが狙われているようです。
急いで助けてあげないといけませんね……!
- エーデルガルトちゃんが狙われてるみたい。
急いで助けてあげなきゃ!
- 邪魔を……! ……いえ、好都合ね。
……辺境伯の仇は討たせてもらうわ。
- 戦場では誰しもが誰かの仇になり得る。
誰が相手であろうと私が受け止めよう!
- アッシュ……。
……あなたを、信じていたのに。
- イングリット……。
- アドラステア……レスター……
貴様らさえ、いなければ……!
- これ以上の無理は……できませんね。
……申し訳ありません。撤退します!
- よし、引き続き皇帝を援護するぞ!
- これは……!?
壁が崩れた……何者かの仕業かしら?
- 道が塞がれた……? 早く他の道を探して
エーデルガルトさんに追いつかないと!
- 道が塞がれちゃった! 早く他の道を探して
エーデルガルトちゃんに追いつかないとー!
- いや、あの瓦礫の山をどかすほうが、
手っ取り早いんじゃないか?
- よし、これで進めるだろう。
みんな、エーデルガルトの元へ急げ!
- 壁が崩れた……? この様子では、いつ道が
塞がれてもおかしくないですね……。
- 壁が崩れちゃった。これじゃ、いつ道が
塞がれるか、わかったもんじゃないわねー。
- ひいっ!? 逃げたい……逃げたいが、
陛下がいるのに逃げるわけには……。
- あれは帝国の教務卿……今は南方教会の
司教か。苦戦しているなら助けないとな。
- おい、あんた!
苦戦してるんだろ、加勢してやるよ!
- ヴァーリ伯爵、
王命により加勢させていただこう。
- おお、助かったぞ! 皇帝陛下はご無事か?
私も奮戦しているとお伝えしてくれ!
- 陛下はどこにいらっしゃる?
できることならお側に……。
- 私の将来のためにも、ここを通すわけには
いかないのだあ!
- ヴァーリ伯を救援せよ! 彼が倒れれば、
我が軍の本拠地も危うくなるぞ!
- これ以上は敵を支えられんぞ……
誰か、手を貸してくれ!
- ……かかったな。では、再度火を放て。
俺たちの怒りを知らしめる時だ……!
- また火を……!
私が炎に巻かれるというのも、皮肉ね。
- 火計部隊からの報告は?
- そ、それが、敵の急襲を受けたようで……
火計の実行は不可能です!
- まあ、二度同じ策にかかる相手ではないか。
ならば、次の手を打つまでだ。
- ……貴様だけは、討つ。
- ディミトリの従者ね……。
いよいよ彼も目の前ということかしら。
- おれがここにいる限り、
陛下には指一本触れさせん。
- それがあんたの仕事なんだろうけど、
それじゃわたしの仕事が進まないんだよね。
- 君と戦うのは、嫌だ……。
でも、君は絶対にどかないんだよね。
- ……わかっているなら、早く構えろ。
お前が相手だろうと……容赦はしない。
- ……おれは、退けん。決して!
- くっ……不本意だが……
これ以上は、陛下にもご迷惑を……。
- さあ、ディミトリを打ち破り、
王国軍を撤退に追い込むわ……!
- モニカはまだ奮戦を……?
悪いけれど、救援に向かってくれるかしら。
- ヴァーリ伯が死ねば、中央教会が勢いづく。
それは得策ではないでしょう?
- ……待ちわびたぞ、エーデルガルト。
貴様の覇道も、ここで終わりだ。
- この状況は流石にまずいぞ……!
みんな、エーデルガルトを死なせるな!
- アッシュ……俺は確かに言ったはずだ。
俺と出会ったら、すぐに戦場を去れと。
- ……命に背くことを、お許しください。
- ……民の、辺境伯の仇を前にして、
戦わないわけにもいかないのでな。
- やれやれ……。
退いてくれると嬉しいんだがな。
- かのホルスト卿と手合わせできるとはな。
もっと違う形で出会いたかったものだ。
- そういってもらえるのは光栄だが、
戦場に手合わせはない。ただ殺し合うのみ!
- ガルグ=マクは確かに要地だけれど……
王国にとっては必要のない場所よね?
- さあ……どうかな。この地を押さえれば、
そちらの侵略にも多少は抗せるだろう?
- 面白い……!
この首を狙うなら、命懸けで来るがいい!
- 攻撃の手を緩めるな!
全力でディミトリを止めるんだ!
- この程度で俺を討つつもりとは、
呆れたものだな……!
- ……潮時か。仕方あるまい。
馬首を返せ! 総員撤退だ!
- あっさりと軍を返したな、ディミトリ……。
いや、今はいいか。
- ガルグ=マクへの入口は押さえられた。
私はここで敵の侵入を食い止めるわ。
- 陛下だけに無理はさせられません。
あたしも共に……!
- 王国軍が奮戦している今こそ好機です。
大修道院の正門を迅速に制圧なさい!
- 流石はレアさん、この状況を見逃しては
くれないか……! ガルグ=マクへ急ぐぞ!
- ガルグ=マク大修道院はセイロス教の
最も重要な聖地……必ず取り戻すのです!
- レア、いったいどこから……。
まだ抜け道があったというの?
- あなたまでエーデルガルトに与するとは……
失望しましたよ、クロード。
- 悪いな、レアさん。あんたがいない世界を
どうしても見たくなっちまったんだ。
- あなたは……ジェラルト!
まさか連邦国軍に与していたとは……。
- 聖地を穢した者たちに、裁きを……!
- 大司教を討つなら今だ!
この機を逃してはならん!
- あと、もう少し……
もう少しでガルグ=マクを……!
- くっ……勝機を逸したようですね……。
必ず戻ってきます……そして、次は必ず……
- 何とか凌いだが、レアさんには
逃げられちまったか……。
- さあ、復讐の時じゃ。
覚悟は、出来ておろうな……?
- 貴方は……!?
ここに来て、更なる強敵ね……!
- 出た……“灰色の悪魔”だ!
奴を倒さない限り、勝利はないぞ!
- ようやく現れたね……。
“灰色の悪魔”との決着の時だ!
- ああ、やってやる。
今日こそ、あいつを越えてみせる!
- ええ、やってやるわ。
今日こそ、あの人を越えてみせる!
- 頼むぞ、[HERO_MF]!
奴を倒すには、お前の力が必要だ!
- 我が器の父を弑せし者、
わしが征伐してやらねばのう、おぬし。
- 砦から抜け出した敵将がいるみてえだぞ!
何かされる前に倒さねえと!
- 砦から密かに抜け出した敵将がいるようだ。
何かされる前に対処しておくべきだな。
- やりましたね! これで周辺の敵将は、
残らず撃破できたはずです!
- やったか! これで周辺の敵将は、
残らず撃破できたはずだな。
- 教団勢の動きに呼応して、王国軍の騎馬隊が
こちらの砦を攻めているようです!
- レアさまたちの動きに呼応して、王国軍の
騎馬隊が、砦を狙ってるみたいだよー!
- 良かった……
これで味方の砦を守れましたね……。
- これでよし。
砦を狙っていた王国軍の騎馬隊は制したぞ!
- エーデルガルト殿の負傷具合は看過できぬ。
我が軍の治癒部隊を派遣しておくか。
- 助かったわ、世話をかけたわね。
- 火計に対応できる工作部隊がいたはずだよ。
来てもらったほうがいいんじゃないかな?
- 工作部隊! 王国軍の火計を防ぐんだ!
- クロード!
弓箭隊の準備ができているようだぞ!
- 弓箭隊、一斉射撃だ!
俺たちの進軍を援護してくれ!
- こんな場所で、終わることは、
できない……!
- 今、私が倒れては、国が……!
- ぐっ!? このままでは、
大修道院に敵が雪崩れ込みます……!
- 陛下! クロード殿!
ここはもうもちません! 救援を!
- 最早あなた方に救いの道はありません……
その大罪に見合った報いを、必ず……!
- 何とか追い払えたが、レアさんを討たなきゃ
戦は終わらない……追撃の準備を急ごう。
- ……すでに教団が退いた以上、
これ以上の無茶をする必要もないな。
- レアさんを討たなきゃ俺たちの戦は
終わらないんだ……追撃の準備を急ごう。
- くそっ、エーデルガルトが……! これじゃ
敵を撃退しても勝利にはならない……。
- しまった、ガルグ=マクへの侵入を
許したか! いったん退くしかないな……。
- かのタルティーン会戦のごとく……
主に仇なす愚者たちに無残なる死を。
- レアさんを討てば、フォドラは変わる……。
これが最後の戦いだ! 全力でいくぞ!
- 二手に分かれて進軍してきたが……
橋が落とされていたのは想定外だな。
- 合流できるまで、それぞれ頑張るしか
ないわねー。あたしも本気出そっかなー?
- 皆、命を賭して主に恥じぬ戦いをなさい。
罪で穢れた連邦国軍を殲滅するのです……!
- 焦らず確実に戦いを進めよう。
まずは砦を押さえて前線を確保するんだ!
- う……大司教に鼓舞されたからだろう、
敵の士気が異常に高いようだぞ!
- おっし! 片側の砦は、
おおかた押さえられたみてえだな!
- 勢いに乗ってきた感じですね。
この調子で砦を押さえてしまいましょう!
- 王都に戻れとは言われているけれど……
教団の方々を守れるのは、私たちしか……。
- あれは……メルセデスちゃん?
ってことは、率いているのは王国軍?
- 私は最後まで、私のやるべきことを
するだけだわ~……。
- メルセデス、やっぱり君は
教団の人たちを守るために……。
- メルセデス……ここにいたのか……。
……私が救う。
- みんなには、お家や立場のしがらみがある。
だからせめて……私だけは……!
- ここまで、ね。やっぱり、
私には荷が重かったみたいだわ~。
- メルセデス……わかっているはずだ。
命を懸けるべき戦いではない、と……。
- 私はね……自分の意志で命を懸けたの。
でも、今は下がるしかないみたいね~……。
- ならば……今だけは、私と共に戦ってくれ。
この戦場では……それが最も安全だ。
- 今こそジェラルト殿の無念を晴らす時!
このアロイス、身命を惜しまず戦おう!
- すまんが、手加減はできんぞ!
団長直伝の戦の極意、味わうがいい!
- 団長のため……貴公だけには負けられん。
仇を討たせてもらうぞ!
- この気迫、侮れないぞ……!
全力で受けて立つ!
- この気迫、侮れないわ……!
全力で受けて立つ!
- シャミア殿……! あなたとこうして
刃を交えるのも、これが最後であろうか。
- ……悪いな、アロイス。
- ……ぬ、それだけか? もっと何か、胸が
熱くなるような言葉は……ええい、参るぞ!
- 私ごときの力では、届かぬか……!
- 団長……[BYLETH_MF]殿……
妻よ、娘よ……皆、すまん……
- ツィリル! その体で……。
あなたの勇姿、この胸に刻みましょう……
- このままやられるもんか……。
絶対に、レアさまのお役に立つんだ……!
- あいつ……!
気をつけろ、砦を狙っているぞ!
- レアさま……
お役に立てなくて……ごめんなさい……
- クロードにばかり任せてはいられん!
味方を合流させる道は、この僕が開こう!
- やる気は確かなようだが……
彼に任せて大丈夫なのか?
- 口先ばかりに見えて、実は有言実行の男だ。
ローレンツなら必ずやり遂げてくれるさ。
- お味方が苦戦しているようですわ。
わたくしがお手伝いして差し上げないと!
- フレン、お前は無理をしなくていい!
程々にして下がるのだぞ、いいな?
- 争い事は好みませんが……
これもわたくしの使命、お相手しましょう!
- まだまだ、ですわ……!
ここで倒れるわけにはいきませんもの!
- 少し疲れてしまいましたわ……。
一度、下がらせていただきましょう……。
- くっ……。
まだ反対側にも傷ついたお味方が……!
- 傷ついた皆さんを、わたくしの力で
癒やして差し上げましょう……!
- まるで聖セスリーンの再来だな……。
一気に片をつけねば、また治療されるぞ!
- 苦戦しているようだな……
私が自ら打って出るほかあるまい。
- 大司教はこのフォドラに必要な存在なのだ。
それがわからぬ者には、消えてもらう。
- 手強いな……この私に苦戦を強いるとは。
- これ以上は厳しいか……
いったん下がるほかあるまい。
- あちらはまだ敵を押し戻す余地があろう。
急ぎ加勢に向かう!
- 出でよ! 聖キッホル竜騎兵団!
- あれは……精強なセイロス騎士団の中でも、
特に精鋭とされている部隊だ。注意せよ!
- 連邦国軍に押されているようだ。
この戦い、我らに勝算などあるのか……。
- 前線を指揮する将がことごとく倒れ、
教団兵に困惑が広がっているようだな。
- やった……前線の砦をすべて制圧したぞ!
- うん、これで前線はほぼ制圧できたよねー。
- 彼らの暴挙は主への冒涜です!
決して赦してはなりません!
- 出でよ、聖墓の守り人たちよ!
愚かな叛徒たちに裁きの鉄槌を!
- あの兵はおそらく魔力で生み出されたもの。
どこかに制御用の装置があるはずです!
- あの兵は魔力で生み出されたものだろう。
どこかに制御用の装置があるはずだ!
- 制御装置は、あそこのようです!
砦を制圧して装置を止めましょう!
- 制御装置は、あそこにあるようだ!
砦を制圧して装置を止めるぞ!
- 砦を制圧できたら、制御装置を止めてくれ!
やり方は知らないが……適当に頼む!
- 少し減ったみたいだけど、まだいるな……。
あの兵、気持ち悪くてわたしは苦手だよ。
- 装置に気づかれましたか……。だとしても、
彼らが勝利を得ることはありません。
- 奇妙な兵はすべて消え去ったようです……!
- すべての装置を止められたようだ。
もう、あの薄気味悪い兵は出せまい。
- そして僕の力によって両軍の合流も成った!
王より王に相応しい男、それが僕なのだよ!
- 王本人を前にして、言ってくれるねえ。
王になりたきゃ、そのうち譲ってやるさ。
- 前線にいた強そうな奴らは、
みんな倒せたぞお!
- 前線を指揮していた敵将は、
撃破できたようだな。
- 主の加護があるとはいえ、
やはり、我らの兵力だけでは……!
- ここで我らが敗れ、中央教会が瓦解すれば、
多くの民が心の拠り所を失うことになろう。
- そんなことになったら、大変ですわ。
わたくしも、お兄様と共に戦いますわよ!
- 主よ……私に聖なる力を!
はあああっ!
- な、何だ!? こんな規模の魔法が……!?
まさか大司教が……!
- 向こうも本気を出してきたってわけだ。
さあ、正念場だ! 敵に押し返されるな!
- 来い……本気の私を倒すのは、
容易ではないぞ!
- もう後戻りはできませんもの……。
ここで、あなた方を倒さなくては……!
- う……体が重くなってきましたわ……。
- 皆、士官学校の頃から多くの経験を経て
逞しくなったようだな……だが、負けぬぞ!
- レア様、ごめんなさい……。
わたくしにはもう、力が……。
- フレン!! ああ、何ということだ……。
貴様ら、よくも……!
- この私でも止められぬとは……!
レア、すまない……!
- レア……我らはここを去る。フレンを
死なせるわけにはいかないのだ……。
- レア様、どうかご武運を……!
- 良いのです。あとは私の手で、
決着をつけましょう……!
- これが彼らを裁く最後の機会です!
動ける者は皆、私に続きなさい!
- 忌まわしき気配……いつか、私に刃を
向ける日が来ると、わかっていました。
- 勘違いするな、俺のこの力は関係ない。
俺は自分の意志で、ここに立っているんだ!
- 勘違いしないで、私のこの力は関係ない。
私は自分の意志で、ここに立っているのよ!
- どうしても、この命が欲しいと?
それがあなたの望みなのでしょうか。
- あんたが生きているという事実にすがる
連中がいる限り、世界は変わらないんだ!
- 何度もすまないな、レアさん。
だが、これが私の選んだ道なんだ。
- その選択を死して後悔することのないよう、
祈っていなさい、シャミア。
- ……ちょうどこんな平原での戦いだった。
300年前を思い出しますね、レア様。
- あの時の判断が間違っていたと……
私に思わせないでください、ジェラルト。
- やはり、あなたはシトリーの……。
これが時のよすがの導く果てだと……?
- 話が見えないな……。
だが、今はただ戦うのみ!
- 話が見えないね……。
でも、今はただ戦うのみ!
- 主の御名に誓い、必ず貴方たちを……!
はあああああっ!
- いよいよ佳境の様相を呈してきたな。
[HERO_MF]、まだいけるか?
- もちろんだ、クロード。この決戦を制して、
お前が作る新しい世を見せてもらうぞ!
- もちろんよ、クロード。この決戦を制して、
あなたが作る新しい世を見せてもらうわ!
- みんな、あともう少しだよ!
力を合わせて、頑張ってこー!
- 勝利の先に、僕の名は新たな英雄として
フォドラの歴史に刻まれるのだろうな……。
- 想定外の事態に見舞われながらも、ここまで
来られた。我が国の王はたいしたものよ。
- これが本当に正しいのか、私にはまだ
わからないけれど……信じて進むしかない!
- レスターの、そしてフォドラの未来のために
ボクの力を少しでも役立てられるなら……!
- 腹も減ってきたけど、もう少しの辛抱だ!
この戦いに勝ちゃあ、宴が待ってるぞおお!
- これで終わりじゃないですけど……
勝てば大きな一歩は踏み出せるはずです!
- いろいろあったが、この戦いにさえ勝てば
きっと報われる……そうだよな?
- さあ、決着の時だ!
みんなの力を俺に貸してくれ! 頼むぞ!
- 主より認められることもなく、
人の勝手で作られた連邦国など……!
- 最早あなた方の今生に救いはありません。
何者であろうとも、未来永劫赦されない!
- あれは……まさしく主の裁き!
我らには加護があるのだ、怯まず進めえッ!
- あの魔法が、主の加護だと……?
信仰心が間違ったほうに向き始めた……!
- 恐怖を信仰に置き換えた時、人は凶暴に
なるもの……。すぐに対処しなければ……!
- 手強い相手でしたが、これで少しは
楽になったでしょうか……。
- 手強い相手だったけど、これで少しは
楽になるわよねー?
- 同盟時代よりレスターを陰から支えてきた、
この僕の力を存分に披露せねばなるまい!
- 俺を蹴落として盟主の座に就こうとしていた
その力、存分に発揮してほしいもんだね。
- この先、さらに戦いが厳しくなりそー。
秘蔵の不死隊、準備はできてるよー?
- いくぞ、不死隊!
矢の雨で空を黒く染めてやれ!
- きゃあ! 空から何かが……!
- くっ、これはまずい……!
皆、避けろ!
- うっ……この攻撃は……?
- これじゃ攻め切れない……。
悔しいが、俺たちの負けだな……。
- 俺たちの野望が……とうとう目の前に……
見えて、きたっ……てのに……
- たまげたな……レアさんの正体が、
“白きもの”だってのか?
- 何だろうと、討つしかないだろ。
ぼーっとしてたら踏み潰されるぞ!
- 何だろうと、討つしかないでしょ。
ぼーっとしてたら踏み潰されるわよ!
- 待て! [BYLETH_MF]!
貴様だけは見逃すわけにはいかない!
- 彼らの元に急いで。
戦いを止めなければ……!
- 何が起こっておるのか知らぬが、まあよい。
この状況を利用してくれる。……始末せよ!
- “闇に蠢く者”どもを除けねば、
彼らのいるところまで行けないようですな。
- またぞろぞろと獣たちが現れたわね。
うふふ、安らかに死なせてあげるわ。
- 酷い仕打ちね。
もう遊んでいる暇はないの。
- どいてくれ。
他の者に構っている時間はないんだ。
- あれは……別人なのかしら?
話が通じる状態ではなさそうよ。
- 無事か、今助けるぞ!
- ここでは邪魔が入り過ぎる……!
- これは……転移!
二人まとめて移動するなんて……!
- また逃げられては手間です。追い詰めつつ、
手分けして待ち構えてはどうですかな。
- 用などないというのに、
なぜ邪魔をする……!
- また……!
これは厄介ですね……。
- 思ったより足掻くな……。
残りの戦力も投入せよ。
- 新手か……こちらも対処に向かおう!
- 砦に入るには、手前にいる者たちを
排除せねばなりません。
- あやつは、どう見ても……
いや、そんなはずはあるまい。
- この機会だけは……逃したくないんだ!
- ……クロードの奴、随分しつこいな。
どこまで追ってくるつもりだ?
- 俺以外は遅れちまったか……。
帝国軍は何をしてるんだっての。
- 報告です! ディミトリと、それを追う
クロード殿が山中にいる模様!
- 二人が近くに!? “闇に蠢く者”を
どうにかして、早く兵を送らなければ……。
- その執念深さを、僕も見習わねば
ならないようだ……。
- やられたままなんて、気に食わないわ。
覚悟することね、うふふふ!
- あり得ないわ……こんな、者たちに……
- くっ、ここまで……か……。
- この者は捕縛して後方へ送ってください。
後で事情を聴かねばなりません。
- 助かったよ。
急に攻撃されて……どうしたものか困った。
- 助かったよ。
急に攻撃されて……どうしたものか困った。
- いえ、無事でよかったわ。
それにしても、なぜ貴方が……。
- 助かったよ。
ジェラルトも……わざわざありがとう。
- 助かったよ。
ジェラルトも……わざわざありがとう。
- はっはっは!
親が子を助けんのは当たり前だろ?
- かくなる上は、我が手で始末をつけよう。
- ソロン……今日は逃がさないわ。
- 相変わらず愚かな獣どもよ。
- 今日という今日は生かしておきません!
- ふん、残り少ない命を捨てずとも
よかろうに……。
- 陛下! 申し訳ありません!
傭兵隊長殿に逃げられました……!
- 逃げられた?
そんなあっさりと……まずいわね。
- わしなどにかかずらっておる暇があるのか?
- わしがここまで追い込まれるか……。
- 正気に戻ってくれ!
くっ、どうすれば……!
- 正気に戻って!
くっ、どうしたら……!
- これ以上は……耐えるにも……!
- これ以上は……耐えるにも……!
- このままでは、やられてしまいます。
早く止めないと……!
- こんな終わりは……
想像して……いなかっ……
- こんな終わりは……
想像して……いなかっ……
- おい、お前……!
何で俺より先に逝ってやがるんだ……。
- 今は、彼らの戦いを止めなくては……。
一刻の猶予もない。急ぐぞ!
- ……魔道士部隊が動き出したようです。
奴らとの戦いも、避けられないかと。
- ……俺たちの言葉が届かないなら、
力ずくで止めるだけだ。急ぐぞ!
- ……! 転移の魔法か!
このままでは埒が明かないな……。
- ……2人がどこに現れるかわかりません。
手分けして、各所で待ち伏せるべきかと。
- チッ、またか。猪の言ったとおり、
骨の折れる戦いになりそうだ。
- 次から次へと、きりがないな……!
- ……砦に入るためには、
奴らを討つ必要がありそうだ。
- 陛下、付近でエーデルガルトらしき
人影を見たという報告が入りました!
- よく見つけてくれた。だがこの状況では、
しばらく向かえそうにないな……。
- 王国軍はよくわからん連中と交戦してるが、
……エーデルガルトは捕らえたのか?
- あり得ないわ……こんな、者たちに……
- ようやくおとなしくなったか……。
一度、後方に移送しておくとしよう。
- いや、貴公が無事で何よりだ。ひとまず
あいつを殺さずに済んで……良かった。
- かくなる上は、我が手で始末をつけよう。
- 奴もやはり、コルネリアたちと同じ……
……捕らえて、あの日の真実を吐かせる。
- 申し訳ございません、陛下!
移送の途中、逃走を許してしまい……!
- [HERO_MF]が逃げた……?
……まずいな。すぐに捜さなくては。
- ……まずい。急がなくては……!
- あいつらのところに急げ!
止めないと不味いぞ!
- この魔道士連中を排除しなければ、
どうやら進めないようだぞ。
- 何だ? 人が変わったみたいだぞ……?
話は聞いてくれそうにないか。
- 転移の魔法か?
二人まとめて、どこに行っちまったんだ!
- 厄介だな。彼らを追う者と、再びの転移に
備えて各所に散る者とで分かれたらどうだ。
- ええー?
また移動しちゃったの!?
- くっ……次から次へとしつこい者たちだ!
- 砦に入るには、手前にいる者たちを
討たねばならないようだ。
- ふ……まだ俺を追うか。
随分と執念深いな。
- 連邦国軍は何をしているのかしら。
折角の捕らえる機会だというのに……。
- 報告です! ディミトリと、それを追う
エーデルガルト殿が山中にいる模様!
- 二人が近くに……!?
この事態をさっさと収めて、追わないと!
- 今は捕縛して、後方へ送ろう。
後で事情を聴かねばなるまい。
- いや、無事でよかったよ。にしても……
何であんたが狙われたんだろうな。
- 今度は逃がさないぜ。
覚悟してくれよ?
- 陛下! 申し訳ありません!
傭兵隊長殿に逃げられました……!
- おいおい、早業だな……。
何をする気かわからないが、困ったぞ。
- このままじゃ、やられちゃうよ!
早く止めないと……!
- 何がどうなってるのかわからないが、
とりあえず奴を追うぞ!
- 仲間を犠牲にしてまでも、
僕を追ってくるのか?
- あれは……ヒューベルト!?
いえ、偽者かしら。
- だとしたら、これも敵の魔法なのか?
本物と寸分違わぬ姿に見えるな……。
- おいおい、ヒルダが何でここに……。
いや、待てよ。偽者ってことは……?
- だとしたら、これも敵の魔法なのか?
本物と寸分違わぬ姿に見えるな……。
- 陛下……なぜ敵の首魁と共闘しておいでで?
消すべき相手は隣にいるかと。
- エーデルガルトか! いや、君は偽者だな。
ファーガス王と手を組んでいるなど!
- どういうこと!? 本当に……?
いえ、貴方が私に刃を向けるはずはない!
- 憎むべき帝国の、長がそこにいるのです。
陛下……なぜ、斬ろうとしないのですか。
- 血迷ったか? ともに復讐を果たすと
誓っておきながら、皇帝と通じるとは……。
- ……お前がそんなことを言うはずがない。
本物のお前なら……理解してくれたはずだ。
- クロードくん、もう戦いなんてやめようよ。
何であたしたちを傷つけるわけ?
- とうとうおかしくなったか、クロード。
ならば僕の手で討ってやるほかはない!
- くそっ、やりにくいな……。
万が一にも本物ってことはないよな?
- 目的のためなら仲間も殺すか。獣の末裔に、
人と同じ情など期待すべきではないな。
- 悲鳴まで、まるで本物……
不安になってくるわね。
- ……ようやく終わったか。
次に誰が現れても不思議ではないな。
- くっ……これは、転移!?
いえ、空間が歪んで……!
- ……ここは、どこだ?
先ほどまでいたのとは別の場所のようだが。
- どうやらこの空間は、ねじれにねじれて
自分の居場所さえ定かじゃないみたいだな。
- 討たれた仲間の悲しみを思えば、
怒りもまた生まれる……。
- おっと……こいつは偽者だとわかるな。
だが、他の二人は見分けがつかないぞ……。
- 自分で自分の偽者を討つというのはどう?
偽者に勝てる自信がないならダメだけれど。
- ……なるほど、悪くない考えだな。
- この闇は、魂の形を捕らえる牢獄……
現世から切り離され、二度とは帰れない。
- ……様子がおかしかったエーデルガルトが
元に戻ったのは、この空間のせいか……!?
- 私が二人いたら、都合がいいわよね。
貴方もそう思わない?
- ええ、それには同意するわ。
けれど……自分は、信用できないもの。
- 貴様……なぜ、皇帝などと共闘している。
皆の嘆きを忘れたか。早く仇を討て……!
- ……ああ、現れたのが貴様で良かった。
貴様は……俺が最も殺してやりたい相手だ。
- 俺の、お前の野望を叶える好機じゃないか。
何でおとなしくしてるんだ?
- お前が俺ならわかってるだろ?
運を天に任せるのが嫌いなんだよ!
- 自分が死ぬのを見るのは、
いい気分じゃないわね。
- 敵に感謝しなくてはな。幻影とはいえ、
最も憎い相手を殺させてくれたのだから。
- 何というか……双子の兄弟でも
殺した気分だよ。
- ……一度きりの経験だと、
思わないほうがいいさ。
- また何かやってきそうだな?
とにかく戦いを急ぐべきか……。
- クロード、貴方は本物のほう?
急ぐべきというのは同感だけど。
- 材料はいくらでも残っている。
何度でも現れるよ。
- ……きりがないな。いくらでも斬れる
木偶というのは、鍛錬にはもってこいだが。
- 永遠に続くと思うと気が滅入るわね。
防ぐ手立てはあるのかしら?
- よし、これで偽者はいなくなったな!
- ……ええ。そう見えるわね。
- ともかく幻影だとはっきりしたんだ。
何が出てこようと、黙って斬ればいい。
- またか?
今度こそあいつがいるといいが……。
- ……よし、早く奴を捜そう。
- この空間に対応してきている……。
驚くべき4人だな。
- さあ、犠牲になってくれ。
世界のために、命を繋ぐ者たちのために!
- よくここまで来たね。
僕の……“運命共同体”。
- お前はラルヴァじゃないんだろ。
いや、たとえそうだとしても、俺は戦う!
- あなたはラルヴァじゃないんでしょ。
いえ、たとえそうだとしても、私は戦うわ!
- たとえ僕を滅ぼしたとしても、
この闇を出ることは能わないというのに。
- 困ったな……。
こうなったら切り札を切るか。
- [HERO_MF]の幻影まで……。
足を引っ張り合っている余裕はなさそうだ。
- 攻撃が通らないだって?
どういう仕掛けだよ、まったく。
- 僕らの前に、敵はない……!
- [HERO_MF]の偽者はどう?
何も通じないなんてことはないはずよ。
- 自分と戦う機会なんてないだろ?
こんな状況だが、少し燃えちまうな。
- 自分と戦う機会なんてないでしょ?
こんな状況だけど、少し燃えちゃうわね。
- クソッ、本当に俺そっくりだぞ!
気持ちがわかるのが悔しいな。
- うそ、本当に私そっくりね!
気持ちがわかるのが悔しいわ。
- やりづらいな……。
何でここでお前が出てくるんだ。
- やりづらいな……。
何でここでアンタが出てくるんだよ。
- やりづらいわね……。
何でここであなたが出てくるの。
- やりづらいわね……。
何でここで君が出てくるのよ。
- 最後に頼れるのは、この身のみか。
いいよ……勝負だ。
- いよいよ敵の策も尽きたようだな。
さあ、決着をつけるとしよう。
- これだけの犠牲を払っても、
まだ届かないか……!
- まだだ! [HERO_MF]!
- ラルヴァ……
それでも、俺は……お前を……
- ラルヴァ……
それでも、私は……あなたを……
- 闇の中で……こんな、終わりも……
ある気は、していたわ……
- 俺は、ここまで……なのか……?
皆が……無事で、いればいいが……
- こんな場所で、こんな形で……
想定外も、いい……ところだな……
- とはいえ、目の前の敵は帝国軍だ。
砦を落とし、進攻を防ごう。
- タレスのやり方は……
どうも僕には合わないな。
- この身が滅びようと、僕は亡びない。
そのために、僕は……。
- 敵の勢いは止められたな。
- さあ、彼らを討ちに行こう。
獣魔の尖兵たちに、皆を殺させはしない。
- このような尖兵に意思などないか……。
- 数を頼んで戦う……。
過去の自分たちを見ているようだ。
- ……! 新手のようだ。
- 我らには主の加護がある……!
すべての敵を討ち払うのです!
- 獣魔に力を与えられた者たち……
厄介だな。先に周囲の兵を片づけよう。
- すべては主のため! セイロス様のため!
この命など惜しくはない!
- あれを神などと崇め奉るとは……。
- 優れた魔道士が敵にいるようですね。
なぜネメシスなどに従っているのか……。
- セイロス……僕らの仇敵を、
生かしてはおけないな。
- セイロス様をお守りしなくては……!
皆さん、行きましょう!
- 四聖人……彼らもまた、獣魔によって
作り出された存在に過ぎないか……。
- 強敵ですわね……。
なぜわたくしたちの邪魔をするのです。
- セイロス様……わたくしは退きます。
どうかご武運を!
- セイロスの元には行かせんぞ!
- またか……本当に厄介な相手だよ。
- 許すことはできん……絶対にだ!
- くっ……これ以上は厳しいか。
セイロス、後は頼んだぞ!
- 偽りの預言者セイロス……
その道を断ってみせる!
- 邪悪な者……主の御名において
滅ぼしてみせます!
- この大地は、必ず取り戻してみせる……。
- 聖騎士団よ、砦を落としなさい!
- 敵の目標は……あの砦か?
- 彼らもまた、何も知らぬまま
戦わされているのだろう……哀れだな。
- 奪われたか……警戒しないと。
- これ以上の追撃はできませんか……。
皆、撤退なさい!
- 今日の戦いは痛み分け、か。
戦力が足りないな……。
- これは、予想外だ……
今回は素直に……負けを、認め……
- 敵もなかなかの数を揃えてきおったな。
……これより反乱軍の残党を討伐する!
- 君が街の外で騒いだからだろう。
まあいい、あぶり出せたのは事実か。
- 親父と一緒に戦うのは久々だ!
気合を入れ直さねえとまずいぜ!
- いつも十分入っているよね?
僕は巻き込まれないようにしておくよ。
- 何言ってんだ。あの程度の気合じゃ
親父の咆哮に吹き飛ばされるぞ。
- ……それも、そうか。
やっぱり僕はもっと離れてようかな。
- 卿と肩を並べて戦うのは……
アンヴァルでの変事以来か。
- 意外と最近だったな。
二度となくて構わないのだがね。
- ほう、なかなか鍛えておるな。
油断もないようだ。
- うっ……親父の視線を感じるぜ。
もっとやらなきゃまずいな!
- な、何の騒ぎだ!?
俺たちが気づかれたってのか?
- 関係のない賊まで出てきたか。
まとめて討伐せざるを得ないだろう。
- そういえば、上の子はどうしているのかね。
人質になっていただろう。
- 命はあるが、メリセウスを一時奪われた責は
大きい。進退を考えねばならんな。
- よっしゃあ! 首一つ!
もっと寄越せえ!
- 普通に戦ってくれない?
死体を数えるなんて、拷問だよ……。
- ふっ、もっと気合を入れよ、ヴァルデマー!
- くだらない勝負だな……。
流石に付き合いきれないぞ、レオポルト。
- あちらに賊が出たか。
儂を飛ばせ、ヴァルデマー。
- また君は一人で突出して……
仕方がない。
- カスパル、君も転移するかい?
危ない真似はしないでほしいんだけど。
- いや、オレはこの腕で勝負する!
転移なんかに頼らねえぜ!
- 親父、調子はどうだ!
オレは負けねえぜ!
- 日々鍛錬を重ねておれば、調子が悪い
というようなことは起こらんぞ。
- また賊? 残党より賊のほうが
多かったんじゃないの、この街。
- 随分、付き合ってあげるんですね、父さん。
ベルグリーズ伯が嫌いだったのでは?
- 嫌いだとも。あの男の身勝手さ、強引さ、
私の話を理解しようともしない態度……
- すべてが最低だ。幼馴染として育って
しまったのが運の尽きだよ。
- 我々は捕らえた者たちを護送するため、
先に退かせていただきます!
- なかなかの動きだったな……。その力、
儂らの拳で確かめさせてもらおう!
- 私もかい、レオポルト。
……手を抜いても文句は言うなよ。
- ここで親父に勝って、オレたちの力を
示してやろうぜ!
- 鍛え方が足らんようだな。
儂らが直々に教えてやろう!
- 親父の特訓か……燃えてきたぜえ!
- 力と技、余すところなく見せよ。
儂はそのすべてを受け止めてやる。
- 帝国最強と名高い男が相手だ……。
腕試しさせてもらうか!
- 帝国最強と名高い人が相手……
腕試しさせてもらうわ!
- ああ、任せろ!
オレの全力、その目に焼きつけてやらあ!
- 試す相手、間違えてません?
僕は遠慮したいんですが……。
- そうだ! もっと力を尽くすのだ!
- 若さとは、良きものよ。
戦いの中で成長を遂げてゆく……!
- 見事……卿の強さ、しかと胸に刻んだぞ。
- 儂を上回ったか、カスパル。
よくぞやってみせた! 己を誇るがよい!
- あのような「力」の前では、私たちの
意思はかくも弱いものなのだよ。
- 何というか……苦労してるのか?
大変だな、アンタも。
- 何というか……苦労してるの?
大変ね、あなたも。
- よくわかんねえけど、
オレは弱いままじゃいたくねえな!
- 仕方がない。リンハルト、
君の力を確かめる機会にでもするよ。
- 僕の力なんか確かめて何をするんです?
放っといてほしいなあ……。
- 流石に今日の借りは、返してもらわねば
割に合わないな……。
- ふむ……おおよそ私の想定内の強さだな。
- ただ弱い敵を屠るのも味気ない……。
どうだ、カスパル。儂らと戦果を競わぬか!
- こっちはオレとリンハルトと[HERO_MF]の
3人ってことか? よし、受けて立つぜ!
- 君たち2人でやっていればいいのに、
何で僕らまで巻き込むかな……。
- 親父を超えた……!?
ほんとかよ、信じらんねえな。
- まあ、結果は見えていたよね。
でも挑戦することは悪くないんじゃない?
- 悲惨な一日だった……。
早く帰って寝よう。
- おいおい、まだ一日は終わってねえぞ?
親父ならきっとこの後、鍛錬を……
- む……ここがそうなのか?
一見すると、山賊の住み処のようだが……。
- 偽装してるみたいですね。まずは外にいる
山賊紛いの連中を排除してしまいましょう。
- 恐ろしい人たちがいっぱいじゃない!
やっぱり来なきゃよかったよおお!
- 心配いりません、ベルナデッタ。
あなたなら向かうところ敵なしですよ。
- えっ、そ、そうかな?
それならベル、頑張っちゃおうかな?
- ところでゲルズ公。どうしてあなたは
失われた遺産などを求めて……?
- おや、聞いていないのかね。
陛下のご指示だ。
- 南方教会再建の折、教団の了承を得るための
交渉材料として大司教に譲ったのだ。
- そういえば、オックス男爵は元気かね?
多忙ゆえこのところ会えていないのだ。
- 元気ですよ。望まぬ家督継承でしたが、
徐々に領主の地位にも慣れてきたようです。
- さあ、いよいよ敵の拠点に侵入しますよ。
洞窟の中へ。
- 馬鹿な、攻めてきた奴がいるだと!?
- どうやら敵も気づいたみたいです。
戦いが激しくなりますね。
- 相手はここに引き籠もってるのかなあ。
勝手に入って暴れるなんて可哀そ……
- 殺せ! 一匹残らず!
殺し尽くせえ!
- 全然可哀想じゃないですうう!
ひと思いにやってやりますよおお!
- ふう、これで終わりか?
無事に帰れ……
- ……たりはせんようだな。
先程よりも強敵に見える。気をつけよ。
- まだ終わらないんですかあ!?
- はあ……戦いの連続で厳しいな。
どこかに休めそうなところは……。
- あっちの洞窟は、どうですかね?
引き籠もるのにぴったりそうですけど……。
- あっ、そっちには……!
- あびゃああ!?
あたしのせいで、ゲルズ公に危険が……!
- どんなもんですか!
ベルにかかれば一網打尽ですよ!
- 意外と元気というか、逞しい娘だな。
話に聞いていたのとだいぶ違うが。
- かなり数が減ってきたようだが……
状況はどうなっておる?
- 居場所が暴かれていたか……。
獣どもめ、無駄に鼻ばかり利く……!
- あれがこの拠点の指揮官みたいですね。
最後まで気を抜かずに戦いますよ。
- どんな企みがあるか知らないが……
討たせてもらうぞ!
- どんな企みがあるか知らないけど……
討たせてもらうわ!
- 貴様らのせいで、計画は失敗続き……
生かしてはおかぬぞ!
- やはり直接やり合っては分が悪いか……!
- 忌々しい奴らめ!
このようなところで、わしは死なぬ……!
- 逃げられましたか……。
目的は、半分達成ですね。
- ああ。やはり油断のならぬ奴らよ。
陛下に報告せねば……。
- 油断した……。
陛下に、申し訳ないと……伝えて……
- 歌劇団の皆を守るわ!
皆、気合を入れていくわよ!
- 人攫いかしら、追いはぎかしら……。
何にせよ、防がなきゃ!
- 金目の物を持っていそうな連中だ!
お前ら、金、置いてけー!
- まずいな、さっさと撃退しないと!
- まずいわね、さっさと撃退しないと!
- ありがとうございます……!
これで先に進めますわ。
- おい! あ、あれは“奇跡の歌姫”
マヌエラ様じゃないか……!?
- あら、あたくしを知っているみたいね。
熱烈な愛を感じるわ……。
- くそっ! やりやがるぞ、こいつら!
- あたくしをマヌエラ=カザグランダと
知った上での狼藉かしら?
- と、とんでもありません!
マヌエラ様に一生ついていきます!!
- 賊まで虜にしちゃうなんて、
流石ね、マヌエラ先輩……!
- 待ちなさい!
仲間の借りを返させてもらうわ!
- あの人、ドロテアさんじゃないか?
歌姫の……オレ、好きなんだよな……。
- 私を知ってるみたいね。
説得できないかしら?
- やられたよ……。
だけど、オレの仇は仲間が……!
- ねえ、貴方。私たち歌劇団を知っているの?
だったら通してくれませんか?
- ももももちろんだよ!
ドロテアさんのためなら何でもするって!
- うふふふ。
あなたの魅力には盗賊も骨抜きね。
- 俺様の子分を可愛がってくれた奴が
いるらしいな! 勝負だ!
- 残念、ここは通さないさ。
おとなしく捕まるんだな!
- ここを抜ければ次の街が見えてくるわ。
ふう……頑張りましょ!
- ここまで来ればもう大丈夫。
歌劇団の皆は先に行ってちょうだい。
- あっ、獲物が逃げちゃうじゃないのよ!
邪魔よ、あんたたち!
- まだ襲ってくるのか。
仕方ない……残らず討つぞ。
- まだ襲ってくるのね。
仕方ない……残らず討つわ。
- はあ、はあ。それにしても数が多いわ。
いったいいつまで……
- もう心配は要らないぞ、マヌエラ君。
我輩が助けに来たからな!
- ハンネマン! あたくしたちを迎えに?
……やだ、少しときめいちゃったわ。
- 舞台での大立ち回りを思い出しますね。
先輩の剣舞、格好良かったなあ……。
- ふふっ、ドロテアの戦いっぷりも、
舞台を彷彿とさせる華やかさよ。
- 賊に身をやつす人の中にも、ドロテアの
ような才能が眠っているのかもしれない。
- そう考えると、私は幸運でしたね。一歩
間違えば、孤児から盗賊になっていた……。
- あれって……ドロテア?
うそ、本物なの? あたし大好きなの!
- 襲っちゃってごめんなさい!
あたし、あなたに協力するね!
- 何よ、もう! こうなったら兄貴に
仕返ししてもらうんだから……!
- こんなところで歌姫マヌエラに出会える
とは……賊なんてやってる場合じゃないぞ!
- マヌエラさん! お近づきの印に……
あんたのために一肌脱がせてください!
- この野郎……!
もう許さないぞ……!
- おいおい、本当にマヌエラとドロテアが
いるぞ……。こりゃ夢か……?
- ドロテアちゃん……なんて美しいんだ……!
- 俺、昔、帝都に住んでたんです……。
ずっと好きで……ついてっていいですか?
- いいんだ……。
仲間がきっと仇を、取って……。
- 憧れだったあのマヌエラがすぐそばに……!
- うおおお! マヌエラ様!
マヌエラ様についていきます!
- マヌエラ様に踏まれたかった……。
- あたくしたちの人気を……
図らずも再確認してしまったわね。
- 盗賊にまで顔を知られてるなんて……
嬉しいような、複雑な気持ちですね。
- わたくしは……
ここまで、なのかしら……。
- ああ……ようやく、歌姫の……
座を……掴んだ、のに……
- なぜ私が修道院を出て外郭に……。
本当に安全なのだろうな?
- ええ、安全ですよ。
我々の側を離れなければ、ですがね。
- なななな何だと!?
教団の襲撃ではないかああ!?
- 当然ですが、ヴァーリ伯はまだ必要な人物。
討たれてはなりませんよ。
- 妙だな。奴に外出の予定はなかったはず……
まあいい! ヴァーリ伯を討ってしまえ!
- ひいっ! 早く始末してくれ!
私が死んでは帝国が大変だぞ!
- 雑魚ばかり……死合う気も起きん。
- しかし、なぜ、ヴァーリ伯、しつこく、
狙われる、しますか?
- それは、陛下が中央教会を排除する際に、
彼の果たした役割が大きいからですよ。
- 司教の立場から陛下の行いを正当化した……
国内外の信徒への影響は、計り知れません。
- 偽りの司教を討つ千載一遇の機!
必ずや討ち取るのです!
- 敵の狙い、明らか、戦う、容易いです。
しかし、油断、警戒しましょう。
- ペトラは随分、慣れてるな。要人の
警護なんてしたことないと思うんだが。
- ペトラは随分、慣れてるわね。要人の
警護なんてしたことないと思うんだけど。
- はい、ありません。
けれど、自分の身、守る、経験です。
- 昔のブリギット、襲撃、暗殺、日常でした。
慣れる、そのせいです。
- 大司教様のため、奴を討て!
命を惜しんではならん!
- ヴァーリ伯のおかげで、よく敵が釣れます。
効率的で素晴らしいですな。
- 手応えがない……。
セイロス騎士も、こんなものか……。
- 帝都への襲撃でも戦力を使いましたからな。
ろくな相手が残っていないのでしょう。
- 小規模な襲撃です。成功すれば儲けもの
程度の戦力しか注いでいないのでしょう。
- ですが……これで終わりとは限りませんよ。
- ふう、ふう。
ここは安全なはずだ。どうにか……
- 逃がすな! 奴はそこだ!
- ま、またか……私はもう動けないぞ。
ここでどうにか食い止めてくれ……!
- 終わり、違います。
警戒する、しましょう!
- 相手は少数ながら精鋭で待ち構えていたぞ。
襲撃の情報が漏れているな。
- みたいだね。まったく、やってくれる!
アタシらでどうにか成功させるよ!
- まさに、飛んで火に入る、か……。
- 手強いな。
……これが今の帝国か。
- チッ……任務失敗だ。
- これは僥倖だな。アンタとは一度、
本気で斬り合ってみたかったんだ。
- “雷霆”か……ふっ。
ここへ来た価値もあったようだ……。
- そんなに必死になって守る価値のある
相手なのかねえ?
- 無理はできないな。
ここは退かせてもらうよ!
- お、終わったのか……? 私は戻るぞ!
もう大修道院を一歩も出てなるものか!
- この親にして、あの子あり……か?
とにかく命があって良かったな。
- この親にして、あの子あり……かしら?
とにかく命があって良かったわ。
- どうして私を守ってくれないのだ。
私は帝国の教務卿、南方司教だぞ!
- ガルグ=マクなどに来るのではなかった!
欲に目がくらんだばかりに……。
- 餌が、死ぬぞ……。
- こんな、悪夢が……
私の、財産は……隠し……
- これより帝国軍の演習を開始する!
定刻までにすべての敵を撤退させるのだ!
- おーっほっほっほっほ! このような勝負に
私が参加しないなどありませんわ!
- コンスタンツェ!? 私たちの勝負では……
くっ、後れを取るわけにはいかない!
- ああ、僕こそが真の貴族だと示さねば……!
[HERO_MF]君、見届けは頼んだぞ!
- ああ、僕こそが真の貴族だと示さねば……!
[HERO_MF]さん、見届けは頼んだぞ!
- 見たまえ、これがフェルディナント=
フォン=エーギルの力だ!
- ローレンツ=ヘルマン=グロスタール、
ここにあり!
- おーっほっほ! コンスタンツェ=フォン=
ヌーヴェルが戦果を上げましたわ!
- 貴方、何を先走っておりますの!?
私たちの勝負の邪魔をしないでくださる?
- 待ってくれ。君は見届け人のはずだぞ。
なぜ私たちより活躍しているのだ……。
- 私とコンスタンツェは昔、帝都の社交界に
咲く2輪の花に喩えられていたのだ。
- ならば、そこに真紅の薔薇が加わったという
わけだね。この僕が!
- お待ちさない! なぜ私が貴方たちと同列に
扱われなければいけないのです!
- しかし、貴方たちもよくこんな勝負に
乗ったものですわね。暇なんですの?
- 君が言い出した話ではないか!
僕らをおちょくっているのかね?
- いや、ローレンツ。違うのだ。
彼女は……話すと長くなるな。
- やはり帝国の将兵は鍛えられているな。我が
領は……お世辞にも強兵とは言えなくてね。
- 強ければ勝てるとは限りませんわ。
我がヌーヴェル家の天馬隊は……。
- そうだな……。勝負は時の運。
どれほど優勢であっても油断はできない。
- 第二陣、かかれ!
- 敵に増援か。
また私の戦果が増えてしまうな!
- さて、誰が最も戦果を上げたのかね?
- [HERO_MF]君、
ちゃんと記録しているだろうな。
- [HERO_MF]さん、
ちゃんと記録しているだろうな。
- 戻ったら、発表していただきますわよ!
- ああ、大丈夫だ。
しっかり集計して……ん?
- ええ、大丈夫よ。
しっかり集計して……ん?
- 何やらくだらない争いをしていると
聞きましたのでな。潰しに参りました。
- くっ……わざわざ邪魔をしに来るとは、
君という男はいつもいつも……。
- 演習の邪魔をしているのは貴殿らでは?
私は粛々と役目を果たしているだけですよ。
- ドロテアさん、これは決して遊んでいた
わけではないのだ。貴族として……
- いいんですよ、言い訳なんかしなくても。
貴族様は演習なんて慣れっこですもんねえ。
- はあ……皆さん、楽しそうですね。
陛下が何と仰るか……。
- いや、これは遊んでいたわけではないのだ。
貴族として譲れぬ戦いが……。
- ハピ、なぜ貴方まで参戦して
おりますの?
- いや、なんかヒューに呼ばれて……。
まー楽しければいいじゃん?
- あの、陛下!?
この件は、許可を頂いていたのでは……。
- 報告は受けたけれど……
許可を出した覚えはないわね……。
- くく……まあ、不問にしておきましょう。
私も存外、楽しめましたのでね。
- やられちゃったわ……別に咎めてませんよ。
私も交ぜてもらおうと思っただけです。
- 最近、将兵の気が抜けていましたからね。
良い演習になったんじゃないですか?
- そういえば、結局、勝負はどうなったし。
コニー、勝ってるといいね?
- まあ、許可を出していたことにするわ。
皆の気迫に将兵の士気も高まったでしょう。
- これより戦場に標的将を投入する!
撃破した部隊は、制限時間を延長するぞ!
- ふっ、我々の敵ではないな!
- 更に標的将を投入する!
撃破すれば、演習の制限時間を延長するぞ!
- 見たまえ、我らの部隊の強さを!
- これにて演習を終了する!
全隊、撤収!
- おいおい、これじゃ引き分けどころか
全員負けだぞ……。
- ちょっと、これじゃ引き分けどころか
全員負けよね……。
- しまった……。
俺が負けたら記録が……。
- やっちゃった……。
私が負けたら記録が……。
- これでは勝負が成立しないではないか……!
何たる不覚……!
- 僕としたことが……。
これでは勝負どころの話ではないな……。
- 私がやられてしまうなんて……!
こ、この勝負は無効ですわ!
- ここがハピの証言から割り出した場所よ。
何かがあるといいのだけれど……。
- 怪しいですね。
明らかに彼らの痕跡があります。
- 侵入者だと!? チッ……消せ!
- 間違いないね。
ハピ、昔ここにいたことあるし。
- また敵が突然襲ってくるかもしれない。
警戒して進むぞ。
- また敵が突然襲ってくるかもしれないわ。
警戒して進みましょ。
- うーん……どこに何があったかな。
……全っ然覚えてない。
- 閉じ込められた!?
仕方ない、やってやるさ。
- 閉じ込められたの!?
仕方ない、やってやるわ。
- 分断された……!
悪いけれど、開けさせてもらうわ。
- 逃げ場がないのはあんたたちも同じです。
返り討ちにしてあげますから!
- ため息ついていいかな……。
壊れちゃいそうだし、ダメだよねー。
- あっ、この部屋、懐かしーじゃん。
記録とか残ってないかな。
- ハピの紋章の力を増幅する? 変容させる?
なんかいろいろ痛い目に遭ったんだよね。
- 痛い目って……平気そうに言うな。
気分は大丈夫か?
- 痛い目って……平気そうに言うわね。
気分は大丈夫なの?
- おっと! まずいな、早く助け出すぞ。
- あっ! まずいわね、早く助け出しましょ。
- 閉じ込められたわね。
救出を急ぎましょう。
- 孤立しては危険です。
早く合流を目指しましょう!
- 誰か閉じ込められたの?
助けなくちゃ。
- コルネリアの研究は、わたしが受けた
実験とは、方向性が違うみたいですね。
- ええ。つまり私のものとも違う……。
- リシテアの未来のためにも、何か繋がりを
見つけられたらいいんだけれど……。
- まだ捜索していない部屋がありますね。
行ってみましょう。
- うーん、特に気になるところはないですね。
- 何もない感じ? 次、行こっか。
- これは……武器かしら?
彼らの技術で作られているようね。
- 俺の武器との共通点は……ないか。
だが、見たこともない形なのは同じだよな。
- 私の武器との共通点は……なさそう。
でも、見たこともない形なのは同じよね。
- ほとんど見て回りましたね。
他には、何かないでしょうか?
- ん? 今、何か聞こえなかった?
あっちのほー。
- ここ……地下牢?
ハピの入ったことない場所じゃん。
- この空気……宮城の地下に似ているわね。
どれだけの人が、犠牲に……。
- 同盟でも帝国でも、ここ王国でも……
彼らの悪行は留まることを知らない……。
- ………………。
- ………………。
- なぜ仕掛けが動いた……?
まさか、我らの同胞が……!
- おぬしら……闇の気配を感じるのう。
我らに縁ある者か。なぜ歯向かう!
- 何が縁ですか!
望まぬ苦しみを与えておいて……!
- おぬし……何が目的かわからぬが、
覚えておけ……!
- ……目的?
いえ、それなら口にするはずもないわ。
- 見つけたものを回収して、外に出ましょう。
詳しい調査は、ヒューベルトに引き継ぐわ。
- 勇猛無比なるファーガスの精兵たちよ!
スレンを討ち、貴公らの武威を示せ!
- 本陣の防衛は私が引き受けよう。
貴公らは敵の対処に向かってくれ。
- 父上と同じ戦場に立っていると思うと、
正直……感慨深いものがあるな。
- 同じような戦いが繰り返されるのも、
どうなんだって話かもしれませんけどね。
- 不思議なものだ。まるで若い頃の辺境伯や
先王陛下と共に戦っているかのようですよ。
- 父上と重ねていただけるのは光栄ですけど、
まだまだああはなれませんよ、俺は。
- いつまでもそう言ってはいられまい。
いずれ、爵位を継ぐ日は回ってくるんだぞ。
- 実際に継いだ奴の言葉には、
説得力があるな。
- 実際に継いだ人の言葉には、
説得力があるわね。
- 守っているだけではキリがありませんね。
思い切って、攻めに転じるべきかと。
- この変則的な攻め方、父上と盤上遊戯でも
してるみたいだ。敵の狙いは……本陣か?
- あの……スレンの襲撃で死んだっていう
父上の前妻は、どういう人だったんですか。
- 彼女は、士官学校時代の同窓生でしてね。
黒鷲の学級の華と呼ばれていましたよ。
- ……辺境伯が“氷壁”などと呼ばれるように
なったのは、彼女を失ってからだと聞いた。
- ええ……そうですね。昔はもっと気さくで
明るい、賑やかな男だったのですが……。
- よし、今のところは順調だな。
ランベールの奴にも文句は言われまい。
- ……倅が、陛下やロドリグの
足を引っ張っていないといいが。
- これで一段落、だな。
問題は敵の総大将だが……。
- はっはーっ! 積年の恩を返す時が
来たようだな! ゴーティエよ!
- こ、声がでかい……言葉も随分と
達者なようだし、やっぱりあいつだな。
- おっとシルヴァンか、久しいな!
貴様の兄が、死んだと聞いたが。
- ああ……死んだよ。だが、フォドラを
逃げ出したあんたには関係ない話だろ?
- おっとシルヴァンか、久しいな!
その槍の輝き、いつ見ても忌々しいぞ!
- そりゃ忌々しいだろうよ。あんたらを
追い払うための武器みたいなもんだしな。
- オレたちも暮らしが懸かってるんでな!
恨んでくれるな、フォドラの戦士たちよ!
- ほう、ほうほう、なかなかやるな!
このオレを負かすつもりか! 面白い!
- ……やはり、あの連中を信頼すべきでは
なかったな。ここは……潔く撤退だっ!
- おう、もう二度と来るんじゃねえぞー!
来るなら武器も兵もスレンに置いてこい!
- だっははは! まあ考えておこう!
- ………………。
- ……ゴーティエ家はフォドラの防壁。
ここで私が倒れるわけにはいかん。
- ……敵が、ここまでやるとはな。
私としたことが、油断したか……?
- 辺境伯を討たせるわけにはいかない。
急ぎ、救援に向かわなくては……!
- く……読み違えた、か……
- 父上! ……嘘、だろ?
- ……まずは、苦境に陥っている
友軍を救い出す。一人も死なせるな。
- ……気をつけろ。
この森は、それなりに入り組んでいる。
- ダスカー出身だけあって詳しいんだな。
もしかして、この辺りに住んでたのか?
- ダスカー出身だけあって詳しいのね。
もしかして、この辺りに住んでたの?
- ……この森の近くに、おれの故郷があった。
そしてこの森は……先王陛下の倒れた地だ。
- そう……だったのか。
- そう……だったのね。
- そうか。ここが先王陛下の……。
……ならば兄上も、ここで。
- ………………。
- ……今は、感傷に浸るべき時ではない。
先を急ぐぞ。
- ドゥドゥー、無理はしないでください。
故郷で戦うなど……不本意でしょう。
- ……無用な心配だ。
だが……感謝しておく。
- 互いに気を遣い合うのは結構だが、
戦いの最中だ。警戒は解くなよ。
- ほう、俺たちを通さんつもりか。
ならば斬り捨てるまでだ。
- ……殺すな、フェリクス。
無用な殺戮は、話を拗らせかねん。
- ……チッ、わかっている!
- 友軍が襲われているのはこの先ですね。
急がなくては……!
- ……ファーガスめ。
我らの問題に首を突っ込むな……!
- くっ……邪魔が入ったか。
まだ、襲われている者がいるというのに。
- チッ……俺たちへの怨恨は理解できるが、
身内同士で争う意味などどこにある。
- 今のは……目的の将ではなさそうですね。
さあ、早く皆を助けに向かいましょう。
- ダスカーにも……いろいろな者がいた。
善人も、悪人もな。
- それはそうだろ。
どこの連中だって、そんなもんだ。
- それはそうでしょ。
どこの人たちだって、そんなものよ。
- しかし、よく奴はイングリットをここへ
派遣したな。遠慮しそうなものだが。
- 今回の遠征は、私から志願したのよ。
……自分の過去に決着をつけたくて。
- すまない……世話をかけたな。
感謝する、ファーガスの友人たちよ。
- フン、当然のことだ。
早く安全なところに下がっていろ。
- ハッ、おれを討ちに来たってか?
上等だ、ここでぶっ殺してやるさ!
- どうやら、奴が指揮官のようだな。
……捕らえるぞ。殺すなよ。
- あなたたちは……
なぜ、あんな殺戮に加担したのですか。
- そうして被害者ぶるのはやめてくれよ。
殺戮なら……あんたらだってしただろう?
- お前たちはまた、武力に飽かして
ダスカーを制圧しようとするのか?
- ……それは、
お前が言っていい言葉ではない。
- ぐうっ! ……クソッ!
おれをどうするつもりだ……!
- フェルディアで尋問にかける。
……移送しろ。
- こ、ここまで……なのか……?
折角……故郷へ、戻れたのに……
- ……犠牲を出してしまったか。
この戦い……おれたちの負けだ。
- SV流用
- さて……退路も確保しておきたいが、
先にアッシュの奴を迎えに行かねえとな。
- この状況じゃアイツも戦いにくいだろ。
アタシたちで包囲を解いてやるぞ。
- 汚らしい貧民の子などを養子にしなければ
ロナート様も命を落とさなかっただろうに。
- ……見知った顔ばかりだ。ロナート様を
裏切った僕を……恨んでいるんだろうな。
- 世話の焼ける奴だな、アッシュも。
……アイツが大事にしてたのも頷ける。
- アッシュ! アンタは無事に連れて帰る!
まだ死ぬんじゃないぞ!
- カトリーヌさんの声……くっ。
僕は、何をやっているんだろう……。
- 無事か、アッシュ。
さっさと撤退しよう。
- アッシュ、無事で良かった。
早く撤退しましょう。
- みんな……来てくれてありがとう。
足を引っ張っちゃって、ごめんね。
- ……チッ、こっちは通さねえってか。
ここは敵の誘導に従うしかなさそうだ。
- 突っ立ってても、やられるだけだ。
罠に飛び込んで壊してやればいいさ。
- あの時、もしも僕が共に戦っていたら、
ロナート様は死なずに済んだのかな……。
- ハッ、これはまた予想どおりの展開だ。
とっとと敵をぶっ倒して進むぞ!
- 恩知らずの貧民め……。ロナート様も、
貴様を恨んでいるだろうよ!
- 一緒に死んでやるのは恩返しなのかよ。
自分の人生は、自分のもんだろうが。
- アッシュ、お前は「正義」を為したんだろ。
その信念を、後になって曲げるんじゃねえ。
- 正義……。
そうだ、僕の……正義は……。
- き、貴様……
- ごめんなさい、でも僕は……僕の正義に
悖る行いをしたつもりはありません。
- よし、進むぞ! ……と言いたいが、
こっちは通れなさそうだ。別を当たるぞ。
- こっちもこっちで敵が多いな……。
ここを突っ切らなきゃならないのか。
- こっちもこっちで敵が多い……。
ここを突っ切らなきゃいけないのね。
- 他に道がないなら、行くしかないだろ?
……アッシュ、ちゃんとついて来いよ!
- ……はい!
- ロナート様なら……きっと僕に、
自分の正義を貫けと仰るはずだ。
- やっとやる気を出しやがったな。うん、
俺様には遠く及ばねえが、良い顔になった。
- よし、これで退路は確保できたぞ!
後は全員で向かうだけだ!
- ……もう、どんな声も気にするもんか。
僕は、僕の選んだ道を進むだけだ……!
- はあ……余計に働いちまった。
この働きは流石に報酬外だよな?
- 気を抜き過ぎるなよ。アタシらを罠に
はめた指揮官が、まだ残ってるはずさ。
- おや。どうやらガスパール領の方々は、
失敗してしまったようですねえ……。
- ガスパール家の残党を焚きつけたのは、
アイツだな。ぶっ飛ばしてやる!
- おや、私はしがない商人だというのに。
困ったものですね……。
- ふむ……あなたが、かの有名な。
捕まえて売れば、金になりそうですねえ。
- 木っ端商人が……誰に口をきいていやがる。
俺様を捕らえようなんて千年早いぜ。
- ……折角武器まで売って差し上げたのに、
彼らときたら役に立ちませんでしたねえ。
- ガスパール家の人たちも……
……きっと、利用されただけなんだ。
- しまった、投石……!?
みんな、身を守ってください!
- これで投石は止まっただろ。
早くアッシュを助けに行くぞ。
- ぐっ……やはり、そう上手くは……
いきません……でしたねえ……
- ……終わったな。
帰ろうぜ、アッシュ。
- ……うん。ありがとう、みんな。
- ま! お兄様が囚われの身に!?
なんでそんなことに……。
- 俺がついていながら、すまん……。
まずセテスさんを助け出そう。
- 私がついていながら、ごめん……。
まずセテスさんを助け出しましょ。
- 賊の皆さんが道を塞いでいるようですわ。
お兄様がいるのは、どの道なのでしょう?
- うーん……片っ端から倒せば、どこかは
セテスさんがいる場所に繋がってるだろ。
- うーん……敵を皆倒せば、どこかは
セテスさんがいる場所に繋がってるかしら。
- セテスにも困ったものです。フレンのことと
なると、途端に冷静さを欠くのですから。
- 本当に、お恥ずかしい限りでございますわ。
- あの……一緒に来てくれてありがとう。
でも、何でボクの頼みを聞いてくれたの?
- 俺は教団の連中をよく知らないから、
距離を縮める良い機会だと思ってな。
- 私は教団の人たちをよく知らないから、
距離を縮める良い機会だと思ったのよ。
- この地が忘れられてしまったのは、
本当に悲しむべきことです……。
- これで先に進めますわね!
お兄様、すぐに助けて差し上げますわ!
- フレン、慎重になさい。あなたに何かあれば
セテスがどうなってしまうかわかりません。
- お兄様! やっと見つけましたわ!
- すまない……できるだけ敵の陣容を掴んで
お前に安全な道を進ませたかったのだが。
- 二人とも、喜ぶのはまだ早いですよ。
周囲の賊徒たちを一掃しなくては。
- レア様って、あんなに強かったんだ……。
ボク、役に立ててるのかな?
- ま! お兄様、お怪我を?
わたくしが癒やして差し上げますわね。
- 心配をかけたな、フレン。
だが、もう大丈夫だ。
- ここからは万事、私に任せてくれ。
必ずお前を守り抜くと誓おう!
- それでは、この地に根を張る賊徒一味を
掃討しつつ、聖遺物を探しましょう。
- 承知した。賊徒から情報を聞き出せると
いいのだが……。
- この地には神聖な武具が隠されている。
何か心当たりはないか?
- はあ? 何だそりゃ、知らねえよ!
- 賊徒には、その価値すらわからないはず。
諦めずに探しましょう。
- この地で、何か古い武具のようなものを
見たことはないか?
- 古い武具だと? もっと奥に行ったとこに、
盾みたいなのがあるって聞いたぜ……。
- それこそ、聖セイロスとヴィルヘルム大帝が
この地に隠した聖遺物です。行きましょう。
- 場所の目星はつきましたわね!
それらしいものがないか調べましょう!
- ええ、お願いします。私とセテスなら、
聖遺物かどうか見極められるはずです。
- この山里は、インデッハが工房を構えて
いた地……今は見る影もありませんね。
- あらゆる物が風化して形を失うに足るほどの
時を経ている。その盾も無事だとよいが。
- 見つけましたわ! このボロボロな感じ、
いかにも古そうな盾ですわよ!
- いや……それは賊が捨てたガラクタだろう。
ほかにそれらしいものがないか探すのだ。
- レア様、盾らしきものを見つけました。
もしかして、これが……?
- ……いえ、違うようですね。
この辺りで間違いないはずなのですが。
- あったぞ……!
そうか、この盾だったのか……。
- ええ、インデッハがキッホルのために作り、
後にヴィルヘルム帝の手に渡ったものです。
- ま! おと……聖キッホルのために?
そうなんですのね。
- 待ちやがれ! その盾は俺らのもんだ。
勝手に持ってこうとしてんじゃねえよ!
- 何も知らず捨て置いておきながら……
その強欲ごと斬り捨ててくれる!
- その盾は本来、キッホルの物だったのです。
それをセイロスは独断で持ち出し……
- 千年も昔の話だろう。ヴィルヘルム大帝も
最早、歴史上の人物にすぎない。
- くそ、お前ら何なんだよ……!?
- まだ仲間が隠れていたか……。
だが、我々の敵ではないぞ!
- ぐはっ……畜生め……
- つつがなく主の御許へ還らんことを……。
- 皆、ご苦労だった。さあ、戻るとしよう。
- 人をさらう賊の根城など、
私の魔法で粉砕して差し上げますわ!
- この中に、捕まってる人たちが……。
一刻も早く、助けに行かないと!
- そうね~。ちょっと不安だけれど、
黙って見逃がすわけにはいかないもの。
- 新魔法の出番ですわね!
ほら、行きますわよ、お姉様!
- う、うーん……中にいる人たちを
巻き込まないなら、やってみてもいいかな?
- 順調かな。よし、どんどん進もう!
- まだダメですの? 私の新魔法の出番は
いったいいつになったら来るのです!
- 村人らしき姿は見えないし、
この辺なら暴れていいんじゃないか?
- 村人らしき姿は見えないし、
この辺なら暴れてもいいんじゃない?
- いきますわ! 豪華絢爛の超・魔・法!
食らいなさい!
- 見まして? この威力!
壁も何もかも一撃粉砕ですわ!
- な、何だ!? 雷でも落ちたのか!?
俺たちの根城が……!
- すごい……大成功だね、コンスタンツェ!
これならあっという間に制圧できそう!
- ひいっ! あんなのが魔法だっての!?
お……お前ら、ズラかるよ!
- おーっほっほっほ! やはり私の
編み出した魔法は完璧ですわね!
- あの魔法、どういう原理なんだろう。
威力を底上げするためには……。
- もう、コンスタンツェもアンも、
考え事は程々にしてちょうだいね~?
- こうしてると、魔道学院の頃を思い出すよ。
課題の時はいつもメーチェと一緒だったな。
- メルセデスお姉様と一緒に課題……。
なんて羨ましい響きでしょう!
- 機会なら、これからいくらでも作れるわ。
今はこの状況を切り抜けないと~。
- さあ、恐れおののきなさい!
私の魔法はまだまだ続きますわよ!
- 流石はコンスタンツェだね。
二度と敵に回したくないよ……。
- 結構奥まで来たけれど……
そろそろ、村の人たちも見つかるかしら?
- ふっ、どうやら囚われの民の場所が
判明したようですわ!
- だけど、見張りがいるみたい……。
……あたしたちで倒すしかないよね。
- よし、これで……!
皆さん、怪我はありませんか?
- ああ、ありがとうございます……!
どうか他の者も、助けてください!
- これで全員かしら~……?
無事にみんなを救えて、一安心だわ。
- まずは避難させないと……
私の新魔法も撃てませんわ。
- あたしたちについてきてください!
この砦から脱出しましょう!
- コンスタンツェの魔法に巻き込まれ
ないように、気を配っておかないとね~。
- お嬢ちゃんたち、そいつらを連れて
いったいどこへ行こうってんだ?
- ど、どうしよう!
敵に先回りされちゃってるよ!
- こうなったら……私がやりますわ!
民だけを避けて、鮮烈の魔法を、今!
- そうね~……お願い、コンスタンツェ。
でも、村の人たちに当てちゃ駄目よ?
- 千変万化、臨機応変の超・魔・法!
いざ!
- はあ、はあ……精神疲労が……。
魔法の維持が大変ですわ……!
- あ、あら? ちょっと魔法の制御が……。
まままずいですわ! 危険ですわー!
- わっ、危なっ! コンスタンツェ、
それ以上無茶したら危ないって……!
- うわあっ! ま、巻き込まれる!?
- コンスタンツェ、そこまでだ!
それ以上は村の奴らに被害が出る!
- コンスタンツェ、そこまでよ!
それ以上は村の人たちに被害が出るわ!
- ひえっ!? 危ないところでしたわ……。
どうにか止まりましたわね……。
- よかった……これなら、
みんなで安全に脱出できそうだわ~。
- 急いでここを離れよう! ええと、
砦の出口は……どっちだったっけ?
- おーっほっほ! 私にかかれば、
この程度造作もありませんわよ!
- 何だか、長い夜だったね……。
もうすぐ日が昇っちゃいそうだよ。
- そ、そんな……
助かったと、思ったのに……
- どうして……
私たちが、こんな目に……
- チッ……連中が分かれたぞ。こっちも
分散して奇襲をかける。逃がすなよ。
- いきなり個々任せか。
適当なのか信頼されているのか……。
- はっはっは、この豪快な用兵も
ジェラルト団長の持ち味なのだぞ。
- アンタは豪快に見えて繊細なのにな。
そこは自称右腕でも学べなかったか。
- 団長と私には、千差あるからなあ。
千歳になっても、繊細さは……
- ふう……これで片づいたな。
この調子で行きたいもんだが……。
- おっと、こっちにもいたな!
今度はアタシたちがやる!
- アンタが騎士団にいた頃を思い出すよ。
よくこうして手分けして……
- 敵を掃討したな。
お前には、背中を預けられた。
- ……フ。また相棒と呼ばせてもらうか。
- チッ、ちょこまかと逃げやがって。
……行ったぞ、ギュスタヴおじさま!
- お任せください、カトリーヌ殿。
ここは私が止めてみせましょう……!
- 流石、王家の指南役は違うな!
アタシも負けてられない!
- よし、ひとまずこっちも片づいたな。
さて……まだ潜んでる気配はするが。
- 数が多いな……。皆、連携して戦え。
敵を逃がさねえよう散るんだ!
- 我々の力を合わせれば、敵の掃討が成るのも
そう遠くないはずですぞ! 掃討だけに。
- とはいえ、この数を始末するのは、
相当に面倒臭えがなあ。
- どこにいてもアンタの弓の腕は一級品だよ、
シャミア!
- お前の剣の腕もな。
流石は“雷霆”のカトリーヌ様だ。
- シャミア、茶化すのはやめろって……。
- ……昔と顔ぶれは随分と変わったが、
騎士団の強さは不変のもの、か。
- どうかね、アンタの強さを見ると、
昔のセイロス騎士団が気になってくるよ。
- ふう、どうにかなったか。
お前ら、よくやってくれた。
- やったな、ジェラルトさん!
この勢いで方をつけるぞ!
- なあ、いっそ先に敵の逃げ道を
塞いじまったほうがいいんじゃないか?
- ははっ、俺もちょうどそう考えてた
ところだ。先回りして退路を断つぞ!
- あいつら、統制もあったもんじゃないな。
どこへ逃げるつもりだ……?
- 小賢しい真似を……。
退路を断たれるわけにはいかぬ。
- ……急ぎましょう。
あの砦を落とせば退路を断てるはずです。
- うおおおお! このアロイス、たとえ
一人でも、砦を落としてみせますぞ!
- この顔ぶれだからか?
いつもより随分、冗談が多い気がするが。
- きっと、あの方なりに
己を鼓舞しているのでしょう。
- ジェラルト殿に、情けない姿を
見せるわけにはいかんのでな……!
- さて、制圧完了だ! これなら敵が
ちょこまか逃げちまうこともないだろう。
- 良い策だったぜ、聖騎士殿。……だが、
指揮官らしい奴が見当たらねえようだな。
- 最悪ー、やっぱり援護になんて来なきゃ
よかったのよ、あたしたち。
- 獣どもに、嗅ぎつけられるとは……
クレオブロスめ、抜かりおって。
- 連中が敵の親玉だな?
さっさと倒して、終わらせるぞ。
- キャハハハ! 見てよ、こいつら!
あたしたちの邪魔した連中じゃない?
- 確かにそう見えるが……はあ。
まったく、近頃の若い者は……。
- お前ら……ちょうどいい!
こんなところで戦えるとはな!
- あなたたち……ちょうどいいわ!
こんなところで戦えるとはね!
- ここまでの敵とは一味違うようだな……。
アロイス! 気を引き締めておけよ!
- 団長、お任せあれええ!
- 少しは楽しめそうな相手じゃないか!
女神の僕たる騎士の剣、味わわせてやるよ!
- ふ……私も力添えしましょう。
- ほんっと憎らしい連中ね!
タレス様のためにも、消してやる……!
- あり得ぬ……我々が、
獣の群れに押されているなど……
- また……! あり得ない!
タレス様に何て言い訳すれば……。
- チッ、逃げたか……深追いは無用だ!
まだもう一人残ってるからな!
- 仕方ない……。口惜しいが、
ここの者どもは、諦めるか……。
- あいつらに逃げられたのは痛手だが……
当初の目的は、ギリギリ果たせたか?
- ええ、そうですね。逃げた者たちに
ついても、陛下に報告しておきましょう。
- 賑やかな道中だったな……。
ま、悪くはないか。
- クソッ……! 取り逃がしたか!
こいつは、任務失敗……だな。
- やっぱり……ヒルダさんが敵に囲まれている
ようです! 早く助けないと……!
- 私のせいです……私に関わらなければ、
ヒルダさんも、こんなことには……。
- 何をぶつぶつ言ってるんだ。
あそこの砦を抜けるのが早そうだ、行くぞ!
- 何をぶつぶつ言ってるの?
あの砦を抜けるのが早そうね、行くわよ!
- もー偵察に来ただけなのになー。
敵に見つかっちゃうなんて最悪ー。
- 砦の門が……! まさか敵の罠では……。
- 分断されたか……だが、ここを抜ければ
ヒルダの元に行けるはずだ。
- 分断された……でも、ここを抜ければ
ヒルダの元に行けるはずよね。
- 中央へ続く砦の門が開かない……?
どうして……!
- こっちの動きが読まれてたみたいだな。
仕方ない、別の道を探すぞ!
- こっちの動きが読まれてたみたいね。
仕方ない、別の道を探すのよ!
- やっぱり私の呪われた紋章が……
みんなに災いを……。
- あーもう、しつこいなー!
ヒルダちゃんを怒らせると知らないわよー!
- 今だ! 一斉に襲いかかれ!
- 伏兵までいやがったか……。
マリアンヌ、ここは2人で突破するぞ!
- 伏兵までいたのね……。
マリアンヌ、ここは2人で突破するわよ!
- う……私たち2人だけで戦うには、
敵が多すぎないでしょうか……。
- だとしても、そのど真ん中で
ヒルダは孤軍奮闘してんだぞ?
- だとしても、そのど真ん中で
ヒルダは孤軍奮闘してるのよ?
- そうですよね……私、逃げません!
ヒルダさんを必ず助けます!
- 流石に疲れてきちゃった……。
誰か助けに来てくれないかなー。
- や、やりました!
- ああ、ヒルダもそろそろ限界だろう。
先を急ぐぞ!
- ええ、ヒルダもそろそろ限界のはずよ。
先を急ぎましょ!
- この砦を抜けないと、
ヒルダさんの元へは……!
- 門が開きました!
これで助けに行けます!
- ヒルダさん!
ごめんなさい、私のせいで……
- マリアンヌちゃん、来てくれたんだ!
もーダメかと思ったよー。
- よーし、元気出てきた!
こっから反撃だよー!
- ヒルダさん、ごめんなさい……。
私の紋章があなたに災いを……。
- え、紋章って何の話? 敵に見つかったのは
うっかり敵陣に近づき過ぎたからだよ?
- やっぱり、あたし一人じゃダメねー。
偵察はマリアンヌちゃんと一緒じゃないと。
- ヒルダさん……。
- マリアンヌちゃんが側にいてくれると、
何だか頑張れちゃうのよねー、あたし!
- あの、私もです。ヒルダさんを助けたいと
思ったら、勇気が出てきて……!
- やった! マリアンヌちゃん、ありがとう!
あ、[HERO_MF]もね!
- 私も、役に立てたのでしょうか……。
- 敵将を倒したとはいえ、まだ敵陣です。
早く戻りましょう……!
- ふふ、マリアンヌちゃん、
何だかいつもより頼もしいなー。
- マリアンヌの奴、お前と合流してから
顔つきが変わったよな?
- マリアンヌったら、あなたと合流してから
顔つきが変わったみたいだけど。
- あれが本当のマリアンヌちゃんだよー。
……たぶんね!
- ここまで来れば、もう大丈夫かなー?
後はのんびり帰りましょ。
- ……待ってください! あれは!
- 好き放題、暴れる、許しません。
そのまま帰る、できる、思いますか?
- まだいたか……。でも、あたしたちなら、
あの子に負けるわけないわ!
- あなたたち、討つ、今後の戦い、
楽になる、思います。
- 私だって……仲間のために、
負けられないんです!
- あなた、強い、予想以上です……!
- これじゃ逃げられないよ……!
- うーん……もうダメかも……。
- 不本意ですが、退く、必要です……。
- 勝てたー! これでようやく帰れるね。
マリアンヌちゃんのおかげだよー。
- いえ、みんなで頑張ったからです。
さあ、戻りましょう!
- やっぱり海賊か……街を荒らしやがって。
ここを起点に奴らを一掃するぞ!
- 金目のものは残らず寄越しな!
でなきゃパルミラに連れてっちまうぜ!
- おや、まだあんなことを言ってんのかい。
本物のパルミラ人が聞いたらどう思うやら。
- ろくでもない連中だが数だけは想定以上だ。
上手く対応しないと押し込まれるかもな。
- あんな脅しが通用するのも、相変わらず
パルミラ人ってのは怖い存在なんだろうな。
- そりゃそうさ。私もナデルと話すまでは
粗暴で野蛮な連中ばかりだと思ってたよ。
- 陸に上がった海賊なんざ恐れるに足らずだが
まだまだ湧いて出そうだな。
- また出たのか……!
これ以上、勝手な真似はさせないよ!
- フォドラの価値観がもっと外に開かれれば、
パルミラの見方も変わると思うんだがな。
- おや、陛下。ナデルと仲がいいとはいえ、
いやにパルミラ人の肩を持つじゃないさ。
- よーし、市街に入り込んでた海賊どもは
粗方片づいたぞ。次は、港の倉庫だ!
- 陛下! 海賊たちが港の倉庫を襲撃し、
交易用の荷を奪おうとしています!
- あれを盗られちゃ商売上がったりだっての。
誰でもいい、橋を渡って倉庫を守ってくれ!
- 軍の連中が分散した今が好機よ!
市街地と港を同時に襲い、金品を奪え!
- 何とかしたいが、手が足りないな。
もっと兵を連れてくりゃよかったか……。
- 坊主! 呼ばれてねえけど来てやったぜ!
- ナデル! 何でお前がここにいるんだ?
- パルミラの名を騙る不届き者がいるとなりゃ
きっちりお仕置きしねえとなあ!
- おいおい、何がパルミラ水軍だよ。
どいつもこいつも腰抜けばかりじゃねえか。
- はは、お前にしてみりゃそうだよな。
好きなだけお仕置きしてやってくれよ。
- こ、こいつ、本物のパルミラ人かよ!
- ただのパルミラ人じゃねえってんだよ。
この俺が“百戦無敗”のナデル様だ!
- ナデルの奴、張り切ってんな。
よし、俺ももうひと踏ん張りといくか!
- これで海賊の侵攻は食い止められたかね。
- 思いのほか手こずっちまったが、
何とかなりそうだな。
- 坊主! 港にいた軟弱海賊どもは
俺らが蹴散らしといてやったぜ!
- 交易品を盗られずに済んだか……。
ナデルにはまた借りが出来ちまったな。
- 海賊どもの頭は、市街地を出たところに
陣取って指揮しているようだよ。
- じゃあ、そいつを倒せば俺たちの勝ちだな。
全軍、全力で行くぞ!
- 前々から思ってたんだが、陛下はパルミラに
何か特別な思い入れでもあるのかい?
- レスターが長年戦ってきた相手だろ。
他の異民族よりも馴染みがあるってだけさ。
- いや、それだけじゃないはずさ。
私の目は節穴じゃないんだよ?
- 参ったな……この件は、後で話そう。
まずはこの騒乱を収めるのが先だ。
- なあ、坊主! あの女傑には本当のことを
話しといたほうがいいんじゃねえか?
- ああ、いずれ話すつもりではあったんだ。
いつまでも隠し通せる相手じゃないからな。
- くそ、退き際を見誤ったか……!
- 欲をかいて街の中にまで手を出した罰だ。
きっちり落とし前はつけさせてもらうぞ。
- はっはーっ! 思い知ったか、偽物ども!
パルミラを騙るのは一万年早えってんだよ!
- よーし、後の始末は街のみんなに任せて
俺たちはさっさと撤収するぞ。
- くそ……やられた!
これじゃもう身動きが取れない……。
- バルタザール、加勢に来たぞ!
……敵は賞金稼ぎとも違うようだな。
- ああ、暗殺専門の傭兵団らしい。
悪いが周りの敵を任せてもいいか?
- 暗殺専門の傭兵団って……何でそんな
物騒な人たちに狙われてるわけー?
- 雇い主は、おれの継母だろうな。
訳あって殺したいほど憎まれてるんでね。
- 継母ってことは義理でも親子でしょー?
殺そうとするなんて酷すぎない?
- あの人は、いずれおれが義弟を当主の座から
蹴落とそうとしてるって思い込んでんのさ。
- まあ、おれも散々煽って家を出たからな。
自業自得ってやつだ。だっはははは!
- バル兄は貴族に戻りたいなんて、
思ってないんでしょー?
- ああ、頼まれたって願い下げだぜ。
あんな窮屈な身分に今更、戻れるかよ。
- じゃあ、襲われる理由なくない?
ちゃんと言えばいいのにー。
- そこは、いろいろあんだよ。継母がおれを
殺したがってるほうが都合が良いのさ。
- うらっ! “レスターの格闘王”を、
殺せるもんなら殺してみやがれ!
- な、何だ、こいつは……!
とても歯が立ちそうにないぞ……。
- まるで野獣だな。
我々が助けに来るまでもなかったか?
- バルタザール!
砦周辺の敵は始末しておいたぞ!
- おう、ありがとよ!
これで身動きが取れるようになったぜ!
- ここはおれ独りで十分だ!
他の敵を片づけといてくれ!
- いや、折角の機会だ。久しぶりに、
互いの背を預けて戦うのも悪くあるまい?
- ホルスト、こうして一緒に戦ってると、
ガキの頃を思い出さねえか?
- ああ、お前とはよくこうして暴れたものだ。
魔物の群れとの乱闘も、何度もあったな?
- それをハラハラしながら見守ってた
あたしのことも思い出してほしいわねー。
- このホルストの前に立ったことを、
後悔するがいい! はあーっ!
- こ、こいつも強いぞ!
まるで化け物だ!
- はっはー!
残らず返り討ちにしてやったぜ!
- 流石だな。腕が鈍っているのではと
案じていたが、杞憂だったようだ。
- 奴らを一匹でも逃がしゃあ、後で寝首を
掻かれかねねえ。残らず討ち取らねえとな!
- バル兄の寝首を掻ける人なんているかなあ。
ま、最後まで付き合ってあげますか。
- ホルストさんとバルタザールの戦いは、
息がぴったりだな。ついでにヒルダも。
- ホルストさんとバルタザールの戦いは、
息がぴったりね。ついでにヒルダも。
- おれとホルストは昔からつるんでたし、
それにヒルダもくっついてたからなあ。
- [HERO_MF]! お前も流石じゃねえか。
- いや、お前ら3人の息の合った連携に
ついてくのだけで、割と必死だよ。
- いいえ、あなたたち3人の息の合った連携に
ついてくのだけで、割と必死なのよ?
- あらら……囲まれちゃった?
- この弱そうな小娘を人質に取りゃあ、
あの化け物どももおとなしくなるだろうさ!
- 我が妹に何を……!
いや、あの程度の敵ならば心配あるまい。
- もー怒った!
ヒルダちゃんの本気を思い知れー!
- ぐわっ、何だこの娘は!
とんでもなく強えじゃねえか!
- 馬鹿だねえ。ヒルダを怒らせたら、
おれでも勝てるか怪しいってのに……。
- よくやった、我がヒルダよ!
実に見事な立ち回りだったぞ!
- もー、か弱い妹をちゃんと助けてよー。
- ヒルダもあれで怠け癖がなけりゃあ、
ホルストに次ぐ猛将なんだがなあ。
- さっき倒した人に聞いたんだけどさー。
あの辺に敵の隊長さんがいるらしいよ?
- これは、もはや任務失敗だな。
後は上手く逃げるしかない……!
- ははーん、それらしいのがいるじゃねえか。
奴をぶっ飛ばして終わりにしようぜ!
- お前ら、おれん家のゴタゴタに
付き合わせちまってすまねえな!
- なに、勝手に付き合っているまでだ。
お前独りでもどうにかなっただろうからな。
- でも、兄さんとバル兄が二人で戦うところを
見られてよかったよ。なんか懐かしくって。
- く、来るな、化け物ども!
お前らいったい、何なんだああ!?
- 俺にしてみりゃ、お前らやお前らの
雇い主こそ何なんだって感じだがな。
- もう片づいてしまったのか。
何やら物足りんな。
- はは、まったくだ。
次は本物の戦場で暴れようじゃねえか。
- 二人とも、またそういうこと言うー。
気をつけてよね、まったく。
- 敵は中央に陣を構え、斥候を出して
シャミアさんを捜してるみたいですね。
- フ……私をいたぶる良い機会とでも
思っているんだろう。
- 遠慮は無用だ。斥候を潰したら中央の陣を
叩き、殲滅する……行くぞ。
- 斥候は固まらず散らばっている。
本隊に気づかれないよう各個撃破しろ。
- 一応、確認ですけど……あいつらの中に、
親しくしていた人とかはいないんですか?
- ……安心してくれ。
今は、いない。
- 昔、俺もフォドラ義士団とは
一戦交えたことがある。
- 昔、私もフォドラ義士団とは
一戦交えたことがある。
- 思えば、評判の割に酷い連中だった。
もしかしたら同じ相手なのかもな。
- 思えば、評判の割に酷い人たちだったわ。
もしかしたら同じ相手なのかも。
- 目的のためなら手段を選ばず、
味方も平気で切り捨てる奴らだったか?
- さっき、今はいないって言ってましたけど、
それって……昔はいたってことですよね。
- ……君は質問が多いな。
仕事中に無駄話をしていると命を落とすぞ。
- 傭兵はすべてが自己責任……とはいえ、
味方に切り捨てられるのは厳しいな。
- 傭兵はすべてが自己責任……とはいえ、
味方に切り捨てられるのは厳しいわね。
- そうだな。
- やった! 敵の本隊に気取られずに、
斥候を残らず潰せたぞ。
- なら、中央に奇襲を仕掛けるか。
開いている門が一つある。そこに向かうぞ。
- よし、残りの砦もすべて落とそう。
- シャミアさん……いや、何でもないです。
- ……集中しろ、レオニー。
命を落とすぞ。
- 知らない顔が多いな。
俺が戦った部隊じゃなかったのか?
- 知らない顔が多いわね。
私が戦った部隊じゃなかったのかしら。
- 大量に死んで、大量に補充したんだろ。
使い捨ての駒なんだ、こいつらは。
- ……弟子が一人いたんだ。
君のようにうるさい奴でな。
- 囮にされ、使い捨てられて死んだよ。
中途半端に仕込んで腕を上げたせいだ。
- そうだったんですか……。
でも、何で急に教えてくれたんです?
- 君が聞きたそうにしていたからだ。
これで戦いに集中できるか?
- よし! これで片づきましたね!
- いや……数が少なすぎるし、部隊長らしき
奴も見ていない。まだ油断はするな。
- クソ、前に出た連中は全滅か? だがこれで
報酬の分け前が増えるってもんだぜ!
- やはりいたな。
撤退の判断もできない愚かな頭が。
- やっぱり訓練よりも実戦だよな。
ついてきてよかったよ。
- まあ、そうだな。傭兵として成長したいなら
場数を踏むのが一番だ。
- まあ、そうね。傭兵として成長したいなら
場数を踏むのが一番だもの。
- 指揮が杜撰すぎる。
私独りだと思って侮っていたな。
- シャミアさんだけでも勝てそうな相手では
ありましたけどね。
- ……周囲に殺気が残っている。
まだいるぞ。
- こんな女、殺して連れてけばいいんだよ!
やっちまえ!
- うわっ、まだこんなに隠れてたのかよ!?
シャミアさん一人に何人で来てんだ?
- 何だ、てめえは?
邪魔するなら容赦しねえよ!
- 気配を消す訓練はしていないようだな。
それでは奇襲にならん。
- 個々の強さはどってことないんだけどなあ。
- さて……そろそろ部隊長が痺れを切らすか?
- 相変わらず容赦ねえなあ、シャミア。
いい加減に諦めてくれねえか?
- あんた、まだ生きていたか。
悪党ほど長生きするとは言ったものだ。
- へっ、あいつに慰み者にされるてめえを
見るまでは、死んでたまるかってんだ!
- レオニー、気をつけろ。
あいつは他の雑魚とは違うからな。
- はい、シャミアさん!
- 金にならない殺しだが……
たまにはいいだろう。
- やった! 勝ちましたね!
- お前……何でここにいるのか知らねえが、
仲間を殺された恨み、ここで晴らしてやる!
- [HERO_MF]、君の知り合いか。
- ああ、そうみたいだな。
相手をするしかなさそうだ。
- ええ、そうみたいね。
相手をするしかなさそう。
- [HERO_MF]、恨まれてるみたいだな?
- 理由は知らないがな。俺も、こいつの相棒か
弟子か仲間かを殺したってことだろう。
- 理由は知らないけどね。私も、彼の相棒か
弟子か仲間かを殺したってことでしょ。
- 全滅させるまでもないと思って見逃せば、
後でこうして命を狙われちまう……。
- 全滅させるまでもないと思って見逃せば、
後でこうして命を狙われちゃうのよね……。
- 長生きしたいなら、
戦場で敵に情けをかけないことだ。
- ずっと俺を恨んでたのか?
よほどの思いだったんだろうが……悪いな。
- ずっと私を恨んでたのかしら。
よほどの思いだったとしたら……悪いわね。
- 敵の気配はなくなった。
……帰るか。
- 街はすっかり賊軍に
制圧されてしまってますね……。
- 一つ一つ取り戻していくほかあるまい。
手分けして各地を制圧していくぞ
- 片っ端から残らず制圧していきますよ!
- はっはっは。
賊軍など、我ら貴族の相手ではないな。
- とはいえ、貴族のように分別ある相手では
ありませんから、慎重に進みましょう。
- ここに“闇に蠢く者”の気配は
なさそうですね……。
- ああ、少し期待してたんだが。
いたらいたで厄介だっただろうさ。
- ええ、少し期待してたんだけど。
いたらいたで厄介だったでしょうね。
- あの……エルヴィン様は、父のことを
あまり好きではないと思っていたのですが。
- そう見えても無理からぬことだ。円卓会議の
席上では常に激論を交わしていたからな。
- 私も父君も、自領の民の暮らしを守るため
意見をぶつけていた。いわば同志なのだよ。
- なるほど……そうなんですね。
- 円卓会議では、エルヴィン様は他の諸侯とも
よく口論をしていたと聞きましたが。
- 他の諸侯とは口論の質が違う。対等に
意見をぶつけ合えたのは父君だけさ。
- 父君が体調を崩し、円卓会議にあまり顔を
出さなくなって、本当に心配していたのだ。
- すみません……
長年の無理がたたったんだと思います。
- ここに来りゃ、まだ好き放題に暴れられると
聞いたが……少し出遅れちまったか?
- おい、新手の賊が現れたようだぞ!
- ねえ、新手の賊が現れたみたいよ!
- まだ来るんですか……
コーデリア領で勝手な真似はさせません!
- ここを押さえときゃ、まだ楽しめるだろ!
そら野郎ども! もっと暴れてこい!
- 街の庁舎が奪われている……?
早く取り戻さないと!
- これで市街はほぼ解放できたな!
- これで市街はほぼ解放できたわね!
- うむ、傭兵隊長もなかなかやるではないか。
平民にしておくには惜しい人材だな。
- ここで負けちまったら、逃げる当てもねえ。
野郎ども、死ぬ気で戦え!
- 本気でこの街を乗っ取るつもり?
そんなこと、絶対にさせない!
- リシテア殿、あまり無理はするな。
貴方に何かあれば父君に申し訳が立たん。
- お気遣い、感謝します。
ですが大丈夫です、必ず勝ちますから!
- こいつさえ倒せば……!
- やった……! これで片づいたはずです!
- そのようだ。私の活躍もさることながら、
リシテア殿も見事だったぞ。
- よし、これで移動が楽になりそうね……!
- 砦を奪おうとしているのか?
諦めの悪い賊を懲らしめねばならないな。
- 平民の暮らしを守ってこその貴族だ。
倅にもそれだけは忘れないよう言ってある。
- 彼はその教えを、ちゃんと守ってますよ。
ちょっと強烈すぎるほどですけど。
- ところでリシテア殿。倅は連邦国軍の中で、
しっかりと役に立てているだろうか?
- それはわたしが保証します。
国王に取って代わる勢いで奮闘中ですよ。
- これでいいだろう。
さて、残る賊を片づけねばな。
- これ以上、街を荒されてたまるもんですか!
- もう、いい加減に諦めなさい!
- あんたたちじゃ、わたしたちには
勝てません!
- まったく……往生際の悪い……。
- ご加勢、ありがとうございました。
- うむ、街を守れて何よりだ。
- 聞け、盗賊ども! この僕、ローレンツ=
ヘルマン=グロスタールが成敗に来たぞ!
- そんな丁寧に名乗らなくても……
こっそり近づけば奇襲もできたってのに。
- そんな丁寧に名乗らなくても……
こっそり近づけば奇襲もできたのに。
- 小細工は無用、グロスタール家の当主として
堂々と戦うまでだ!
- まずは根城の外にいる賊どもを片づけるぞ!
- 我が領内で勝手な真似をさせるものか!
- ローレンツくんは無理しねえで、
後ろで見ててもいいんだぞ?
- 要らぬ気遣いはやめてくれたまえ。
盗賊ごときに後れを取る僕ではない!
- そういえば……この近くでしたよね。
先々代のリーガン公が亡くなられたのは。
- 確かに、そうだったかもしれない。
まさかこの者たちにも関わりが……?
- [HERO_MF]君、相手は元傭兵だ。
知った顔の一人や二人いないのか?
- [HERO_MF]さん、相手は元傭兵だ。
知った顔の一人や二人いないのか?
- そう都合よく顔見知りがいるかって。
- そう都合よく顔見知りがいると思う?
- 外の敵はあらかた片づいたな。
今こそ、根城に攻め入るのだ!
- 我が領民を脅かす盗賊ども! ローレンツ=
ヘルマン=グロスタールが相手になろう!
- グロスタールだと……? チッ、ずらかれ!
何度も潰されてたまるかよ!
- 逃がしたら、また悪さをするんだろ?
残らずとっちめてやらねえとな!
- オデの父ちゃんと母ちゃんも、この辺りで
死んだんだ……まあ、昔のことだけどよ。
- 君のご両親が……? 確か、商人だったな。
- おう、前の前のリーガン公と一緒に
出かけて、この辺りで魔物に襲われたんだ。
- 父が彼らを雇っていた当時、この辺りでは
魔物の被害が頻発していた……
- その魔物に襲われ、先々代のリーガン公と
ラファエル君のご両親は……
- ローレンツくん、ボーっとしてると
賊にぶっ飛ばされちまうぞ?
- ……あ、ああ。そうだな。
今はこの戦いに集中しなくては!
- よし、もう逃げ出そうとしてる賊は
いねえみてえだぞ!
- 正面からは逃げられねえ!
裏道を使え!
- ……む? 敵の動きが怪しいな。
向こうに逃げ道でもあるのか?
- 裏道から逃げ出そうとしてるみたいです。
急いで追いかけましょう!
- おう! 逃がさねえぞ!
- イグナーツ、ちゃんと騎士やってんだなあ。
昔はヒョロヒョロだったのによお。
- はは……今でもラファエルくんと比べたら
ヒョロヒョロですけどね……。
- なんとか食い止められたみたいです!
- 伯爵んとこの小倅か。
親父はどうした?
- ……父は引退した。
今はこの僕がグロスタール伯爵家の当主だ!
- そうかい……じゃあ、親父の代わりに
貴様を殺して恨みを晴らさせてもらうぜ!
- なぜ、父を恨む? 過去に何が……。
- 事情は気になるが、とにかく賊を退治し、
領主としての責務を果たさねば……!
- ラファエルくん、あのさ……
- 黙って戦ったほうがいいぞ、イグナーツ。
敵も必死みてえだからよ。
- もういい加減、観念したまえ!
- 裏切者のクソ貴族が……
何度も潰されてたまるかってんだよ!
- 裏切者? 父がお前たちを裏切ったと?
- そうだ。俺らを利用するだけ利用して、
口封じに消そうとしやがったんだろうが!
- ……殺せよ、もうたくさんだ。
- いや、話を聞かせてほしい。
うやむやのまま終わらせたくはない。
- ………………。
- やりましたね!
ボクたちの勝利です!
- 帰ったらローレンツくんのおごりで
肉祭りだな!
- 皆は先に戻っていてくれ。
僕は捕らえた賊に話があるのでね……。
- やべえ、逃がしちまったぞ!
- どうせ人質がいるのは奥のほうだろう。
先に悪党どもを人質から引き離しておくか。
- 陽動作戦ですね、師匠! 上手くいったら
すぐに人質を救出しましょう!
- それじゃ、始めるぞ!
派手に暴れて奴らの注意を引きつけろ!
- ……最初にこの辺りを訪れてから、もう
十数年は経つか? 時の流れは早えもんだ。
- そうですなあ……いや、ここらでの最初の
仕事には、私は同行していなかったような。
- 前に来た時も密猟者を退治したんだったな。
お前も、覚えてるだろう?
- いや、まったく記憶にないよ。
- いや、まったく記憶にないね。
- ……何となく思い出してきたぞ。
前に来た時にお前らはいなかったんだ。
- さもありなん。彼は幼かったでしょうし、
私はセイロス騎士団にいたはずですから。
- さもありなん。彼女は幼かったでしょうし、
私はセイロス騎士団にいたはずですから。
- おいおい、敵襲かよ!
ぼやぼやしてねえで迎え撃て!
- ほれ、阿呆どもが引っかかったぞ。
この隙に人質を助け出せ!
- よし、じゃあ奥に残ってる敵を始末して
人質になってる村人を助けるぞ!
- 師匠に初めて会った時は非力な村娘だった。
それが今じゃ傭兵だ、わたしも成長したな。
- 非力なレオニーって、
俺には想像しづらいがな。
- 非力なレオニーって、
私には想像しづらいけどね。
- まず要所を押さえて流れを引き寄せる……
あの時、師匠から教わったことの一つだ!
- ジェラルトさんって、もっと力押しな戦いを
好む人だと思ってたが、そうでもないのか?
- ジェラルトさんって、もっと力押しな戦いを
好む人だと思ってたけど、そうでもないの?
- 策が有効な場面なら使う。卑怯な手でも
勝てばよしってのが師匠のやり方だ。
- あんた、サウィン村のレオニーちゃんかい?
すっかり大きくなって……助かったよ!
- はは、よくわかったな。……わたしって、
見た目はそんなに成長してないのか?
- 村の連中は無事だったようだな。
後は安全な場所まで連れてくだけだ。
- そう簡単に逃げられてたまるかよ!
あいつらを追いかけて、とっ捕まえろ!
- まあ、そうなるか。
ったくしつこい奴らだぜ。
- よし、あと一人だ!
- これで人質になってた人たちは、
みんな助けられたね!
- このままじゃ人質が危ないよ!
- お前も一端の傭兵らしくなったじゃねえか。
ちょっと前までチビのガキだったのによ。
- 師匠にはちょっと前なのか。わたしなりに
激動の人生を歩んで来たんですけどね。
- 師匠は、わたしが弟子入りをせがんで、
やっぱり迷惑でしたか?
- いや、そんなことねえぞ。
いい暇潰しが出来たと思ったもんだ。
- しかしお前は、良い弟子だったよ。
どんな退屈な話でも熱心に聞いてたしな。
- 字が書けなかったんで、忘れないように
頭ん中に刻み込もうと必死だったんですよ。
- 確実に急所を突いて倒せ! 無駄な体力を
使うと後で腹が減る!……でしたよね!
- おう、よく身についてるじゃねえか。
ジェラルト流戦術の基本中の基本だな。
- そういや、お前んとこの親父さんに
会いそびれたな。元気か?
- 貧しいながらも元気ですよ。師匠、父とは
よくお酒を飲んでましたよね。懐かしいな。
- よし、これでだいぶ片づいたか?
- 他所者が正義面して密猟者退治か?
舐めた真似してんじゃねえぞ、うらァ!
- あれが頭目か。
これまでの悪事、償わせてやる!
- この規模の密猟者どもに狙われてたんじゃ、
サウィンの長老も頭が痛かったろうな。
- でも長老は領主から信頼されてるんで、
領主もすぐ対応してくれたみたいです。
- もう諦めろ、相手が悪い。
“壊刃”の名を知らねえのか?
- “壊刃”……? てめえ、まさか!
伝説の傭兵、ジェラルトだってのか?
- やりましたね、師匠!
- おう、お前もよくやったな!
- 引きつけた雑魚どもも片づけとかねえとな。
- そっちは頼みます、師匠!
- いい流れですね!
- 最後まで気抜くなよ?
- レオニー殿も貴殿も、私には兄弟同然。
皆、ジェラルト殿に育てられたのだからな。
- アロイスが兄……?
- アロイスが兄……?
- やれやれ、手間をかけさせやがって。
- ジェラルト流戦術は無敵ですね!
- これで片づいたな。
野郎ども、引き揚げるぞ!
- おう!
- そ、そんな……
こんな死に方……
- チッ、間に合わなかったか。
これじゃ俺たちが来た意味がねえな……
- あいつらは山に逃げ込んだらしい。
山に向かうには、まず砦を落とさねえとな。
- うわあっ、敵だ!
逃げろ!
- おれたちが来たんだ。
誰一人として死なせちゃならねえよ!
- 助けてくれ! 俺らの仲間に賞金首がいる
はずだから出せ、って襲ってきたんだ!
- おいおい、それはおれのことじゃ
ねえだろうな? だとしたら悪いな。
- 地下には賞金首なんて腐るほどいたが、
確かにてめえの懸賞金は並じゃなかったな。
- 助かったよ! 山の中にいる奴らも
助けてやってくれねえか?
- この格闘王バルタザール様に、
すべて任せとけ!
- 魔物を呼べるという者はお前だな。
さっさとここを開けろ、ハピ!
- 人違いだ! 俺は魔物なんて呼べない!
信じてくれ!
- 何?
ハピと間違えられて襲われてる人がいるの?
- ハピの代わりに殺されたらヤだよね。
仕方ないなあ、はあ……。
- ぐおおおおおお!
- おっと、こいつは早業……。
- む? 魔物があちらに?
まさか本当に人違いか……行くぞ!
- これであの人たちが魔物のとこに
来るんじゃない?
- 妙齢の男性と混同されるとは、ハピ様の
魅力が知れわたっていないようですわね。
- そんなの知れわたらなくていいんだけど。
っていうか、あれ、おばさんの配下とか?
- ほら、もー大丈夫だよ。
- ハピか! おれ、頑張ったんだ!
怖かったけどお前を売らなかったよ!
- さあさ、皆さん働いてください!
この後も忙しいんですから。
- 何を騒いでやがる!
敵だあ? さっさと片づけちまえ!
- どうやら賊徒らを指揮する者が、
姿を現わしたようですわ。
- ふと商売を変えようと思いまして……
まずはあなたを捕まえましょうかねえ。
- クソッ……邪魔しやがって!
てめえらは奴らの何なんだよ!
- 何って言われてもな。仲間、身内……
いや……。……ま、何だっていいだろ?
- こんな者たちに助けが来るとは……
予想も、していませんでしたよ……。
- 期待していなかったとはいえ……
失敗とは、悲しいですねえ……。
- これで終わり?
- 助けてえー!
- 敵が遠くにおられるようですね。
私のか細い魔法でどうにか攻撃を……。
- きゃあっ!? な、何!?
敵の魔法……?
- 痛ってえ……! あの馬鹿、
俺たちにまで当ててどうすんだよ!
- どうやら「私」が変な実験をしていたようで
ございます。その影響で魔法が派手に……。
- 原因はわかったが、止められねえのか?
おれたちが丸焦げになっちまうぞ。
- 申し訳ありませんが……
私の浅薄な知識では対処いたしかねますわ。
- これ、あなたたちの魔法でしょ!
地下でもいろいろ問題起こしてたし……!
- はい、まことに申し訳ないことをしました。
かくなる上はこの命に代えても……。
- 代えなくていいから
早くどうにかしろっての……。
- 「私」の魔道は新しきもの……
新しきものに失敗は付き物でございます。
- いやあ、敵の得物より味方の魔法が怖いとは
恐れ入ったぜ。はっはっは!
- どうにか止められましたわ。貴方様がたを
主もお見捨てにならなかったのでしょう。
- 何だったんだ? 今の雷は……。
まあいい、憂さ晴らしにやっちまうか!
- 変な邪魔が入りやがったが……
気を取り直してひと働きといくぜ!
- ようやくお出ましか……。
ちゃっちゃと片づけるぞ。
- 俺をただの盗賊と思ったら大間違いだ!
死んで後悔するんだな!
- どけ! ここで逃げてちゃ、
明日の飯が食えねえんだよ!
- てめえらもこうしなきゃ食っていけねえのは
俺様も重々承知しているが……
- かといって他人様のもんに手を出して、
無事でいられるとは思ってねえよな、おい!
- そーだね。
人のものに手を出すのはよくないし。
- ああ……いや違えだろ!
いつあいつらがお前のもんになったんだよ。
- ユーリス様の心の中には、きっと地下の
皆様が住んでいらっしゃるのですわ。
- こんな連中に……俺が苦戦するとは……!
- まずい、死なせるわけにはいかねえぞ!
- いつもいつも、邪魔ばかり……
入りやがる……!
- 駄目だ、敵わねえ……!
逃げるぞ……!
- 終わったか……よし、先に戻っててくれ。
俺はごろつき共と話してくるよ。
- 折角助けが……来たってのに……
俺の……
- ……クソッ!
もう少しで助けてやれたってのに……。
- 何で俺が死ななきゃ……ならないんだ……
- ごめんね……助けられなかったし。
- やっぱり地下を……出たりしなければ……
良かったのよ……
- ああ、私が身代わりとなっていれば……。
申し訳ないことをしました……。
- おかしいな。
確かに人の声がしたと思ったんだが……。
- おかしいわね。
確かに人の声がしたと思ったんだけど……。
- ん? 確か彼は不参加だと聞いたが。
もしや、教団の計らいで特別参加かね!
- ん? 確か彼女は不参加だと聞いたが。
もしや、教団の計らいで特別参加かね!
- フェルディナントじゃないか。
あっ! 今日は学級対抗戦……
- フェルディナントじゃない。
あっ! 今日は学級対抗戦……
- ってことは、ここがその戦場か?
紛れこんじまったぞ。
- ってことは、ここがその戦場?
紛れこんじゃったみたいね。
- 君は敵側で参加するということか。
ならば全力で行かせてもらうぞ!
- え? いや、俺は……
って話してる余裕はないな!
- え? いや、私は……
って話してる余裕はないわね!
- やはり強いな、君は。
一人ではとても敵いそうにない……!
- そうじゃなくてだな……
ああもう仕方ない! やってやるさ!
- そうじゃなくて……ああもう仕方ない!
やってやるわよ!
- 苦戦中だというのに、新手か!
いや……敵の敵は味方と考えれば!
- ええと、この状況は……やっぱり強敵を
先に倒したほうがいいんでしょうか?
- 黒鷲の学級の一員として、
ここは負けられん!
- 私が一敗地に塗れるというか……!
- おや、フェルディナント君がやられた
ようだね。ならば僕が相手だ!
- くっ、強い……。
だけど、ここで負けるわけには……!
- あれ? 僕たち3学級を相手に……?
いったいどういうことなんだ……?
- 何をごちゃごちゃ言っているのだね?
目の前の戦いに集中したまえ!
- くっ……すみません、殿下……。
撤退させてもらいます!
- 金鹿の学級には僕がいるからね。
敗北はないさ。
- 君、ただの傭兵ではないな。
手強いぞ……!
- 金鹿の学級の味方でもない……
参ったな、状況が全然掴めないよ。
- 馬鹿な……この僕が後れを取るなど!
- はあ……誤解を解く暇もなかったね。
- あいつは……不参加のはず、だったよな?
俺の記憶違いだろうか……。
- このまま対抗戦を中止するのもつまらない。
あいつに挑んでみないか?
- 3学級を同時に相手取れるほどの
腕前だものね。その話、乗ったわ。
- そういうことなら、一気に行くよ!
- 俺が原因とは言え、何だこの展開は……。
- 私が原因とは言え、何この展開は……。
- お前を倒すのは、オレだー!
- お前の腕を、見せてもらおう……!
- 師匠仕込みの傭兵術で勝負だ!
- 何だっけ、3人で一斉に攻撃をかける
戦い方があるって聞いたぞ。
- 三位一体の技だな!
オレたちの友情があればできる!
- 友情などが芽生えた記憶はないが……
……まあいい。共に行くぞ!
- まだまだ!
オレの気合はブンブン回ってるぜ!
- 気合が、回る……? ……いや。
真面目に考えている暇はない……。
- ふ……随分と奇妙な技を使うな。
どこで学んだのやら……。
- あれも傭兵の戦い方か……?
わたしも真似できるかな。
- これが本物の傭兵の力……!
師匠を思い出すな。
- 師匠がいるっていいな!
オレの師匠は……親父か?
- くっそー、全然敵わねえ!
退くぜ……!
- これ以上の無理はできんな……。
次は倒す、覚悟しておけ!
- 負けたかー……。
鍛え方が足りなかったな……!
- ふう、危なかった。
これで終わり……じゃないか。
- ふう、危なかったわ。
これで終わり……じゃないみたいね。
- よーし、第三陣、行っちまえ!
- ヒューベルト、しっかりと
援護してくださいよ!
- ええ、背後から撃ちますので、
しっかりと避けてください。
- 援護は任せてちょうだい。
私も、精一杯頑張るから~。
- ……頼りにしている。
行くぞ、メルセデス。
- イグナーツくん、お願い!
あたしじゃ力不足で……。
- えっ、ボクですか?
わ、わかりました! 頑張ります!
- 何か良からぬ目的があったのではと
思いましたが……気のせいでしたか。
- 殿下のお手を煩わせは……
あたしが倒します!
- 殿下には、指一本触れさせん。
……ここで、倒す!
- あらあら、困ったわ~……。
このままじゃ負けてしまうかも……。
- あたしのことは放っといてよー。
か弱い女の子なんだから。
- ボクは、ボクのできることを
頑張るだけです!
- 乱入してすべてを薙ぎ倒していく。
くく……実に面白かったですよ。
- これではエーデルガルト様に、
顔向けできません……。
- 殿下、申し訳ありません……。
どうかご武運を……!
- ごめんなさい、やっぱり私じゃ
力不足だったみたいだわ~……。
- もー、ヒルダちゃんのことは
放っといてってばー……。
- ううっ、強い……。
やっぱり歴戦の傭兵は違いますね……!
- いよいよ俺たちしか残ってないぞ。
そろそろ行くか?
- ええ、行きましょう。
この3人で協力するのも悪くはないわ。
- そうだな。では、行くとしようか。
- さて、俺たちとも手合わせ願おうか。
手加減の必要は、ないよな?
- 手加減はともかく、力加減は……
いえ、何でもないわ。全力でやりましょう!
- ただの模擬戦じゃなかったのかな。
随分な気合の入りようだけれど。
- 即席にしては、意外と連携を取れているよう
だけれど……それで勝てるかは別の話ね。
- 弱気になるなど、君らしくもないな。
勝つために最善を尽くそう。……共にな。
- もちろんよ。勝つための努力は惜しまないと
言ったでしょ、ディミトリ。
- やはり、武芸の腕を競い合うのは楽しいな。
敵は強ければ強いほど良い……!
- 俺は弱くて構わないんだが……
根っからの武人なんだな、ディミトリは。
- おっと、足元に鼠が!
……って、全然動揺してないな。
- クロード。味方の邪魔にもなるのだから
そういうのはやめて。
- 貴方の力……
ここまでとは思っていなかったわ。
- ほう、流石だな……!
これほど心躍る戦いは久しぶりだ。
- やっぱり武芸の腕ではお前に
敵いそうにないな……!
- 黒鷲の学級は、ここまでのようね。
負けたわ。
- 青獅子の学級の負けだ。
流石だったな。
- いやあ、金鹿の学級は全滅だ。
参ったな。
- 流石に3人揃うと、強敵だったね……。
- 勝っちまって良かったのか、これ?
後で叱られそうだな……。
- 勝っちゃって良かったの、これ?
後で叱られそうよね……。
- 今日ほど道に迷わなければと
思う日は……なかったな……。
- 今日ほど道に迷わなければと
思う日は……なかったわ……。
- 貴方を見逃すわけにはいかないわ。
- 貴公は、俺が討たせてもらおう。
- あんたはここで終いだ、“灰色の悪魔”!
- ……ならば、斬り伏せて進むのみ。
- ……ならば、斬り伏せて進むのみ。
- 貴方と共に歩む道があったら……
よかったのだけれど……。
- もしも貴公と共に歩めていたら……
……いや。妙な想像はよそう。
- あんたと共に戦えたら……
この上なく頼もしいと思ったんだがな。
- ………………。
- ………………。
- 勝ちを拾えたみたいね。
悪く思わないで、“灰色の悪魔”。
- ……貴公の力はこんなものか?
ここまであっさりと決着がつくとは。
- 調子が悪かったのか?
あんたがこうもあっさり膝をつくとはな。
- ……君たちが、強かっただけだ。
- ……君たちが、強かっただけだよ。
- 勝つのは私たち帝国よ。
王国と同盟を倒し、新たな未来を掴む!
- 戦いの先に、俺たちの未来がある……。
我が刃で、道を切り拓こう。
- レスターのみんな、奮えよ!
フォドラの未来は俺たちに懸かってる!
- 陛下が歩まれる覇道、
誰であろうと阻むことは許しません。
- ああ、私と君が組めば、
いかな敵とて敵いはしまい!
- はあ……面倒だなあ。でも、戦わないと
もっと面倒なことになるんでしょ。
- つまり、全員ぶっ飛ばせばいいんだろ?
よっしゃ、腕が鳴るぜ!
- うう、ベルの出番はなくていいのに……。
期待しないでくださいよ!?
- 一緒に行きましょう、エーデルちゃん。
私も頑張るから……。
- ブリギットの誇り、示し……
帝国の勝利、揺るがしません!
- エーデルガルト様に仇なす不埒者、
あたしが残らず消してみせます!
- 陛下……共に、勝利を!
- フン……猪に死なれては困るからな。
俺が手綱を握っていてやらねば。
- 手伝いますよ、陛下。
ほら、俺だってたまには役に立たないとね。
- 僕は陛下の騎士です。
絶対にお役に立ってみせます!
- ディミトリ、私も戦うわ。
早くこの戦争を終わらせたいもの。
- あたしも戦います!
これまでの頑張りを、無駄にはしません!
- 王国の勝利を、
この槍に誓います……!
- 君が背中を預けるならば、
この僕こそが適任だろう?
- クロードくん、任せとけ!
オデも力になるぞお!
- ボクも今では騎士ですから。
立派に戦ってみせますよ!
- 仕方ありませんね……
足手まといにはならないでくださいよ?
- 私にできることが、あるなら……。
- よーし!
ヒルダちゃんも一肌脱いじゃうよ!
- あんたにはわたしがついてるよ!
だから、安心して戦ってくれ!
- この勝利が、フォドラ統一の大きな
一歩となるわ!
- 障害は排除されました。我々の歩みを
止められる者は、もうおりません。
- やったな、エーデルガルト!
栄光は、我らの手にあり……だ!
- やりましたね。これで、僕は昼寝してても
よくなったんじゃないですか?
- へへ、どんなもんだ!
王国も同盟も、俺たちの敵じゃねえな!
- はあ、はあ……。
これで、もう戦わずに済みますかね?
- やったわ、エーデルちゃん……!
夢のよう……だけど、夢じゃないのよね。
- 帝国の勝利、嬉しく、思います。
わたしたち、同盟国として、頼みます。
- ええ、陛下……
あたしもどこまでもお供します!
- ここで倒れる……
そんなことが……あってはならない……!
- 次の任務を担う将には、
誰が適任かしら……。
- あっさりとやられてしまったわね。
他の者に頼もうかしら。
- ……決めたわ。
次の任務、貴方が将を務めなさい。
- 当然の判断でしょうな。お任せを。
- わかってくれたか、エーデルガルト。
この役目は私にこそ相応しい!
- ええ……、何で僕が……?
やれと言われたらやりますけどね……。
- これも武功を上げる機会!
オレに任せときな、エーデルガルト!
- ぽえっ!? む、無理です!
ベルには荷が重すぎますうううう!
- 私にできるかしら……。
でも貴女のお願いだもの、頑張るわ。
- 信頼、感謝です。
わたし、応える、約束します!
- 陛下が直々に、あたしを……!?
この愛に懸けて、必ず!
- 必ずや、務めを果たしてみせます!
- 光栄です! 任せてください!
- はっ! 陛下のため、全力を尽くします!
- はあ……。私が敗れていては
どうにもならないわね……。
- 皆、最後までよく戦い抜いた!
長きにわたる戦乱も……これで終わる。
- 陛下……おれはこれからも、
あなたの側におります。
- フン、まあこれくらいは当然だろう。
貴様の仕事はまだ残っているぞ、猪。
- いやあ、こいつはめでたい。
今日くらいは盛大に祝うべきですよね!
- お……終わったんですね。
僕も、お役に立てたでしょうか……。
- ディミトリ、お疲れさま。
今日はみんなで、祝勝会にしましょうか~。
- やりましたね、陛下!
あたし、もう胸がいっぱいです……!
- 戦いが終わっても……この平穏を長く
守っていくために、槍を振るうと誓います。
- 俺がこんなところで、倒れるなど……
許されるわけがない……!
- 武具の運搬か。
手早く片づけねば……。
- 面倒だが、仕方あるまい……。
とっとと武具を運ぶか。
- よいしょっ……と。
この武具、さっさと運ばないとね……。
- 待て。こういった仕事は、俺に任せてくれ。
この武具を、砦まで運べばいいのだな。
- なりません、陛下……!
お手を煩わせるわけには……!
- お前にはお前の仕事があるだろうが。
はあ……まったく、この馬鹿め……!
- お、お待ちください陛下!
陛下に雑用なんてさせられませんよ!
- む、これは……なかなかの業物だな。
……振るってみたい。相手を頼めるか?
- この槍、やはり手によく馴染……
っ!? し、しまった……。
- 陛下……。
また、槍を壊されたのですね。
- おい、さては貴様……
またその怪力で、槍をへし折ったな?
- へ、陛下? いったい何が……あ。
まさか、槍を壊して……?
- ……ああ、柄にひびを入れてしまった。
ほんの少し強く握っただけなんだが……。
- くっ、俺としたことが不甲斐ない……!
- しまった、俺がついていながら……!
これでは武具を運ぶどころではないな……。
- さて……これでようやく、フォドラは
新たな夜明けを迎えられるな。
- 僕の尽力あってこその結果なのだと、
どうか忘れないでくれたまえよ?
- やったなあ、クロードくん!
オデの筋肉もいつになく喜んでるみてえだ!
- レスターが作る新たな未来……
いったい、どんな景色になるんでしょう。
- 生きているうちに勝利できて……
良かったですよ、本当に。
- これで……終わり、なんですよね。
……私も、前に進まなくちゃ。
- うんうん、最高の気分だよー。
クロードくん、あたしも頑張ったよね?
- まあ、ざっとこんなもんだろ。
わたしの働きぶりを見たか!
- くそ、俺がやられちまったら……
何も叶えられないってのに……。
- おっと、囲まれちまったようだ。
俺の動きを読むとは、敵さんもやるな……。
- 貴殿らはこの地で果てるのです。
逃がしはしませんよ。
- ここできっちり仕留めたいが……
そう簡単にはいかないよな。
- やっと追い詰めたぜ。
そろそろ観念してくれないか?
- ああ、こりゃ参った……と言うとでも?
そっちの考えはお見通しだぜ。
- これは、伏兵……!
誘い込まれたのは、私のほうですか……。
- うおっ、弓兵!?
畜生、はめられたか!
- くっ、弓兵だと!? 奴め、
この展開すらも計算のうちだってのか!
- 流石は“卓上の鬼神”……
今日のところは退かせて、もらいます……。
- “卓上の鬼神”ここにあり、ってか?
俺たちの策が通じないのも無理はないな。
- “卓上の鬼神”だっけか? その大層な
二つ名、あんたにはよく似合ってるよ。
- 冷や冷やしたが、どうにか勝てたな。
さて、反省点を洗い出しておくか。
- 罠にかけたってのに、こうも食い破られちゃ
完敗だな……。
- “闇に蠢く者”、陛下に害を及ぼす前に
……消します。
- ちょっと、何してくれてるのよ!
ウザいわねー……消してあげる!
- あら、困ったことになったようですわね……
私が相手をしてあげましょう。
- 先に裏切ったのは貴様らのほう……
生かしてなどおけぬわ。
- 厄介な者が、次々と……。
徹底的に掃除してやりますか。
- くく……私の目が黒いうちは
陛下に近づけさせはしませんよ。
- 馬鹿な……このままでは、
陛下に身の危険が……。
- 私の力が君を上回ったと証明する良い機会!
一戦、お手合わせ願おう!
- ヒューベルト、私と勝負だ。
君には負けはしない!
- 父上……私は貴方を倒し、
新たな帝国を担ってみせる!
- 少しはおとなしくなったと思っていたら……
仕方ないわね。一度だけよ。
- くく……貴殿が我が主の役に立つか、
私が確かめてあげましょう。
- 息子よ……よかろう。
ならばかかってこい!
- 貴方の力、予想以上のものだったわ。
もっと頼りにさせてもらうわね。
- やられましたか……少々、貴殿の力を
見くびっていたようです。
- お前は……私を超えた。
このルートヴィヒ=フォン=エーギルを!
- いや……これは運が味方した結果だな。
よりいっそうの努力を誓うよ。
- 父上……感謝します。
エーギルの名は、私が継ぎましょう!
- くっ……まだ力が足りないか……!
無念だ……。
- カスパル、君は守備が疎かになりがちだ。
もっと意識的に敵の攻撃を受け流さないと。
- 相変わらずよく観察してんだな。
うっし、やってみるか!
- ベルナデッタ……いや、君は口で言うより
とりあえず戦ったほうがいいんじゃない?
- ええ!? 何なんですか、それ!
無茶言わないでくださいよおおお!
- ペトラ、僕が言うのもなんだけど、君は
もっと適度に手を抜いたほうがいいよ。
- 手、抜く……あなた、真似する、ですか?
試す、願います!
- うん、良い調子だね……そうだ。
今の君なら、あの人も倒せるんじゃない?
- なあ、リンハルト!
オレの立ち回り、今までより良かったろ?
- リ、リンハルトさん!
ベル、そこそこ動けていましたよね! ね!
- どう、ですか?
リンハルトの手抜き、できる、できました?
- そうだねえ、良かった気がするよ。
ちょっと僕は眠くなってきたんだけど……。
- うーん、僕のせいで変に意識しちゃった
かな……。申し訳ないよ。
- おい、相棒。いくらアンタが相手でも
こればっかりは許せないな!
- 悪いが、これについては
私も譲る気はないぞ。
- げ、あの二人の喧嘩は放っといたら
大惨事になりそうだな……。
- おい、フレーチェ!
どうしてわかってくれないんだ。
- ふん、わからないもん!
今のは兄さんが悪いんじゃない!
- おっ、兄妹喧嘩か?
……じゃなかった、仲良くしろよ、お前ら!
- 今日という今日は許さんぞ、レオポルト。
覚悟はいいかね?
- ほう、儂とやる気とは珍しい。
ならば受けて立つぞ、ヴァルデマー!
- おーい、親父、やめとけって……。
オレが止めなきゃならねえのか、あれ?
- どうだ!
オレの拳に免じて、喧嘩はやめてくれ!
- ……チッ、とんだ邪魔が入ったな。
くだらん喧嘩はやめだ。
- ああ、そうだな。アタシも頭に血が
上っちまってた。飲みにでも行くか……。
- 悪かったな、フレーチェ……。
頭ごなしに命令して……俺が悪かった。
- ううん、私のほうこそ、強情になって
ごめんなさい。兄さんが正しいのに……。
- はっはっは、息子にたしなめられるとはな!
儂が悪かった。許せ、ヴァルデマー。
- いや……私も年甲斐もなく熱くなって
しまった。すまなかったよ、レオポルト。
- 喧嘩ひとつも、止められねえのかよ……。
- ベルナデッタさん、どこでしょう……?
- ったく、ベルナデッタの奴……
どこをうろついてやがる。
- ベルナデッタ、話がある。
今すぐ姿を見せなさい。
- どうしてベルが追われてるの!?
ぜ、絶対に隠れ切ってやるんだから!
- あっ……!
ベルナデッタさん、あの……。
- 見つけたぞ、ベルナデッタ。
おい、ちょっと来い!
- ここにいたか、ベルナデッタ……。
お前に話が……
- 出たああああああ!
敵襲ですうううううう!
- す、すみません……私は、ただ……
ベルナデッタさんと、お話がしたくて……。
- お前な……俺を何だと思ってんだよ。
いきなり襲われるこっちの身にもなれって。
- 何をやっている、ベルナデッタ!
まったく……お前というやつは。
- マ、マリアンヌさんだったんですね!
ベルったら勘違いして……ごめんなさい!
- ひぃ! か、勘違いしてごめんなさい!
だから、怒らないでえええ!
- おおお、お父様?
やっぱり敵襲ですううううう!
- こ、これに懲りたら、もう二度と
ベルに近寄らないでください!
- まずいわね、すっかり敵に囲まれたみたい。
いったいどうしたら……。
- ドロテア、今、行くぞ!
我が名に懸けて、君を必ず救い出す!
- あれは……まずい、すぐ助けねば!
しばしの辛抱だ、ドロテアさん……!
- どうやら、我輩の出番のようだ。
待っていたまえ、ドロテア君。
- 無事か、ドロテア。
君を救えてよかった……。
- ドロテアさん、無事かね。
間に合ってよかったよ……。
- 怪我はないかね、ドロテア君?
まったくけしからん連中だったな。
- その、貴方が駆けつけてくれるとは
思ってなかったわ……。ありがとう。
- はい……ハンネマン先生。
助かりました!
- 私は、ここで終わり……。
そういうこと、かしら……。
- そんな……!
ごめんなさい、私のせいで……。
- 狩り、鍛わる、速さ、あります。
わたし、迅速、敵、討ちましょう!
- ……これがブリギットの技か。
ダスカーの武術とも、また違う……。
- 鮮やかだな、ブリギットの技は。
ダグザともやり方が違うか。
- やっぱり国によって、戦い方も全然
違うんだね。勉強になったよ。
- あなたの国の技、興味深く、あります。
故、戦い、望みます!
- 無念、です…。
速さ、鍛える、足りない、でした……。
- あなたの技、感服しました。しかし、
今日のところ、わたし、勝利です!
- 彼女ほどの遣い手に襲われれば、陛下を
お守りできん……訓練を重ねなければ。
- やられたな……。
ペトラ、見事な動きだったぞ。
- アナタ、とっても強いんですね。
ボクも頑張らないと……。
- あなた、戦士の心得、あります……!
いつか、超える、必ずです……!
- ふ……。
おれのほうこそ、また相手を頼む。
- いいだろう、いつでも受けて立つさ、
ブリギットのお姫様。
- アナタにそんな風に褒められるなんて。
へへ……少し、嬉しいや。
- ……稽古をつけてくれ。
これも、陛下を守るためだ。
- ふふ、そういうことであれば
断る理由はありませんよ。いざ!
- そうか……喜ばしいことだ。
ならば、手加減は無用だな!
- 君の忠義心を見せてもらおう。
……失望させてくれるなよ。
- 流石ですね、ドゥドゥー殿……!
陛下が頼りにされるのも頷けます。
- 手加減したつもりはない……
本当に、強くなったものだ。
- ……見事だ。君がいる限り、
陛下は傷一つ負われないだろうな。
- ……手合わせ、感謝する。
- くっ……
鍛え方が、足りなかったか……!
- これほどの剣士が相手とは……
ふっ、相手にとって不足はなしだ!
- 己が無謀を嘆くなよ……。
- いいねえ、かかってきな!
アタシが直々に鍛えてやるよ!
- その眼光……相当な手練れと見た。
一つ腕試しと行こうか!
- 今回は俺の勝ちだな。
だが、学ぶことも多かった……。
- ……次は、倒す。
- このアタシを倒すなんてね。
なかなかやるじゃないか……!
- どうやら私の見立ては正しかったようだ。
君は強き者だな……!
- 届かなかったか……だが、
次は必ず勝たせてもらう……!
- 見込みはある……。
……また挑んでくるのだな。
- まだまだ青いな。
出直してくるんだね!
- 筋は悪くなかったが……若さが出たか。
- あいたたた……傷が痛むなあ……。
一旦退いて、手当てしないと……。
- 手傷を負うとは……不覚です。
急いでこの場を離れなくては……。
- ケガとか、ほんっと最悪……。
足も痛いし……ヤだなあ。
- 彼女、怪我しているみたいだ。
早く安全な場所まで連れていかないと!
- ゲッヘッヘ、逃がしはしねえよ!
- おい、逃がさねえぞ、てめえ!
- キャハハハハ!
逃げられるとでも思ったー?
- しまった、待ち伏せ……!
どうにか切り抜けないと!
- ふう……。
これでひとまずは安心かな。
- 迷惑かけちゃってごめんね。
アッシュのおかげで助かったよ!
- ありがとうございます、アッシュ。
あなたの勇敢さ……尊敬します。
- ありがと、おかげで助かったし。
騎士がみんな、キミみたいだといいのにね。
- そんな……!
僕がもっとしっかりしていれば……。
- 僕じゃ、力不足だったのかな……。
- ……なるほど、そういう考え方もあるのか。
良かったら、もっと話を聞かせてくれよ。
- はあ……近頃は素行も改まったと思ったが、
どうやら俺の思い違いだったようだな。
- シルヴァン……。
まだ直ってなかったのね、その悪癖……。
- ……詳しい話は後で聞こう。
- 誤解だって! ああもうどうしてこう……
……俺の前科のせいかー、畜生ー!
- 父上、ちょっと、ちょっと待ってください。
これは……いや、説明してる暇はないか!
- まったく、ここまで抵抗するとは……。
後で、猪に小言の一つでも言ってもらうか。
- 武芸の稽古は怠っていないようだけど……
今回のことは陛下に報告させてもらうわよ!
- 腕は鈍っていないようだな。
では、浮ついた振る舞いの理由を聞こうか。
- か、勘弁してくれ! 俺はただ彼女に、
魔道の話を聞いてただけなんだって!
- 彼女には魔道の話を聞いてただけです!
誓って邪な考えはありません! はあ……。
- だから、俺は無実なんだって……。
彼女と魔道の話をしてただけなんだよ……。
- 父上、だからこれは誤解なんですって……。
俺は彼女に魔道の話を聞いてただけです。
- 魔道の話? ……本当か?
それは……その……悪かったな。
- え? ……そうだったの?
ご、ごめんなさい。私ったら……。
- 魔道……すまない。誤解については謝ろう。
だが、私に負けるなど……弛んでいるぞ。
- ひいい!
だ、誰か、助けてくれー!
- 人が襲われてるのかしら……?
今すぐ助けに行きましょう!
- みんなが無事で良かったけれど……
今度は私が囲まれてしまったみたいね。
- メーチェ、待ってて!
今助けに行くから!
- メルセデス……待っていろ。
- メルセデスお姉様に手を出すなんて……
許せませんわ!
- メルセデスお姉様の代わりに、是非
役立たずな私を囲んでくだされば、と……。
- ありがとう。
あなたが来てくれて、助かったわ~。
- 友達だもん、こんなの当然だよ!
メーチェが無事で本当によかった!
- ……お前が無事ならば、それでいい。
- ご無事ですか、お姉様!
私、とっても心配しましたのよ!
- わ、私めにお礼だなんて……
畏れ多いにも程がありますわ。
- そんな……みんな、ごめんなさい……。
- ごめんなさい……!
私のせいで、こんなことに……。
- 川の向こうから~、次々やってくる~♪
お菓子と~、お肉の群れ~♪
- ふふ。なかなかいい歌ね、アネット。
何というか……すごく斬新だわ。
- やはり何度聞いても興味深い……
それで? その菓子はどうなるんだ?
- ははあ……意味が気になる歌詞だな。
さあ、続きを歌ってくれ。
- 衝撃的な詩ではないか……!
これは僕も刺激を受けてしまったな。
- うそ……い、今の歌、聞いてたの!?
やめて、お願い、忘れてーっ!
- はあ……はあ……。
これで、もう忘れてくれるよね? ね!?
- ごめんなさい、無理みたい……。
今度は私も一緒に歌わせてちょうだい?
- 無理な相談だ。耳にこびりついて離れん。
……まあ、他の奴には黙っておいてやる。
- 俺の頭がそれを許してくれなくてね……。
今、歌詞について考察しちまってるんだ。
- 何を言うのだね……。
これほど衝撃的な詩を忘れるなど……!
- はあ……歌うならもっと、
別の歌にしておけばよかった……。
- やはり、上手くいかない……。
もう少しで掴めそうなのだけれど。
- 槍の稽古か、イングリット?
俺でよければ、相手になるが。
- 今日も槍の稽古とは、頑張るなあ……。
どれ、今日くらいは俺も付き合いますか。
- 日々よく励んでいるな、イングリット。
折角の機会だ。私も訓練に付き合おう。
- 見事だったぞ、イングリット。
……グレンの槍を見ているようだった。
- あ痛っ! 降参、降参!
お前はもう十分強いよ、イングリット。
- ふむ……今日は私の完敗のようだ。
君の成長は目覚ましいな。
- お相手、ありがとうございました。
おかげで掴めたような気がします!
- あなたが訓練不足なだけじゃないの?
でも……楽しい訓練だったわ。ありがとう。
- くっ、ここまで、ですか……。
もう少しで掴めそうだったのに……。
- やめてください……!
どうすれば……。
- これは失敗しちゃったなー……。
どうしよう……。
- くっ、深入りしちまった……!
どう打開すれば……!
- これはよくない状況だ!
この僕が必ず助け出そう!
- ローレンツさん……!
ありがとうございます!
- 無事で良かったぞ、マリアンヌさん。
さあ、この僕から離れてはならない。
- ローレンツくん、ありがとー!
本当に頼りになるねー、あなた。
- 貴族として当然のことをしたまでだよ。
ヒルダさん、無事でよかった……。
- 助かったよ、ローレンツ。
あんたがいなかったら死んでたな。
- 貴族として……いや、仲間として
当然のことをしたまでだよ!
- 僕がやられては、仲間が……。
すまない、許してくれ……!
- そんな……! この僕が、むざむざと
仲間をやられてしまうとは……!
- へっへっへ……
ここら一帯、俺たちの縄張りにしてやる!
- 待て! ここはオデの宿場の仕入れ先だ。
悪い奴らには荒らさせねえぞ!
- 俺も手を貸すぞ、ラファエル。
ここで仕入れた肉は美味いからな……。
- 僕も手伝うよ! 仕入れ先が襲われるなんて
宿場にとっては死活問題じゃないか。
- ラファエルくん、ボクも加勢します!
一緒にここを守り抜きましょう!
- あんがとなあ、助かったぞ。……ん?
お前の筋肉、まだ戦いたがってるなあ!
- 筋肉……? ……フン、まあいい。
手合わせならば、望むところだ!
- えっ、筋肉? またそんな……。
……まあいいか。よし、いくよ!
- ラファエルくん? 仕方ないなあ……。
ボクでよければお相手します!
- お前の筋肉、腹減ったって叫んでるぞ!
よし、オデの宿場でいっぱい食べてけ!
- オデの筋肉が、悲鳴を上げちまったぞ……。
よし、たくさん食って鍛えるか!
- へっへっへ……
これはお高く売れそうだな!
- あの人たち、盗んだ美術品を
売りさばこうと……! 許せません!
- ふう、これで美術品……あれ? 眼鏡は?
ボクの眼鏡が、どこかに……。
- っ! あの人影は……まだ賊が!
美術品を守らないと!
- ぎゃひいいっ! イ、イグナーツさん!?
いきなり何するんですかあああ!
- うおっ!? 待て待てイグナーツ、
お前、俺が誰だかわかってないのか!?
- む……!?
いったいどうしたのだ、イグナーツ殿!
- イグナーツさん! あたし、ベルですよ!
もう、ちゃんと眼鏡かけてくださいいい!
- しっかりしてくれ、イグナーツ!
ほらこれ、お前の眼鏡だろ?
- 気を確かに持つのだ、イグナーツ殿!
時に……これは貴殿の眼鏡では?
- ん? その顔は……すすすすみませーん!
てっきり賊の残党かと……。
- もう、死ぬかと思いましたよおお……って、
あれ? その美術品、なんですか?
- いいさ、失敗は誰にでもあるしな。
それよりも……その美術品は?
- ハッハッハ、気にめされるな!
それより……その美術品は、何ですかな?
- あ、これに興味があるんですか?
なら、お詫びにお見せします……。
- ああ……美術品が、奪われて……
- リシテア、そちらの敵を貴方に任せて
大丈夫かしら? 無理はしないでね。
- リシテア殿、そちらの敵を任せてもよろしい
ですかな。決して無理はしないでください。
- リシテア、大丈夫か?
そっちの敵を任せたいんだが、無理は……
- 心配無用です! 子供じゃないので。
さっさと片づけてきますね。
- あら、やるじゃない、リシテア。
お菓子、食べる?
- 素晴らしい働きですな。これは報酬に
山積みの菓子を用意しなくては。
- やったな、リシテア。これで帰れる。
ちゃんと歯を磨いてから寝るんだぞ?
- ちょっとあんた、何ですかその物言いは!
隙あらば子供扱いして……怒りましたよ!
- これに懲りたら、
二度と子供扱いしないでくださいね!
- むぐぐ……負けました……。
わたし、子供じゃないのに……。
- マリアンヌ、君と馬との絆は私以上だ。
是非、手解きを願いたい。
- マリアンヌ。私の馬の御し方について、
ぜひともあなたの意見を聞きたいのです。
- マリアンヌさん、頼みがある。君の見事な
馬との連携を、僕に教授してくれ!
- え、ええ? 私の……?
その、お役に立てるかどうか……。
- あ、あの……!
そこはもっと、馬の話を聞いて……。
- 話を……ううむ、難しいな。ここは直接
手合わせして掴み取らせてくれないか?
- もう少しで何か掴めそうなのですが……
そうだ。マリアンヌ、直接教えてください!
- 申し訳ない、どうやら話だけでは解せぬ
ようだ。マリアンヌさん、手合わせを頼む!
- 君のおかげで馬と呼吸が合った気がするよ。
感謝するぞ、マリアンヌ!
- ありがとうございました、マリアンヌ。
この子との息も合ってきた気がします!
- 流石はマリアンヌさんだ!
おかげで、僕はもっと強くなれたよ。
- あ、ありがとうございます……。
お役に立てて……嬉しい、です……!
- そんな……!
私が、上手く教えられないばかりに……。
- やっぱり……
私じゃ、役に立てないんです……。
- ねえ、ちょっといい?
あたしのお願い、きいてもらえる?
- か弱いあたしの代わりに、
この訓練、受けてほしいなー。
- おおい、ヒルダさん!
ここにいたのか、探したぞお。
- ヒルダ、こんなところにいたのか。
お前、自分で受けといて逃げるなよ……。
- 見つけたぞ、我が愛しの妹よ!
さあ、私と共に鍛錬に励もう!
- げっ、見つかっちゃった。こうなったら、
一緒に訓練の相手をしてくれない?
- お前、実は良い筋肉持ってんなあ! オデの
筋肉がもっと一緒に鍛錬したがってるぞ?
- やりゃあできんのに、怠け過ぎなんだ。
たまにはそうやって暴れとけ。
- 強くなったな、妹よ……!
ヒルダの勝利を祝して大きな宴を……
- ちょっと! 今のはこの人の力でしょ?
あたしを巻き込まないでよー。
- ええー……何であたしと勝負するわけ?
本気で訓練に付き合っちゃったじゃない。
- 師匠の子供と、弟子のわたし……
どちらが強いか今日こそ勝負だ!
- ああ……手加減はしない。
- ああ……手加減しないよ。
- 師匠!
また昔みたいに、手合わせしてください!
- おう、いいぞ。
いつでもかかってこい!
- アロイスさん!
師匠の弟子同士、正々堂々勝負しましょう!
- うむ!
来るがいい、レオニー殿!
- やったー! 勝ったぞ!
これで師匠に自慢できるな!
- ……次は負けない。
- ……次は負けないよ。
- いやはや、成長目覚ましいな!
私もいっそう精進せねば……。
- わ、わたしが師匠に……!?
ねえ、師匠。ちゃんと本気でしたよね?
- おいおい、俺を疑ってんのか?
……強くなったな、レオニー。
- くっそー!
やっぱり敵わないかー……!
- 勝負あったな。
- 勝負あったね。
- またいつでも相手になるぜ。
- そう気を落とすな、レオニー殿。
鍛錬ならば、いつでも付き合うぞ。
- ねえ、フレン。セスリーンの紋章について、
君に詳しく聞きた……
- やあ、今日は一段と可愛いね。
実はちょっと聞きたい話が……
- フレンさん、今いいですか?
ボクにフレンさんの絵を描かせ……
- 下心丸出しでフレンに近づくとは……
どうやら、成敗されたいようだな!
- うわあ……目の届かないところで話を
聞いてたつもりだったのに。面倒だなあ。
- 待ってくださいよ、セテス殿!
今のはほんの挨拶のつもりで……!
- 落ち着いてください、セテスさん!
ボクは決して、そんなつもりじゃ……!
- これでフレンを脅かす魔の手は除けたな。
大丈夫か、フレン!
- ……お兄様の過保護には、うんざりですわ!
彼はただのお友達ですのに……!
- はあ……お兄様、少しは頭が冷えまして?
- ああ……すまない、フレン。
どうやら頭に血が上っていたようだ……。
- 待て……!
フレン、逃げるのだ……!
- お兄様の暴走は、
止められそうにありませんわね……。
- ドロテアさん! わたくしに、
お歌と踊りを教えてくださらない?
- ええ、お安い御用よ。
まずは準備運動から始めましょう?
- ドゥドゥーさん! わたくしに、
お料理を教えていただけませんこと?
- 料理……構わんが。
先に、訓練を済ませてからだ。
- ラファエルさん! わたくし、もっと
大きな声が出せるようになりたいんですの!
- おお、それはいい心がけだあ!
そんなら、戦ってたくさん声を出すぞお!
- うん、いい感じよフレンちゃん!
なら次は……私が直接指導してあげる!
- ……筋がいいな。
次は、おれとも戦ってみるか。
- 腹から声が出てて、いい感じだぞ!
じゃあ次は、オデと勝負だあ!
- え? ええと……
よ、よろしくお願いいたしますわ、師匠!
- ふう……今ならお歌も踊りも
上手くできそうな気がしますわ!
- うーん、良い準備運動になりましたわ!
さっ、お料理を教えてくださいまし!
- 今ならもっと大きな声が出せそうですわ!
うおおおおー! どりゃああああー!
- 師匠、ダメでしたわ……!
あーれー……。
- これはいいところで出会った。
君の紋章を調べさせてもらいたいのだが……
- もう何年も断り続けているでしょう……。
知りたいなら私を下して調べてはどうです。
- 悪いが、付き合ってやれねえな。
どうしても知りたきゃ、おれを倒してみな!
- そんなことより、私の研究に付き合って
くださらない? 新魔法の実践ですのよ!
- そういうことならば、
我輩に任せてもらおう!
- くっ……仕方ありませんか。
まあ、少しの協力ならばいいでしょう。
- ほほう、やるじゃねえか……!
おれの負けだ、好きに調べな!
- 仕方ありませんわね!
私が貴方の研究に付き合う番ですわ!
- おお! 協力してくれるか、ありがたい!
これで我輩の夢にまた一歩近づくぞ……!
- ぐう……
我輩の夢、また一歩遠のくか……。
- ああ、マヌエラ様! どうか、貴方の舞を
私に見せてはいただけませんか?
- マヌエラ先輩、お願いがあるんですけど。
久々に踊ってる姿を見せてくれません?
- お前が演じるっていう歌劇を、
見せてもらいに来たぞ。
- そういえば、君は歌姫であったのだな。
それらしいところを見た記憶はないが。
- そうねえ……折角だし、
久しぶりに踊ってみちゃおうかしら?
- いい感じに温まってきたわね……。
ねえ、あなた! 一緒に踊りましょうよ!
- うふふふ……素敵なひと時だったわね。
あなたと舞えて、楽しかったわ。
- 私のほうこそ、麗しきマヌエラ様と
共に舞えて、光栄ですとも!
- ありがとうございます、先輩。
一緒に舞えてとっても嬉しかったです。
- いやあ、見事なもんだったな。現役の頃に
見られなかったのが悔やまれるぜ。
- うむ。美しかったぞ、マヌエラ君。
……日頃のだらしなさが嘘のようにな。
- 嫌だわ、全然上手く踊れないじゃない……。
- 皆は、私が必ず守ってみせる……。
もう二度と……失わないために。
- 頼りにしているぞ、ギュスタヴ。
お前の力を、俺に貸してくれ。
- ああ……。
共に行くぞ、ギュスタヴ殿。
- 私も、フラルダリウス家の当主として……
“盾”の責務を果たすとしましょう。
- あはは、父さんったら緊張し過ぎ!
大丈夫だよ、私も手伝うから!
- 守り切れたか……私のような者にも、
できることがあったようだな。
- そのように自分を卑下するのはよせ。
俺にとって、お前は無二の臣下なのだから。
- あんたのことは……
陛下もおれも、頼りにしている。
- 見事な腕前でした。
今後も頼りにしていますよ。
- 私のような者って、父さんったら。
……もう自分を責めないでね。
- 私はまた、
責務を果たせなかったのか……!
- ここで倒れては、何も守れん……!
- しまった……!
私の力が及ばぬばかりに……。
- 傭兵生活を始めてしばらく経つが……、
私は強くなれているだろうか……?
- アロイス、悩んでいるのか?
私が相手になろう。
- だったら俺が腕試ししてやろう。
ちっとは強くなってねえと困るがな。
- 自分と戦ってみるか?
全力で相手をするが。
- 自分と戦ってみる?
全力で相手をするけど。
- 十分強くなっているぞ、アロイス。
傭兵は戦いが多いからな。
- 俺を負かすほど強くなるとは……
こいつは参ったな。はっはっは。
- 負けたか……。
またそのうち、勝負してくれ。
- 負けたか……。
またそのうち、勝負してほしい。
- おおお! どうやら知らぬうちに、
強くなっていたようだ……!
- ぬわーっ!
やられたーっ!
- 傭兵は戦いが生業じゃないのか?
弱くなるのは困るな。
- おいおい、何をやってやがる。
お前はどうも強さにむらがあるな……。
- 勝ててよかった。
またやろう、アロイス。
- 勝ててよかったよ。
またやろう、アロイス。
- カトリーヌさん、手合わせしてください。
“雷霆”を間近で観察したいんです。
- カトリーヌさん、勝負してくれよ!
“雷霆”の力、この身で味わいてえんだ!
- ……カトリーヌ殿。
稽古をつけてくれるか。
- すみません、カトリーヌさん!
訓練の相手をしていただけませんか?
- おいおい、アタシも暇じゃないんだぞ?
しょうがない……まとめてかかってきな!
- いやあ、いいもの見せてもらいました。
面倒に耐えた甲斐がありましたよ。
- くっそー! これが“雷霆”の力か!
オレももっと腕を磨かなきゃな……!
- “雷霆”のカトリーヌ……。
あんたには、まだ勝てそうにない。
- 剣の軌道が読めない……!
流石ですね、カトリーヌさん!
- 女神の僕たる剣、その目に焼きつけときな!
- さすがに多勢に無勢だったか……?
- 交戦中か……。傭兵としては、
勝てるほうについておきたいが。
- なるほど、強者がいるな。
そちらにつくことにしよう。
- シャミア殿が敵に回りましたか。
まったく、厄介な相手が増えましたな。
- あっちの味方が増えちまったな。
これも俺の人徳がないからか?
- シャミア殿が敵に……!
これは手強いぞ!
- なるほど、こちらに強者はいないか。
あちらにつくとしよう。
- シャミア殿が味方になったのは
僥倖でした。さあ、行きますか。
- おっと、シャミアさんが味方に?
これは心強いな!
- シャミア殿、よくこちらについてくれた!
共に敵を蹴散らそうぞ!
- こちらについて正解だったな。
- 私としたことが見誤ったか……。
- 情勢を見誤れば、負けるのは道理だ。
チッ……。
- いいですか、ツィリル?
わたしが特別に、戦術を教えてあげます。
- おう、ツィリル。 たまにはお前に
戦術を教えてやってもいいぜ?
- え。ボクに教えてくれるの?
……ありがとう!
- うん、なるほど……。
戦い方が、少しわかった気がするよ。
- ツィリル、暇か?
約束していた弓の鍛錬に付き合うぞ。
- ツィリル、頑張っているな。
私でよければ、槍の扱いを教えてやる。
- 戦術の次は武術も……?
今日のボク、なんだかついてるかも。
- やった!
これで、ボクも少しは強くなれたかな。
- うう……ボク、まだまだだな……。
- よう、[BYLETH_MF]。
久々に思い切り戦ってみるか?
- いいだろう、受けて立つよ。
勝負だ、ジェラルト!
- いいだろう、受けて立つよ。
勝負だね、ジェラルト!
- また一段と強くなったな。
お前は俺の誇りだ。
- 嬉しい言葉だな。
ありがとう……。
- 嬉しい言葉だね。
ありがとう……。
- おっと、俺の勝ちか?
まだまだ負けられねえな。
- 次は勝ってみせる。
- 次は勝ってみせるよ。
- ヴィルヘルムの末裔でありながら、
主に仇なす愚か者たちに裁きを……!
- 無用な争いを拡大する、
レスターの蒙昧な徒らに主の裁きを!
- あなた方、闇に潜む者たちは、
必ずやこの手で滅ぼします……!
- 過去は関係ない……。フォドラの未来の
ために、私たちは戦うわ、レア!
- 悪いな、レアさん。俺は己の野望のために、
あんたを排除すると決めたんだ……。
- 邪悪なる獣魔に連なる者よ……!
おぬしを、ここで殺す……!
- レアを傷つける者は、この私が許さん!
- レア様、わたくしも協力いたしますわ!
- レア様に刃を向けようってんなら、
容赦しないよ!
- レアさまの敵は、ボクの敵だ……!
- フォドラの安寧を脅かす者たちを
無事討ち果たせたようですね……。
- ああ、これで今しばらくの平和が
訪れるであろうな。
- レア様、やりましたわね。このような争いが
もう二度と起こらないとよいのですが……。
- ご無事ですか、レア様!
これからも守りはアタシに任せてください。
- レアさま、大丈夫ですか……?
ボク、しっかり戦いましたよ。
- ううっ……なんと愚かな……
- 人が自ら立ち、支え合うこの世界に……
神なる者の居場所はないのよ。
- この勝利の先に、新たなフォドラの夜明けが
あると信じて……俺たちは進むんだ。
- 貴様の血は、我らアガルタの宿願の
ための礎となろう……!
- この世から、君を抹消する必要がある。
……なぜだろうね。そう感じるんだ。
- 抹消とは穏やかでないのう。
どれ、わしが遊んでやるとするかな。
- わしの負けじゃと……! ええい、
今の勝負はなしじゃ! やり直すぞ!
- 何度時を巻き戻そうと、僕が勝つ。
勝たなければ、いけない……。
- 皆、すまない……。……皆?
皆とは、誰のことだったんだ……?
- わしは逃げも隠れもせぬ。
挑みたければ挑むがよい!
- あれー? おバカな獣さんたちがいるわ。
さっさと消しちゃうわよ!
- ほんと役立たずね! だったら、
あたしの手で直接殺してあ・げ・る!
- こちらこそ、この手で始末します。
我が主に近づけるわけにはいきません。
- あの時の借り……
今こそ、返させてもらいます!
- なぜだろう、君はこの手で
討たねばならない気がするんだ。
- なぜだろうか、君はこの手で
討たねばならない気がするよ。
- さて、一つ掃除が完了しましたな。
- 雪辱を果たせましたね……。でも、あたしを
捕まえてどうするつもりだったんでしょう。
- これが運命だ……そんな気がするよ。
- これが運命……そんな気がするね。
- キャハハハハ!
ざまあないわね、このザコ!
- 貴様ら家畜どもを、必ずや我が手で
葬らねばなるまい。
- 獣風情が……。
わしが息の根を止めてやろう。
- そうはさせない……貴方たちの目論見は
私が粉々に打ち砕いてあげる!
- 何を企んでいるか知らないけど……
報いを受けなさい、ソロン!
- ガルグ=マクに入り込み、悪事を
働いたこと……許しはせんぞ!
- このわしが、獣ごときにやぶれるとは……。
- 残念だったわね。
貴方の策動も、これで終わりよ。
- コーデリア家に手を出したのが
あんたたちなら……わたしは許しません!
- 女神に仇なす者たちか……。
放置はできんな。
- ふん、貴様らに日の光を浴びる
資格などないわ!
- 獣の裔も、獣を崇める者らも……
すべて葬ってくれるわ!
- 下等な獣めが……。
永久に消え去れい!
- アガルタの民に……光あれ……!
- 私の研究は、まだまだ途上段階……
獣たちにも付き合ってもらいますわよ。
- た、助けてくれー!
- ……到底、許されることではない。
奴を討ち、民を救う。いいな!
- あの女狐……。
……民に犠牲が出る前に、討つ。
- おばさんじゃん。
また悪いことしよーとしてる感じ?
- ふふふっ、私の邪魔をするつもりかしら?
……ならこの手で、引き裂いてやるよ!
- くっ……ここまで、か……。
- ……貴様にこんな生温い最期を、
与えてやるつもりはなかったのだがな。
- 女狐には、似合いの最期だ……。
- 残念だったねー、おばさん。
ハピの時みたいにはいかなかったじゃん。
- あらあらァ、愚かですわねえ……!
最初から大人しくしていればよかったのに。
- い、嫌だ……死にたくない……!
- 我が刃が、血を求めている……。
- ……つまらん相手だ。
- ふ……これこそ、愉悦……!
- つまらん……どこだ……
俺に、死を味わわせてくれる者は……。
- て、てめえらは、あのジェラルト傭兵団!
俺らの邪魔をしようってのか!?
- ああ? 誰だ、お前は?
- 盗賊……仕事なら、排除するだけだ。
- 盗賊……仕事なら、排除するだけだよ。
- ちくしょう、
あのガキどもを殺すはずだったのに……。
- へっ! あのジェラルト傭兵団も
たいしたことねえな!
- 何としてもあの女狐に、一撃を……!
我が子を奪った、あの憎き大司教に……!
- おっと、レア様には
指一本触れさせやしないよ!
- ……我らに弓引こうというのですね。
ああ、なんと罪深い……。
- ロナート様、そんな……!
僕は、いったいどうすれば……。
- アッシュ……それがお前の選択なのだな。
ならば、その正義を貫いてみせよ!
- アッシュ、わしを選んでくれたか……!
ならば、共にクリストフの無念を晴らすぞ!
- わしの刃は……届かぬのか……。
- レア様……申し訳ありません!
アタシは、これ以上は……!
- カサンドラ……貴様の罪は重いぞ……!
- くっ……。なんと、愚かな……。
私を傷つけても、何の救いも……。
- 見ているか、クリストフ……。
やっと……刃が届いたぞ!
- ロナート様……すみません……!
- 王様の犬に成り下がるとは、“お頭”も
所詮は貴族の坊ちゃんだったってわけか。
- 俺は……自分の好きに生きてきただけだ。
今更何になろうが、俺の勝手だろうが!
- はは……もうすっかり犬だな、俺も……。
だが、俺は……本当は……。
- 貴公の腕は十分見せてもらった。
次は……俺と手合わせをしてもらおうか。
- ……もう、賊は片づいてたか。
戦い足りないなら……相手になりますけど。
- 何か、言いたいことがあるようだな。
ならば……その武器で語るがいい。
- 良い一撃だった。今後はその腕で、
俺の、そして皆の信頼を勝ち取るのだな。
- やっぱり、兄上には敵いませんね。
俺はずっと……いえ、やめときますか。
- これほど……強くなっていたのだな。
……今後も励むことだ、“マイクラン殿”。
- ……はは。
言いたいことだけ言っていきやがって。
- ……俺の負けか。
所詮は、ここまでの男だったってことだ。
- クソ……俺はもう二度と、
あの道には……戻れねえのか……?
- 陛下は俺を評価してくださるが……
俺はそれに応えられているだろうか。
- だったら私たちで一緒に頑張らない?
ほら、あの兄妹みたいに連携して!
- 兄と妹の絆を試す戦い……?
何だそれは……だが負けるわけにはいかん!
- 兄さん? そんなの競わなくていいって……
聞いてないわよね。
- 兄と妹の絆を試す戦い? 私たちは……
いや、だが絆と言われては退けんぞ!
- お兄様ってば! そんなところで
張り合わないでくださる? もう……。
- お前たち……ヒルダに何をする!
- ああ、フレン……!
君たちを許すことはできん!
- おお……勝てたぞ、フレーチェ!
俺たち二人でも、ここまで戦えるのだな!
- うん、やったね!
これからも息を合わせて戦おう、兄さん!
- これでは、息を合わせるどころでは……。
- 兄さん、ごめんなさい……。
- 大事な荷物、どこに落としたのかしら……。
お願い、一緒に探して。お礼は弾むから!
- 待ちなさい。
それを渡すわけにはいきませんねえ。
- 先にそれに目をつけてたのは俺だ!
殺されたくなかったら、置いていけ!
- 待ちな! 金の匂いがするぜ……。
おい、その荷物こっちに寄こしな!
- 何よあなたたち! これは私のものよ!
絶対に渡さないんだから!
- ありがとう、おかげで助かったわ。
報酬、期待しててちょうだい!
- ねえ、メルセデス。イエリッツァ殿に
ついて、何か知っていることはある?
- メ、メルセデスさん。イエリッツァ先生の
秘密、何でもいいから教えてください!
- メルセデス、イエリッツァさんって
どんな食べ物が好きなのかしら?
- そうねえ……。
確か、エミールの好きなものは甘……
- ……貴様、メルセデスに何をしている。
- 急に何を……
誤解があるんじゃないかしら。
- ぎゃおおおおっ!
ベル、何かいけないことしましたかあ!?
- あら……あたくし、もしかして
いけないことを聞いてしまったかしら?
- メルセデスを傷つける者は、私が除く……。
- ……これでいい。
- 私たちはただお話していただけなのに……
後でちゃんと一緒に謝りに行きましょうね?
- エミールは、私やお母様が作る
甘いお菓子が大好きなのよ~。
- イエリッツァ殿にそんな一面が……。
人は見かけによらないものね。
- ふっふっふ……イエリッツァ先生の秘密、
バッチリ掴みましたよおお!
- ふふふ、そんな一面があったとはねえ。
あたくし、何だか嬉しいわ!
- ………………。
- まずいな……
どうやら、包囲されたようだ。
- チッ……囲まれたか。
- まずい状況ですね……
救援を待つしかありませんか。
- 陛下に万一があってはならん。
急ぎお救いしなければ……!
- イングリット殿に何かあっては、伯爵にも
グレンにも合わせる顔がないからな……!
- フェリクスの奴、下手を打ったな。
仕方あるまい、助けてやるとしよう。
- ご無事ですか、陛下!
どうかご無理はなさらないでください。
- やれやれ……成長したとはいえ、
お前はまだまだ危なっかしいな。
- イングリット殿、ご無事ですね!
間に合ったのならば何よりです。
- 悪いな、俺としたことが情けない……。
……頼む、今一度俺に稽古をつけてくれ。
- チッ……余計な真似をするな!
あんたの助けなど必要ない!
- 面目ありません。気合を入れなければ……
ロドリグ殿、お手合わせ願えませんか!
- 無理は禁物ですよ、陛下。
今は稽古のことなど忘れ、お休みください。
- まあ、まだお前には負けんよ。
今は休んで気合を入れ直すことだな。
- どうです、気合は入りましたかな。
さ、早く戻って休息を取りましょう。
- ……ありがとう。
いつも苦労をかけるな、ロドリグ。
- クソッ……次は勝つ。いいな!
- は、はい! ありがとうございます!
お手を煩わせて、申し訳ありません。
- ふふ……負けたというのに清々しい。
昔、ランベールと戦った時を思い出します。
- ほほう……私の知らぬ間に、
随分と腕を上げたようだな。
- 見事です、イングリット殿。
あなたがここまで強くなっていたとは。
- そう言われると、身が引き締まる思いだな。
……もうこんな無様な戦いはしないさ。
- フン、だから言っただろう、
あんたの助けなど必要ないとな。
- ありがとうございます! 次はきっと、
ロドリグ殿のお役に立ってみせますから。
- くっ……何ということだ……!
- しまった、私がやられては
元も子もないではないか……!
- 最近忙しくて鈍ってるんじゃないか?
私が訓練をつけてやるよ、坊や。
- おいおい、その呼び方はやめてくれって
言ってるよな?
- ぼ、坊や!? この僕が……!?
- オデの筋肉は鈍らねえぞ!
ジュディットさん、見てくれ!
- ええと……ご指導ありがとうございます!
お手柔らかにお願いしますね!
- いやあ、”ダフネルの烈女”は
相も変わらずお強いことで……。
- 何という強さだ……! 貴女の前では
僕など坊や、いや赤子も同然か……。
- オデの筋肉が敵わねえ……!
ジュディットさんは凄えんだな!
- いたたた……
手加減してくださいって言ったのに……。
- まだまだだねえ。それじゃ、
いつまでたっても坊やのままだよ!
- へえ、やるじゃないか!
随分と成長したもんだねえ。
- はは、どうも……なら、
坊や呼びもやめてくれると嬉しいんだがな。
- 貴女に褒めていただけるとは、光栄だ。
なので坊や呼びもやめてもらえると……。
- うおおおお! オデの筋肉が、
ここ一番に喜んでるぞお!
- 本当に勝てたんでしょうか……。
だとしたら、嬉しいです!
- おお、今の一撃は効いたぜ!
流石、“レスターいちの勇士”ホルストだ!
- そういうナデルこそ烈火のごとき攻めよ!
“百戦無敗”の名は飾りではないな!
- おーい、お二人さん。いくら気が
合うからって、流石にやり過ぎだろ?
- もーやめてよ、兄さんたち。いくら気が
合うからって、流石にやりすぎだよー。
- 天下の豪傑同士、馬が合うのかねえ……。
でも、そろそろ終いにしてもらえるかい?
- すまんすまん、つい夢中になっちまった。
じゃあ、この後は労いの宴だな!
- おお、それはいい!
飲み比べ勝負といこうか!
- いいねえ、宴なら俺も混ぜてくれよ!
- はあ……ほんと、
似た者同士で呆れちゃうわー。
- おっと、今度は酒で勝負する気かい。
つくづく飽きないねえ、あんたたち。
- 俺らの手合わせ、
邪魔してもらっちゃ困るぜ!
- 陛下のお側にはあたしが付きますので。
今だけは邪魔はさせませんよ。
- これはこれは……貴殿程度の実力で、
陛下を守れると本気で思っているので?
- あら、モニカちゃん。エーデルちゃんの
隣にいたいのは、貴女だけじゃないのよ?
- 私はまだまだ未熟ですが……いつか
陛下のお隣に立ちたいのです!
- わかりました。
……ならば武芸の腕で決めましょう!
- 貴方たち!
こんなところで何をしているのかしら?
- 陛下……! 実は、陛下のお側に誰が
相応しいか決めていたんです。
- はあ……どうしてそんなことに?
仲良くしてくれないと困るわ。
- 陛下に見咎められちゃいましたので、
あなたとの勝負はお預けにしましょう。
- やれやれ……貴殿も飽きませんな。
ま、いつでも受けて立ちますよ、私は。
- もう預けなくていいんじゃない? 私、
貴女とも仲良くしたいわ、モニカちゃん。
- そうですね……。
陛下に叱られてしまいました。
- なぜ、私が……。
仲良くできてるじゃない……。
- 今こそ、私だけの帝国を実現する!
- なんと愚かな企てか……。
私が阻んでやろう。
- ルートヴィヒか……その意気やよし!
だが……すべては儂を倒せたら、の話だ。
- 愚かな……君一人でこの帝国を動かす
ことなど、できるはずもないのだよ。
- そうやって私から権力を奪うつもりだな。
私は騙されん。止めてみせよう!
- 過ぎたる野心は、
いつか己が身を滅ぼすぞ……。
- やりおるな……ならば試してみよ。
駄目であれば、儂が潰してくれる。
- 無理を通そうというのか。
ならば、私は君の失敗に備えるのみだ。
- ぐうっ! だが私の財産は……!
財産にだけは手を出させんぞ!
- は……ははは! やったか!
これで我が夢が現実となる……!
- ああ、私の帝国が……夢が、遠のいて……。
- ふん、手を貸してやろうか?
報酬に見合った働きはしてやるぜ。
- おい! こんな傭兵の風上にも
置けないやつ、やめといたほうがいいぞ!
- うわ、これまた胡散臭え奴が……。
こんなのと手を組めば、大損するだけだぞ?
- おいおい、こんな怪しい輩より、
おれのほうが百倍は役に立つぜ……。
- ほう、あんたも雇われ兵か。
……雇い主を傷つけそうな奴だがな。
- あんた、本当にそれでいいのか!?
……後悔しても知らないからな!
- へえ……あんた、変わってるな。
忠告はした。せいぜい上手くやれよ。
- お前の目は節穴か? せいぜい後ろから
刺されないよう気をつけな。
- 物好きだな……。
ま、勝手にしてくれ。
- ケヘヘヘ、選ばれなかった能無しは
とっとと消えちまえ!
- こ、こんなはずじゃ……ぐええ。
- うんうん、大正解だ!
よし、雇われたからにはしっかり働くよ!
- そりゃそうだ……。はは、やっぱり
雇うなら俺様みたいな奴じゃねえとな。
- まあ、おれとあいつとじゃ、
比べるまでもねえよなあ。
- フ……正常な判断ができて何よりだ。
相応の働きはするさ。
- 陛下のために、もっと強くならねば……!
- 頑張っているようね、ラディスラヴァ。
私もたまには訓練に混ざろうかしら。
- へ、陛下!
直々にご参加いただき、感謝いたします!
- ベルナデッタさん、お相手願います!
苦手とする弓を克服したいんです!
- え、ベルなの? ……うーん、仕方ない。
頼まれたらやるしかないよね。
- 貴女の頑張り、いつも見てるわよ。
訓練、私も付き合ってあげる。
- あなた、飛竜、操る、見事です!
わたし、手合わせ、希望する、します!
- あたしも負けてはいられませんね。
陛下のために、共に汗を流しましょう!
- 陛下の腹心の方と訓練できるとは……
ご協力、感謝します!
- 陛下のお役に立てるよう、
これからも邁進いたします!
- この程度の実力では、
陛下のお隣に、立てるはずもない……。
- この程度の実力では、
陛下の足を引っ張ってしまう……。
- 力を見せてみるがいい、若造よ。
おぬしに、わしを殺せるか?
- 青いな……これでは相手にならん。
- ほう……あれがグェンダルか。
一度は見えてみたかった相手よな。
- “灰色の獅子”グェンダル卿か……。
これは、腕が鳴るというものだな!
- グェンダルの爺さんか……。
まだ生きていたとは驚きだ。
- ほう……“帝国最強の男”か!
少しは骨がありそうだ……。
- ほう、“ファーガスの盾”か!
少しは骨がありそうだ……。
- ほう! “ダフネルの烈女”か!
少しは骨がありそうだ……。
- これが“灰色の獅子”の力か……。
また戦おう、生きておれば、な。
- なるほど……貴公の牙は、
いまだ折れてはいないようだな。
- 流石の暴れっぷりだねえ……。
まだまだ現役じゃないか。
- うむ、心躍る闘いであった!
- わしも、老いたか……。
- ほう、面白い……。
これほどの者がいたとはな……。
- ひいいい!
誰かぼくちゃんを助けろおおお!
- ふう……よくぞぼくちゃんを救い出した。
気が向いたら後で褒美をやろう。
- おい、アケロン! 何をしている!
君は帝国についたと思ったが……?
- 何をしているのです、アケロン!
陛下に報告しますよ!
- アケロン……貴方はまたろくでもないことを
企んでいるようだな。
- アケロン!
貴様、いったい何を企んでいるのだ!
- げっ、お前は……! ええと、そうだ!
ぼくちゃんはこいつを倒すつもりだ!
- んげ!? じゃあやっぱり、ぼくちゃんは
お前の味方に……って、だめえ!?
- 何でこんな不幸な目に遭わなきゃ
ならないんだあ……。
- さあ、皆さん。奪ったお宝を
急いで運び出してくださいねえ。
- ちょっと、積荷を返してよ!
とっておきのお菓子が傷んじゃうじゃない!
- あらあら、それは大変だわ。
早く取り返さないと~。
- 許せません! 必ず取り返しましょう!
べ、別にお菓子のためではないですよ?
- 菓子……。
……取り返すか。
- ……仕方ありませんねえ。
自分で火の粉を払わなければなりませんか。
- おかげで助かったわ! お礼に、
とっておきのお菓子をおすそわけするわね!
- まあ、とっても美味しそう!
アンナさん、ありがとうございます~。
- わあ! 美味しそう……はっ。
そ、そういうことなら受け取ってあげます。
- ……受け取ろう。
- ええ! あなた、負けちゃったの!?
- おい、待ちやがれ!
逃げ切れると思ってんのかあ?
- たく、いつまで俺を追いかけたら気が済む?
しつこい奴は嫌われるぜ!
- 賊を追って来てみれば……何をしている?
答えないなら、吐かせるしかないが……。
- 危険は予め排除しておくべし、だ。
お前なら、よくわかってるだろ?
- ユーリス!
君はまたいけない事を……!
- げ、これまた厄介な奴が出てきたもんだ。
ちょっと落ち着いてもらうしかないな。
- ……だから、俺とあいつらは無関係だ。
むしろ付きまとわれて迷惑してんだよ!
- そう、か……早合点をしていたようだ。
悪かったな。許してほしい。
- ほーん……まあ、今はその言葉を信じよう。
悪かった! 詫びに食事でもおごるぜ。
- え、無関係……?
……ごめん、僕の勘違いだったみたいだ。
- はあ……ったく、警戒し過ぎなんだよ。
この線引きだけは、俺も間違えねえさ。
- クソッ、本当にツイてねえ……!
- あの剣士と騎士、どっちが勝つと思う?
おれは剣士のほうに賭けるぜ!
- そうだ、ローレンツ、おれが勝ったら……
お前んとこの借金を帳消しでどうだ?
- バルタザール君、貴族は賭けなど……おい、
聞いているのか? 勝手に始めては……
- またか、バルタザール……まあいい。
私は騎士だと思うがな。
- 賭けの弱いあんたが、先に決めていいのか?
それなら騎士が勝ちそうなものだが。
- あっ、おい! 邪魔が入っちまった。
こうなったらおれが加勢してやるしかねえ!
- なっ、待ちたまえ……! そちらがその
気なら、僕も見ているわけにはいくまい!
- そういうことをするなら、私とおまえで
勝負したほうが早いだろう。行くぞ。
- それでは賭けにならないだろ……。
暴れたいだけか?
- 横槍が入ってしまったか……仕方ない。
この僕が援護させてもらうよ。
- 勝負に水を差す者が現れたか。
ならば、私が出よう!
- 部外者が邪魔を……。
排除は私に任せておけ。
- おい、それじゃ賭けにならんだ……
いや待て、おれも交ぜやがれってんだ!
- この賭け、おれの勝ちだな!
いや……賭けなのか、これは?
- 賭けはともかく勝負に負けたのは、
悔しいねえ、まったくよ!
- 今こそヌーヴェル家復興の時!
この戦いに勝って、一旗揚げるのですわ!
- ヌーヴェル家復興の夢のため……
畏れ多くも、貴方様のお力が必要なのです。
- うふふ、任せてちょうだい。
コンスタンツェのためですもの~。
- なぜ、私が……。
- 仕方ないなー。コニーのためだし、
ハピも一肌脱いであげるじゃん。
- 私の新魔法、炸裂させますわよ!
おーっほっほっほ!
- 「私」の魔法は危険極まりないもの。
お命にご注意ください……。
- やりましたわね! あら?
魔法が暴走して……! お、お助けをー!
- なんと、勝ててしまいましたわ。……あら?
魔法が暴走して……このままでは!
- た、大変だわ!
早く止めてあげないと~!
- はあ……止めるか。
- もー、何やってんの、コニー。
ハピがため息ついても知らないよ?
- 助かりましたわ! この魔法……
改良しなければ使い物になりませんわね。
- お助けいただき感謝いたします。
「私」の魔法は、やはり……。
- 私のせいとは言えお待ちになって!
貴方なしでは止まれな……きゃあああ!
- 貴方様が倒れてしまっては、私に残された
のは、ただ死を待つ道のみのようですわ。
- こんなことでは、家の再興は……
とても無理ですわ……!
- やはり私に家の再興など、
到底無理だったという話ですわね……。
- ああ、私のせいで……! 家の再興などと
言っている場合ではありませんわ!
- 貴方様を巻き込んでしまうなんて……
これでは戦功など望むべくもありませんわ。
- うわー、肩凝りそ。
どこかでのんびりできないかなー。
- ここを抜けた先に、昼寝にぴったりの場所が
あってね。行ってみるか?
- この先に気に入った場所がある。
一緒に行くか。
- とっておきの場所があるんだが……
どうだ、行ってみるか? ハピ。
- へー、この先にね。ありがと。
いつかどこでものんびりできるといーなあ。
- ああ、そうだな……。
そんな時代が来るといい。
- ああ、同感だ。
諦めるには、まだ早い。
- 辛気臭え顔すんなって。
おれがまた連れてってやるさ。
- うあっ……。
ここでも、こんな目に遭うわけ……。
- えー、結局ハピ一人なの?
まったく、どーしたらいいんだか。
- レスター随一と名高き猛将が相手だ。
この心が奮い立たぬはずもない!
- アンタに、この雷霆の剣が見切れるか?
- ……さあ、死合うか。
- 強者との手合いは、いつでも胸が躍るな!
いざ、尋常に……勝負!
- 良き者に出会えたわ……。
また戦おうぞ!
- くそっ、あと一歩及ばなかったか……。
- 再び、相見えん……。
- これでまた、
武人としての高みに近づけたか……!
- まだまだ、道半ば……ということか。
越えるべき壁が出来て、嬉しく思うぞ!
- ふ……いつでも挑んでくるがよい。
待っておるぞ。
- アンタほどの武人に目標にされるとはね。
まあ、悪い気はしないな。
- ……貴様とは、またいずれ戦うだろう。
- 儂の訓練に付き合え。
なに……そう難しいことはないぞ。
- 噂に聞く軍務卿の訓練、だと?
……しかし、断るわけにもいかないか。
- いや、あり得ませんって。
どうして僕が相手なんですか。死にますよ?
- 息子に何をするつもりだ、レオポルト。
私が代わりに相手になるぞ。
- カスパル、用意はよいか!
今日もベルグリーズの訓練を始めるぞ!
- おう、どんと来いだ!
……いつもより気合入ってんな。大丈夫か?
- 父の仇……今、わたし、勝負、望みます!
- ほう、ブリギット王の孫娘か……。
よかろう、儂が断る理由などない!
- はっはっは、良き鍛錬であったな。
だが、鍛え方が足りぬ! 腕を磨くのだ。
- これがベルグリーズ伯の力か……。
味方となれば頼もしいのだがな……。
- この、馬鹿力めが……!
私を殺す気か!?
- 親父……くそっ、強すぎる……!
- わたし、全力、戦う、しました。
でも……勝利、遠いです……。
- やりおるな!
この儂をここまで追い詰めるとは……!
- なんと……!
私が彼相手にまともにやり合えるとはな。
- ふ、付き合いの長い私ならば、
思考を読むことも容易いのだ。
- オレが、親父を……!?
自覚はねえけど、強くなってんのか、オレ?
- 勝負、ここまで、です。
殺し合い、今、まだ、望みません……。
- これで、恐怖に怯える日々も終わる……。
さあ、私を殺してみるがいい。
- 伯父上、私は……
……いえ。ご覚悟を。
- ……あんたは、仇だ。討たせてもらう。
- さて、何に怯えていたかは存じませんが……
報いが欲しいのならば、お与えしましょう。
- これ以上国を乱すのなら、大公殿下といえど
ここで討ち果たすまでです……!
- とうとう馬脚を露わしたか。
我が友の仇を、ここで討たせてもらう。
- ふ……猛獣たちに食い殺される、か。
相応の末路かもしれないな……
- ……いつか私の頭を撫でてくださった
あなたの手を、私は忘れないでしょう。
- 終わった、か……。
呆気ないものだな。
- 俺が戴く王は一人だけだ。
……大公殿下、あんたではない。
- これも、仕方のないこと。
立ち止まってはいられません……。
- ランベール……。
……すまないな。
- この力さえ、与えられたものに過ぎないと
思うと……ふ、私はとんだ道化だよ。
- 俺に楯突く奴は、生かしてはおかん!
- ここまで俺を追ってくるとはな。
困ったきょうだいだよ、まったく。
- パルミラの王子か。
ならば倒すのみ、だな!
- 父王には恩義がありますが……だからって、
あなたに従う理由はないんですよ。
- ボク、パルミラの王族は嫌いだよ。
自分勝手なんだもん。
- 俺様に逆らうというか……!
死を覚悟しろ、貴様!
- くうっ! 許してはおかんぞ!
この雪辱は必ず果たす!
- やっぱりあいつには、
パルミラは任せられないよな……。
- 何度来ようと、フォドラの土を
踏ませはしないぞ!
- いい加減わかりましたか?
あなたは王の器じゃないんです。
- ……うん。
ボクはフォドラに来られてよかったかも。
- ハッ、なめるなよ!
貴様ごときが俺様に敵うものか!
- 相変わらずアケロンめが小競り合いを
仕掛けてきおってな。行くぞ、ローレンツ!
- 相変わらずアケロンめが小競り合いを
仕掛けてきおってな。討伐に向かうぞ。
- 承知しました、父上。
まずは……周囲の敵を掃討しましょう。
- は、はい!
精一杯頑張ります!
- おう、任せろ!
オデの力、貸してやるぞおおお!
- わかりました!
わたしの力、頼りにしてください!
- 借金があるし仕方ねえか。
付き合ってやるよ。
- どうしてもぼくちゃんの邪魔をしたい
みたいだねえ。痛い目見せてあげるよ!
- このような者と領地が隣同士というのが、
グロスタール領唯一の欠点だな。
- ぎょえええ!
ゆ、許してええええ!
- 次に問題を起こした時は……
フレゲトン家の終焉だと思うのだな。
- 僕もグロスタール家を背負う者として、
毅然とした態度を取らねばなるまい……。
- グロスタールの騎士として、
お役に立てて良かったです……!
- オデの力が役に立って良かったぞ!
うう、働いたら腹が減ってきたな……。
- わたしの活躍はどうでした?
へへっ、報酬は頼みましたよ!
- さて、これでおれの借金が、
少しは減ればいいんだがなあ。
- このような小物にやられるとは、
油断があったか…・・。
- 何をしているのだ。
あのような小物にやられたのか……!?
- どれほどの敵が攻め寄せようと……
我らがいる限り、一人たりとも通さん。
- 心強いことです。
お供しましょう、辺境伯。
- わかっています、父上。
……行きましょう。
- 一人たりともとは、大きく出ましたな。
ではその手腕、見せていただきましょうか。
- ……いい経験ができました。
感謝いたします。
- まあ前々から知ってはいましたけど、
父上の手腕は本当に見事ですよね。
- お見事でした、辺境伯。
あなたこそ、北方防衛の要ですよ。
- そちらこそ、よい働きだった。
今後も王国を守るため、共に戦おう。
- くっ、私としたことが
敵の侵攻を許すとは……!
- しまった……!
私が討たれては、指揮を飛ばす者が……。
- 味方に守りの兵を向けなかった、
私の失態だな……猛省しなければ。
- 私は無駄が嫌いなのでね。
効率良く、時間内に任務を遂行してくれ。
- リンハルト、君も手伝え。
そのくらいの能力はあるだろう。
- ……はいはい。
わかりました。やりますよ。
- 堅いんだよなあ、リンハルトの親父……。
とっととやっちまうか!
- これが、陛下も一目置く内務卿……。
有能なのは間違いないんでしょうけどねえ。
- やればできるのはわかっていたがね。
……どうしたものか。
- 何ですか? 僕に領主は向いてないって
貴方もわかっているでしょう?
- レオポルトの鍛錬の賜物か。しかし、
将来あいつのようになるのは困るな……。
- え、親父みたいになっちゃまずいのか?
何でだ?
- 陛下も有能な部下を増やされたものだ。
私の後任にはどうだ……?
- まあ、陛下のためという目的が一致している
うちは、仲良くできる相手でしょう。
- 無駄が多すぎる……それで全力か?
私が手本を見せねばならないようだな。
- いや、いいんで……聞いてます?
はあ……、面倒なことになった……。
- げえっ、何でそうなるんだ……。
リンハルトの親父の指導、長えんだよなあ。
- 内務卿直々に指導していただけるとは。
この機を逃さず、力をつけます!
- その調子だ。
これからもキッチリ働いてくれ。
- 勘弁してください、父さん。
僕はもう帰りますからね。
- おう! どうにか終わった……。
ふうー、冷や冷やしたぜ。
- いくらなんでもキッチリすぎません?
あたしとは別の意味で……。
- へへっ、金は頂戴するよ!
- 賊が出たぞ!
誰か、私の金を取り返すのだ!
- よくやった! おお、私の金が戻って……
……ん? 君は誰だね?
- よう、久しぶりだなあ……。
いつぞやの借りを、返してもらいに来たぜ。
- あんたか、レア様を貶してくれてるのは。
南方司教ヴァーリ伯……覚悟!
- 仕事で回収に来た。
あんたの身柄をな。
- ひいっ! 金の次は、命を狙う賊だぞ!
だ、誰か私を助けるのだ! 早く!
- よ、よくやった! よくやったぞ!
ふん、私の命は貴重だからな……。
- 私の金が……蓄えが……。
何をやっているのだ、役立たずめ!
- やめろ、やめるのだ!
私を殺すと陛下がお怒りになるぞ……!
- この門を守ることが、
自分の任務であります!
- なら、その責務……
立派に果たしてみせなさい!
- 素晴らしい気概だな。
我々も負けてはいられない。
- へえ……たいした意気込みだな。
だが、俺たちの攻撃に耐えられるか?
- なかなかの戦いぶりね。
それなら……私が相手になるわ!
- まさか、ここまで腕が立つとはな。
ならば次は、俺が出よう!
- こんな力を隠してたなんてな。
俺で相手になるか怪しくなってきたな!
- 貴方の力、しかと見せてもらったわ。
私たちの門の防衛、これからも頼んだわよ。
- 見事な戦いぶりだった。
我々の門の防衛も、安心して任せられるな。
- いやあ、凄かったよ、門番さん。
これからも俺たちの門を守ってくれ。
- 褒めていただき、感謝感激であります!
必ずや守り抜いてみせますよ!
- 本日は、異常ありであります……!
私が、やられてしまいました……。